お金に切羽詰まる人の特徴と切羽詰まっている状況から抜け出す方法とは?
あなたは切羽詰まった状況に陥った経験はあるでしょうか。
そのような状態になると生きた心地がしませんよね。
そこで今回は、切羽詰まる人の特徴やその時の対処法をご紹介します。
切羽詰まるの意味とは
切羽詰まるとは、窮地に追いやられてしまうような追い込まれた状態のことです。
切羽とは、刀のツバが柄と鞘に接する部分の金具のことです。
これが詰まってしまうと刀が抜けなくなってしまうので、いざという時に追いやられてしまいます。
これが切羽詰まるの由来です。
お金に切羽詰まる人の特徴
計画性がない享楽主義者
お金がなくて切羽詰まるという人のほとんどは計画を立てることができない、もしくは立てた計画に沿った行動ができません。
今の自分が楽しければそれでいいと思っており、その場のテンションに任せてお金を浪費してしまいます。
衝動買いが大好きで、それが今の自分に本当に必要なものなのか、支払いのめどはついているのか、なんてことも考えず浪費することそのものに快感を覚えているのです。
だからみるみるうちにお金がなくなってしまって切羽詰まる状況に追い込まれてしまいます。
自業自得と思われがちですが、躁状態で自分を見失い後のことが考えられなくなるという人もいます。
躁状態というのは、理由もなくハイテンションになり大枚はたいてブランド品を買ったり贅沢旅行に行ったりし、気分が落ち着いた時に激しく後悔するという恐ろしいもの。
また、日頃は自制心があってもお酒を飲んだ時に豹変してしまうという人もいます。
アルコールの力でタガが外れてしまい、翌朝確認したらお財布の中身がゴッソリなくなっていたり驚くようなクレカの利用明細が手元にきたり、なんてことがあります。
お酒が原因の人の場合、酔っている時にお金を浪費するよう差し向ける悪い人が身近にいる可能性も。
見栄っ張りで分不相応
お金がなくて切羽詰まる人は、見栄っ張りだったり分不相応な生活に異常な憧れを持っていたりしています。
さもお金を持っているふりをして羽振りよく散財をしますが、実際は苦しいお財布事情に追い詰められています。
しかし気前よくお金を使える自分のことが好きで、お金を使うことで人から注目を浴びることに強い快感を覚えているのでやめられません。
さらに厄介なことに、そういう人は切羽詰まっている状況すら人生を盛り上げる刺激としてしまいがち。
もはや安定した生活に何の面白みも感じられず、後戻りできないのです。
派手な生活をしていないとしても、自分が貧乏だと知られたくない、人に頼りたくないという理由で無理を続けて切羽詰まっていくというケースも。
やむを得ない事情で生活保護などの社会福祉を受けてもいい程の状況にも関わらず強がったり、身近な人からの援助を断ったり、といった見栄の張り方で自分を追い詰めていきます。
人に頼らず自分でどうにかすると言えばいい話にも見えますが、現実を言えばこれも分相応なだけ。
自分が社会的弱者になるということを、プライドのために受け入れられずいるのです。
他人に迷惑をかけることへの抵抗感が薄い
見栄っ張りとは相反するものですが、お金がなく切羽詰まる人の中には他人に迷惑をかけても平気だという人も多いです。
クレカの分割払いや借金をする人でもしっかり完済できる人、計画的に返済をできる人は「真面目に返さないと人に迷惑をかけてしまう」ということをよく理解できています。
それに対してクレカの請求や借金を返済せず追い込まれていく人というのは、どうにもそういった意識が薄いのです。
最初は本人が信用を失っていくだけですが、いずれは厳しい取り立てやお金を借りたくても貸してもらえないという状況に陥ってしまいどうにもならなくなります。
他人の信用を失うことへの危機感が足りていないとも言えますね。
そういった人は基本的に何に対してもルーズです。
待ち合わせに遅れて人を待たせても何とも思わないくらい時間にだらしなく、他人にどう思われても構わないくらい身だしなみもだらしないです。
そういった部分でだらしないな、と感じさせる人は金銭感覚に対してもだらしないので注意。
特別金遣いが荒いということはなくても、ゆるやかにズルズルと破滅に向かって行っています。
お金に切羽詰まった時の対処法
自分の持っているものを売る
お金に切羽詰まった時の対処法として、まずおすすめしたいのは、「自分の持っているものを売る」という方法です。
他にも、一時的にお金を工面する方法はいろいろありますが、もっともかんたんにできて、心理的負担が少なく、後で困ったことが起こらないのは、この方法に違いありません。
売る方法もいくつかありますが、代表的なのはフリマアプリを利用する方法と、質屋で処分するという方法。
後者の方は昔から使われています。
昔は「質屋」というとネガティブで暗いイメージがありましたが、今はそんなことはありません。
街の中心地に大きな店舗を構えている店も多く、「入りにくい」という印象はなくなっているのではないでしょうか。
ブランド品や貴金属を売るなら、プロが鑑定してくれるそうした店を利用するのが安心なやり方でしょう。
また、最近は日常的にフリマアプリを利用している人も少なくありません。
短時間でまとまったお金を手に入れるのは少しむずかしいかもしれませんが、少しずつでもフリマアプリで持っているものを売ることによって、確実に現金を手に入れることはできます。
街の質屋とフリマアプリを併用し、高価なものは質屋で、そうでないものはフリマアプリを使って現金化してみてははいかがでしょうか。
親や兄弟、友達からお金を借りる
「とにかくすぐにお金を用意しなければならない。まとまったお金になるような貴金属などはいっさい持っていない」ということもあるでしょう。
その場合は、持っているものを売って、お金を手に入れることはできません。
残された方法は、誰かからお金を借りるという方法ですが、一般的なのは親や兄弟、友達など、個人的な人間関係のある人から借りるという方法でしょう。
ただし、そういう人と金銭の貸し借りをすると、人間関係がおかしくなってしまうということも少なくありません。
特に、相手が友達の場合、お金のことがきっかけで関係が壊れてしまうというリスクもありますが、切羽詰まった状態にある場合は、相手に事情を説明して、ムリのない範囲で借金の依頼をするといいでしょう。
優先順位としては、「親」「兄弟姉妹」「友達」という順番になると考えていいでしょう。
親にはなかなか借金の申し入れをしにくいものですが、のちのちのことを考えると、もっともトラブルになるリスクが少ないのは親です。
頭を下げたくないと思う人も少ないでしょうが、背に腹は代えられません。
親に頭を下げて、お金を貸してもらうのが、安全な方法と言っていいでしょう。
金融機関を利用する
「親や友達にはどうしても借金の依頼ができない」というケースもあるでしょう。
親や兄弟とは疎遠になっていて、また、借金を申し込めるような友達もいないというケースです。
持っているものを売ってもまとまったお金にはなりそうもないという場合は、金融機関を利用するという方法が残されています。
以前は、悪質な金融業者がさまざまなトラブルを起こし、社会問題になったことがありました。
現在も、そういう業者がないわけではありませんが、名前の通った金融機関、人気の金融機関は、そうしたトラブルのリスクは小さいと考えていいでしょう。
もちろん、お金を借りるには審査が必要ですが、最短30分ですみますし、ある金額までは収入証明のいらないところも少なくありません。
また、銀行のカードローンを利用するという方法もあります。
「町の金融機関を利用するのは抵抗がある」という場合は、銀行のカードローンを利用してみてはいかがでしょうか。
金利は決して低くありませんが、返済方法が楽ですし、心理的ハードルが低いというメリットがあります。
とりあえずまとまったお金が必要で、あとは働きながら少しずつ返していくつもりだというのなら、こうした金融機関を利用するというのもいいでしょう。
切羽詰まっている状況から抜け出す方法
相談や交渉を行う
まず一つ目の方法は、相談・交渉することです。
切羽詰まっている状況では、ベストな判断を下せない精神状態に陥っている可能性が高くなります。
例えば、借金に苦しんでいる状況であれば、返済期日が近づくにつれて、お金を返すことばかりに気持ちがとらわれてしまうでしょう。
お金に関するお金に関するトラブル、特に借金問題に関しては誰にも打ち明けたくないものですが、こういう時こそ誰かに相談することで、現在の状況を切り抜けることができます。
家族・友人・知人でなく弁護士のような専門家でも結構ですので、悩みを打ち明けることで、本当に役立つアドバイスをもらうことができます。
また、期限や締切などの条件面でこちらと相手に大きな開きがあって合意に至らないかもしれないといった状況では、ダメ元でよいので交渉するべきです。
相手に自分の希望に沿うような条件に変更してもられるように交渉することは、日本人はあまり得意ではありませんが、海外の人間にとっては当たり前のことです。
交渉事では相手も人間ですので、こちらがとても緊迫した状況であることをしっかり伝えることができれば、むげに断ったりはしてきません。
最初から無理だと思うのではなく、しっかりと交渉して自分に有利な条件を引き出すことは、それまでの悪い流れを一気にひっくり返すこともあります。
相談や交渉を行う事は、切羽詰まっている状況を抜け出すために最も大切な方法を言ってもよいでしょう。
真正面から立ち向かう
次に2つ目の方法として、真正面から立ち向かう方法が考えられます。
この方法が上手くいきやすいのは、交渉や相談などと違って、自分だけが頑張ればよい事、他人との関わり合いがない状況において効果を発揮します。
例えば、ダイエット中の人であれば、明日までに絶対2キロ減量しなければならない状況であれば、自分が頑張ることが一番の解決策となります。
ですから、この場合には、食事を抑える・たくさん運動をするなど、自分ひとりが頑張ればなんとかなりますので、真正面から自分の限界まで頑張ることが重要です。
また、ボーダーライン上にいるような受験生なども、真正面から試験勉強に向き合い、自分の限界まで学習を行うことで実力がアップし、合格を勝ち取る可能性が高まります。
このように真正面から立ち会う方法は、自分の限界にチャレンジすることが多く、とてもキツイと感じるでしょうが、この方法の良い点としては、達成すると満足感や高揚感を得られるところです。
一方、相手が存在する交渉事のような切羽詰まっている状況では、自分だけが頑張ってもあまり状況は打開されませんので、自分の置かれた状況を把握することはとても大切です。
避難する(逃げる)
最後の3つ目の方法である、避難や逃げるといった方法は、一見するとネガティブにも感じられえるかもしれません。
しかし、自然災害や火事、交通事故などの人災などでは、応急処置を施すことよりも、まずは安全確保のために避難をすることが命を守ることにつながります。
特に、自然災害の場合には、自然が相手ですから、我々人間が太刀打ちすらできませんし、1分1秒判断が遅れたために犠牲となるケースが後を絶えません。
こういった場合には、ご自身や身の回りの方の安全のためにも、すぐに避難する事で切羽詰まっている状況を抜け出すことになります。
一方、いじめなどを受けている人にとって、ネガティブに思われるかもしれませんが、「逃げる」という行為は、現在の状況を切り抜ける打開策となることがあります。
不幸にしていじめにあわれた人にとって、周りの人間にはたらきかけて、今の状況を改善してもらうのはとても困難です。
それよりは、一見すると不条理かもしれませんが、遠くに引っ越しや転校をするなど、自分が現在の環境を変える方が、切羽詰まっている状況を抜け出せる確率は確実に高まります。
避難したり、逃げたりという行為は責任感の強い人間にとっては、受け入れがたい行動かもしれません。
ですが、状況を好転させたいのであれば、あらゆる選択肢を柔軟に取り入れる方が、事態打開には有効となることが多いといえます。
切羽詰まった状況を未然に防ごう
いかがでしょうか。
切羽詰まる状態とは余裕がない状態です。
余裕がない状況を作り出してしまったのは、他でもなくあなたですよね。
しっかりと前もって準備しておく、起こりうるトラブルをあらかじめ想定しておくなどをしていれば悲惨な状態になることはある程度軽減させることができるでしょう。
これは何もお金だけではありません。
人との関係や仕事など全てに通じるものがあります。
切羽詰まることがないようにするには、想像力を働かせておいて保険をかけておく姿勢が大切だということを覚えておきましょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。