対人恐怖症を克服・治療する方法7つ

人は生きていく上で、人との関わりが必要不可欠なものです。

特に社会に出ると、人と関わらずに生きていくことが難しい状況のため、対人恐怖症になっても人と関わらなければならないことが苦痛になってしまうことでしょう。

出来れば対人恐怖症を改善して、人と関わることが苦にならないようになりたいと切に願っていることでしょう。

もし対人恐怖症になってしまった場合、どのように克服するべきなのでしょうか。

そこで今回は対人恐怖症の治療方法や克服方法、対策方法などをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。



対人恐怖症を克服・治療する方法

  • 対人恐怖症チェックリスト
  • 対人恐怖症の主な症状
  • 対人恐怖症になる原因
  • 対人恐怖症についての正しい知識を得る
  • いつか治るものという認識を持つことが大切
  • 会話力を身につける
  • 対策方法は心療内科に通うが大切

 

対人恐怖症チェックリスト

  • 10人以上の人の前で話すとあがって話せなくなる
  • 初対面の人と食事をするのが苦手
  • 人前だと文字がうまく書けない
  • 他人の前でトイレに行けない
  • 人前に出るのが苦手
  • 多くの人に注目されると非常に緊張する
  • 断られるのがいやで頼みごとができない
  • 他人にばかにされるようで自分の主張ができない
  • 他人の気持ちを極度に気にして、ささいなことにも神経質になる
  • 八方美人だと自分でも思う
  • 人と別れたあと、すごく疲れる
  • 会議の前になるとすごく緊張する
  • 他人の前ではカラオケが歌えない
  • 社会的な地位のある人の前に出るとすごく緊張する
  • 他人にバカにされたくないという気持ちが人一倍強い
  • 話すことより文章を書くほうが得意
  • 他人の評価が非常に気になる
  • 強い劣等感がある
  • 自分に誇れるものがない
  • 何事も完璧でないと自分が許せない

出典 診断リスト

「はい」が多いほど対人恐怖症である可能性が高まります。



対人恐怖症の主な症状

1.赤面症(赤面恐怖)
会社の上司や同年代の異性など、苦手な相手と仕事などで接する時に顔が赤くなってしまう。

2.視線恐怖
バイト先などで周りの人の視線が気になり、ぎこちなくなったり、仕事に集中出来なくなる。

3.劣等感
仕事や勉強自体は自信があるが、内向的な性格のことや人付き合いが苦手なことで劣等感を感じる。

4.予期恐怖
会議や朝礼などで発表しなければならない時に、また緊張してしまったらどうしようと不安や恐怖を感じ憂鬱になってしまう。

5.対人不安
会社の上司や異性の同僚と接する時に変に思われるのではと不安になってしまう。

6.対人緊張
自信家タイプの苦手な同僚と仕事をする時などに緊張し疲れてしまう。

7.書痙
仕事で重要な書類を書く時や、結婚式や葬式などの記帳の時に手が震えてしまう。

8.震え恐怖
朝礼の司会や発表会の当事者になった時などに足や手が震えてしまう。

9.笑顔恐怖症
人前で笑う時に顔が引きつったり、ゆがんでしまうために変に思われるように感じる。

10.表情恐怖
自分の表情が不自然で暗く周りの人から嫌われているように感じる。

11.醜形恐怖症
自分の容姿が醜く他人からブスとか可愛くないと思われているように感じ辛い。

12.多汗症(発汗恐怖)
仕事でお客様と話す時などに汗が異常に出てしまうために変に思われるように感じる。

13.正視恐怖症
学校の先生や仕事の上司、異性の同僚などと面と向かって話す時に目のやり場に困ってしまう。

14.吃音恐怖
仕事やプライベートの電話で話す時などに最初の言葉が出ず、言葉が詰まってしまう。

15.雑談恐怖症
バイト先や学校の休憩時間などで、みんなが話している時に話の輪に入れない。

16.おなら恐怖
職場や教室、乗り物に乗っている時などに、おならが漏れてしまい、周りの人から嫌がられているように感じる。

17.唾液恐怖症
仕事中や授業中など周りが静かな時に唾を飲み込む音が他の人に聞こえ嫌がられてしまう。

出典 対人恐怖症



対人恐怖症になる原因

対人恐怖症は、以下のような性質を持つ人がなりやすいと言われています。

  • 神経質
  • 感受性が高い
  • くよくよしやすい
  • 自意識が強い
  • 気を遣いやすい
  • 慎重
  • 内気
  • 怖がり
  • 真面目(生真面目)
  • 完璧主義
  • 頑固
  • 子どもの頃から人見知りが激しかった等

ただ、対人恐怖症になる原因は複数の要因が関与しているため、こういった性質だけの問題とは言えません。気質、考え方、脳の働き、習慣、感覚、潜在意識など様々な要素が悪影響を及ぼしあっている状態が原因となっているのです。

出典 対人恐怖症になる原因と症状

 

実はその根底にあるものはひとつです。

それは「他者からの否定的評価に対する恐れ」というものです。

「周りの人から笑われたらどうしよう」
「人前で失敗して恥ずかしい思いをしたらどうしよう」

このような「他者から悪い評価を受けるのではないか」という恐れが対人恐怖症の根底にはあります。そして、この感情から付随して様々な症状が出現するのです。

出典 対人恐怖症の症状にはどのようなものがあるのか



対人恐怖症についての正しい知識を得る

 

対人恐怖症という経験がない人や知識がない人にとっては、精神的に弱い人、単なる甘えといった間違った認識をされていることが多いです。

対人恐怖症は、人と付き合う事が難しくなり、人との関わりを避けるようになり、

生きていくことが辛いとさえ思ってしまうものです。

このように感じる対人恐怖症になってしまった場合、

まずは自分自身が対人恐怖症というものを正しく認識し、知識を得ることが必要です。

周りに分かってもらおうという意識があるのであれば尚更、

人に説明できるくらいの正しい知識が必要です。

正しい知識を持つことによって、自分の症状が強い時、回避しなくてはならない時など、対処する術を持つということになります。

対人恐怖症は何かきっかけがあって起こることもあれば、生まれ持った性格が次第に対人恐怖症とへと結びつくこともあり、

何がきっかけと一概に言えるものではありません。

大人になってから、人との付き合いを避けたり、

人がいる時間帯に外出することが困難な状況になったりと、生活に支障をきたすものです。

そういった症状が出た場合に、どのように自分と向き合うことが出来るのか、

そしてその時の対応はどうすればいいのか、自分自身が理解しておく必要があるのです。

今は対人恐怖症は珍しいものではなく、多くの人が苦しみ悩んでいるものでもあります。

解決する為の第一歩として、自分自身が対人恐怖症についてよく理解する必要があるのです。



いつか治るものという認識を持つことが大切

 
対人恐怖症は、一生涯付きまとうものではありません。

すぐに解決できる比較的軽い人から、心療内科などでの受診を通して、必要な薬を服用するといった場合もあります。

しかし症状が重いからといって、ずっとこれから先も付き合っていかなければならないというものではないことを頭に入れておくべきでしょう。

このまま治らないのでは、このままずっと人を避け続けるべきなのかと深刻になってしまうことによって症状が悪化し、最悪うつ病へと繋がってしまうこともあります。

気持ちを塞がないためにも、前向きに捉えて、いつかは必ず良くなるものだという意識を持つことがとても大切なことなのです。

いつか治るものだという認識を持つことによって、克服しよう、治そうという意欲に違いが出てきます。

考え方、捉え方を変えてみることによって、対人恐怖症に対する克服の仕方、取り組み方が変わってくるものなのです。

必ずいつかは治ると信じて改善につなげることが必要と言えるでしょう。
 

会話力を身につける

対人恐怖症を治すには会話上手になることが近道です。
人は自分のことを話したい生き物ですので、相手が話したいことを引き出すように話を運ぶと、会話が上手く膨らみます。
話を引き出すコツは、“心から相手の話に興味を持つ”ことです。
相手の話す内容を“有益な情報”ととらえて、ワクワクした態度で“質問”していきます。
楽しそうに興味津津の態度で聞くことが大切です。
うわべだけで聞いていても会話は楽しくなりません。
しゃべっている相手にシンクロして、心から会話を楽しむことがポイントです。

出典 対人恐怖症を克服するにはどうしたらいいです



対策方法は心療内科に通うが大切

専門家の力を借りてください。
自分の問題なので、独力で治そうとする意志と決意は必要ですが、焦ったり不安に陥ったときに、よけい不安や症状を強化してしまう恐れがあるので、ぜひ力を借りてみてください。

安定剤を自分も飲んできましたが、まったく効果が出なかったです。
治すにはもっと根本からやらないといけないです。

自分が対人恐怖症が治ったのは、そういう信頼できる実力が高い心理療法士のお世話になったからです。

出典 対人恐怖症が治った人のおすすめ治療方法

心療内科と聞くと、通常の内科や外科などと比べて通いづらい、行きにくいと感じる人が多いのが現状です。

というのも、心療内科に通う人の中には、うつ病やパニック障害、不安障害といった精神的に何かトラブルがあった人が通うものという認識が強いためです。

自分自身がそうした目で見られるのが嫌だという人や、人の目が気になってしまうため通うことが出来ないという人が多いことでしょう。

しかし、心療内科に通っている人たちは皆同じように苦しみ、悩んだ挙句に勇気をもって通っていることを理解できるのは、今苦しんでいるあなた自身が一番よく分かることではないでしょうか。

前までのような自分を取り戻したい、人との関わりを苦に感じることを治したいという前向きな考えから、心療内科に足を運ぶ人が多いのです。

そして、今現在こうした症状を持つ人が多いことから、病院側でもかなり配慮されている所が多いのも事実です。

待合室は個室になっていたり、名前で呼ぶのではなく番号で呼ぶといったシステムをとっている所が多くなりました。

人目を気にしたり、知り合いがいないかソワソワしてしまったりすることの多い患者にとって、通いやすいよう配慮されているのです。

それでも通いづらいという人向けに、初めは電話だけでのカウンセリングを受けている所も存在します。

こうした病院や電話を上手く活用しながら、徐々に自分と向き合って、リハビリがてら一つ一つこなしていくことによって、自信にもつながります。

薬に頼りたくないという人でも、自信を持つということは薬を服用すると同じような効果が得られ、改善へと導いてくれる大切な材料となるのです。

こうした機関を利用することは、早い段階で処置・対応が出来るため、克服までにも時間がかからずに済むことでしょう。
 

対人恐怖症対策をしよう

 
いかがでしょうか。

対人恐怖症になりやすい人は、特にまじめで神経質な人です。

人の評価が気になったり、人の反応や顔色でマイナスに考えをもっていってしまう人に多く見られます。

悪いようにとらえがちですが、それほど人との関係を大切にしているからこそ、対人恐怖症になってしまったという考え方は出来ないでしょうか。

対人恐怖症になったということは、それだけ相手との関係を良好に保ちたい、心地良いものにしたいという思いから結果的に起こってしまったものです。

元々は人との関わりを大切にしていたからこそなってしまったもの。

だからこそ、いつか必ず良くなって、また人との関わりが好きになれる時期がやってくることを信じることが大切なのです。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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