経営者の資質 | 求められる6つの能力
by Wednesday Elf – Mountainside Crochet
結果や実績を残す経営者やリーダーにはいくつかの「資質」が必要不可欠です。
そこで本日は、
クロネコヤマトの宅急便♪で有名なヤマト運輸の宅急便システムをゼロから作り上げ、
業界を大きく変えた存在である小倉昌男氏の著書「経営学」から
その経営者の資質をご紹介します。
経営者の資質
出典
経営者の資質その1 論理的思考
経営者にとって一番必要な条件は、
論理的に考える力を持っていることである。なぜなら、
経営は論理の積み重ねだからである。
経営をしていると多くの場面で予測した上での計画が必要になってきます。
その予測や読みが正確かそうでないかは
どれだけそれについて考えたかによります。
そして重要なのはその後です。
事前に計画の段階だけでなく、
実施に移ったあとに、試行錯誤しながら条件を変化させてゆき、微調整をしながら計測していけば、
そんなに違いなく結果を予測できるものである。むしろ試行錯誤のやり方が大事なのである。
宅急便を小倉氏が始めようとしたとき、
個人宅配はまとまった荷物を集めることが難しく、効率が悪すぎて採算がとれないから失敗すると大方の人が予測したそうです。
そこで彼は、
一日当たりのコスト、収入、一日の集荷数、荷物の密度、車両の作業効率などを予測しました。
さらに、
初年度は赤字を避けられないが、数年後は損益分岐点を超す→黒字になればライバルが出てくる→しかしその時には市場をほぼ独占しており収益性は高い
そう考え「宅急便」というサービスをスタートさせたのです。
自分の頭で考えず、誰かの真似ばかりしたり、感情的に考えるのは論理的思考とは真逆であるとして経営者には向かないと伝えています。
経営者の資質その2 時代の風を読む
全ての企業はその時代の社会の変化に大変大きく影響されます。
従って経営者やリーダーはその風がどう吹いているのか、
しっかりと読み取らなければ成長するどころか、大きなダメージを受けてしまいます。
常に情報を収集できるようにしておくことが
重要です。
経営者の資質その3 戦略的思考
経営には戦略と戦術がある。
戦術は、
日常の営業活動において競争に勝つための方策であり、戦略は、
経営目標を実現するための長期的な策略である。
経営者やリーダーは戦術レベルの発想にとどまっていけないと伝えています。
また、
とにかく何でも「第一」を掲げ、部下を叱咤激励する人は
戦術的思考しかできない人だと述べています。
よく「売上第一」「利益第一」「安全第一」「シェア第一」を掲げ、
結局どれを優先して「第一」になるように取り組めばわからないケースがありますが、
これでは経営者やリーダー失格であるとのこと。
会社にとって今、何が本当の「第一」かを見極め、
指示するのが必要とされる資質です。
経営者の資質その4 攻めの姿勢
ボーダーレスの時代だから、
どんな新しい競争相手が現れるかわからない。経営は、攻めの姿勢が大事である。
守りの経営では、ジリ貧になるのは間違いない。
現在のサービスややり方に固執していると
いつの間にかライバルが現れ、あっと言う間に市場やお客を奪われています。
やはりどんどん商品もサービスも進化をさせることが必要不可欠です。
攻めの経営の神髄は、
需要をつくり出すところにある。需要はあるものではなく、
つくるものである。
経営者の資質その5 明るくて謙虚な性格
著書によると成功している経営者は明るい性格の持ち主が多いようです。
明るい性格というのは、
ものの考え方にも大きく影響を与えます。
良い面や良い結果に目を向けるプラス思考といつも否定的な面ばかり強調するマイナス思考とがありますが、やはり経営者はプラス思考できる明るさが求められます。
また謙虚さも大切です。
他人の人となりを敬い、相手の長所を認めることができる謙虚さも重要な資質だとしています。
経営者の資質その6 高い倫理観
企業が永続するためには、
人間に人格があるように、企業に優れた”社格”がなければならない。会社にも”社徳”が必要なのである。
企業の目的は利益で、
利益が出ている=良い会社であり、
儲かっていない会社は良い商品やサービスを提供していても良くない会社である、
という考えは正しくないと小倉氏は述べます。
企業活動は人を喜ばす存在であるべきで、
顧客にも社員にも「真心」と「思いやり」を信条としてやってきたからこそ、ヤマト運輸は今があるとも伝えています。
経営者の資質を応用する
この資質は経営者やリーダーだけでなく、
働く全ての人が意識しておきたいものはないでしょうか。
誰もこれらの資質を身につけようとしない環境だからこそ、
現状打開や環境改善につながるはずです。
人の上に立つ人ほどぜひこのことをふと思い出してみてはいかがでしょうか。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。