「部下のやる気がない…」と困っている上司がやるべき4つのしかけ
by Vivadança Festival Internacional
「部下のやる気がない・・・」
なんてことに悩んでいませんか?
やる気がまったくない部下を相手にしなければいけないと思うほど、上司や先輩のやる気も削がれていきます。
これではお互いにとっても、会社にとっても良いことはありませんよね。
しかし上司や先輩が部下のやる気を簡単に引き出す方法を知っていれば話は変わってきます。
そこで本日はそんな部下のやる気を引き出す方法をご紹介しますので、
日頃部下のやる気の無さに頭を抱えている方は参考にしてみて下さい。
部下のやる気がないときの対処法
出典
やる気が出ない部下に対して特別なことをしなければいけないわけではありません。
シンプル・イズ・ベストという言葉通りちょっとしたことで大きな効果を上げることが可能です。
それではさっそく見ていきましょう。
ザイアンスの法則を意識する
ザイアンスの法則をご存知ですか?
これはアメリカの心理学者ザイアンスが3つの実験データを発表したことから名付けれました。
その3つの法則とは、
- 人間は知らない人には攻撃的、冷淡な対応をする
- 人間は会えば会うほど好意をもつようになる
- 人間は相手の人間的な側面を知ったとき、より強く相手に好意をもつようになる
というものです。
では、この法則を意識して部下のやる気を引き出すためにはどうすればいいのでしょうか。
それは「部下と少しでもたくさん会話をすること」、「じっくり話を聞いてあげること」です。
あなたが部下ときちんとコミュニケーションできていないのに、
「部下のやる気がない・・・」と感じていないでしょうか。
さらに本書では「名前を呼んで挨拶をする」、「仕事以外の話をするようにする」などをとってもシンプルだけどかなり強力な効果を生み出す方法として挙げています。
まずは小手先のテクニックよりも、当たり前のことを当たり前に、です。
みんなで目標を作る
仕事をする上での目標の作り方はかなり重要なポイントです。
本書ではこんなことが書かれています。
アメリカの労働衛生学では、
他人からの「やらされ感」が強い仕事や、
「やりたくない」仕事を人間がした場合、「生産性は3分の1」、でも「疲れは3倍」になるってことが、
判明したんです。
ちなみに目標はいつも誰が作っているのでしょうか?
もし上司であるあなただけで目標を作って部下に伝えているのであれば、「やらされ感」が満載の目標となってしまっているかもしれません。
そんな目標だと部下のやる気もでないでしょう。
しかし上司であるあなたはこう感じるかもしれません。
「何もわかっていない部下と一緒に目標をたてるのはまだ早い」と。
しかし一緒に目標を作ることの方が部下の勉強にもなりますし、部下の仕事のモチベーションにもつながる可能性が高いです。
目的や目標、指標を定める際はみんなを巻き込んで行いましょう。
また目標が達成できないことが続くとそれはそれで部下のやる気が上がりません。
目標が達成できない例をご紹介しますので、
これらに注意しながら目標を作ってみてくだい。
【目標が達成できない例】
- 数字中心・数字だけ
→夢がない - 目標が高すぎる
→かなり大変な思いをする - 上司だけで作成しその思いを語らない
→部下には関係ないかもしれない - 欲を出し過ぎる
→的を絞れず活動が分散しがち - 時間をかけて作る
→作っただけで満足してしまう
評価するときは「なら」と「しか」
部下は上司のちょっとした言葉でやる気が上がったり、下がったりします。
なので言葉は慎重に選びたいところです。
そこで使いたいのが「なら」と「しか」です。
本書ではこんな例があります。
【なら】
この仕事は〇〇ならできるだろう
〇〇ならできると思ったのに・・・
〇〇なら大丈夫だ、いっしょにやろう
【しか】
この仕事は〇〇しかできない
〇〇しかいないと思ったけど、ちがう?
といった具合です。
このような「なら」と「しか」は褒めるときも叱るときもどちらも使えますし、
自然と相手を高く評価しているというあらわれにもなりますので、
部下のやる気を引き出すにはもってこいの伝え方と言えるでしょう。
期待を表す「らしくない」
これもちょっとした言い方で部下のやる気を引き出すことができます。
「鈴木らしくないな~」
という感じで「らしくない」を意識しましょう。
口癖にしてしまってもいいぐらいだと筆者は伝えています。
もしあなたが「〇〇らしくな~」と言われたらあまり悪い気にはならないはずです。
それは部下も同じ。
これは叱っているようで、褒めてもいるからですね。
ついつい「なにやってんだ!〇〇!」と言ってしまう方は、
「おい〇〇らしくないなぁ、どうした?」と言いかえてみて下さい。
また「らしくないなぁ」と「なら」と「しか」を組み合わせることも大変効果的です。
「〇〇らしくないなぁ」
「すみません・・・」
「頼むよ。〇〇ならできるからさ」
とミックスさせて部下のモチベーション維持をはかりましょう。
部下のやる気は上司が引き出す
部下のやる気がないのは、
部下自身の問題でもあり、上司であるあなたの問題でもあります。
しかしやる気を引き出すには小難しいことをする必要はまったくありません。
もしあなたの部下がやる気がでない状態になってしまったら、
今回ご紹介したことを参考にしてみてはいかがでしょうか。
それをキッカケに部下といい関係が築けるかもしれません。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。