職場の連帯感を高める方法とは?仕事で連帯感を持つメリット!

あなたの職場は連帯感があるでしょうか。

連帯感がないとどうしても仕事場の人とのつながりが希薄になりがちです。

結果を出すためにも、仕事のモチベーションを高めるためにも連帯感は必要不可欠でしょう。

そこで今回は連帯感を高める方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。



連帯感の意味とは

連帯感とは、1つにまとまっている感覚、一体感があるという意味です。

主に人に対して使われ、仲間同士のつながりが強固になるという意味合いで使われます。

連帯感を感じる瞬間

目的に向かって力を合わせている時

連帯感を感じる瞬間として、目的に向かって力を合わせている時があげられます。

連帯感というのは、当然ながら一人で感じられるものではありません。

目的に向かって協力しなくてはいけない場面で努力を放棄したり、反対に自分だけが頑張っていると思い込んで暴走するようでは、連帯感は感じられませんよね。

仲間や組織の中で皆で力を合わせたとき、ふと感じられるものです。

とくに、特定の目的に向けて力を合わせている時は、そういった連帯感を感じやすくなります。

一つの目的のために努力していると、お互いがお互いの苦労や大変さを理解しやすく、自然と仲間意識も芽生えるからです。

仲間意識が芽生えると、困難な場面でもお互いを鼓舞して、辛さも苦労もエネルギーに変えることが出来るのです。

一人で頑張ろうとしたり、仲間意識が芽生えていない組織で目的に向かっていっても、ストレスが多くエネルギーもすぐに枯渇してしまいます。

孤独な状況で苦労や努力を続けると、人間の心身は疲弊してしまうからです。

目的のために困難な状況で足掻いたり皆で必死に努力しているとき、ふと連帯感が感じられ、頑張る気力も沸いてくるのです。


自然とお互いが協力し合っている時

自然とお互いが協力し合っている時は連帯感が高まっています。

これは一つの目的や目標の達成といった強い意思を必要とするものではなく、日常的に起こり得る瞬間です。

人と協力する場面では、分かりやすい指示や情報の共有のほか、相手に対する気遣いも必要になります。

人と協力し合うことは、義務教育中にも学ぶほど大切なことです。

社会人としては当然と言えます。

しかし、実際には人と協力して何かを達成するのはとても大変なことです。

性格の違い、能力的な差、現実的で分かりやすい計画や指示の仕方、気遣いなどが全て噛み合うか、足りない部分をフォローする必要があります。

それでも真面目で協力的な人たちが集まると、初対面でも何も言わずとも自然とお互いが協力し合っているということがあります。

そんなとき、ふと連帯感を感じたことがある人も多いのではないでしょうか。

これは邪な気持ちがなく、そのグループにひた向きに仕事や課題に取り組む姿勢があるからこそ起こることです。

怠惰な人や、故意に足をひっぱったり優位に立とうなどとする人の中では、なかなか自然と協力し合うことは難しくなります。

しかし真面目で協力的な人たちが集まると、何を言わなくても各々が課題や作業をこなすため協力して取り組みます。

そのため自然と連帯感が感じられるのです。


仲間を信頼して大切な仕事を任せる時

仲間を信頼して大切な仕事を任せる時も連帯感を持つ感覚を得られます。

いくら優秀な人と仕事をしていても、その人を信頼していないと大切な仕事を任せた時に不安があります。

たとえば優秀でも出世ゲームに夢中なタイプは、成果を横取りしたり人の足を引っ張り、ミスを上手く人に被せることもあります。

そういった人との仕事は、いくら納得いく成果を出してきたとしても常に張りつめた気持ちでこなすことになります。

しかし信頼している仲間に大切な仕事を任せる時は、まったく違う気持ちにさせられるものです。

任せた仕事がたとえ難しい仕事であっても、不安やストレスを感じて憂鬱な気持ちにはならないものです。

何故なら仲間を信頼しているというのは能力的なことだけではなく、出来る努力を全てするということも含めて仕事を任せるからです。

結果がどうであれ信頼した相手が取り組んだのであれば、その仕事が最善のものであると確信出来ます。

もちろん、大切な仕事を任された相手にもその気持ちは伝わります。

相手がその気持ちに応えるように最善を尽くすことで、さらにお互いの連帯感が高まるのです。

このような信頼関係を築くまでには時間がかかるものです。

しかし、信頼した相手に大切な仕事を任せた時には、その分連帯感が感じられるのです。


職場の連帯感を高める方法

共通の目標を持つ

職場でも何かのチームでも、構成メンバーが連帯感を持つために必要なのは、共通の目標でしょう。

たとえば、営業部門の職場で仕事をしているとします。

その際、それぞれが自分の売り上げに関する目標を設定し、その目標達成のために努力をすれば、個々の成績はアップします。

しかし、それだけ部署内の競争が激しくなるわけですから、職場内のメンバー間に連帯感はなかなか生まれません。

ライバル意識がお互いに強すぎると、部署内がばらばらになってしまうということもあるでしょう。

それを改善し、連帯感を持たせるには、営業部としての目標を設定すればいいのです。

「営業部全体の今期の売上目標」を設定し、それがクリアできれば社長からの表彰が受けれられた上に、臨時手当がもらえることになったとします。

社長からの表彰は大変な名誉ですし、臨時手当は実利がありますから、メンバーたちはその目標を達成するために、一致団結するに違いありません。

個々の売り上げを伸ばす努力をすると同時に、メンバー間がサポートしあって、部署全体の売り上げを少しでも伸ばそうとすれば、自然に部署内に連帯感が生まれるでしょう。

これはスポーツチームなども同様です。

たとえば、「チームとしての優勝」を共通の目標にするからこそ、連帯感が生まれるのです。


コミュニケーションを密にする

メンバー間の連帯感を高める一つのカギは「コミュニケーション」でしょう。

仕事でもスポーツでも、チームとして共通の認識をもって前に進んで行くところに、連帯感は生まれるのです。

そして、共通の認識を持つためには、密なコミュニケーションが欠かせません。

たとえば、会社内にプロジェクトチームが作られたとしましょう。

さまざまな部署から集められたメンバーで、新しい仕事をしていくわけです。

知らないメンバーもいるはずですから、「言わなくてもわかっている」という考え方をしたのでは、意思の疎通は図れません。

仕事のコミュニケーションの基本である「報連相」をすべてのメンバーがきちんと行い、常にお互いの意思を確認、すべてのメンバーが今どういう状況にあるのか、仕事の進捗状態はどうなのかを把握しあって初めて、チームが一丸となって仕事に取り組むことができるのです。

「この件に関して、自分はこう対処しようと思っているが、それで問題ないだろうか」というようなことを、随時相談しあいながら仕事を進めていけば、まちがいなく意思の疎通が図れます。

その結果、チームが一丸となるのですが、一丸となるための原動力が、連帯感にほかなりません。

プライベートの時間を共有する

仕事にせよ、スポーツにせよ、複数の人間がかかわる以上、仕事やスポーツを離れたところでの人間関係が良好でなければ、連帯感は高まりません。

そのために必要なのは、お互いのことをよく知り、腹を割って話せるような関係を作ること。

たとえば、同じ職場で仕事をしているメンバーと、職場での時間だけしか共有していないとします。

定時になれば、「お疲れ様」と言って別れ、そこからはまったく没干渉という職場では、人間的なつきあいは生まれず、結果として連帯感は高まりにくいに違いありません。

逆に、仕事が終わったあとの、メンバー間のつきあいが頻繁にある職場があるとしましょう。

アフターファイブにみんなで飲みに行ったり、休日にゴルフなどの趣味をいっしょに楽しむというような習慣のある職場です。

こういう職場だと、メンバー同士が仕事を離れて人間的なつきあいをするようになり、お互いにより親密な関係になれるに違いありません。

そのような濃密な関係を作ることができたほうが、職場内の連帯感が生まれやすくなるのです。

プライベートの時間を共有すること、これも連帯感を高める方法と言っていいでしょう。


制服または同じ服装をする

人は同じ服装をしていると、自然と連帯感が高まってくるものです。

それぞれ別々の服装をしている時よりも、自分たちは同じ仲間だという認識が強くなるのでしょう。

職場の連帯感を高める為には、まずは外見から同じものに揃えていくというのも一つの手段ではないでしょうか。

同じ制服を支給することで、その職場には一気に仲間意識が生まれます。

同じ方向に向かって頑張っているという気持ちが高まるのです。

一人一人に制服を支給するのが難しい場合は、何か一つでも共通のアイテムを身に付けるのがおすすめです。

目立つバッチやリボンなどを胸に付けておくだけでもいいでしょう。

「外見だけ揃えても意味がない」そんな風に思うかもしれませんが、外見が与える心理的影響は大きいのです。

「ふと目をやれば自分と同じものが付いている」そんな小さなことであっても、人の気持ちに大きく影響を与えることができるのです。

「あの人も頑張っているのだから自分も頑張ろう」「あの人が困っているから手伝ってあげよう」そんな風にお互いを意識して思いやることができれば、職場の連帯感は高まっていくはずです。

定期的に食事会を開催する

「同じ釜の飯を食べた仲」などと言われるように、食事を共にした者同士にも連帯感が生まれるものです。

しかし、業務中は休憩の時であっても、なかなか全員と一緒に食事をすることはできません。

たとえできたとしても、やはり仕事の延長線という感覚になってしまうでしょう。

その為、定期的に食事会を開催して、仕事とは別の場所で意見交換の場を設けることが必要なのです。

食事中は仕事の時と違ってみんなリラックスしています。

仕事中はなかなか言えなかったことや聞けなかったことでも、食事の場では気負わず聞けることもあるでしょう。

苦手意識を持っていた人でも、実際に話をしてみると意外といい人だったということもあるはずです。

「そんな風に思っていたのか」「お互い同じことを考えていたのか」など、その場で新たな発見や誤解が解けるようなこともあるでしょう。

その場で交わした話の内容が、その後の業務にいい影響を与えたりヒントになったりすることもあるはずです。

日頃のコミュニケーション不足を解消する為にも、定期的に食事会を開催し職場の連帯感をどんどん高めていきましょう。


チームビルディング研修を行う

定期的な食事会も大事ですが、社員全員で研修合宿を行うことも連帯感を高めるのに効果的です。

研修合宿といっても日頃の業務内容をするわけではありません。

デスクワークではなく、社員全員で行うチームビルディング研修です。

チームビルディングとは、メンバー同士がお互いを尊重し合える組織作りのことです。

チームビルディングには色々なアクティビティがあり、どれもゲーム感覚で行うことができます。

一つの課題を解決する為に、社員全員が力を合わせて取り組みます。

そのアクティビティを通して、お互いの知らなかった一面を知ったり、それぞれのメンバーのいいところを発見したりできるのです。

お互いを助け合う姿勢や信頼する気持ち、質問力などを向上させることもできるでしょう。

また、一つの同じ目標に向かって頑張るという姿勢も、それまでよりも強くなるはずです。

このチームビルディング研修を経験すれば、その後の職場の雰囲気は一新され、よりコミュニケーションが取りやすい環境が整うでしょう。

職場や食事会だけでは決して得られない連帯感を持つことができるのです。


仕事で連帯感を持つメリット

いかがでしょうか。

連帯感があるチームには数え切れないほどのメリットがあります。

代表的なものとしては、仕事が楽しくなるという点です。

成果を出すにあたっての基本はチームワークです。

個人で全てをやるよりも、チームで役割分担をしてサポートしあったり、個人の負担を分散させながらやる方が効率的ですよね。

こうして息があってくるとどんどん結果が出てきます。

結果が出てくると、仕事へのモチベーションが湧いてきて楽しくなってくるのです。

楽しくなれば、自発的に行動するようにもなりますし、職場の雰囲気も良くなります。

こうして連帯感を高めることにフォーカスするだけでさまざまな恩恵を受けられるので、この点に注目してみてください。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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