ぶっきらぼうな人の6つの心理とは?
ぶっきらぼうな人とは、言動に可愛げがなく、明らかに不愉快な雰囲気を醸し出しているような人のことを言います。
人に好かれるような人は、どこか愛嬌があったり、マメに人を気遣ったりするものですが、ぶっきらぼうな人はその真逆だと言ってもいいでしょう。
では、そのような人はいったいどんな心理や考えを持っているのか気になりますよね。
そこで今回はぶっきらぼうな人の心理についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。
ぶっきらぼうな人の心理
自分は一番だという心理
ぶっきらぼうな人というのは、自分が一番だと思っている節があります。
優れた人種である自分が、劣った人間と喋るのは時間の無駄だと考えているのです。
こういうタイプは相手の悪い部分しか見ていません。
相手に良いところがあっても、その部分がまったく目に入っていないのです。
これも自分のほうがすごいと思っているからであり、相手と自分自身を比べて優越感に浸っているのです。
こういった人は自尊心の塊であり、優劣でしか人を判断することができません。
それゆえに見下している相手に対して、自然とぶっきらぼうな態度を取ってしまうというわけです。
逆に言えば、すごいと認めている相手に対してはぶっきらぼうな態度は鳴りを潜めるということです。
とはいえ基本的には相手を見下した態度ばかり取っています。
というのも滅多なことでは他者を自分よりも優れていると感じることはなく、大抵の場合は自分よりも下の人間だとしか思わないのです。
このようにずっと相手を見下してばかりいては、いずれは周囲からも見放されてしまいます。
ですので結果的に孤立してしまい、逆に自分が周囲から見下されることになってしまう可能性も少なからずあるのです。
周囲を信用していない
ぶっきらぼうな人の心理の一つに、周囲を一切信用していないというものがあります。
周囲に対しては警戒心が先に立ち、心の壁を作ってしまうのです。
相手に心を開いてないからこそ、そっけない、あるいは冷たい態度に自然となってしまいます。
虎の威を借る狐ということわざがありますが、このようなタイプはぶっきらぼうな態度を取ることによって周囲を自分から遠ざけようとしているのです。
つまるところぶっきらぼうな態度を自分自身を守る武器として使っているのです。
そのためひとたび相手に心を開けば、ぶっきらぼうな態度を取ることはなくなります。
これは単純に相手を信用していないからこそぶっきらぼうになっているためであり、信用している相手に対してはぶっきらぼうな態度を取る必要もまったくないのです。
またこういうタイプは同性よりも異性相手に対してのほうが、警戒心が高くなる傾向にあります。
というのも自分を騙そうとしているのではないか、あるいは自分に異性が親しげに近づいてくるのはおかしいなどと猜疑心を抱いてしまうからに他なりません。
世の中には結婚詐欺などもありますから、異性に対してより強い警戒心を抱いてしまうのも致し方ない話と言えます。
緊張している
ぶっきらぼうな態度を取ってしまうのは、ひとえに緊張しているからだと考えられます。
緊張のあまり何を言っていいのか分からなくなってしまい、ついついぶっきらぼうな言動をしてしまうのです。
こういった人は周囲から見ても緊張していることが丸分かりな場合が多く、自分でも何を言っているのか理解していない可能性が高いです。
たとえば好きな人相手だと緊張してしまい、何も喋れなくなってしまう人がいますよね。
それと基本的には同じことです。
こういうタイプは相手に対する好意が大きければ大きいほどぶっきらぼうになってしまう傾向にあるのです。
また恋愛感情を抱いている相手でなくても、ただ単に喋るのが恥ずかしかったり、コミュニケーション能力に乏しかったりなどといった理由でぶっきらぼうな態度を取ってしまうこともあります。
とにもかくにも緊張という心理状態に陥っているときほど、ぶっきらぼうになってしまうことは間違いありません。
ただこのような人は親しい相手、たとえば家族や友人だと緊張することもなく普通に話すことができるため、ぶっきらぼうになるということはすなわちまだ相手と親しい関係ではないと言えるのです。
自尊心が強く、無理に人に好かれようとは思わない
多くの人は、「できるだけ人から好かれたい、人に好感を持ってもらいたい」と思うものです。
人に対して愛想よくふるまうのも、そうした心理の表れと考えていいでしょう。
では、なぜ、ぶっきらぼうな人は愛想よく人と接することをしないのでしょうか。
それは、「無理して人から好かれようとは思わない」という心理を持っているからです。
その根底にあるのは、強い自尊心と考えていいでしょう。
自分のことを大切にしようとする意識が強く、「人は人、自分は自分」という考え方を持っているのです。
多くの人は、人との関係性を考えながら、自分はどうあるべきか、自分はどうふるまい、行動すればいいのかを考えます。
しかし、自尊心の強い人は、周囲の人や目の前の相手がどうであれ、「自分は自分」という意識を変えることはしません。
ですから、相手にどう思われようが、自分のスタイルを崩さないのです。
また、自尊心の強い人は、「人に良く思われようとして愛想良くふるまうことは、卑屈な行為だ」と考えます。
卑屈な行為をすることは、強い自尊心が許しません。
「自尊心が傷つけられることを嫌って、あえて愛想のない対応をするのが、ぶっきらぼうな人」という言い方もできるでしょう。
人間嫌いなため、できるだけ人と関わりたくない
人間嫌いなために、人に対してぶっきらぼうな対応をする人もいます。
内向的な性格で、自分の世界に一人で閉じこもることが好きな人が、「人間が嫌い」という心理をもつようになることが多いと考えていいでしょう。
こういう人は、自分の中に引きこもっている状態に安堵を覚えるために、できるだけ人と関わらないようにします。
愛想良くふるまえば、そこに人間同士のコミュニケーションが始まり、心の交流が生まれます。
人間嫌いな人は、そうしたコミュニケーションを煩わしく感じ、心の交流に嫌悪感を覚えるのです。
たとえば、職場や学校、地域コミュニティなどで、朝の挨拶をする場合のことを考えてみましょう。
朝の挨拶をする場合、人から挨拶された時に、愛想良く「おはようございます」と答えれば、相手が「今日は寒いですね」というような話をしてくることもあります。
それが人間同士の自然なコミュニケーションですが、人間嫌いな人は、それがイヤなのです。
人から挨拶されても、目を合わさず笑顔も見せず、小声でぶっきらぼうに「おはようございます」と答えれば、それ以上の会話にはならないでしょう。
会話しないですむことを望んで、ぶっきらぼうにふるまう人もいるのです。
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シャイで、自分の内面を人に見せるのが恥ずかしい
「好きな異性の前では、心とは裏腹に冷たい態度をとってしまう」という人がよくいるでしょう。
いわゆる「好き避け」ですが、それと似た心理から、誰にでもぶっきらぼうに接してしまうケースも少なくありません。
人に愛想良くふるまうことは、つまり、「私はあなたに好感を抱いていますよ」とか「うまくやって行きたいと思ってますよ」といった意思表明と考えていいでしょう。
シャイな人は、そうした自分の内面を、人に見せるのが苦手です。
心の中では「相手に好かれたい、良く思われたい、仲良くしたい」と思っていても、その心を人に知られることを避けようとしてしまうのです。
前項で紹介したタイプは、「人に好かれたい」という気持ちをまったく持っていませんが、こちらのタイプの人は、むしろ、そうした気持ちを人一倍強く持っているために、逆にぶっきらぼうな態度をとってしまうと考えていいでしょう。
先ほど触れた「好き避け」と、その点でもよく似た心理が、そこにはあるわけです。
ですから、このタイプのぶっきらぼうな人は、ひとたび心を開くと、一気に相手と打ち解け、内面をさらけ出すことが少なくありません。
つまり、人並み以上に情が濃く、人間好きなのが、このタイプのぶっきらぼうな人と言っていいでしょう。
「人間は大好き、だけど恥ずかしい」というのが、このタイプのぶっきらぼうな人が抱いている心理なのです。
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ぶっきらぼうな人の心理はわかりにくい
いかがでしょうか。
ぶっきらぼうな人は、ただ人とのコミュニケーションが慣れていないだけのケースもあるため、パッと見ただけでは非常にわかりにくいものです。
だからこそ、その人を第一印象で判断するのは危険だといえるでしょう。
もう少し深く付き合ってみて、その人の心理を探ることで、最初から拒絶しないで済みます。
第一印象で選別してしまうと、お互いに損をすることもあるので、やはり歩み寄る勇気というのは大切かもしれませんね。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。