温厚な人の特徴とは?温厚な人ほどキレると怖いって本当!?

あなたは温厚な人だと自信を持って言えるでしょうか。

本当の「温厚な人」と触れ合うと「自分はあそこまでは無理」と思い知らされることもあります。

では、具体的にはいったいどのような共通点があるのか。

そこで今回は、温厚な人の特徴や長所についてご紹介していきます。



温厚の意味とは

温厚とは、常に穏やかな振る舞いで、人に対しても温かく接するという意味です。

温厚な人は、温かい印象を与えるので、人望が厚い、信頼されやすいといった意味合いで使われます。

温厚な人の特徴

感情が安定している

温厚な人は、怒りに任せて声を荒げたり、人に対して攻撃的になったり、ひどく落ち込んでしまうというようなことはありません。

それは、感情が常に安定しているためと考えていいでしょう。

ふつうの人は、何か嫌なことが起これば不快な感情を強く抱き、それを表情や言動に出すものですが、それは、その感情そのものが大きいものだからです。

温厚な人は、もともと感情の起伏が小さいため、たとえ嫌なことをが起こっても、ふつうの人ほど悪い感情を抱きません。

たとえば、仕事をしていて思わぬミスをして、上司にひどく叱られたとしましょう。

ふつうの人はそういうことがあれば、当然、嫌な気持ちになり、その気持ちを表情に表すに違いありません。

嫌な感情が強いために表情も大きく変化してしまうわけです。

その点、温厚な人は、上司からきつく叱られることがあっても、それほど心が乱れるということがないため、いつもとあまり変わらない表情でいることができるのです。

温厚な人は、常に穏やかで落ち着いた表情や言動を見せるものですが、それは、意識的にそうしているわけでは決してなく、感情の変化が小さいために、常に穏やかでいられると考えていいでしょう。


人に対して寛容

人に対して寛容でいられるというのも、温厚な人の大きな特徴と言っていいでしょう。

たとえば、職場の同僚のミスによって自分に迷惑がかかったとします。

同僚が必要な連絡を忘れたために、こちらの仕事に悪影響が及んだというようなケースです。

ふつうの人は、「どうして、ちゃんと連絡してくれないんだ」と同僚を責めるに違いありません。

それが後輩であれば、声を荒げて強く叱るということもあるでしょう。

温厚な人は違います。

たとえ、後輩の連絡ミスによって自分に迷惑がかかったとしても、それを許すことができるのです。

それは、「人間はだれしもミスをすることがある。自分だってミスをする。だから、ミスをした人を責めるべきではない」という考え方をするためにほかなりません。

「今後、こういうことがないようにしてね」と、同僚や後輩に注意することはあっても、人を責めるということはしないのです。

もちろん、どんなに温厚な人でも、人から大きな迷惑をかけられれば、いい気持ちはしないでしょう。

怒りを覚えるということもあるに違いありません。

しかし、「罪を憎んで人を憎まず」という考え方をして、その人を許すことができるのが温厚な人なのです。


誰とでも良好な人間関係を作れる

「ある特定の人に対しては温厚だけれど、別の人に対しては厳しく、冷たく接する」という人を、温厚な人とは呼びません。

温厚な人と呼ばれるのは、誰に対しても温厚でやさしく接する人なのです。

人からやさしくされ、温厚な接し方をしてもらって、嫌な気持ちになる人はいないでしょう。

誰に対しても温厚に接する人は、つまり、誰からもよく思われるのです。

その結果、温厚な人は、誰とでも良好な人間関係を作ることができます。

ただ、人間は、一度良好な関係を作れても、何かのきっかけで、その関係が悪化してしまうということが少なくありません。

「昨日まではあんなに仲良かったのに、今日は険悪なムードになっている」ということが、人間関係にはあるものです。

その点、温厚な人は、一度構築した良好な人間関係が変化しにくいという特徴を持っています。

それは、温厚な人はいつでも同じように人に対してやさしく感情に接することができるためにほかなりません。

相手を不快にすることがほとんどないのですから、関係が悪化するはずはないでしょう。

誰からも好かれ、良好な人間関係を作ることができ、その関係が長続きするというのが、温厚な人の特徴なのです。


気遣いに長けている

とても視野が広く、変化に敏感な性質を持っている温厚な人というのは、困っている人や落ち込んでいる人を放っておくことができません。

誰に対しても平等に手を差し伸べられる優しさを持っており、仲のいい人だけではなく、苦手な人に対してもそれが発揮されます。

周りにいる人達が笑顔でいることが望みであり、温厚の人の精神の安定は自らの尽力によって作り上げている平和な環境が齎しているといっても過言ではありません。

自分だけではなく、共にいる人達がどういう気持ちでいるのか、そのことを非常に気にかけており、通常とは異なる状態についてもすぐに察することが可能なのです。

ひとえにそれは周囲の人達への気遣いがなせる業で、誰かを助けるために自分にできることはないかを常に探し、すぐに行動することができるのがいいところでもあります。

あまりに人のことを気にかけすぎていると鬱陶しいと思われてしまったり、余計なお世話だと嫌がられてしまう心配もありますが、温厚な人は人の気持を察することが得意なので、そう感じさせないようにする匙加減がとても上手いのが特徴です。

人を貶める言動をしない

人間ですから、一緒にいて心地いい人だけではなく、どうしても性格が合わない人や相性が悪い人がいるのは仕方がありません。

私生活や仕事などで関わらざるを得ない人の中には、好意的ではない腹立たしい態度を向けてきたり、好ましくない言葉をかけてくるなど、感情を逆なでしてくるようなタイプも少なからずいます。

しかし、温厚な人は決して誰のことも悪く言ったりはしません。

陰口は更に関係を拗らせてしまう要因になりますし、誰かを悪く言ったところで解決するものは何一つないことをよくわかっているのです。

気に入らない人を悪く言うことでスッキリしようという人は確かにいますが、そういった後ろめたい行動は逆に自分の価値を貶めてしまうことになりますし、温厚な人はそもそも悪口を披露する場自体に居心地の悪さを感じます。

自分から口にしないだけではなく、悪口を楽しむような集団とも距離を取るようにしており、嫌なことがあったら別の方法で発散をするように心がけているのです。

自分が悪く言われるような対象になっても、あまり気にしないようにしていますし、常に堂々と、誰に対しても後ろ暗いことがない行動を意識しています。


常識的で真面目

一口に温厚な人といってもいろいろな性格の人がいますが、根本的にとても真面目で常識的であるという部分が共通しています。

一風変わった人、明るいムードメーカー、物静かな草食系タイプ、その誰もが常識やマナーを重んじており、周囲の人達に迷惑をかけないように最低限のルールを守った行動を心がけ、自らそこからはみ出そういう気持ちは持ち合わせていません。

人への思いやりや感情に機微に長けている温厚な人だからこそ、自分が周囲の人達を煩わせてしまうような存在にならないように、いつも注意をしているのです。

だからこその真面目さであり、常識的な行動に繋がっていきます。

また、温厚な人というのはこれまで過ごしてきた環境自体、そうした性質を育むのに適していた状態であったともいえ、身近にいる両親や指導者なども同じように温厚な性質であったことが多いというのも特徴です。

安定した情緒は長年培われてきたものであり、常識的で真面目であることは美徳であると教えられてきたからこそ、自身の信じた価値観と良心に従って行動をしています。

温厚ゆえに柔和な雰囲気があり、真面目であっても堅苦しさを感じさせるようなことはありません。

温厚な人の長所

人を許すことができる

温厚な人は、人に対しての心のキャパがとても広いです。

他の人だと腹を立ててしまうようなことでも、仕方ないと許してしまうことができます。

本当はイヤなのに仕方なく許すというのではなく、心から許しているので、見ていて気持ちがいいです。

そして、許された人は心が救われるので、その良心につけこむのではなく、次はちゃんとしようと心から思えるのです。

温厚な人と関わることで、周りにいる人もいつも許されるばかりではなく、改めようと自分から行動できるようになります。

温厚な人は、このように他人を心から受け入れ許すことができるので、人との関係をいつも良好に保ち、築くことができるのです。

そもそも、人を許せるということは、自分のことも許せているのが大前提です。

自己肯定感をしっかりと持てているので、人に対しても寛容でいられるのです。

だから、許すということが普通にできるし、許すことで自分が傷ついたり苦しんだりすることもありません。

快く他人を許すというのは簡単なことではありませんが、温厚な人は心のキャパが広いので、容易くできてしまうのです。


そこにいるだけで潤滑剤になる

温厚な人は、人と争うことが好きではありません。

でも、事なかれ主義というわけではないので、自分の意見を上手に伝えたり、感情をうまく表現したりすることができます。

人の話を聞くのももちろん得意なので、トラブルに発展することなく、円満にことを進められるのです。

もし周りで意見が衝突してトラブルに発展したりすると、それを上手に解決するための提案をすることもできます。

争いごとをそのままで終わらせず、うまくまとめるのが得意なのです。

例えば、Aという考えとBという考えで対立している場合には、そのどちらかを支持するのではなく、どちらも生かしたまま新たなCという考えを生み出します。

温厚な人は、人を傷つけたり責めたりすることを嫌うので、その場にいる皆が納得できるやり方をどうにか考えようとします。

もしそれがうまくいかなかったとしても、そんな考えで進めようとする存在がいるだけで、トラブルになっていた空気も変わるのです。

つまり温厚な人は、その場にいるだけで周りの人間関係を良好にする、潤滑剤のような力を持っていると言えるでしょう。

ストレスが溜まらない

温厚な人は、ちょっとやそっとのことではイライラしません。

他の人がストレスを感じるようなことでも、笑って見過ごせてしまうおおらかさがあります。

だから、普通に生活しているだけではストレスが溜まりにくいのです。

いつも些細なことでイライラしていると、ストレスはどんどん溜まってしまいます。

でも気にしない・まあいいかという心でいられれば、世の中の多くの事柄は大したことではないと思えるものです。

温厚な人は、そのように小さなことにこだわって怒ったりすることがありません。

そのためストレスを感じる機会がとても少なく、いつも落ち着いていられるのです。

ストレスを溜めずに過ごしているので、様々なことに感謝の気持ちを自然と持てる生活を送れています。

そのような生活の中では、さらに温厚さが増し、いつも幸せでいられるのが温厚な人の特徴です。

自分が幸せでいられるから、心に余裕があり他人にも優しくできます。

ストレスを溜めずにいつもさわやかでいられるので、人当たりも良く、誰からも好かれます。

人に好かれる理由を、温厚であるというだけで非常にたくさん持ち合わせられるわけです。


温厚な人ほどキレると怖い理由

いかがでしょうか。

よく「温厚な人ほどキレると怖い」と言われています。

それは単純な話で、普段の態度との間にギャップがあるからです。

いつも怒ってる人が怒ったとしても、「また始まった」とそこまで気にする人はいません。

逆に温厚な人に対しては「これぐらいでは怒らないだろう」と自分の中で勝手にボーダーラインを引いて判断しています。

もちろんそのラインは何の根拠もありません。

しかし、その予想に反してキレられた時の衝撃は言葉にできないほどでしょう。

これが温厚な人がキレると怖いと言われる所以なのです。

ここから学べることは、相手の沸点や絶対に許せないことは他人にはわからないということ。

外側の態度などで判断しないことです。

この認識を持っていれば相手を怒らせることも、自分が嫌な気持ちになることもないでしょう。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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