自己完結型人間の特徴6つ
自己完結型人間にはどのような特徴があるでしょうか。
なんでも一人でやらないと気が済まないという比較的軽い特徴であれば、周りの人間もそこまで気にすることはありませんし、我慢できる範囲だといってもいいでしょう。
しかし、それだけはおさまらないのが自己完結型人間というものです。
そこで今回は自己完結型人間の特徴をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
自己完結型人間の特徴
自分が持っている物差しだけで判断する
自己完結型人間は、自分自身が物事を判断するための物差しだけを頼りに行動する人です。
仕事やプライベートにどちらにおいても自分が普段から持っている志向に沿って行動することになるため、自分の意思に沿った行動をする人とそうでない人の付き合い方が極端になる傾向があります。
人には価値観というものが存在しますが、自己完結型人間は特にこの価値観を強く持っている傾向があります。
また、自分自身の価値観を曲げるという事は決してしません。
そのため、自分とは違った価値観を持っている人とはウマが合わないを通り越して、険悪なムードになりやすいのです。
その意味では自己完結型人間の交友関係は狭くて深い付き合いがおおくなりがちです。
協調性がない
自己完結型人間は、自分自身の考え方を持っているという点で、人との付き合いの当初は意志を持った人という高評価を受ける場合もあります。
しかし、仕事でチーム作業を行うよう場場合は、かえってこの性格が災いし、グループの和を乱しがちになります。
自己完結型人間はグループで相談をして決める事よりも、自分が持っている感覚を大切にしてしまいがちです。
このことから、グループでの作業の進め方や役割分担など、共同作業をスタートする段階から自分の意思を通してしまい、グループの和がギクシャクしてしまう事も多々あります。
また、自己完結型人間がリーダー的存在になった場合のグループでも、自分の意思を貫く姿勢のため、メンバーになった人を振り回してしまいがちになります。
このように自己完結型人間は、自分の意思を主体とした行動が多く、協調性が必要なチーム作業では中々評価が上がらないのです。
興味のあること以外の関心がない
自己完結型人間は、自分が関心のある事以外に対して興味を抱く事がありません。
既に自分自身の中で、物事の考え方や行動のための指針を持って人生を送っているこのタイプの人間は、これらの指針に関わる事柄とそうでない事柄とで、まったく違った反応を見せます。
自分自身がこだわっている事に対しては、普段から持っている自分の意思を通す行動をとる傾向があります。
そのため、周囲が驚くほどの執着を見せる反面、自分の行動指針に関係がないと思われるような、自分に興味のない事に対しては、話題にも加わらないほどの淡白な姿勢を見せる事になるのです。
人の話をよく聞くことが苦手
自己完結型の人は、他人の話をしっかり聞く事が苦手な傾向があります。
自分に注ぐ注意力が多く、他人へ注ぐための注意力をあまり持たないのが特徴の一つです。
そのため、指示を聞きもらしたり、相手の話を良く聞いていないということが起こりがちです。
人の話を良く聞くためには、自分の注意力をできる限り相手に注がなければいけません。
これを徹底的にやるのが傾聴で、自己完結型の人でなくても難しいと感じます。
元々人は自分の注意力や集中力を、相手にだけに注ぐのが苦手です。
自分への注意力や集中力の方が勝る傾向があるからです。
自己完結型の人は、人の話に集中することが特に苦手と言えます。
傾聴では相手への集中力を切らさないため、話を聞いているうちに浮かんでくる自分の意見に没頭しないよう注意しなければいけません。
しかし、自己完結型の人は普段から、相手の話を聞いている最中に、自分の考えの方に注意が逸れやすい傾向にあります。
また、浮かんできた自分の考えから、話をすべて聞く前に結論付けてしまうことがあります。
そのため、人の話をよく聞くことが苦手なのです。
外から入ってくる情報に独自のフィルターがかかる
人の話を良く聞いていないという事は、誤解が多くなるという事です。
全部聞く前に自分の中で考えをまとめようとすると、自分のこれまでの経験や価値判断などのフィルターがかかりやすくなります。
少ない情報量と、限られた自分が持っているフィルターで判断を下すことで、本来あるべき方向からずれた結論が生まれます。
自分の出した結論に対して「これでいいのか」という検証を行えば、誤解や余計なフィルターは外れるはずです。
しかしそういった確認作業を行わないことも、自己完結型人間と評されるに至る一因です。
独自のフィルターがかかっていることに問題意識が無いか、判断方法の良し悪しを反省する手立てを持っていないと考えられます。
頑なである
上記の様々な特徴の根本にあるのは、頑固さです。
頑固というと様々な有り様が浮かびますが、その中でも最も適切な表現は「頑なである」というものです。
これは当人にとっては、変えたくても変えられないような性格、及び思考の「癖」です。
自己完結型である不具合があるにも関わらず改善しないのは、変えがたい頑なな気質と直しにくい思考の癖がベースにあることが考えられます。
自己完結型人間を治す方法
自己完結型人間であることの自覚が必要
まずは、自己完結型人間であるということの自覚が必要です。
自己完結型の人は、自分は完璧であるという自信があり、「他人に何も迷惑を掛けていない」という確固たる気持ちがあります。
確かに、自己完結型のタイプには仕事ができる人も多く、他人に依存しないタイプが多いので社会人として成立する場面もあるので、自分が自己完結型であるという認識が無く社会生活をしている人も少なくありません。
しかし、協調性が無いので会社の中のチームで協力しながら仕事をする、家庭で起こった問題を相談するといった場面では一転、自分の役割分担がわからなくなり、ワンマンに決めてしまったり、相談相手にならなかったりしまいます。
まずは、それを自覚をすることが改善の第一歩で、徐々に自己完結型であることで周囲にどんな影響を与えているかが理解できることでしょう。
相手の話を聞くようにする
自己完結型の人は他人に依存をせず自分で判断してしまいます。
つまり、他人の意見は自分には必要の無いものということになっています。
これは長所でもあり短所でもありますが、プライドが高いという特徴もあるので人からのアドバイスなどを聞き入れることも難しいタイプで人を拒絶してしまいます。
ですから、まずは人の話に耳を傾けることが重要で、これが少しずつできれば様々な点で改善されていきます。
すなわち、自分以外の人の意見や思考も認めて、自分と異なるものを受け入れていくことができるようになるのです。
会話のキャッチボールをして相手の考えや気持ちを知ることで、相手の立場を考えられるようになるでしょう。
「空気を読む」といったことが全く無い自己完結型ですが、相手の話を聞くことができれば徐々に変わっていけるはずです。
一人で一つのことを考え過ぎない
自己完結型の人は、何かトラブルが起こった時などに自分一人の考えだけで結論まで至ってしまいます。
つまり、その状況やその時の人の気持ちなどを確認せずに、一人妄想の世界で結論を出してしまうのです。
その勝手な妄想の中で、他人を責める気持ちや許せない怒りの感情が生じたりもします。
この防止策として、自分一人で一つのことについて考え込まないことが必要です。
考えてしまう内容を他の何かに変えても良いですし、どうしてもそれを考えてしまうのであれば他の人に意見を聞いたり、状況を確認したりしても良いでしょう。
自分一人の考えがエスカレートした上に他人の意見も受け入れないとなると、感情が抑えきれなくなってしまいます。
自己完結型の人は、一人で疑心暗鬼にならず気持ちを柔軟にオープンにしていくことも大切です。
自分の短所、長所を認識する
自己完結型の人は、自分は完璧だと思っています。
そこで、自分自身について見直してみることが必要です。
人間誰しも完璧ではありません。
そのことに気付いて、自分の短所はどこかということを認識することが必要です。
前述の、「人の話を聞かない」ということや「協調性が無い」、また自分の中で勝手に完結してしまうがゆえに「思い込みが強い」、「勘違いが多い」なども挙げられるかも知れません。
他人は自分とは関係無い存在という認識なので、これまで自分と他人を比較するということもしていなかったのではないでしょうか。
ここで、あらためて自分と他人の違いを比較し、自分の短所について考えてみると良いでしょう。
また、併せて長所について認識することで、特に苦手な人と接する場面で長所を上手く活用していくことができます。
自己完結型人間は恋愛にも特徴がある
いかがでしょうか。
自己完結型人間というのは、その名前の通り、すべて自分で物事を終わらせてしまうという特徴があります。
これは仕事でも厄介な存在であると同時に、恋愛面でも悪影響を及ぼすことが決して少なくありません。
頑固で、相手のことを受け入れることができなければ、まともなコミュニケーションをとることはできませんので、関係も深まっていくことはありません。
もし思い当たる節があるのであれば、早急に改善するべきだと言えるでしょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。