正社員のメリットとデメリット10選
正社員のメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
今の時代に生きている人たちと、一昔前の時代を生きていた人たちの考え方は大きく違うものです。
この正社員に対する考え方も大きく異なるので、必然的にメリットとデメリットの部分も変わってきます。
そこで今回は正社員のメリットについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
正社員のメリット
正社員のメリットは安定感がある
正社員として働く場合には、労働基準法で守られていて、会社の事情を除けば短期間のうちに解雇されないことが原則で、定年まで安定して働ける事がメリットです。
一度正社員として採用された場合、安定して仕事を請け負う事ができます。
また、部外者との様々な交流会を行う事によって、人脈が厚くなって、人間関係の面においても安定した人間関係を築く事ができることも良いです。
転勤を行う事によって、全国各地に人間関係を広げて行く事で、安定した人脈を得る事がメリットです。
正社員のメリットは待遇が良い場合がある
原則的に固定給として給料を支給される事がメリットで、給料は初任給でも月に18万円以上を貰える事で、生活に関しては安心しながら過ごす事ができます。
正社員として採用された場合は、多くの事業所で夏季や冬季において、特別手当を支給される事がメリットです。
必ず社会保険は完備していて、老後の生活や病気になった時に厚い保障が着いてある事もメリットです。
会社によっては、出世をする事で給料の定期的な上昇や特別手当が上がるメリットだけではなくて、財形貯蓄などの将来に向けた制度を整えている会社も多くて、万が一の時の将来の生活が保障されやすいです。
また、万が一失業した時のの雇用保険に加入が義務付けられている事で、会社の事情によって仕事を失った時に、再就職まで食べていけるだけの収入を得られる事もメリットです。
正社員のメリットは出世の可能性が高い
正社員として長期間働いていると、ビジネスの現場で様々なビジネスの能力を身に付けられる事がメリットです。
従って、ビジネスパーソンとしてのキャリアを積んで行く事ができます。
仕事の経験やキャリアを積んで行く事によって、上司などの上の立場にある人から認められやすくて、部長や課長への出世が期待できます。
正社員になる事で、様々な方面に自分の能力を発揮する事で、頑張って成果を出せば早期に出世できる事も良い所です。
出世をすると、他の社員の面倒を見ながら信頼されたり、時間も経たないうちにやりがいのある仕事を実感できる事がメリットです。
会社のお金でスキルアップできる
企業が支出する人件費のうち、お給料になるのは8割程度と言われています。
残りの2割は何に使われているかというと、福利厚生や社会保険料、そして教育訓練費です。
正社員は、会社のバックアップのもとで研修や勉強会に出席し、自分のスキルアップをすることができるのです。
将来転職をするにしても、自分のスキルを磨いておくのはかなり重要。
しかし、専門的な研修などを個人的に受けに行くのは、資金面でも意欲の面でもかなりの負担になります。
それを会社が負ってくれるということは、正社員であることの大きなメリットの一つです。
正社員の肩書きは社会的信用が段違い
生きていれば、住宅や自動車の購入、高額な家電の突然の故障などで、「今手元に支払えるだけのお金はないけど、どうしても必要なもの」というものがでてきてしまうものです。
しかし、非正規雇用者に対する世間の目はやはり厳しくて、派遣労働者の人などは、ローン審査に落ちてしまったり、クレジットカードの契約ができなかったりといった事態が生じることも。
正社員であるということは、「ある程度の定期収入があるだろう」、つまり「貸したお金を確実に返してくれそう」という社会的信用が、その他の雇用形態に比べて段違いに高いのです。
転職にも有利にはたらくことがある
転職を考えて活動しているときに、「正社員ではたらいていました」と「派遣ではたらいていました」では、仕事の内容やはたらいていた期間が同じでも扱いが違う場合があります。
日本では、正社員の肩書き以外を労働のキャリアとして勘定しない傾向がかなり強いのです。
転職を考えたとき、当然正社員の方が時間の制約は大きくなってしまいますが、「同じ仕事を同じ期間やって、同じ経験を持っているのに…」と嘆くハメになるくらいなら、どこかの企業に属して安定収入を受けながら転職活動に従事した方がお得でしょう。
正社員のデメリット
給料が労働に見合わないことも珍しくない
正社員になると大きな問題を起こさない限り終身雇用が約束されますので、その安定感こそが第一であると多くの人が目指すものです。
しかし、近年の経済状況を見る限り厳しく、企業の業績次第では給料の減額、ボーナスの停止、最悪の場合にはリストラされてしまうことも珍しくありません。
また、景気のいい業者であればきちんと結果を出している人間に対して相応に還元されるというケースもありますが、決してそういった企業は多くなく、正社員として企業に属して働いている以上、待遇に不満があっても求められる限り仕事に貢献をしなければならなくなります。
アルバイトやパートなどの時給制の場合には基本的に働いている時間に対する対価が給料として支払われますが、月給制の正社員の場合には懸命に働いても、不景気ゆえに時給換算するとアルバイト程度の収入になってしまうということも少なくないのです。
立場としては安定していても、企業への忠誠心が薄ければやる気に影響してしまいます。
残業や休日出勤には応じる必要がある
正社員でいると、仕事の量に応じて企業で決められている労働時間以外にも残業をしたり、時には休日出勤をする必要が出てきてしまいます。
働いた分きちんと給料換算されればいいのですが、サービス残業は当たり前、周囲の人間も同じような条件の中で働いているのだからと自分だけサボるわけにも行かず、不満を抱えつつ給料は変わらないのに仕事に携わる時間だけが長くなっていくということが多くなります。
正社員になると生活の中心が非正規社員以上に仕事ばかりとなり、他にやりたいことや楽しみたいことが二の次になりやすいのがデメリットです。
また、日本の企業に関しては配属の仕組みから自身が希望している仕事に関われないことも多く、苦手な仕事や興味のない仕事を無理にこなしているというかたが少なくありません。
純粋に仕事にやりがいや楽しみを感じられないのに拘束時間ばかりが増えていくことでストレスを感じやすくなり、労働環境に疑問を持ち転職を考えるようになる人が多いのも問題です。
仕事に対する責任が重い
どんな仕事に関しても、任された以上は責任を背負うことになります。
それはアルバイトやパートのかたであっても変わりはないものですが、正社員となるとさらにそうした非正規社員の責任も一緒に背負う立場になることが多くなりますし、関わる仕事もより企業の中心に近いところになりますので、責任の大きさが全く異なってくるものです。
プレッシャーになりますし、そうした重圧は正社員として働き続けていく限りどんどん肥大していきます。
役職に就いたり部下が増えたり、社内での役割がどんどん変わってきて負担が大きくなっていくことから、心が休まることはありません。
また、それに伴って企業の都合で部署異動や転勤などを要求され、なおかつ拒否しにくい状況になることも多いためそのたびにストレスになってしまいます。
人間関係に気を使うのが面倒
アルバイトやパートなど自身の都合でいつでも辞められる立場であったり、派遣や契約社員など仕事をする期間が初めから決まっていて継続の意思を確認しながら働き続けられる立場の非正規社員とは違って、正社員は定年まで働き続けることが前提で職場に通わなくてはなりません。
そのため職場にいる人との人間関係を上手く構築していかなくては、仕事がやりづらい状況に陥りやすいのが非常に面倒です。
正社員として長期間同じ職場にいることでしがらみやいざこざが起きやすく、仕事を辞めたり転職する人の中にも人間関係のストレスが原因ということが珍しくありません。
円滑にするために社交辞令を言ったり、飲み会などにも参加をしてと仕事以外のことで気を使うことが多く、気疲れしてしまいやすいのです。
ある程度集団生活に馴染みやすい社交性がなければ、正社員は務まりません。
正社員のメリットとデメリットを比べてみよう
いかがでしょうか。
正社員にはメリットとデメリットがあります。
変化の激しい時代に生きている人たちの中には「正社員にメリットはない!」と豪語する人もいます。
確かに、終身雇用制が当たり前だった時代の正社員には数えきれないほどのメリットがあったでしょう。
しかし、現代ではそれがデメリットになってしまうことが往々にしてあります。
正社員だからと、いつまでもぬるま湯に使って、いざリストラ候補になってしまったときには、今までの自分の行動や気のゆるみを後悔する羽目になります。
このようにメリットだと思っていたら、デメリットだった!なんてことはよくあるものですし、これからもどんどん変わっていくことでしょう。
それについていけない人はいずれ淘汰されることになりますので、そうならないように気を付けましょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。