中間管理職の役割6つ

中間管理職の役割にはどのようなものがあるのでしょうか。

中間管理職とは、各部署やチームの司令塔です。

スポーツのチーム戦に例えれば、中間管理職の出す適切な指示でメンバーが動き、強豪チームである競合企業と熾烈な争いをしながら、なんとか勝ち抜かなければなりません。

競合を研究し、メンバーの特性や強みを活かすためにも、機動力となるメンバーから信頼されていなければその指示を受けようとはしません。

チーム単位の最高位にたつ中間管理職がその力を発揮しなければ、チームの集団である会社の向上はありえません。

そこで今回は中間管理職の役割をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。



中間管理職の役割

 

メンバーの役割を設定する

 

中間管理職には、必ずその下で仕事をするメンバーがいます。

このメンバーというアイテムを上手く動かして、会社の業績に貢献する売上とチームの役割を果たさなければなりません。

いわば、中間管理職はその旗振り役なのです。

メンバーはそれぞれ得意分野があり、専門分野も持っています。

中間管理職はメンバーの得意分野を把握し、最大限に実力を発揮できるように役割を与えます。

 

ミッションを決める

 

会社には方針や理念がありますが、売上をあげるためのミッションを決定するのは中間管理職です。

専門性に応じて各部署や各チームに分けられていますから、そのリーダーである中間管理職は売上に貢献するために、各メンバーに達成するべき売上目標や成果を割り振ります。

そのために、中間管理職に求められるのは正確な目測です。

突拍子もない目標を掲げてメンバーにミッションとして押しつけたり、役員のご機嫌取りだけの理由で無謀な作戦を立てたりするわけにはいかないのです。

会社の方針や目標を現場レベルにまで落とし込み、ミッションごとに配分します。



メンバーの目標達成度と進捗管理

 
中間管理職はメンバーに与えたミッションに対し、その進捗管理をします。

会社によっても違いはありますが、1年を通期と呼び、6か月を半期、3か月ごとに1Q(クウォーター)と区切ります。

この1Qの中でも月間の目標や売上の予想を設定し、評価できる成果が出ない時は改善するように指導しなければなりません。

また、リーマンショックなどのように、市場や世界的な動向によっても目標に対して達成度が低くなる場合もあります。

必要であれば目標の見直しをすることも中間管理職の役目です。
 

メンバーへの教育

 
中間管理職はメンバーのスキルについて指導します。

指導には2種類あり、スキルアップとスキルのブラッシュアップになります。

昇進によって中間管理職になったものの、もとは現場の一社員です。

その成功体験や失敗事例をノウハウとして持っていますから、経験を踏まえたアドバイスをすることができます。

「こういう失敗からこういうことを学んだ、だからこういうスキルが必要だ」

「近い将来、必ず必要になることがある。だからスキルのブラッシュアップが必要」

常に先に経験している者として導き出したものと、これからの展望に照らし合わせ、メンバーにその準備をさせる必要があります。

その先の目標を見据えるように前を向かせなければ、メンバーが日々の業務に追われて煮詰まってしまうことになる上、これまでの経験を放り出して結実させないまま他社へ転職してしまうことにもなりかねません。

メンバーの持っているノウハウの流出を阻止することも役割のひとつなのです。



新境地への展開

 
常に新しい情報を入手し、業界の展望や展開に注目しなければなりません。

新しいことはいつもリスクをはらんでいますが、だからといって波に乗り遅れては他社に出し抜かれてしまいます。

他社に先を越されて手に入れられる利益を見過ごすことになっては、利益の追求に対して非常に甘く、中間管理職としての素質を問われます。

多方面にアンテナを張り巡らせ、メンバーから情報が上がってくる環境を作ることも必要です。
 

メンバーの補強をする

 
これから先も同じメンバーで同じように仕事ができるとは限りません。

メンバーの入れ替わりだけでなく、会社の決定をする役員や部長職も人事異動や退職でチームやプロジェクトを離れていきます。

必要があれば、その都度メンバーを補充し、さらなるチームの補強を目指さなければなりません。

その人選も中間管理職に任されています。

採用基準を明確にし、人員採用の際には中間管理職が全責任を負います。

チームの調和を乱す、チームの士気を下げるような人材を採用するわけにはいきませんから、中間管理職の人をみる目が求められます。

ここ数年、にわかに注目されてきたハラスメントが発覚した場合にも対応しなければなりません。
 

中間管理職の役割を見直そう

 
中間管理職という言葉にあこがれたという人も、実際に中間管理職になって初めて経験した重圧は相当なものだったはずです。

高度経済成長期のように年功序列というわけにはいかなくなりましたし、昇進は人材のふるいともいわれますから、中間管理職といえどもその役割を十分に発揮しなければなりません。

「こんなことなら自分で動いた方がマシだ」と思っても、それは中間管理職のすることではありませんから、いかに指導力で結果を出すかが求められます。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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