人付き合いのコツ10つ
あなたは人付き合いが得意な方でしょうか。
現代人は人付き合いを重要視しすぎる傾向があります。そのため、自分が人付き合いの犠牲になってしまい、結果「疲れた、もういやだ」という心境に至るケースが決して少なくありません。
そこで今回はそうならないための、上手な人付き合いのコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
人付き合いのコツ
自分の中で「大切度」を決めて付き合う
「自分が一番大切」、これが大前提です。
その前提に立って、付き合いのある人の「大切度」を考えてみましょう。
「ぜひ付き合いたい人」「あまり付き合いたくない人」「正直言って、付き合いをやめたい人」「好きではないけれど、付き合わざるを得ない人」といったように、いくつかに分類し、「付き合いの濃淡」を考えるのです。
すべての人と同じように「濃い付き合い」をしては、自分が疲れるだけです。
「この人とは、この程度の付き合いでじゅうぶん」とか、「この人とは最低限の関係にとどめる」と決めておけば楽に付き合えますし、もし関係が断たれることがあっても、ショックに感じることもないのです。
すべての人に対して、最低限の「義理」だけは果たす
もう1つのコツは、分類したすべての人間関係について、最低限の「義理」だけは果たす、ということ。
要するに、冠婚葬祭や病気の見舞いなど、「人間として、これは省略できないだろう」という範囲内の義理は、欠かさないようにするのです。
逆に言うと、「この人との付き合いにはピリオドを打ちたい」と考えたら、その「義理」をあえて無視すればいいのです。
それが無言の、こちらからの「お別れのメッセージ」になるのですから。
その場にいない人の悪口は言わない
その場にいない人の悪口は言わない。これは、人間関係を保つための鉄則です。
ところが、実際には「いない人の悪口」を言うケースが驚くほど多いのです。
「心当たりがある」と言う人も少なくないでしょう。鉄則は鉄則。これを破れば、人間関係は必ず悪化します。「告げ口」をする人が、必ずいるからです。
もし、いっしょにいる人が他の人の悪口を言ったとしても、その尻馬には乗らないこと。悪口を言ったり、人の尻馬に乗ったりすれば、その「悪意」は必ず自分に返ってきます。
自分の表情に気を付ける
自分の顔を、鏡で見てみましょう。ふっとみると、固い表情ではありませんか?
人と話しているときや大勢の前にいるときは、自分でも表情に気を付けていることが多いと思いますが、何気ないときは、案外とっつきにくい表情だったり、声をかけにくい表情だったりするときがありがちです。
いつも笑顔とはいかないまでも、気が付いたときに、柔らかい表情を心がけていると、それが自然になって、だれからも好感をもってもらえるきっかけになります。
自分から挨拶をかかさない
挨拶は、「だれにでも、どこでも」を心がけて、自分から率先して行いましょう。
上司や先輩には、挨拶しても、オフィスのお掃除をしてくれる方や、自分には関係のなさそうな人には、あいさつもそこそこにしている人を見かけると、がっかりしてしまうこともあります。
「だれにでも。どこでも」相手に合った挨拶をさわやかにしている人を見ると、その人の人間性への評価もアップします。
また、相手からも、挨拶やそれ以上の人間関係として、返ってくること請け合いです。
こういう日ごろの積み重ねが、人付き合いに反映されてくるのです。
聞き上手になる
自分からなかなかうまく人に溶け込めない、人付き合いがうまくいかないと、悩んでしまうときには、聞き上手になることで、うまく乗り切れることが多いです。
むしろ、自分から相手の懐に飛び込んで話をしていくことは、その人との関係が浅ければ浅いほど、難しくなります。
まずは、相手の話に耳を傾け、相手が何を考え、望んでいるのかを知ろうとする姿勢が、とても大切です。その上で、自分の考えや意見を述べればいいのです。
たとえ、まだ、自分の考えがまとまらなくても、相手の話について、受け入れようとする姿勢は、相手にもよく伝わります。
それだけで、相手の人と近づくことができます。
ここで、注意するのは、相手に気に入られようと、やたら、同感したり褒めたりすることです。
とくに、相手が、経験を積んだ見識高い人ですと、その辺は見抜かれてしまいます。
とにかく、ありのままに相手の話を聞き取り、受け入れることです。受け入れるとは、すべてYESということではありません。
自分の考えと合っていても、いなくても一旦受け入れるということです。
人間関係が、深まったり、自分がきちんと意見を言えるようになったら、言い方を考えて、話していけばいいのです。
自分を受け入れてくれた人に反感を持つ人は少ないものです。
ある程度の距離を持った関係で長続き
人付き合いと言っても、自分が選んで付き合う相手と、そうでない相手がいるものです。
後者の場合、多くは、自分を取り巻く環境において、仕方なしに付き合うという場面がほとんどで、自分をすべて出していいものかどうか躊躇することも、しばしばあるでしょう。
そういったように、環境により、付き合うということは、大人になればなるほど機会も増えます。
仕事なら職場の上司や同僚、部下であったり、取引先でも…。
また、接客業なら、客も人間同士の付き合いと言うことになります。
そういった場面もあれば、自分が親ならば子供の親同士の付き合いもあります。
さらに近所付き合いも重なれば、なおさら、友人関係どころか、「付き合い」と言う感覚になります。
そのような付き合いは、自分のことをさらけ出しすぎて引かれるよりも、ある程度の距離感をもって付き合った方が、自分のためにも、長い目で見て、居心地が良いようになることが多いです。
だれもかれもと距離を持たずに付き合うと、やけどをすることは多く、その他大勢と言う関係ならば、常識内のマナー程度の距離感を置いた付き合いが、あとあと楽です。
人によって、態度を変えない
人付き合いの中で、自分の選り好みで、どうしても、つるみやすい人、そうでない人が出てきてしまうものです。
自分の努力次第とか、そういったことではなく、人間関係というものは、相性と言うものもあります。
そんなふうに、人それぞれ、気の合うもの同士が一緒に居るようになりやすいですが、そんな中でも、ある程度の、自分の仲間以外へのルールと言うものもあります。
居心地がいい相手なら、自分の素直な態度でいることも自然なことでしょう。
しかし、中には、自分の気の合わない相手となると、牙をむこうとするタイプに変貌してしまう人もいます。
自分の仲間意識が強すぎて、それ以外の人には、露骨に態度が違う人もいるのです。
そういった人は、どんな中においても、集団社会の中では、敵を作りやすい人となってしまいます。
自分の好き嫌い、偏見で、人を差別し、態度を変えることは、人付き合いではほどほどにしないと、仲間と思っていた人までが離れていってしまうこともあります。
とにかく、嫌われるより無難に
人付き合いにおいて、あまりに優柔不断な態度だったりすると、「頼りない」とか「調子が良い」とか、いやな言い方をされることもありますが、それ以上に、あまりにはっきり物を言いすぎる人は、嫌われる対象となることも多いです。
自分の意見を言うことは、けして悪いことではないのですが、相手に対して、あまりにも配慮に欠けた、失礼な物言いをする人もいます。
そういった人は、本当に稀ですが、100人いれば、1人くらい居るものです。
自分の気にいらない相手をつかまえては、上から目線でしか物を言うことができず、攻撃態勢に入る傾向にある人もいます。
もしくは、自分の気に障らない相手であっても、後先考えず、言葉を選ぶ間もなく、失礼なことを言ってしまうタイプもいます。
そんなタイプは、もう少し、他人に対しての言葉の配慮が必要です。
そんなタイプを「はっきりしていていい」と言ってくれる人は、自分の味方をしてくれる代償として評価してくれていることもありますが、それ以外の人に嫌われてくると、取り巻きの人も徐々に、嫌われる理由も感じ取るようになります。
そんなふうになる前に、過激、奇抜な発言よりも、無難な対応ができた方が、人付き合いとしては、まだいいものです。
甘えるところは甘えるギブアンドテイク
人付き合いのコツとして、ある程度の甘えも必要と言うこともあります。
いつまでたっても、隙もなく、冗談も言えないような関係が続くと、気づいたら自分の周りに人がいなくなっていたというパターンもあるのです。
あまりに露骨に他人の心にずけずけと上り込み、上から目線だったり、常に偉そうに助言ぶるのもなんですが、ある程度の距離を近づける必要があるときも、あります。
ちょっとした他人への無礼を、冗談で返せるような人もいますよね?
そういった、ロボットでない、人間ならではの、お互い、ダメなところでの甘えと言うものも、そこそこの良い距離感を保つ、良いツールとなるものです。
自分の出来なかったところを、謙遜し、甘えてばかりいられないというような姿勢が続くと、相手の方も、恐縮しがちになり、お互いが過度な遠慮の繰り返しになって、ギクシャクすることもあります。
行き過ぎの甘えは、「親しき仲にも礼儀あり」と言ったところで、見直すところもありそうですが、ある程度の甘えは、人間同士ならではの関係として、必要なのではないでしょうか。
人付き合いのコツをつかむには
いかがでしょうか。
人付き合いに悩んでいる人は、その人間関係を避け続けてしまっている傾向があるかもしれません。
もちろんその関係が苦痛で仕方が無かったり、ものすごくストレスを感じるのであれば、その環境から離れることを最優先にするべきでしょう。
しかし、改善の余地がある程度あるのであれば、何とかしてみる姿勢も大切です。それがあなたの経験となり、今後の人生に活きていくものなのです。
その経験から得たコツは一生モノですし、あらゆる環境でも柔軟に応用することができることにもつながります。
コツというのはあれこれ試行錯誤して初めて得るものです。
これを意識すればあなたの行動にも変化が出てくるキッカケになるかもしれませんよ。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。