正義感が強い人の3つの特徴と損する理由とは?
正義感とは、道徳的な心情を優先したり、自分がこれだけは譲れないものに対しては決して揺るぎない気持ちを持つことです。
人は誰でも正義感はありますが、時にはその正義を崩してでも人との関係を続けていくことはしばしばあるものです。
しかし、中には強すぎる正義感を持つ人もいます。
そこで今回は正義感が強い人の特徴と損する理由についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。
正義感が強い人の特徴
とにかくウソが嫌い
正義感が強い人に共通する特徴として、とにかくウソが嫌いであるというものが挙げられます。
彼らはウソは全て悪であると考えているので、自分がウソを付くことを嫌うだけでなく人の話すウソにも嫌悪感を示しがちです。
良く言えば正直者で裏表がない人物なのですが、実際に付き合うとなるとこのタイプはかなり面倒です。
普通の人は生活していれば何かしら小さなウソくらいつくことはあるもので、良かれと思ってつくウソもあれば本当のことを話すほうがマイナスになるケースも少なくありません。
それなのに正義感が強い人はそれがどんなものであろうともウソであるということに許すことができず、よせばいいのにウソを指摘し糾弾してしまいます。
彼らの正義感がプラスに作用すればヒーローになってくれる頼もしい存在なのですが、往々にして裏目に出てしまうこともよくあります。
そもそもウソが許せないという気持ちは必ずしも社会正義や道徳観念から出ているとは限らず単にウソをつかれると嫌だ、ウソを付くと気持ちが悪い、ウソがそのままに流されてしまうことに不快感を感じるといったごく個人的な感情からきている部分もあります。
その代わり腹を割って正直に話せば気持ちよく付き合えるのもこのタイプの特徴です。
変なウソやごまかしはやめて正面から付き合えば良い関係が築けるでしょう。
頑固である
正義感を貫く、というのはシンプルですが実際にやるとなると簡単なことではありません。
社会には正義感を曲げざるをえないようなシチュエーションはいくらでもありますし、時にはルールそのものが道理から外れていることもあります。
そのような状況に直面したとき、多くの人は自分の中にある正義感と何とか折り合いをつけながらも社会的に波が立たない方を選択するものです。
しかし、正義感が強い人というのはそういった外部要因に負けないほど自分の信念を強く持ち、頑固に正義感を貫きます。
頑固であるというのは融通がきかないというのと表裏一体です。
正義感を貫く強い意志が時として周囲から鬱陶しがられたり面倒がられたりすることも多々見られます。
それでもなお正義感を貫けるのは頑固一徹な性格であるからで、ある意味ではとても不器用な生き方をしている人たちとも言えるでしょう。
時には頑固さが大きなトラブルを招く原因となることもあり、頑固さゆえに孤立してしまうこともあります。
はたから見ればつまらないことにこだわって余計なトラブルを招く原因だとささやかれることもありますが、正義感を貫く人がいてくれるおかげで多くの人が頼もしく感じられる場面も少なくありません。
権力には屈しない
正義感が強い人にとっての行動基準は、自分の中にある独自の正義です。
その正義は必ずしも社会正義と共通するものとは限りません。
例えば法律的にはセーフでも道徳的にはアウトという場面を目にした場合、多くの人は法律を優先し現実を受け入れるものですが、正義感の強い人は自分の信じる正義に合わない現実のほうを何とかしようと考えます。
現実と直面したときに最大のハードルとなる社会権力に対しても、正義感の強い人は堂々と立ち向かうべきだと考えます。
会社であれば上司や雇用主の意見に反論しますし、法律のほうが間違っていると考えれば社会運動や政治活動を通じて間違っている社会の方を変えようと考えます。
普通の人はそんなエネルギーのいることは敬遠してしまうものですが、正義感の強い人は自らのうちに燃える正義の炎を糧にして正しさを現実に反映しようと考えます。
一歩間違えるとそのような正義感には危うさも伴うものですが、社会を大きく変えるのはこのようなタイプの人達です。
どちらかと言えば不器用な生き方になりがちですが、権力には屈しない強い意志と頼もしい姿勢は強力なカリスマを生み出す可能性を秘めています。
正義感が強すぎると損をする理由
敵を作りやすい
正義感が強すぎる人は、自分の中にある信念を真っ直ぐに押し通そうとします。
いいものはいい、悪いものは悪いと断じて、悪いものを許すことができません。
しかしながら世の中はそう白黒はっきりすることはむしろ少なく、曖昧にされていることや、本当は違反だけれども黙認されているということがたくさんあります。
そういったものを許さないと思い、自分の正義感を振りかざすと、当然他人と衝突することが増えてきます。
正義感が強すぎる人にとっては許されないことでも、他人にとっては、それくらいいいではないかと言いたくなるのです。
感覚の相違から衝突することが増えれば、周囲に段々と敵が増えていきます。
口うるさいやつだ、などと思われてしまい、時には憎まれることもあります。
そのケースに応じて柔軟な態度をとることが理想なのですが、正義感が強すぎる人は融通が利かず、他人に自分の考えを強制してしまうのです。
本人は正しいことをしていて善意でやっていると自信があるつもりでも、周囲はそう受け取るとは限らないんですね。
敵というものは少ないにこしたことはありません。
敵をどんどん増やす恐れもある正義感が強すぎる人は、損になりやすいのです。
ストレスになりやすい
正義感が強すぎる人はとてもストレスがたまりやすいです。
まず、自分の正義感を思い通りに振りかざすことができることは、そうそうありません。
必ず誰かとの衝突があります。
衝突を繰り返すことで敵が増え、そのせいで疲れることも増えます。
相手から憎まれ口を叩かれることで、苦しい思いをすることもあります。
周囲の理解を得られない場合は、自分は正しいことをしているのにどうしてまわりは理解してくれないんだと思い悩みます。
時には自分がやっていることは本当に正しいのだろうかと悩むこともあります。
このようにしてどんどんストレスがたまっていくのです。
自分の思い通りの行動ができないことそのものも、人にとって大きなストレスとなるものです。
まわりの理解と関係なく、自分の正義に基づいて行動できなかったということも時にはあるでしょう。
自分の正義感の通りに行動し理解してもらえることが難しい以上、挫折することも多く、どんどんストレスがたまっていきます。
何も考えることがなければ気楽でストレスもたまりにくいですが、正義感が強い人は自身の失敗や他人の行動が気になり、ストレスがどんどんたまることになり、損になります。
プライベートで敬遠されがち
正義感が強すぎる人は、時には頼られ、真面目だと思われていい評価を得ることもあります。
何かの活動をする時に重宝される場合もあります。
しかしながら、プライベートでは、正義感が強すぎる人は敬遠されがちです。
基本的に頭がかたい人、融通が利かない人と遊びたいと思う人はいないものです。
正義感が強すぎる人は普段のその正義感の強さから、遊びの時に誘いにくいと思われてしまいます。
遊びの時は羽目を外して気楽に過ごしたいものです。
正義感が強すぎる人がいると空気がしらけるかもしれない、かたいことを言われたらたまらない、自分が見られている気がして落ち着かない、などと思われてしまいます。
正義感が強すぎる人も人間ですから、時には自分の正義感と関係なく、気楽にゆっくり遊びたいと思うこともあるでしょう。
しかし、普段の印象があまりにも強いために、正義感が強すぎる人がそのような気持ちを抱いても、まわりはなかなか遊びに誘おうという気になりません。
もちろん全く誘われないということはないですが、正義感が強すぎるわけではない人に比べると、敬遠されることが多く、深い仲になろうと思われにくいため、損しやすいです。
正義感が強いのは長所にも短所にもなる
いかがでしょうか。
正義感が強い人は、周りから羨望の眼差しで見られることもありますが、その性格が理由で煙たがられることもあります。
これは周りの人間関係や環境によるものですが、大切なのは打算的な考えで正義感をかざすのはリスクがあるということを理解しておくことでしょう。
中途半端な正義感は相手のためにはもちろん自分のためにもなりませんし、もしかしたらあなた自身が一番痛い目にあうこともあります。
正義感が強いのが良いか悪いかは置いておいて、あなたが自分自身に対して正直であることが重要なのです。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。