職場で嫌がらせされたときの対策6つ

職場での嫌がらせ対策
by Gisela Giardino
 
職場というものは本来仕事をするべき場であり、職場の人間同士のいざこざには巻き込まれたくないと誰もが思うものでしょう。

しかし自分は関わりあいたくなくとも相手が嫌がらせをしてくるような場合、どのように対応したらいいのでしょうか。

職場の嫌がらせが原因で仕事辞めたいと感じてしまうのはとても不本意なことですよね。

そこで本日は職場の嫌がらせ対策をご紹介しますので、あなたができそうなものはぜひ参考にしてみてください。



職場の嫌がらせ対策

 

証拠を残しておくこと

 
職場で嫌がらせを受けた際は、証拠を残しておくといざというときには強力な武器になります。

例えば悪口であったり、嫌味を言われ続けたりという言葉での嫌がらせ行為であれば、パワーハラスメントに匹敵する可能性があります。

なので深刻な嫌がらせを受けた場合は、ボイスレコーダーで何を言われたか記録し、そして簡単で構わないので、日記形式で記録を記載しておきましょう。

また、仕事量を他の方よりたくさん押し付けられるといった嫌がらせの場合は、その日行った仕事の内容を明確に記録します。

また退社時間が他の方よりも異常に遅いなどするようであれば、タイムカードもしっかり写真などで画像保存しておきましょう。

証拠を残す事で、あなた自身の身を守る事ができます。
 

異動願いを出す

 
もし、職場内で異動する事が可能な会社であれば、異動を申請するのも立派な対処法の1つです。

辛い嫌がらせをうけたときに思い浮かべる手段としてあげられるのはやはり「退職」でしょう。しかし退職は最終手段としてとっておくべきでしょう。

なぜなら勤続して続けてきた会社であれば、それで辞めてしまうのは非常にもったいないから。

まずは、上司に異動願いを申請し、新しい環境で新たなスタートを切ってみてください。



嫌がらせの本人に立ち向かう

 
ボイスレコーダーを必ずセットした上で行ったほうがいいでしょう。

嫌がらせを受けた際に、「何故、そのような事を言うのですか」「何故、私にだけそのような対応をされるのですか」と立ち向かってみるのも1つの手です。その際に相手の反応を伺ってみましょう。

また、1対1で話し合いの機会を持ってもらうのも1つの手です。

じっくり話し合って、どうして自分に嫌がらせをするのか問いつめてみましょう。

その際に、過去にされてショックだった嫌がらせの証拠を持参し、どういう心意だったのかも伺ってみてください。

あなたが何も言わないために、嫌がらせがエスカレートしているという可能性も十分考えることができます。勇気を出し、張本人に是非立ち向かってみると早期解決につながるでしょう。

話し合いに応じてくれないようであれば、上司にもかけあうべきです。
 

上司に相談する

 
職場の人間が気持ちよく業務につけるような環境を整えるのも、上司の管理能力にかかっています。

その職場の人間同士が協力し合い、効率よく仕事をするように職場の様子を常に意識し、改善するのも上司の仕事の一部だと言えるでしょう。

しかしながら、上司も人間ですので職場で嫌がらせをしている人間、それを受けている人間がいる事に気づいていないという事もあるでしょう。

嫌がらせをする人間は当然その事を知られないようにしますので、嫌がらせを受けている側が上司に報告し、その原因究明や改善を求める必要があるのです。

自分自身が当事者でない場合でも、嫌がらせに気づいたなら、場合によっては上司に報告するべきでしょう。

報告の仕方には気をつけなければいけませんが、嫌がらせが起きているという事を上司に気づかせるきっかけとなります。



同僚に相談する

 
職場での嫌がらせが業務上差しさわりない程度の場合、上司に相談するのもためらう事もあるでしょう。

また、嫌がらせをする張本人が上司という事もあります。

その場合、職場に信頼を置ける同僚がいる洋でしたら、まず同僚に相談してみてはどうでしょうか。

現在、問題がない程度の嫌がらせでも後にエスカレートしないとは限りませんし、いざとなったら嫌がらせについて証言してもらうような場も発生するかもしれません。

また上司から嫌がらせを受けているようなら、あからさまに常識を逸脱しているか、自分で判断が付きにくい場合でも、他者から見ての意見を聞く事ができます。

相手に負担を感じさせる場合もあるので、うかつには頼めないかもしれませんが、困っている場合、まずは軽い感じで相談してみましょう。
 

社内の専門セクションに相談する

 
職場の上司や同僚に相談できないような場合、また相談してもなんの解決策もなく改善される事もないような場合は、社内における専門セクションに相談するべきでしょう。

仮に何か自分自身が仕事のミスを起こしたような場合でも、嫌がらせをしてくるというのは本来筋違いです。

悪質な嫌がらせや、嫌がらせによって業務に支障がでる・退職を考えるといった場合は、社内の専門セクションに相談し、解決をはかるべきでしょう。

しかし専門セクションは当然嫌がらせを受けている人間の直属の上司に事実の確認をしますので、その上司自身が嫌がらせをしている場合を除いて、まず最初に上司に相談し、それでも対応してもらえない場合に専門セクションに相談するという手順を踏むようにしましょう。

嫌がらせを受ける場合、自分自身に問題はないか自分が悪いのではないかと必要以上にネガティブに受け止めがちです。

普段の言動や仕事ぶりを見直す事は大事ですが、時と場合によっては毅然とした態度をとりましょう。



職場で嫌がらせする人の心理

 

実は自分に自信がない

 
人に嫌がらせをする人の心理の中には、「実は自分に自信がない」パターンがあります。

自分には人より何か優れているものはないと考え、自分に自信が持てないが故に、人に嫌がらせをして人を自分より下にしようとしているのです。

相手が下に行くことで、必然的に自分が上に上がれると考えているタイプです。

こういった人は自分に自信がないことを絶対に周りに悟られたくないと考えているため、防衛本能が強く、それが結果として「人への嫌がらせ」と化すのです。

何かコンプレックスを抱えている場合も多いです。

そのコンプレックスを知られたくないが故に、人に攻撃するという一種の自己防衛です。

また、年配の人になればなるほど、自分を保てるのは経歴しかないため、「年功序列の考え方」に縋りつくようになります。

これも、自分自身への自信がないという心理から来ている行動です。
 

人への嫌がらせをストレス発散にしている

 
プライベートが充実していない人に多くありがちなのが、職場で自分より低い立場の後輩や部下に対して嫌がらせをすることでストレス発散しているケースです。

こういった人は、プライベートがつまらなく、休みの日にもリフレッシュできていないのです。

そのため、その人の中では生活のほとんどが職場であり、必然的にストレス発散の場所も職場となります。

普段プライベートで仲良く話しする人がいなかったり、愚痴を聞いてくれる人がいないと、「自分の相手をしてくれる人がいない」という孤独感を抱えるようになります。

そんな中、自分のした嫌がらせで人が嫌な顔をしたり落ち込んだりしていることで優越感に浸り、それが快感になっているのです。

そのため、相手に何も理由がなくても自分がストレスが溜まったら人に嫌がらせをするようになります。



顔が見えないことで「嫌がらせしやすい」環境にある

 
相手がメールや電話でのやり取りの場合に嫌がらせをしてくる場合は、「顔が見えないからやりやすい」という心理があります。

よく、芸能人のブログなどへのコメントでも匿名の人ほどひどいことを書いていたりしますよね。
それと同じ心理です。

直接面と向かって嫌がらせをするほどの勇気はないけれど、メールや電話などであれば顔が見えない分、罪悪感が薄れ、行動に移しやすいのです。

普段なら絶対に口に出さないようなことでも、顔を見ていない分人が変わったように言って来たり。

こういった人は、逆に「面と向かっては出来ない」という心理を裏で隠し持っていますから、嫌がらせしていることを周りに言って助けを求めるタイプの人は標的にしません。

基本的に自分で抱え込むだろうなという人をターゲットに、静かに嫌がらせをするのです。
 

育ってきた環境のせいで、人の痛みが分からない

 
例えば、親からの愛情不足であったり、虐待されていたなどの育ってきた環境のせいで人の痛みが分からないといった心理状態の場合もあります。

嫌がらせをされると、どんなに傷つくか、嫌な気持ちになるかをリアルに想像することが出来ないため、人への嫌がらせを繰り返すのです。

また、こういった愛情不足のまま育ってしまった人間は「自分を見てほしい」という願望が異常に強いため、俗にいう「かまってちゃん」になりがちです。

かまってもらう方法として、嫌がらせをしているケースも少なくありません。

自分がした行動によって、相手が反応している、自分のことで悩んでいる、そういったことがその人の心を満たしているのです。

この場合は決して本人だけを責めることは心苦しいですが、なかなか改善は難しく、簡単には抜け出しにくいパターンです。
 

職場の嫌がらせ対策は早急にする

 
いかがでしょうか。

職場の嫌がらせは放っておくとどんどんひどくなるばかりです。

多くの人はいつか嫌がらせはなくなるだろう・・・、とだんまりを決め込むことですが、その間にもあなたのメンタルがどんどん磨り減っていくでしょうし、仕事に行きたくない感情に支配され、体調を崩してしまうでしょう。

ベストな対策は早急に対処することと、一人でも多くの人にその事実を伝えることです。

嫌がらせをされている事実を伝えるのは勇気がいることですし、そんな自分が情けないと感じる人もいます。

しかし、誰かに伝えることで問題解決に一歩進むことを思い出しましょう。

1人よりは2人、2人よりは3人と、理解を示してくれる人を見つけるだけでもあなたの心はだいぶ軽くなるはずです。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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