見栄を張る心理や特徴と対処法10選
あなたの周りには、見栄を張る人はいるでしょうか。
また、あなたはつい見栄を張ってしまう・・・なんてことになっていないでしょうか。
人間は、誰だって自分を大きく見せたかったり立派な人間と思われたかったりするということがあります。
そういう時、思わず周りに対してつい見栄を張ってしまったりするのです。
では、そういう時の心理はいったいどういうものなのか。
そこで今回は見栄を張る心理についてご紹介していきますので、ぜひあなたに当てはまるかどうか確認しながら最後までご覧ください。
見栄を張る心理
- 本当は自分に自信がないから
- コンプレックスがあるから
- ついオーバーに話してしまう
- 自分に有利に物事を運ぼうとするため
本当は自分に自信がないから見栄を張る
人に対して見栄を張ってしまう人は、本当は自分に対して自信がないから、思わず見栄を張ってしまうのです。
自分自身に対して誇りを持っていたり、しっかりと自信を持っている人は、人に対して大きく見せたりする必要がないのです。
そのため、人に対して見栄を張るということはせず、堂々と自然体でいることができるのです。
しかし、自分に対して自信がない人は、心の中に不安を抱えています。
そのままの自分では通用しないのではないか、受け入れてもらうことができないのではないか、ということを、常に心配しているのです。
ですから、つい人に対して自分というものをより大きく立派に見せようとして、つい見栄を張ってしまうのです。
しかし見栄をを張っていても、実際には実力がアップしているわけではありません。
その見栄を聞いている相手は素直に「それはすごい」と言ってくれるかもしれませんが、本当は実力不足ということを、自分自身が一番よく分かっているのです。
そのため、いくら見栄を張っても心が満足するということがありません。
そう言うことを、本当は自分でも心の底でよく分かっているのです。
いくら見栄を張っても、結果的に何の解決にもならないし、かえって自分を追い込むことも分かっているのですが、自信のない自分を認めることができずに、つい見栄を張ってしまうのです。
そういう心理が、見栄を張る人の心の中にはあるのです。
コンプレックスがあるから見栄を張る
見栄を張ってしまう人の心理に、実はコンプレックスがあるというものもあります。
ただ自分に自信がないだけではなく、特定のことや人に対してコンプレックスがある場合、思わず見栄を張ってしまうのです。
普段そんなに見栄を張るようなことがないのに、急にある人と話している時だけ見栄を張ったりするような場合、その人に対して何か心の中でコンプレックスを抱いているのかもしれません。
職場で他の人には見栄を張らないのに、同期に対してだけは見栄を張るなんて言う場合、もしかしたら、どこか相手に負けているというような気がして、コンプレックスを刺激のされてしまうのかもしれませんね。
また英会話の習得が話題に出た時、急に自分は実は英語が話せるなんて見栄を張ってきたら、英語が話せないこと本人がとても気にしているかもしれないのです。
そのために、ついオーバーに話して見栄を張ってしまうのです。
そんなコンプレックスが刺激された時、人は見栄を張ってしまうのでしょう。
見栄を張る人は、ついオーバーに話してしまう
そんなつもりがなくても、つい見栄を張ってしまうということがあります。
自分では見栄を張るつもりではなくても、オーバーに話してしまい、結果的につい見栄を張ってしまうのです。
そういう見栄を張る心理には、どういうものがあるのでしょうか。
実は本人が気が付いていなくても、物事をオーバーに行ってしまうという人がいます。
いわゆる誇張癖というものですが、つい調子に乗って口が滑り、実際の自分よりも物事を大きく話してしまうのです。
よく「うちの奥さんはとても美人」というようなものや「実は実家は資産持ち」などとたわいもないことをオーバーに話しているひとがいますが、実は本人も深く考えおらず、なんとなく大げさに話してしまうのです。
そういう見栄は、あまり気にする必要はないかもしれません。
一種の口癖のようなものですから、話半分に聞いてあげればいいのです。
そういう見栄を張る人はいつも同じようなことを言いがちなので、適当に聞いておいても問題ないといえるでしょう。
本人も、それほど深刻に考えていないのです。
「つい見栄を張っちゃった」くらいの気持ちでいるのです。
自分に有利に物事を運ぼうとするために見栄を張る
見栄を張ってしまう人の心理に、実は物事を自分に有利に運ぼうというものがあります。
仕事上で見栄を張ったりするのは、そうすることが自分にとって有利だからです。
相手に対して見栄を張って有能であると思わせたりすることで、契約を結ぶことができたり、仕事上有利な条件を提示することができるということもあるでしょう。
こういう見栄を張る人は、その見栄を張るということがいかに役に立つかということを分かって、その上で見栄を張っているのです。
いわゆる確信犯ということですから、本当は自分にはそれだけの実力や能力がないということも分かっています。
しかし、世の中はきれいごとではうまくいかないとも考えているので、要所要所で自分を演出するような気持ちで、見えを張っているといえるでしょう。
ある意味一種の処世術ともいえます。
そういうものも、場合によっては必要なのかもしれませんね。
見栄を張る人の特徴
ブランド品ばかり身につける
見栄を張る人の特徴とは、ブランド品ばかりを身につけるというものです。
これはブランド品が一つのステータスだと思っているからであり、ブランドを持っている自分はすごいと思いたいからに他ならないのです。
つまるところブランド品をたくさん買えるほどお金に余裕があるというアピールを周囲に行っているのです。
そうやって周囲の人から羨ましがられることで、優越感に浸りたいと考えているのです。
またブランド品さえ身につければ、他者より優位に立てると思い込んでいるのも見栄を張る人の特徴です。
実際問題、ブランド品を身につけているイコール優れているというわけでは決してありませんが、そのことに見栄っ張りな人は気づいていません。
むしろ自分の価値はブランド品が作っていると思っている節すらあるのです。
このように見栄っ張りな人というのはデザインや使い勝手どうこうよりも、いかに値段が高いのかというところに重きを置いているのです。
要はブランド品だから買って身につけているだけであり、好みに合っているかどうかなんてまったく関係ないのです。
このようなタイプは基本的にブランド品以外に価値はないと思っています。
他人から良く思われたい
見栄を張る人というのは、とにもかくにも他人から良く思われたいという気持ちが非常に強いです。
他人から羨ましがられたい、すごい人だと思われたい、そういった気持ちが強いため、つい見栄を張ってしまうのです。
他人から良く思われるためなら、嘘をついたり誤魔化したりなどといったことも辞しません。
人から良く思われたいと考えている割には周りがあまり見えておらず、自己中心的な発言をしたり、行動に出てしまうことも珍しくはありません。
これは単純に自尊心が強いとも取ることができ、その見え透いた感情が周囲の人に見破られている可能性もゼロではないのです。
つまり見栄を張るために嘘をついて誤魔化しても、周囲の人は基本的に信用していないということです。
とはいえ相手が初対面であれば、見栄っ張りの人の見栄を信じてしまう可能性もあります。
しかし長い付き合いの人であれば、いつもの見栄だろうとあまり聞く耳を持たないというわけです。
このように他人から良く思われようと見栄を張るあまり、逆に他人から悪い印象を持たれてしまうことが多いのが、見栄っ張りな人なのです。
相手の話を聞かない
見栄を張る人というのは、基本的に人の話を聞きません。
というのも自分のことを良く思ってもらいたいからこそ、見栄を張っているからです。
自分がいかにすごいかということを知ってもらうためには、話を聞いてもらう必要があります。
それゆえに見栄を張る人というのは、相手の話を聞こうとはせず、自分の話ばかり聞いてもらいたがる傾向にあるのです。
ただし所詮見栄を張る人というのは上辺ばかりで中身が伴っていませんから、その話す内容はたいしたことのないものばかりです。
たとえば自分の自慢話だったり、過去の成功体験だったりと、大抵の場合自分を大きく見せるための話が多くなります。
また自分の話だけならまだしもときには自分を大きく見せるために、周りをけなすこともあります。
そんな話ばかり聞かされる相手にしてみれば堪ったものではありませんが、見栄を張る人というのは一事が万事その調子で自分の見栄という利益に繋がるような話しかしません。
しかしもちろんその見栄はただの虚勢やハリボテですから、実際には内容はまったく伴っていないのです。
いわゆる見掛け倒しだと言えるでしょう。
見栄を張る人への対処法
努力やあり方を尊敬してあげる
見栄にもいろいろな種類があり、人に自慢をしたりマウントを取るためのものではなく、自分に対する戒めや理想の自分になるために奮い立たせられるよう、自己暗示のように張っている見栄もあります。
自身に対して高めのハードルを設定することでそれに見合った努力をし、なりたい自分になれるように頑張ることができる人です。
こうありたいという振る舞いを実現したくて見栄を張っているのですが、しかし、夢見がちな性格だったり理想主義が過ぎてしまって周囲の人から暑苦しがられたり鬱陶しがられることもあります。
また、自分はこんなに自身を向上させるためにあれこれとしているのだから他人もそうして当たり前、できない人はどうしてやろうとしないのだろうと意識せずに見下しがちです。
こうしたタイプの場合は、相手が頑張っていることを素直に認めてあげて、張っている見栄にとことん付き合ってあげるのが得策になります。
明らかな嘘や叶いそうもない夢物語であっても、本人は至って真面目です。
その気持ちを応援し、尊敬してあげることでいい意味で調子に乗って他人に迷惑をかけない範囲で我が道を進んでくれます。
こちらから好意を見せる
自分自身に自信を持つことができないために「誰かに認めてもらいたい」「愛されたい」「気を引きたい」という気持ちが強すぎてつい見栄っ張りになってしまう人がいます。
無理をしすぎてしまって限界が近づいていても弱音を吐くことができない、誰も好きになってもらえないから人一倍努力をしなければ、そんな強迫観念じみた思いを抱いていることが多いので、見栄っ張りでどこか必死な印象を抱く人には「大丈夫だよ」「頑張りすぎないでね」と声をかけてあげることが大切です。
といっても、見栄を張っていること自体を否定してはいけません。
間違ったことをしているわけではありませんので、どうしてそんなに努力をしているのか、一生懸命になっているのか話をきちんと聞いてあげて、無理に虚勢を張らなくても問題ないこと、相手を受け入れる姿勢があるという態度を見せることで、気持ちを落ち着かせてあげることができます。
見栄の根底にあるのが「好かれたい」という気持ちですから、こちらから好意を見せてそのままの相手を受け入れれば、無理に張っていた見栄は引っ込みやすくなります。
見栄を指摘をして好きにさせないようにする
中でも厄介なのが、主導権を握りたいがために自分を強く見せる見栄を張るタイプです。
とにかく自分中心に物事を進行させたい、全てのことを把握して思い通りにならなければ気が済まない、他人のペースに巻き込まれるのは絶対に許せないからこそ「確固たる強い自分」を演じるために見栄を張って注目を浴びようとします。
こうしたタイプは大抵の場合本人の能力が劣っていることが多いので、調子に乗らせて中心に据えると非常に厄介です。
そのため、無能な人物のいうことは聞くことができない、中心人物には相応しくないと毅然とした態度で張っている見栄を指摘し、好きにさせないように注意することをおすすめします。
上司や年配者に対してだと難しくなりますが、強気な態度は見栄であることはお見通しだという態度でいて、思うとおりにさせないことが大切です。
くれぐれも丸め込まれて相手のペースに嵌らないように気をつけてください。
見栄を張るたびに、どうしてそんな言動をするのか突っ込んだ質問をしてみるのもいいでしょう。
大抵の場合こうした見栄を張る人は浅はかなので、とてもリーダーにはなれそうもない底の浅さを見せて自滅します。
見栄を張るよりも、謙虚にするべき
仕事で交渉ごとをするときは相手より優位に立つ必要がありますが、仕事以外でいい人間関係を築きたいなら、見栄や虚勢は控えたほうがいいでしょう。相手との関係は、自分が上に立ったり対等の立場でいるより、少し格下くらいでいたほうが一番うまくいきます。大抵の人が人より有利に立ちたいと思ってますから。
しかし人はついつい余計なことを言ってしまうものです。押さえようとしても見栄が出てきます。
出典 見栄や虚勢を張る人の対処法 – とことん調子に乗せてあげるといい
いかがでしょうか。
以上、見えを張る心理にはいったいどういうものがあるかということについてお伝えいたしました。
そのことを知ることで、相手の本心を知ることにもつながります。
見栄を張るという心理には、いろいろな気持ちが隠されているのです。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。