さとり世代の特徴4つ
「ゆとり世代」は聞いた事があっても「さとり世代」を聞くのは初めてだ、という方もいるかも知れません。
この2つの「世代」は、別の世代ではなく、どちらも概ね1990年代に生まれた人たちを指して使われる事が多いです。
この世代の若者はあまり熱くなる事が少なく、とても現実的な考えを持っており、己の「欲」や「執着」を捨て去っている、いわば「さとりを開いた者」のように見える事から「さとり世代」というネーミングになったようです。
「さとりを開いた世代」なんて、一見素晴らしいようですが、彼ら「さとり世代」の人たちとは一体どんな特徴があるのでしょうか。
そこで今回はそんな「さとり世代の特徴」についてどんなものがあるのか紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはめてみながら最後までご覧ください。
さとり世代の特徴
さとり世代は倹約家
「若者の消費が伸びない事が日本の景気を圧迫している」とも言われる「さとり世代」。
この世代の若者たちは、年配の世代に比べてお金の消費に対して非常にシビアな感覚を持っています。
高級車を欲しがる事も、高いブランド品をコレクションする事にも興味がありません。
彼らにとって消費の基準になるものは、「自分を金持ちに見せてくれる高級ブランド品」ではなく、「必要でいて、自分の身の丈に合ったもの」なのです。
彼らはインターネットで欲しい物の口コミや評判、底値を調べコストパフォーマンスや本当に今必要なのかなどを吟味してから購入を決定します。
これは、彼らが「バブル時代」などの景気の良い状態を知らずに育った事や、インターネットなどを介して「現実」をよく知ってしまっている事で、未来に対して大きな不安を持っている事がひとつの要因と考えられます。
「この先お金に困るかもしれない」。
その不安が彼らの消費を抑圧しているのではないでしょうか。
さとり世代は旅行をしない
旅行は気分転換やストレス解消にも良いですし、自分の世界を広げる事は人生の大きな糧になります。
しかし彼らは、休日は自宅で休んだり、友達と過ごす事を好み、旅行に行く事はあまりありません。
「旅行のような、形に残らないものに大金を使うのは勿体無い」これが彼らの心理です。
彼らはとても現実的かつ合理的に物事を考えるので、「形の無いものは信用できない」と考える傾向があるのです。
更に、インターネットで海外の動画や記事を見たり読んだりする事で、「行った気分」を味わう事ができ、それで満足しているとも考えられます。
さとり世代は人間関係に淡白
前述した、「形の無いものへの不信」これは人間関係にも顕著に現れます。
彼らは本質的に自分に自信がありませんので、自分自信を肯定する事が難しく、その裏返しで相手を信頼する事にもとても臆病です。
恋人が出来てもガツガツ行くような勇気はなく、「なんとなく仲良しなら良いか」というスタンスで過ごし、非常に淡白な印象を相手に与えてしまいます。
会社の人間関係でも、プライベートに立ち入ったり立ち入られたりする事が苦手で、苦手な人がいると逃げ出したくなってしまいますし、大切な会社の飲み会などを断ってしまう事もあります。
しかし、インターネット上の人間関係にはとても繊細に対応する面も持っています。
彼らはインターネット上でのイジメや悪口などの問題に晒されながら大きくなった初めての世代ですので、ネットでの人間関係にはとても細やかに気を遣います。
テレビを見ながら、リアルタイムで意見をネット仲間と実況しあう。
一見不思議にも見えますが、これは彼らの大切な繋がりなのです。
さとり世代は親と仲良し
この悟り世代は、親にあまり反抗せず、親子関係が良好である点もよく取り上げられます。
彼らは特に母親に対して優しく接し、親しい関係にある場合が多いです。
一緒に買い物に行ったり、食事に行ったり、コンサートに行ったり…。
少し昔なら「マザコン」と周りに思われるとの危機感から、息子は年頃になると母親と行動を共にしない事が当たり前だったように感じますが、なぜ「さとり世代」の若者とその母親はこんなに仲が良いのでしょうか?
まず、母親の見た目が昔に比べると若々しくおしゃれなので、一緒にいても違和感がないという事が考えられます。
更に、今の若者の母親たちはハツラツとしていて気持ちも若いので、息子をどこへでも連れて歩きたがります。
さとり世代の息子としても、親との行動ならばお金も掛からないし、一緒にいても恥ずかしくない親なら「行ってもいいかな」となるのではないでしょうか。
また、この世代には反抗期というものがあまり無く、昨日と同じ日常を望む姿勢が強いので、子供の頃の日常のままのスタンスで大人になってしまったという可能性も考えられます。
そしてこの親子関係は友達同士のような関係である場合が多く、snsやメールなどで母親に悩みを相談したりする事もあります。
さとり世代とゆとり世代の年代は同じでも行動が違う
さとり世代の特徴を4つの紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
彼らは小さな規模での生活を望んでおり、そのために無駄な物(人間関係も含む)をなるべく持たない、という事を重要視しているのかなと感じました。
彼らは倹約家ですが、「欲しい物を我慢している」という風ではなく、むしろ「お金を使うことによってストレスを感じる」面もあるようです。
人の心や価値観は時代と共に変わっていきますが、彼らから見習うべき良い面は見習いながら、社会全体が成熟していく事が求められているのではないでしょうか。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。