内弁慶の3つの心理と治す方法とは?
内弁慶とは、自分が安心できる場所、基本的には家の中で強気で威勢がいいのですが、外に出た途端、弱気になったり意気地がなくなってしまうような人のことです。
そんな内弁慶な人は意外と多くいるものです。
もしかしたらあなたもそのうちの一人だったりしませんか?
そこで今回は内弁慶の心理と治す方法についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。
内弁慶の心理
自己愛が強く人から良く思われたい
内弁慶の人はなぜ外面が良いのかと言えば、それは人から良く思われたいという意識が強いからです。
会社や学校などで家にいるときと同じようにえばったり、強い態度を取れば、人から敬遠されてしまいます。
いつもそんな態度を取り続けたら、嫌われ者にもなってしまうでしょう。
そういう事態になることを避けるために、会社や学校では、家にいる時とはぜんぜん違う、穏やかでやさしい接し方を誰に対してもするのです。
要するに八方美人なわけですが、その裏には強い自己愛があると考えていいでしょう。
誰からもよく思われたいと考えるのは、自分がかわいくて仕方ないためです。
自分がかわいいと思うからこそ、できるだけ人に好かれるようなソフトな態度や言動をするように心がけるのです。
八方美人というのは、処世術の一種と考えていいでしょう。
つまり、相手に良くすることで相手にメリットを与えようとするのではなく、そのことで人から高評価されるという、自分にとってのメリットを得ようとしているわけです。
内弁慶な人は、いちいちそうした計算をして、人に良い顔をしているわけではありません。
強い自己愛が、無意識のうちに自分にメリットのある振る舞いや言動をさせていると考えたほうがいいでしょう。
臆病で人との衝突や失敗をこわがっている
内弁慶の人は、人とのトラブルを避けたいという意識も持っています。
その意識は、トラブルよって人を傷つけたくないというやさしさからではなく、トラブルが怖いという心理から生まれたものです。
内弁慶な人は、ひとことでいうと臆病なのです。
臆病な小心者なために、人に対して強く出て、何らかのトラブルを起こすことをひどく怖れます。
そのため、できるだけ人に対して優しく接し、あるいは目立たないようにして、未然にトラブルを回避しようとするのが、内弁慶の心理の一つと言っていいでしょう。
また、同じ理由から、何かの失敗をすることも怖れます。
内弁慶な人には、会社などの会議やミーティングで積極的に発言しないという特徴があります。
そこには、間違った発言をして恥をかきたくないという心理が働いていると考えていいでしょう。
そうした失敗をすることを怖れるために、できるだけ発言しないようにしているわけです。
内弁慶な人は外に出るととにかく消極的になってしまいますが、そこには「平穏であるのが一番」という、小心者ならではの意識が働いているわけです。
「とにかくできるだけ波風立てずに人と穏便に関わりたい」という意識を持っているのが、内弁慶な人の心理と言うことになるでしょう。
外で強いストレスを感じている
外ではそのように振舞いながら、内では強い態度に出たり、家族に対して横柄な態度を取ったり、えばって見せたりするのは、外で強いストレスを感じているからです。
八方美人で誰からもよく思われようとすれば、それだけ人に対して気を使いますから、どうしても小さくないストレスを感じることになるでしょう。
また、失敗や衝突を怖れる臆病な性格の人が、そうでない人よりも強いストレスを感じてしまうことは言うまでもありません。
外では日々、そのようなストレスを感じているわけですから、どこかでそれを発散する必要が出てくるでしょう。
内弁慶な人には外でストレス解消することはできません。
それで、家族や親しい友人相手に、ストレス解消をしようとするのです。
外で自己主張できない分、家で自分をアピールして、たまったフラストレーションを発散しているという側面もあります。
家でストレス解消し、フラストレーションを発散できているからこそ、再び外へ出た時に、また穏やかでやさしい人、おとなしく目立たない人になることができるわけです。
つまり、内弁慶な人は外と内で態度や言動を変えることによって、心のバランスを取っているということが言えるでしょう。
内弁慶を治す方法
どんどん外の世界に出ていきその状況に自分を慣れさせる
内弁慶の人は、家族間の中では安心して自分らしくいることができますが、一歩外にでると突然、一ミリも動かない仮面を装着しように、表情が動かなくなります。
そして、伸び伸びと自分のやりたいことを思ったままに突き進んでいく行動ができず委縮してしまいます。
その身動きのとれないような固まった状態というのは、心が緊張状態になっているということが言えます。
なので、内弁慶の人が、家庭以外の外の世界で緊張せずに伸び伸びとやっていくには、ショック療法が必要な場合があります。
とにかく、緊張しても、赤面しても、体が固まっても、外の世界に飛び出して、沢山の人と会うことをしてみましょう。
お子さんが内弁慶で悩んでいる親御さんであれば、内弁慶の子供といろいろな場所に赴き、様々な人と交流できる環境を整えましょう。
子供と大人のキャンプ合宿や、ビーチの集い、子供クラブ、ボーイスカウトなど、なんでもいいので、子供と外に飛び出してみてください。
自分の内弁慶を治したい大人も子供とやることは同じです。
敢えて、新しい場所に行き、新しい人と会い、いろいろな催しに参加してみることが大切です。
人は、何度も同じことをすると慣れがでてくるものです。
内弁慶で最初は外にでるのが怖いかもしれませんが、いずれはその状況に慣れてきます。
自分の緊張感に外の世界に出るショックを与えることで、どんどん、どの場所にいっても緊張せずに自分らしく過ごせるようになっていきます。
失敗の経験もすばらしいという例を勉強する
内弁慶の人は失敗を恐れている場合もあります。
家族の中だったら失敗しても平気でいられるのに、他人の前で失敗するとこの世の終わりのような気持になってしまうために、それを恐れて、行動を起こせないという場合があります。
失敗をしないようにするためには、おとなしく、何もしないでいるのが名案だと本能で思っているのです。
この場合は、「失敗はそう悪いことでもない」ということを学習する必要があります。
例えば、様々な発明や新しい発見は初めはどれも失敗のように捉えられることが多いですよね。
誰にも信じてもらえなかったり、馬鹿にされたりされながらも、失敗をたくさん重ねて、その延長線上に成功を導きます。
失敗から成功を勝ち取ることで、やがてはその人たちは偉人と呼ばれたり、天才と呼ばれたりするようになります。
偉人の本などを読んで失敗が成功の元であることを学ぶのもよいでしょう。
身近なところでも、お笑い芸人さんは人生の失敗経験を笑いに変えて名声や富を掴んでいっていることが多いですよね。
つまり、失敗はそう悪いことではないという事実を自分の脳裏に叩き込むことで失敗してもこの世の終わりではないということを納得しましょう。
失敗をそう恐れなくなると内弁慶も治ってきます。
少しぐらいはしょうがないと気楽に構える
内弁慶をすぐに治したくて、ショック療法をためてしてみても、失敗は怖くないと思ってみてもどうしても内弁慶が治らないという時は、開き直るに限ります。
内弁慶の治し方は人それぞれですし、治り方の早さも個人差があります。
だったら、ストレスをためないように、気長に内弁慶が治れば今よりいいなあという軽い気持ちになりましょう。
内弁慶の人は他人の目が怖いものですよね。
もし、こう思われたらどうしよう、自分が変に見えたらどうしようというストレスが付きまとうものです。
ストレスは人生の様々な悩みを悪化してしまうことが多いので、まずは、内弁慶のことはおいておいて、他人の気持ちを考えてみましょう。
他人はあまり人のことに関心がないのが常です。
みんな自分のことが一番なのです。
例え、誰かが変わったことをしてても、その場では変だなあと思っても、その気持ちは軽いものです。
ほんの一時の感情です。
他人の行動にほんの一瞬心を傾けたとしても、ずっと一日中寝ても覚めても、他人の行動をずっと考えているほど暇な人は滅多にいません。
つまり、人は人の事は案外どうでもいいものだと思っているものなのです。
だから、あなたが仮に何か恥ずかしいことを人前でしてしまっても、たいして他人は気に留めないものであるということは覚えておいてくださいね。
ストレスをためずに、他人は人のことはそう気にしていないと意識することで緊張感を解き、内弁慶が徐々に治って来るのを気長に待ちましょう。
内弁慶な大人は危険
いかがでしょうか。
内弁慶は子供によく見られるものですが、その状態が大人になっても続いてしまうと、常に外では猫をかぶってストレスを溜め続け、家で発散ということになります。
それでは外でのコミュニケーションはまともにできませんので、自然と家にこもりがちになってしまうでしょう。
やはり大人になったらそとに居場所を求めることで世界は広がりますし、自立にもつながります。
内弁慶の兆候がある人は危機感を覚えないと、いつか取り返しの付かないことになるかもしれません。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。