鈍感力のメリットとデメリット7つ
鈍感力という言葉が最近話題になっていますが、この鈍感力を得る事でいろいろなメリットがあります。
それと合わせてデメリットというのもあるでしょう。
この鈍感力というものをよく知り、身に着ける事は、仕事をする上で大いに役に立つでしょう。
そこで今回はそんな鈍感力についてのメリットとデメリットをお伝えいたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
鈍感力のメリット・デメリット
周囲からあれこれ言われる事に対して無関心でいられる事のメリットとデメリット
鈍感力というのは、例えば職場の雰囲気を読んだり相手の本心を察したりという事を行わず、そういった他人の心の動きにある程度無関心でいるという事です。
それによって余計な雑音を聞く事がないというのがメリットといえるでしょう。
仕事をする上で、職場や取引先の人間からあれこれ言われるという事はどうしても避けられません。
その話の中には聞くべき話もありますが、大多数は聞いてもあまり意味がない内容の話であるといった事が多いのです。
鈍感力は、そういった不要な話を聞く事をしないでスルーする事ができる力です。
このような話を聞く事で、仕事以外の事に気がそがれて仕事に集中できないという事になりかねません。
気にしないようにと考えても、人の話を聞いてしまうとどうしても気になってしまうのです。
しかし、それが必ずしも仕事においてよい影響を与えるわけではないという事を、鈍感力が身についている人は理解しているのでしょう。
逆に、この鈍感力によって周囲の意見に無関心でいられるという事は、デメリットを含んでいるのです。
人の話を聞かずにスルーするという事は、中には重要なアドバイスやアイデアも、一緒にスルーしてしまうという事もあるでしょう。
他人が言うあれこれつまらない事はスルーするのがベストですが、その中に含まれる大切なアドバイスを見落とさないようにする事が必要だといえるでしょう。
仕事の結果に対して執着しないでいられる事のメリットとデメリット
鈍感力がある人というのは、自分が頑張っている仕事の結果に対しても、
ある程度無関心であり執着しないでいられるという事があります。
誰でも自分の仕事の結果やそれに対する評価というのは気になりますが、
鈍感力があるという事は、そういった評価もスルーしてしまう事ができるのです。
その仕事の結果に対して執着しないでいられるメリットは、
人からどう思われようと自分が思うように存分に仕事をする事ができるという事です。
結果を気にしてばかりいるようでは、持っている能力を存分に発揮する事は出来ないでしょう。
結果にとらわれず、思いつく限りのアイデアを試してみるという事で、
かえって仕事の成果を上げる事ができるのです。
それに対して仕事の結果に対して執着しないでいる事のデメリットとして、そういう事を気にしないが故に失敗をするという事もあるでしょう。
仕事は成果を上げる事も大切ですが、あからさまな失敗をしないという事も大切なのです。
そのストッパーとなるのが仕事に対する結果を気にするという事でもあります。
気にしすぎてものびのびと仕事ができませんが、
気にしなさすぎると本当に仕事において失敗してしまうという事もありえるのです。
鈍感力を持つ事で、仕事に対して執着しないでいられるという事がありますが、それはメリットとデメリットを含んでいるといえるのです。
上司の顔色をみないという事のメリットとデメリット
鈍感力がある人は、職場の人の言動に対してもあまり気にしないでいられるという事があります。
その職場の人の中には上司も含まれているという事もあるでしょう。
上司は職場において何かと関わり合いがあり、仕事の評価をして査定をするといったポジションでもあるので、普通多くの人はこの上司の顔色を窺ってしまうのです。
しかし、鈍感力がある人というのはこの上司の顔色を伺うといった事をする事はありません。
仕事ですから上司の指示には当然従いますが、その支持を指示通り受け取り、細かく顔色を見るという事はしないのです。
その事のメリットは大きく、余計な気遣いとは無縁でいられるので、ストレスが溜まるという事は少ないでしょう。
いつもいつも上司の事を気にしているようでは、気疲れして仕事に対しても集中する事ができなくなってしまいます。
また、上司から飲みに行こうと誘われた時に行きたくないと思っても、断ったら機嫌を損ねてしまうのではないかと考えてしまい、自分の都合を顧みず誘いに応じるという事をしてしまいがちです。
本当は行きたくないのに、無理に付き合う事によって疲れてしまうという事もあるのです。
そしてこの鈍感力によって上司の顔色をみないという事のデメリットは、上司が言外に何かを伝えたいという事があっても、決して伝わるという事はないのです。
上司が顔をしかめて難色を示していても、その事をスルーしてしまうので、気が付かずにそのまま仕事を進めてしまったりする事があります。
また上司がせっかく飲みに行こうと誘ってくれた時にも、あっさりと「今日は映画を見に行きたいので遠慮します」言うような理由をはっきりと伝えて断ってしまうのです。
そう言われた上司の中には「二度と誘わない」と気分を害してしまうという事もあるでしょう。
鈍感力は大切ですが、時と場合によっては上司や同僚に気配りするといった事が必要といえるでしょう。
些細なことが気にならなくなるが鈍くなりすぎるのは問題
集団の中で生活をしていると、周囲からさまざまな声が聞こえてきます。
そんな雑音全てに耳を傾けてしまうと余計な情報が入りすぎてしまい、いいことばかりだけではなく悪い声や中傷などによって自身の心が揺らいでしまうこともしばしばです。
敏感な人は自身の言動が誰かに影響を与え、どう評価されるかが非常に気になってしまうのですが、鈍感力があればそうした声を耳にしてもあくまでも一つの意見として流すことできます。
どんなことをいわれても我が道を行くことができる強さを持つことが可能ですが、しかし一方で鈍感すぎるがゆえに周囲の意見や忠告を逃してしまうこともあるのが問題です。
何をいわれても関係がないとシャットアウトせずに情報を取捨選択し、有益なものは取り入れられるようにしつつ、影響を受けすぎないようにメンタルコントロールをしていくことが大切になります。
自由に発言できるが知らずに他人を傷つけることもある
情報に溢れている現代だからこそ、調べようと思えばいろいろなことを知ることができます。
たとえばSNSなどを利用しているかたも多いでしょうが、思ったことや感じたことを気軽にインターネット上に発信できることから、逆に調べようとした時にはエゴサーチで他人の自分への評価を知ることも可能です。
そこでネガティブなことをいわれているのを見ると落ち込んでしまうというかたも多いでしょう。
鈍感力があればそもそも他人からの評価が気にならなくなりますので、見なくていいそうしたものを見ようという気持ちが沸かなくなります。
その分自分らしく好きなことを発言し自由に振る舞うことができますが、ただし自身の言葉が他人にどう影響するかに関しても鈍くなってしまいやすいのが玉に瑕です。
知らず知らずに他人を傷つけてしまい、それに気付かずにいつの間にか嫌われてしまうということもありますから注意が必要です。
見てみないふりができるが冷たい人にも思われる
鈍感力のある人は、自分に関係がないことや面倒臭いことをスルーすることができます。
人の様子ばかり見ていると困っている様子に思わず声をかけてしまったり手助けしてしまいたくなる場面がありますが、見返りを求めずにそういったことを行うのはある程度労力が必要なものです。
時には自分のことを後回しにして他人を優先しなければならない状況に気がついてしまったり、手助けしなくてはならない空気を読んでしまい嫌々ながらも行動を起こさなければならないこともあります。
しかし、見てみないふりができる鈍感力があれば、そんなことは関係ありません。
面倒はしなくてもいいと判断できるのです。
ただし、そんな様子を見て「冷たい人だ」という評価をする人は出てくるでしょう。
もちろん鈍感力があればそんな声も気になりませんが、密かに情がない人だと思われてしまいやすくなります。
何事も冷静に対処できるが共感力が失われる
どんなときにも一歩身を引いて物事の全体像を把握することができ、なおかつ冷静に対処することができるのが鈍感力のある人です。
鈍感であるがゆえに感情的になることがありませんから、慌しいときにもやるべきことをきちんと行って一つ一つ対処していくことができます。
他人が愚痴などをこぼしがちな状況でも淡々としていられるため、そんな姿を頼りがいがあると見てもらいやすいのがメリットです。
しかし反面、他人の感情や周囲の空気に同調することが苦手なので、喜怒哀楽に共感することが難しくなります。
表面上取り繕う気遣いができれば問題ありませんが、仕事はできるけれども飲み会や親睦会ではつまらない人扱いだったり、喜ばしい出来事があっても反応が鈍く悲しいことがあっても普段通りでいるなど、周囲の空気に感情を合わせることができません。
鈍感力を身につけよう
いかがでしょうか。
以上、鈍感力のメリットとデメリットについてお伝えいたしました。
鈍感力はあなたにとってとても強い味方となってくれるパワーといえますが、大事な事に対してまで鈍感にならないように気を配る必要があるといえるでしょう。
つまりはバランスが大切だということです。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。