当事者意識を持たせる方法5つ
あなたの周りに当事者意識を持っていない人はいるでしょうか。
今、起こっている出来事に関わっているのに、自分は関係ないと知らんふりをする「当事者意識のない人」はどの環境にも必ずいますし、その割合は数多く存在します。
意識して当事者意識が薄いのか、無意識に薄いのかは人それぞれですが、いずれにせよ当事者意識がない人と関わると話が面倒になったり、こじれたりすることがあります。
では、どうすればそれを改善させることができるのでしょうか。
そこで今回は当事者意識が欠如している人に「当事者意識を持たせる方法」についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
当事者意識とは
自分自身が、その事柄に直接関係すると分かっていること。
何らかの物事やプロジェクトなどに参加している当事者である、関係者である、という意識のこと。
出典 当事者意識とは
当事者意識とは、その言葉のままですが、言葉で言うほどその意識を持つことは簡単ではありません。
当事者意識がない人の特徴や原因
「当事者意識」とは、与えられた仕事なり雑用なりが自分の仕事と思っていない人を指します。
具体的には、その仕事は上司の仕事であって、それを「手伝っている」という意識しか持たない人です。プロ意識がない人といいましょうか。
出典 当事者意識のない人
- 誰かがなんとかしてくれると思っており、危機感がない
- 他責・他者批判を行うが提案をしない社内評論家が多い
- 最後までやりきる人材がいない
- 言い出した人が損をするという風潮がある
- 先送りの姿勢が蔓延している
出典 当事者意識を高めたい
頭ではわかっているけれども、当事者意識や危機感を実感として持つことができないという症状は、多くの組織で見られます。
このような当事者意識の欠如を招く三大原因として、自己正当化(「自分のせいじゃない」)、現実逃避(「なんとかなる」)、無力感(「自分にはできない」)が挙げられます。
出典 当事者意識を高めたい
部下がどんなに優れた能力を持っていても、問題意識が無く(意識改革が無く)、そして当事者意識が無ければ、結果としてその人は何もしない(=能力を発揮しない)ことを肝に銘じて欲しい。
なぜなら、それらはアッシには関わりの無い事だからである。
当事者意識がない人というのは、実際にはその仕事やプロジェクトに関わっているのに、まるで他人事のような振る舞いや発言をする人を表します。
その原因は、様々です。
環境がそうさせてしまっていることもありますし、もともとそういう人だった、なんて事もあるでしょう。
当事者意識がない人を変えるのはとても難しいのですが、一度当事者意識を持つと、劇的に行動に変化がみられます。
当事者意識を持つことの効果
人は自分自身で物事を選択した場合、そうでない場合よりも、はるかに強くコミットメントを見せるのだ。
その割合は実に5対1である。
従業員はみずから意思決定を行えば、その後の一連の取り組みにいっそう献身的になる。
あなたがチームに望んでほしいことをチームがみずから望めば、それが実現する可能性は5倍に膨らむのだ。
出典 当事者意識はチームの士気を5倍にする
当事者意識を持つと、今まで言われなければやらなかったことを、自分で行動し始めます。
さらには、より良くするために自分の頭で考え、提案するようにもなるでしょう。
当事者意識を持つメンバーがそろうと、そうでないチームと比較して、とんでもないエネルギーが生まれます。
当事者意識を持たせるには
責任を持たせる
当事者意識が持っていない人に共通していることは「責任から逃げようとしている」ということです。
意識的に「面倒そうだから見ないふりをしよう」と行動している人はもちろん、無意識のうちに「失敗したら嫌だから関わらないようにしよう」と考えている人もいます。
どちらのタイプも「責任」を負いたくない気持ちが行動に表れているのです。
これらの人は普段の生活から仕事まで、全体的に当事者意識を持たないように生活しています。
このタイプの人に責任を持ってもらうためには、普段のちょっとしたことから責任を持たせることが大事です。
仕事で当事者意識を持たせる場合は「紙媒体」を使う
仕事上で当事者意識を持たないようにしている人は数多く存在します。
変なトラブルを抱えると自分の評価に響く、変なミスをしたくない、面倒なことに関わりたくない、といったタイプの人たちです。
このタイプの人に当事者意識を持たせるためには「名指しで仕事を頼む」「仕事のパーツごとに担当を決めて責任を明確にする」などの方法が有効です。
この方法であれば、意識的に責任を持たないようにしているタイプの人に当事者意識を持たせることが出来ます。
また、無意識に責任から逃げている人にもしっかりと責任を持たせることが出来ます。
仕事上で責任を持たせる場合は「口頭で決めず、紙媒体に残して当事者全員で共有する」ことが一番大切です。
当事者意識を持っていない人は、ほぼ例外なく言い訳をします。
言い訳の内容は「自分には関係ないと思った」「知らなかった」などです。
こういう言い訳をさせないための紙媒体になります。
当事者意識を持っていない人と仕事をする場合には、必ず紙媒体に記録して、他の人とも共有しながら作業を進めていきましょう。
日常生活で当事者意識を持たせる場合は「ほめる、おだてる」
日常生活でも当事者意識を持たないで生活している人が多いです。
例えば数人で出かける時などに必ず遅れてくる人、トラブルなどに合うと「俺は関係ない」と我関せずの態度をとる人など様々です。
このタイプの人は「ほめる、おだてる」方法が有効です。
「あなたがいないと始まらないから、よろしく」「お前がいないとダメなんだって、頼むよ」という具合に「必要」なことをアピールすることで、おのずと当事者意識を持たせることが出来ます。
日常生活で当事者意識を持っていない人は、「自分はいなくてもいいだろう」と思っている人が多いので「いや、お前がいないとダメだ」と伝えることで当事者意識を持たせることができるでしょう。
「人物相関図」で自分の立場を理解させる
仕事をしているうえで、とにかく責任を持ちたがらない人も存在します。
紙媒体などに役割を明記しても、自分より下の人間に丸投げするなどあの手この手で当事者から逃げようとします。
こういうタイプには「人物相関図」を見せることが有効です。
「人物相関図」を使うことで「あなたにはこういう役割があるんだから、当事者意識を持ってもらわないと困る」という思いを、言葉以上の形で伝えることが出来ます。
それでも突っぱねるようであれば、この「人物相関図」を持って上の人に直訴しましょう。
人物相関図を持って直訴することで、「自分はここまでしてあの人の役割を説明したのに、どこまでも当事者でないと言い張る」という具合に、上司に直訴がしやすくなります。
仕事をしていくなかで、わざと当事者から逃げるような人には上司からきつくお灸を据えてもらいましょう
ハッキリと当事者であると伝える
日常生活で一番悪質なのが完全に当事者なのに「知らない!関係ない!」と頑なな態度をとるタイプです。
一歩間違えば裁判沙汰になるような事故などの当事者にも関わらず「私は悪くない!関係ない!」とあくまで当事者ではないと言い張る人も存在します。
このタイプは手をつけられない人も多いですが、ハッキリと「あなたのせいでこのようなことになったんだ」と伝えるようにしましょう。
そうしないと、全く話が始まりません。
あなたが当事者なのだと伝えても耳をふさぐような人には、大きな声で「あなたが当事者だ」と伝えましょう。
大きな声は、他の人にも聞こえるように話さなければいけません。
耳をふさぎ続ける、無視し続けるようであれば周りの人にもどんどん相談しましょう。
そうすることで思わぬところから解決の糸口が見つかり、当事者意識を認識してくれる可能性もあります。
当事者意識は根気よく育てよう
いかがでしょうか。
当事者意識を持たない人は数多くいますが、育ってきた環境で無意識的に当事者意識を持っていない人、面倒が嫌いで意識的に当事者意識を持っていない人などのタイプがいます。
意識的か無意識的かで対処法が変わってくるので、この記事で確認してその人にあった対処をしていきましょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。