良心がある人の特徴とは?良心的な対応をチェックしよう!
あなたは人から良心的な対応をされた経験はあるでしょうか。
人の良心に触れると心がキレイになり、ちょっと前向きな気持ちになりますよね。
ここでは、そんな良心がある人の特徴についてご紹介していきます。
そして良心がない人の特徴と比較して、いったい何が違うのか確認してみてください。
【目次】
良心の意味とは
良い行いと悪い行いの分別がついていて、良い行いをしようとする心理状態を良心といいます。
良心の呵責とは、良い行いをしなければいけないはずなのに、悪いことをしてしまったことで罪悪感を感じる状態です。
類語として、「良心が痛む」ともいいます。
良心がある人の特徴
利他的な行動ができる
良心がある人というのは、基本的に誰に対しても優しさを振り撒ける人です。
そこには損得勘定がなく、優しさはどんな相手にも平等であり、接する人に与える優しさには裏がありません。
この人に優しくしておくことで、後々自分にとって利益になるだろう、この人に手を差し伸べることで、それを見た周囲の人達の中で自分の評価がアップするだろう、このように、良心がない人の場合には表面的な優しさだけで相手に接し、本心とは別のところでいい顔を見せようとするのです。
しかし、良心的な人というのはこういった嫌らしいものの考えかたはせず、心の底から相手のことを思って行動をすることができます。
そうした振る舞いの結果、もし自分が損をしてしまったとしても構わないと思っていますし、見返りを求めようとはしないというのが特徴です。
また、誰の目もないところでもその良心は陰りを見せることがなく、自然に誰かのためを思って動くことができます。
他者に対してだけではなく、自分の心に対してもどこまでも誠実であろうとしているのです。
そうした心根のよさは人柄にも表れ、周囲の人達に好かれています。
自分本位な考えにならない
何かをしようとする時、口にしようとする時には、必ずそれを受け取る相手のことを考えられるのが良心がある人です。
何も考えない言動は相手を傷つけてしまう原因になってしまいますし、無神経な言葉や行動によって迷惑になったり、不利益を生じさせてしまうかもしれません。
もし自分が何か行うことによって相手に悪影響が出てしまったらいけない、齎すのであれば利益であって欲しい、そう考えているからこそ、自分の行動が相手にどう捉えられるかという部分を無視することができないのです。
いろいろなタイプの人がいますから、考えかたが合わない人と接する機会もありますが、真正面から反発することは決してありませんし、どうして相手がこう考えているのか、どうしてこういった行動に出ているのかというところを探ろうとします。
いつも思いやりを忘れることなく、相手の気持ち、都合などを考慮して動くことを心がけているのが特徴です。
他者に何かしら嫌な思いをさせられてしまったとしても、相手を責めたり怒ったりすることはほとんどなく、自分の言動を省みて冷静に原因を考えて対処することができます。
常に感謝の気持ちを持っている
良心がある人は、周りの人達への感謝の気持ちを忘れません。
人は一人で生きることはできませんし、常に誰かと関わり続け、誰かに寄りかかったり迷惑をかけたりしながらも持ちつ持たれつ、コミュニケーションを取り続けて生活をしています。
今の自分があるのは自分だけの力ではなく、自分に関わってきた周囲の人達のおかげでもあると考えていて、だからこそ過去も現在も、そしてこれから先にも関わるであろう周囲の人みんなに感謝の心を持っているのです。
そんな考えは行動にもしっかり表れていて、何かしてもらうことがあったら忘れずに「ありがとうございます」と口にしますし、それは自分よりも年下、立場が下、子どもなどに対してでも変わることはありません。
油断していると受ける好意が当然のことのように感じてしまいますが、些細なことで優しくしてもらえたり、気にかけてもらえたり、注意をしてもらえることがとてもありがたいことであると知っている人なのです。
口癖のように感謝の言葉を出しますし、もちろん、気持ちを届けられるように言葉だけではなく、笑顔を添えることも忘れません。
良心がない人の特徴
自己中心的な性格
良心がない人の特徴として、自己中心的な性格であることがあげられます。
良心は善悪を区別し、理性的で道徳的な行いをするためになくてはならないものです。
しかし、その良心がない人は、気持ちのままに行動してしまうのです。
自分の利益や都合を優先し、その結果だれかが困ったとしてもお構いなしに突き進みます。
道徳的な判断が頭で出来たとしても、結局は自分を最優先に行動してしまう自己中心的な性格の持ち主です。
もし誰かに批判されたとしても、自分の地位が脅かされるなどの実害がない限りは決して改めようとはしません。
良心がない人は、他者を脅したり力で支配して利用したり踏み台にすることにも抵抗がありません。
もし少し手間がかかるにしろ、他の方法を取れるという場面でも安易に他者を利用します。
この結果強い批判に晒されたとしても、気持ちのままに行動するため、反省などはまずしません。
これまでのやり方を変えることも滅多にありません。
それは他者の心や都合に一切興味もなく、自分の都合だけが大切だからです。
良心がない人には、実際的な損害が発生しない限り、行動を改めさせることは非常に困難です。
当然、改心させるのはさらに困難であると言えます。
想像力がない
良心がない人の特徴として、想像力がないことがあげられます。
良心がない人は、自分の都合や利益を優先しがちで、人に対してどこまでも冷酷に振る舞えます。
これは、自分の都合や利益にしか目が向かないからです。
少しでも人の気持ちや都合を考えられたら、人への配慮が生じるはずです。
しかし、良心がない人は想像力がありません。
自分が身勝手に行動したり冷酷に振る舞ったら、相手がどんな気持ちになりどんな不利益が生じるかなど、知ったことではないのです。
想像力がある人は、瞬時に人の気持ちを判断し、自分の行いの結果も予測出来るものです。
想像力が並みの人でも、もし自分が身勝手に振る舞い、人の不利益になるような行動をしたら相手がどんなに困るかを想像するのはそんなに難しくありません。
競争の激しい場面では、自分が勝てば人に不利益をもたらしてしまうこともあります。
これはある程度は仕方がないことでしょう。
しかし、自分のために安易に人に損害を与えて平気でいられる人はあまり多くはないのです。
相手の気持ちを想像したら、なかなかそんなことは出来ません。
良心がない人は、そういった想像力がないため、人の気持ちや都合を全く考慮しないのです。
善悪の区別がつかない
良心がない人の特徴として、善悪の区別がつかないことがあげられます。
良心がない人が人を傷つけたり利用したりすることに抵抗が少ないのは、そもそもそれが悪いことだという意識が薄いからです。
悪いことをしている自覚があれば、人は自らの行動を改めます。
もちろん、簡単なことではないので、すぐに改められるとは限りません。
しかし自覚があれば、葛藤を繰り返しながらゆっくり変わっていくものです。
人は経験とともに成長することが出来るからです。
しかし、良心がない人がこのように変わっていくことは滅多にありません。
それはそもそも、自分が悪いことをしているという自覚がないためです。
頭では、世の中にはやって良いことと悪いことがあるということは分かっています。
しかしそれに対して自分を当てはめることはなく、自分の基準だけで行動します。
善悪の区別とは、自分の経験だけではなく、人を慮ったり誰かの影響を受けながら少しずつ培うものです。
頭で考えるだけでなく、感覚的なものでもあります。
小さな子供でも、悪いことをやいたずらは少しずつしなくなります。
これは日々誰かの影響を受けながら自分も成長し、善悪の区別がつくようになるからです。
良心がない人は自分の基準だけで物事を判断してしまうので、善悪の区別がつかないのです。
良心的な対応とは
相手の利益になるような対応
良心的な対応とは、相手の利益になるような対応と考えていいでしょう。
たとえば、客から何らかのクレームを受けたとします。
その場合、店側はそのクレームに対応することになるわけですが、客から話を聞くと、確かに店側に問題はあったけれど、客のサイドにも問題はあると判断したとします。
店側よりも客サイドの問題のほうが大きいと分かった時、客に「あなたの方にも問題がある」と指摘するのは、良心的な対応とは言えません。
客サイドの問題を認識していながらも、「しかし、店側に非があったことは確かなのだから、お客さんに損をさせない対応をしよう」と考えるのが、良心的な対応です。
客の利益になることを最優先に考えるわけですが、その結果、店側が損をしてしまうことも少なくありません。
客の非を主張して、クレームを突っぱねてしまえば、そういう損失は生じないわけです。
もし、店の利益を優先するなら、損をすることにはならなかったにもかかわらず、あくまでも客の利益を第一に考えて対応するため、時として自分の方が損をしてしまうこともあるのが、良心的な対応ということになるでしょう。
これは、店と客のケースに限定されるものではありません。
個人的な人間関係の中でも、そうした良心的な対応はしばしば見られるものです。
丁寧で行き届いた対応
単に相手の利益になるように計らいさえすれば、良心的な対応だとは言えないでしょう。
良心的な対応は、相手に良い気持ちになってもらうように計らわなければなりません。
いくら物質的に相手の利益になるようにしても、態度や言葉づかいなどが乱暴であっては、相手をいい気持ちにさせることは不可能です。
そうではなくて、相手が「ほんとうによい対応をしてくれた」と納得して初めて、良心的な対応と言えるのです。
そのために欠かせないのは「ていねいさ」でしょう。
たとえば、客からクレームを受けた場合、まずは客の言い分をていねいに聞かなければなりません。
よけいな口を挟むことなく、ていねいに話を聞いた上で、ていねいな態度、言葉づかいで処理とするわけです。
その際にポイントとなるのが、対応が行き届いていて、細部にまで配慮が及んでいること。
客の方が「そんなところにまで気を配ってくれてありがとう」という気もちになってこそ、良心的な対応と呼べるでしょう。
相手に対し、可能な限りていねいに接し、相手が感心するぐらい行き届いた配慮をするのが、真の意味での良心的な対応なのです。
アフターケアがしっかりしている
その場で対応したらそれで終わり、というのも、良心的な対応ではありません。
たとえば、営業マンが会社の新製品を顧客に勧め、それを買ってもらったとしましょう。
ところが、商品に不具合があって、クレームが来たとします。
その場合は、当然、迅速に対応し、不具合のない商品と交換しなければなりません。
その際にていねいに対応することは言うまでもありませんが、商品を交換しておしまいにしてしまったのでは、その営業マンの対応は良心的とは言えないでしょう。
顧客にしてみれば、不具合のない商品と交換してもらったことで、問題は解決しているわけですから、それ以上、その商品に関するクレームが発生することはありません。
顧客から営業マンにその商品についての連絡が入ることはないわけです。
そんな状況にあるときに、営業マンの方から顧客に連絡し、「交換した商品の具合はいかがですか。問題ありませんか」と聞くのが、良心的な対応です。
問題のあった商品に関して、自分のほうからアフターケアをしてくれる営業マンは、良心的な営業マンと言っていいでしょう。
自らアフターケアをしっかりすること、これが良心的な対応なのです。
良心が痛む仕事は避けよう
いかがでしょうか。
良心がある人とない人とでは、その対応に大きな違いが生まれます。
利他的とは言わないまでも、自分の都合ばかり押し付けることに罪悪感を抱く人は、そうでない人よりも圧倒的に信頼されやすくなるでしょう。
それが普通だと感じる人もいますが、その普通でない人がたくさんいることを理解しなければいけません。
常に自分の利益を優先し、他人がどうなろうと知ったことではない、というスタンスを貫いている人も大勢います。
仕事に就いたらそうしたスタンスにならないとやっていけない仕事もあるでしょう。
その時にあなたの良心が痛むのであれば、すぐに辞めて別の仕事を探すことをおすすめします。
良心がなくなるとは、人として大切なものを失ってしまうからです。
良心が痛むうちに早急に転職しましょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。