思い込みが激しい人の特徴と思い込みをなくす方法とは?
あなたは思い込みが激しいタイプでしょうか。
もしくは周りに思い込みが激しい人がいるでしょうか。
どちらにせよ、悪い印象に対しての思い込みはできるだけ早急になくすのがベストです。
そのためにはまずあなたがどちらのタイプか判断した上で、対処したほうがいいでしょう。
そこで今回はについてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。
そしてその上で次にご紹介している思い込みを無くす方法を実践してみてください。
【目次】
思い込みの意味とは
思い込みの意味とは、一言で言うとそれが全てであるかのように信じ切ることです。
または、それが真実ではないのに正しいと信じ込んでしまい、それがその人の理念などになってしまうこととも言えます。
特定の考え方などに深くのめり込んでしまい、周りの人からの意見を聞くことすら無い状態というわけです。
思い込みが激しい人の特徴
自分以外の考えや意見を無視する
絶対に自分が正しい、自分の価値観が当たり前な感覚、と思っている人ほど思い込みが激しい傾向にあります。
違った考え、意見、価値観といったものを理解することがなく、自分が絶対だと思っている人は思い込みが激しいのです。
「これはこうだ」「あれは違う」とひとつの答えしか認めないため、仮にそこに新しい考えや意見が出てくると、「自分を否定してくる」「あの人は一般的じゃない」と、相手を批判するようになるのです。
自分中心な考えというよりも、自分の価値観が正解だと思っている人であり、許容範囲や物事に対する見方、答えが狭いと言えるでしょう。
自分を信じること、自分の考えをしっかりと持つことは良いことでもありますが、融通が利かない、認めないなど、頑固な一面が見られるため、思い込みによる人とのすれ違いができてしまうことが多々あります。
真逆なタイプの人とは合わず、また相手を認めようともしないため、交友関係が狭く一部の人としか付き合わないなどの特徴も見られます。
思い込みが激しく、また他者の価値観を認めることができないこうしたタイプの人は、周りからも距離を置かれてしまうタイプでしょう。
感情の変化が激しい
思い込みが激しい人は、その時その時で感情の変化が激しくテンションが維持されないため、周りの人が接しにくいパターンも特徴のひとつでしょう。
例えば誰かに「これやって」と言われただけで、「命令された」「下に見られてる」と思い込んでイライラして見せたり、逆に「ありがとう」と言われただけで、「気に入られている」「特別に思われてる」と喜んで見せたりと、感情の変化が一瞬一瞬で異なってくるため、気分屋に見られてしまうこともあるでしょう。
相手が言ってくる一言によってテンションが変わってしまうのは、自分の中の解釈で思い込んでしまうからです。
人の発言に左右されて自分の機嫌も良くなったり悪くなったりと、本人自身も振り回されていることがあり、ストレスをため込んでしまうことも同時に考えられます。
接するたびに、テンションが高かったり、逆に落ち込んでいたりと、アップダウンが激しく感じる人がいたら、すぐに周りの影響を受けてしまうナイーブな人なんだと捉えて見ると、扱い方が分かるようになってきます。
テンションを一定にキープできないため、周りの人が「接しにくい」と感じる人かもしれませんが、その思い込みを解消してあげれば、普段通りに戻るでしょう。
反省や執着が多い
思い込みが激しい人は、自分がした行動、発言を思い返して、反省する、振り返るといった行動をすることも特徴でしょう。
例えば誰かと久しぶりに会って、その場では楽しく笑顔で過ごしたつもりでも、あとから一人になった時に、「こう言って良かっただろうか」「あの時の表情は嫌がってたんじゃないか」と、その時のことを振り返り、反省したりネガティブに捉えてしまうことがあります。
その場その場で気分を変えたりリセットするのではなく、あった出来事すべてに執着心があり、「こう思われたかも」「こうだったかも」と、いつまでも引きずってしまうのが特徴的です。
そこから自分の中でマイナスに考えてしまい、「絶対に悪く思われた」「どうやって誤解をとろう」と、深くまで考えてしまうこともあります。
思い込みが激しい人は、楽観的な考えができず、物事ひとつひとつに対する執着心が見られます。
「どうでもいい」「そういえばそうだった」と、軽く捉えることができず、「こうすれば良かったんじゃないか」と後になって後悔することも多々あるのです。
そのため、常に悩み事を抱えていたり、暗い雰囲気が出ていたりと、ネガティブなオーラが出やすいのです。
思い込みをなくす方法
自分が思っているのとは違う見方をしてみる
思い込みをなくすには、自分が今思っているのとは違う見方をするというのが、有効な方法でしょう。
「自分の思っていることは正しい」と信じて疑わず、その思いにとらわれてしまうために、思い込みが生じるわけです。
そうした先入観が、別の視点を持つことを妨げ、その結果、まちがった評価や判断につながっていると考えていいでしょう。
ですから、一度「別の視点」を持つ必要があります。
たとえば、職場に新しいスタッフが入ってきたとしましょう。
早い段階で「この人は気難しく、とっつきにくい人だ」という印象を受けると、「この人はそういう人」と決めつけ、思い込んでしまうということが少なくありません。
しかし、別の同僚は、その人について、違う印象を受け、違う評価をするということもあるでしょう。
そしてその同僚の評価のほうが正しいということもありえます。
ですから、「この人は気難しい」という評価を一度離れて、別の見方をしてみるのです。
そうすると、「気難しい」という評価が、「まじめで勤勉、仕事に手を抜かない。だから見方によっては気難しくも感じられる」という評価に変わることもあるに違いありません。
評価というものは、見かたによってそのように変わるものなのです。
対象物に初めて接する気持ちになってみる
対象物に初めて接する気持ちになってみるというのも、思い込みをなくすための有効な方法です。
たとえば、「自分は不器用だから、料理は苦手で、料理には向いていない。やっていてもつまらない」と思っているとしましょう。
そういう意識があると、台所に立った瞬間「苦手、つまらない」と決めつけてしまいます。
それでは、何度料理をしても苦手意識がなくなることはありません。
むしろ、料理をすればするほど、ますます嫌いになってしまうことでしょう。
そうした意識を変えるためには、そう決めつけることをやめて、「初めて料理をする気持ち」になってみればいいのです。
人生で初めて台所に立ったつもりになって、料理に挑戦してみてください。
そうすると、料理の魅力や面白さを発見できるかもしれません。
「案外面白いし、自分でもけっこう料理ができる」ということに気づけば、「料理は苦手」という思い込みを克服することができるでしょう。
これは、人に対する評価についても同様です。
その人に初めて会ったつもりになって、その人を見ることで、まちがった思い込みを正せることも少なくありません。
どうしてそう思うのか自問してみる
ある情報について、勝手にまちがった思い込みをしてしまうということも少なくありません。
耳や目から入ってくる情報を、自分の中で解釈して、「これはこういうことだ」と思い込んでしまうというケースです。
そういう思い込みのために、間違った言動をしてしまったり、思わぬミスをするということもあるでしょう。
それを改善するためには、「どうして自分はそう思うのか。そう考えるのか」と一度自問してみるといいでしょう。
情報を得たところに立ち戻って、その情報を自分はどうとらえたのか、そして、どう解釈したのかを振り返ってみましょう。
思い込みをしてしまう人は、一度まちがった解釈をしてしまうと、なかなか改めてそうした自省をすることができません。
「これはこういうことなのだ。それで間違いない」と判断して、あらためてその情報について考えてみないために、いつまでたっても間違った思い込みをしたままになってしまうのです。
ですから、「どうしてそう思い、そう考えるのか」ということを、自分に問いかけてみましょう。
そのことによって、「自分の解釈は間違っているかもしれない」ということに気づくかもしれません。
そう気づいたら、もう一度その情報を精査してみることによって、思い込みをなくすことができるのです。
周りの人からの意見を求める
思い込みをなくす方法として、周りの人たちの意見を積極的に聞いてみましょう。
思い込みが激しい人というのは、客観的に自身を見ることができません。
行動や考え方がどのように見られているのか、見当もつかない状態で生活を送っているため、自分の考え方に固執してしまうのです。
これでは、いつまでたっても思い込みをなくすことはできなくなるでしょう。
身近にいる人たちに積極的に意見を聞くことで、冷静な意見をもらえるようになります。
今までは、正しく常識的だと思っていた行動や考え方が、実際にはそうではなかったことを指摘してもらうことにより、まったく違う考え方を受け入れることができるでしょう。
他人の意見を聞くことは、思い込みの激しい人にとって有益になってきますが、素直な気持ちで聞くことが重要です。
自身の気持ちを守ることに意固地になってしまうと、周りの指摘に反発してしまいます。
それが酷くなってしまうと、人間関係の崩壊を招くことになってしまうでしょう。
自分を変えるためには、指摘に対してありがたいと思う気持ちを持つことが大切になってきます。
外に出て心の柔軟性を取り戻す
狭い範囲で生活をしていると、考え方も窮屈になりがちです。
当初は色々な考え方ができていたはずが、知らない間に思い込みの激しい性格に変わってしまうでしょう。
このタイプの人は、行動範囲を広げていろいろな経験を体験してみるのがおすすめです。
様々な場所に出向いたり、美しい景色を眺めたりすると、心の柔軟性も高まってきます。
今までは、ひとつの考え方に固執していたものが、心に余裕が生まれることにより、別の考え方を受容できるようになるのです。
仕事と家の往復のみの生活を送っている人や、家事や育児だけにとらわれてしまっている人は、積極的に行動を起こしてみましょう。
外に出かけて心の感受性を高めるためには、遠出したり海外に旅行に出かけないといけないと思ってしまいます。
ただ、遠出しなくても近くの公園を散歩したり、温泉に出かけたりなど、無理のない範囲で動くだけでも心の状態を変えていくことはできるのです。
自分が心地よいと感じる時間を作るだけでも意味があるので、気が向いたときには積極的に外に出かけて美しい景色を眺めてみるとよいでしょう。
自信を取り戻すための行動をする
思い込みをどうにかしたいと考えたら、自分に自信をもってみましょう。
思い込んでしまう人によって、タイプの違いが存在しています。
些細な人の言動や行動がとても気になり、嫌われている、何か悪いことが起こるとネガティブに考えてしまう人もいます。
逆に、人から好かれてもいないのに、一方的に好かれていると思い込んだり、意味もなく良いことが起こると信じ込んでしまう人も存在します。
一見すると、この2つの性格は真逆だと思いがちですが、どちらも悲観的な考え方からきているのです。
悪い方に考えてしまう人は、過去の出来事のトラウマから悪い方に思い込んでしまいますが、必要以上にポジティブな人も、自分を守るために無意識のうちに楽観的な思いが染みついているのです。
この考え方をなくすためには、自分を好きになり、自信を取り戻す必要があります。
興味のあることに挑戦し、それを長く続けるだけでも自分を認めることができ、偏った思い込みをなくすことができます。
仕事が好きな人は、資格を取るなどスキルアップを行うことで自分を好きになることができ、思い込みから解放されるでしょう。
思い込みの力・効果
思い込みは基本的にネガティブに使われることが多いですが、思い込みによって人生が大きく変わったという実例もたくさんあります。
それはすべて思い込みの力であり、効果だといえるでしょう。
思い込みの効果とは、それを信じ切っているからこそブレずに行動することに繋がったり、首尾一貫して意見を貫いたらこそ人望を集めることができたというものが分かりやすいかと思います。
今は情報過多の時代なので、様々な情報に惑わされがちです。
その度に意見や言動を変えていたら何も積み重なりませんよね。
だからこそ情報を遮断し、思い込みの力を使ってひたすら一度決めたことに邁進する。
そして実利につなげる。
これが最大の思い込みの効果と言ってもいいでしょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。