営業職のやりがい9つ
営業は大変な職種です。外回りが多い仕事なので体力も要りますし、ノルマを課せられるプレッシャーや、得意先との対応の気遣いなど、精神的にもきびしい仕事と言っていいでしょう。
しかし、それでも、営業職にやりがいを感じ、喜びを感じながら働いている営業マンはたくさんいます。
また、心身ともにハードな仕事である営業職は、はたから見るとただひたすら大変そうに思われますが、実はもっとも「やりがい」を実感しやすい職種でもあるのです。
そこで今回は営業職のやりがいをあらゆる面からご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
営業職のやりがい
新規顧客を開拓した瞬間
まず、営業の仕事をしていれば誰でも「やった!」とテンションがあがるのが、新規の顧客を開拓した瞬間でしょう。
飛び込み営業は、営業職にとってもっともむずかしい仕事ですが、それだけに、自分の意志で飛び込んだ訪問先で契約を取れたり、商品が売れた時の喜びはひとしお。
それを上司に報告するときの、二次的な喜びも生まれますし、「営業の仕事は楽しい」と感じ、やりがいを実感することができるのです。
顧客との間の大きな商談を成功させた瞬間
また、顧客相手の仕事の中でも、大きな達成感を抱き、やりがいを感じる瞬間もあります。それは、大きな商談を成功させた瞬間です。
営業職にとって大きな契約というのは、大変なプレッシャーがかかるものです。
特に、むずかしい顧客相手の場合は、話が進んでいく間も、「もし、最後の最後でキャンセルになったらどうしよう」という不安を感じています。
最後の最後まで気を許すことができない仕事。それだけに、その仕事が成立したときの喜びはいっそう大きなものになります。
契約書に顧客が署名、押印した瞬間こそ、営業職のテンションが最高潮に達し、これ以上ない「やりがい」を感じる瞬間と言っていいでしょう。
上司への報告の際の誇らしさも、前項の比ではありません。
自分で組んだスケジュールどおりに仕事を完遂した瞬間
営業職は基本的に自分でスケジュールを作り、それを実行していく仕事です。
新人のころはともかく、一人立ちした営業マンは、すべて自分で仕事のスケージューリングをします。
その日回る得意先や、新規顧客開拓のための活動、あるいは電話営業など、自分で考えて行動するのが、営業職の基本です。
ですから、その日のスケジュールをすべてこなし、つつがなく一日の仕事を終えた瞬間、「よし、今日はよく仕事した」という充足感を覚え、仕事にやりがいを感じることができるのです。
特別大きな成果を上げれなくても、すべてのスケジュールを完遂できたということだけで「やりがい」を感じることができる、それが営業職です。
仕事の成果が数字で把握できる
営業職のやりがいとして仕事の成果が数字で把握できる、ということが挙げられます。
これはほかの職種とちがう、営業職の大きなメリットです。自分が努力した成果が、目で見てはっきりわかるのですから、「がんばった量」を認識して、「よし、もっとがんばろう」という気持ちになれるのです。
もちろん、ノルマが達成できなくて悩むということも少なくありません。
しかし、逆に言えば「ノルマ達成」という具体的な目標が常に提示されているのですから、仕事のプランニングがしやすいと考えることもできます。
そして、それを達成したときの充足感が「やりがい」になるのです。
成果がキャリアアップや収入アップに直結する
そのように、仕事の成果が数字で表れますから、上司や会社の上層部が正当な評価をしやすい職種と言うこともできるでしょう。
成績が優秀ならば、当然社内の評価は高まりますし、その結果、キャリアアップに直結するのです。
また、最近はインセンティブ制度を導入している企業も増えてきました。ですから、仕事の成果に応じた報酬が受け取れる。
そのことによって収入がアップするということもあります。
数字で示された仕事の成果が、「お金」という数字になって自分に返ってくるのが営業職であり、仕事の「やりがい」になるのです。
顧客や取引先からの感謝や笑顔
もう1つ、日々の仕事の中で感じる大きなやりがいが、顧客や取引先の人からの感謝と笑顔でしょう。これは内勤の仕事では得られないものです。
「ありがとう。この間勧めてもらった商品、とっても役にたってるよ」とか、「いいプレゼンをしてくれて、感謝してるよ」という顧客の笑顔に接すれば、営業回りの疲れも吹き飛んでしまいます。
多くの営業マンが「大変な仕事だけど、やりがいがある」と感じるのは、そのためなのです。
つまり、もっとも人間的な仕事のひとつが営業職であり、その人間関係の中に大きなやりがいがある、ということになるでしょう。
結果が分かりやすい
営業の仕事は、会社としてのお金を稼ぐこと。
言ってしまえば、その金額の大小で営業個人も部署も評価をされます。
もちろん、個人個人で目標数字(予算)は異なりますが、それ自体が前年度までの実績に対する評価であり、期待値となっています。
結果が100%数値化できる分、飛び抜けた数字をあげると社内で圧倒的な評価を得られます。
社外に出る時間が多いので、サボれることを魅力とする人もいますが、やればやるだけ結果に結びつき、評価につながるのが営業の魅力です。
また、社運を賭けた新商品における初めて受注や、今まで誰も取引を作れなかった顧客からの受注など、インパクトのある受注も評価につながります。
コミュニケーション力が磨かれる
営業はどのようにして受注を生み出すか。商品・サービスが圧倒的に優れていて、黙っていても注文が来るなら営業は不要です。
逆に、人件費や交通費がかかり、コストが増大するデメリットの方が大きいかもしれません。
大抵の場合、一見では差が分からない競合が存在したり、認知度が無かったりと待っているだけで注文が来ません。そこで力を発揮するのが営業です。
営業とのコミュニケーションによって、顧客は魅力を感じ、自社へのメリットを知ります。さらには、営業本人との関係性も商談に大きく影響します。
プレゼンテーション力、ヒアリング力、交渉力といった多面的なコミュニケーション力を磨けることも営業の魅力です。
日々の刺激
先述で営業の仕事は顧客とのコミュニケーションと書きました。
顧客との関係が長くなると、取引内容だけでなく、
業界情報や噂話など会話の範囲が広くなっていきます。
A社で得た情報がB社への営業チャンスをもたらした、
といったように情報が武器になる一面もあります。
また、情報を引き出すためのコミュニケーション力も腕の見せ所です。
合コンでは営業がモテると言われることもありますが、
こうした話題が豊富なところが初対面の人と話を合わせられる強さになっています。
営業職にやりがいを感じないときの対処法
上司にやりがいを聞いてみる
仕事には向き不向きがありますが、その中でも営業職は特に差が大きなものです。
人と話すのが苦手だったり、人と接するのに抵抗がある人の場合には、やりがいを感じることが難しいです。
反対に、営業職に向いている人である程度の成績を収めてしまうと、それ以降の目標が定まらずやりがいがないという人も多いかもしれません。
営業職を続けていくのなら、やりがいを感じないままやり続けるのはフラストレーションがたまります。
1つの対処方法としては、身近な人に仕事のやりがいを聞いてみることが上げられます。
実際に自分よりも長く働いている人や、その職を極めている人の話を聞くことで、「もうちょっとやってみようかな」という気持ちになることが多いです。
やりがいがわからなくなったら、営業職の先輩に相談してみましょう。
営業相手のことを良く知ること
営業職でやりがいが見つからない時は、自分でやりがいがあるような仕事内容に変えてしまいましょう。
たとえば営業の成績が上がるような工夫をするのも有効です。
人にはいくつかの欲求が備わっていますが、そのうちの一つが「他の人に自分を認めてほしい!」というもの。
この欲求が満たされると、どんなことであっても人はやりがいを感じます。
営業職に応用すると、ある程度の結果を出すことで他の人から「営業が向いている」といった承認が得られます。
これによって自分の欲求が満たされるので、やりがいがないと感じることがなくなります。
営業の成績を上げるための最初のステップとして、まずは営業相手を知ることから始めてみましょう。
どんな相手か、どんな会話を好むかをリサーチします。
相手を知ることが、営業職でやりがいを見つけるための対処法の第一歩です。
飲み会などに積極的に参加する
営業職でやりがいが見つからないと感じているのなら、そのほかのことで楽しみを見つけることです。
営業の仕事がどうしても向いていなかったり、結果が残せないせいでやりがいがないのであれば、営業職同士の飲み会や会社のイベントに積極的に参加して人脈を広げましょう。
おなじ営業職の人とばかり接していると、考え方が偏ってしまいます。
一緒にいる人の考え方に影響を受けやすい人の場合は、なおさらです。
やりがいが感じないという場合、たいていは一緒に接する相手も仕事に対するモチベーションが低くなっている人です。
接する相手が変わるだけで気持ちの持ちようが変わるので、飲み会やイベントで色々な人と接しましょう。
自分から話しかけて色々な話を聞いていくうちに、営業職ならではのやりがいが見つかることもあります。
仕事後のプライベートを充実させる
営業職に就いたはいいけれど、辞めたいくらいにやりがいがないという人もいます。
でも、せっかくの仕事をそう簡単にやめるわけにもいかないし・・・とストレスやフラストレーションがたまっているかもしれません。
やりがいがどうしても見つからないほど向いていないのであれば、仕事面で頑張りすぎないことです。
頑張っても頑張っても結果が出ないと思うと、自分に自信がなくなってしまいます。
もしかすると、やりがいがないのは疲れすぎてしまっているせいかもしれないので、まずはゆっくり休んで体調を整えましょう。
その上で、まずプライベートを充実させることです。
プライベートが充実すれば、精神的にも余裕が出て「仕事のやりがいがない」といった感情が薄れるかもしれません。
調子がいい時は、なんでも前向きに考えられます。
やりがいがない時の対処方法として、楽しみを充実させるのは有効です。
営業職にはやりがいがある
いかがでしょうか。
ノルマがきつい、大変だと何かとマイナスイメージが先行してしまいがちな営業職ですが、
その反面ほかでは得られないやりがいもたくさんあることに多くの人は気づいていません。
給料面であったり、お客様とのコミュニケーションであったり、
頑張ってよかった!と感じる瞬間は営業職ならではでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。