自己主張が強い部下の対処法9つ

あなたの周りに自己主張が強い部下が一人や二人ぐらいはいないでしょうか。

これが、ゆとり教育の結果なのか?そうやって頭を悩ませているあなたの気持ち、よくわかります。

世代も違えば価値観も違うので、「昔はこんなことなかった」「こんなはずじゃなかった」「どうしてうまくいかないんだ」ということもたくさんありますよね。

そんな中でも「自己主張が強い」「自分の話を聞いてくれない」部下をどうしていいかわからないものです。話を聞いてさえくれればちょっとずつでも改善していってくれるけど、そうじゃないと大変です。

だからといって関わらないようにしても、自己主張が強いからどこかに悪影響を与えかねませんよね。なので、早く手を打ったほうがみんなの不満も爆発しないで済みますよね。

そこで今回は自己主張が強い部下の特徴をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。



自己主張が強い部下

部下の主張の根拠を聞きいてみる

例え上司であってもその指導内容がいつも絶対的に正しいとは限りません。

自分の指導に対して反論や意見を主張してくる部下がいた場合には、その意見を頭ごなしに否定せずに、まずはその部下の意見をすべてヒアリングしてみましょう。

なぜのそのような主張に到ったのか、また、その主張を実行した場合にどのような経緯で結果を得られることができると想定されるのかをポイントに部下に説明をさせてみましょう。

もしかしたら、その部下の主張が正しい場合があるかもしれませんし、また、部下があまり考えずに主張をしていた場合そのことが露呈され、部下に根拠を考えることを促すことできます。

指導する根拠を理論的に説明して意見を促す

部下といえども全面的に上司を信頼して上司の言うことを全て信じてくれるケースは少ないでしょう。

よっぽどの信頼関係があって部下から尊敬されていれば別ですが、そのような部下は自分の主張を上司にしてくることは少ないと言えるでしょう。

部下に何かものを指示したり指導をする場合には必ず、「なぜそのようなことをしなければいけないのか」「それをすることによってどのような効果・結果を得ることができるのか」を理論的に説明することが必要です。

もちろん、事実ベースで説明することも重要ですが、経験値のある自分だからこそ言える実績をベースにした説明でもいいでしょう。



事前に指導をした上で放置して仕事をさせてみる

仕事やタスクの前に十分に説明や指導をしてもなお、自分の意見ややり方を主張してくるような部下の場合には、思い切ってそのまま仕事をさせてみるのもひとつの対処法といえるでしょう。

無理やり思い通りにやらせても部下としては、「やらされている」という印象を受け、根本的に指導することができません。

会社の致命的な実績ダメージにならなければ、実際に部下にその主張のとおりにやらせてみて失敗を経験させてみましょう。

クライアントに迷惑がかかる手前や自分がフォローできる程度のところで指摘をして上司である自分がリカバリーしなければいけないため、手間はかかりますが、部下は自分の失敗を痛感することができますし、上司と部下の信頼関係を気づくこともできるでしょう。

自己主張が強い部下と理解を一致させる

自己主張が強い人には大きく二通りのタイプがいます。

ます一つは[それが普通だと思っている]タイプの人、もう一つは[そうしなければいけないと思っている]タイプの人。

一つ目のタイプの人は、自己主張を強く持っていることを普通だと思っており、それで人間関係をやってこれた人です。そのため、「周りが嫌な思いをしている」ということに気づいていません。

まずは、「本当はどう思っているのか?」ということを正直に話すことが大事です。

この際必要なのは人格否定しないこと。これは「否定するつもりがない」と口で言えばいいのではありません。少なくとも「こうなってしまったのはあなたの故意ではない」ということを言ってあげることはしてください。

二つ目のタイプの人は、自己主張を強く持たなければいけないと思っています。その裏側にあるのは恐れです。両親か、学生時代か、はたまたよくわからない雑誌や記事を読んでしまったのか。

なんであれ、そこに義務感を持っています。なので、そこはしっかりと正してください。



自己主張が強い部下には譲歩しない

話をしっかり聞いてあげるのは確かに大事なことですが、相手の主張を通しすぎると恐れが甘えに変わります。

そのため、ダメなこと、どうやっても通らないことは通さないでください。

それで悪口を言われたとしても、周りのスタッフはみんなあなたの正しさや努力を分かっています。郷に入らば郷に従え というように主導権はあくまでこちらにあることを忘れないでください。

クビにする

それでもダメな時はさっさとクビにしましょう。

確かに採用コストはかかったでしょうし教育のためのコストだって決して安くはありません。

それでも、今まで頑張ってくれた同僚に耐え忍んでもらうのにも限界があり、そのせいで組織が壊れてしまっては元も子もありません。

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なぜ自己主張が強いのか理解する

自己主張が激しいのは、負けず嫌い、自信家、世間知らず、羞恥心の欠如、やる気と自己主張が同義と勘違いしているなどのケースでおきます。

世間や社会を知れば、自己主張はそれほどしなくなるものです。自己主張が強いと言うのは、正にまだ世間を知らない、社会を知らない未熟な人間の行為です。

未熟な人間には未熟な人間へ対する対し方があります。但し、これは現代社会ではパワハラ、モラハラだとか定義のハッキリしない言葉に振り回される行為です。

とは言え、こういう人を放置しているのは、業務にも支障が出るだけでなく、本人とっても良い事とは言えません。ここは、何を言われようが、思われようが、心と意志を強く持って臨むのが良いでしょう。



自己主張が強い人間は社会的正当性があるわけではない

例えば、最近の若い人で自己主張の強い人は、仕事に関して仕事とプライベートはキッチリ分けますので、なんて主張をする人が多いのですが、これは自己矛盾に陥っていることなのです。

そもそも、働くと言う行為は会社の為にしている行動ではなく、自分自身の生活や生きる糧の為にしている行為です。

仕事そのものが、言ってみれば極めてプライベートな理由から行っている行為にも関わらず、それをキッチリ分けると言う言動は仕事すら出来ないと言う事になるのです。

仕事とプライベートを分けると言う主張は、本来「プライベート重視ですから」と言うことと同義でしかないのですが、主張が強い人間には理解出来ません。

また、自己主張が強い人の論理は飽くまで自分本位です。

自分に権利や権限だけは守る、だが義務は最低限でしか果たさないし、その義務の果たし方の基準も自己診断で行うと言うのが彼等の論理なのです。

しかし、ここに社会的正当性は、全くと言っていいほどありません。むしろ反社会的とでも言える主張なのです。

自己主張が強い部下の鼻っぱしらを折る

こういう人物に遠慮はいりません。人間性や、これまでの人生を完全に否定して出鼻を挫くことがベストです。

正しい主張や、正しい行いも多少あるでしょうが、そこは全く無視して、全否定するのです。

自己主張が強い人間は芯も強いと思われがちですが、実は間逆である場合が多いのです。

自分に自信がなく、一本筋が通っていないから、強い自己主張で武装しているに過ぎません。よって、この様にボキっと自身の全てを折られると全く対処が出来ない人が多いのです。

もちろん、この方法では消え去っていく人も多いでしょうが、使えない自己主張だけの人間を身近に置いておくより、去ってくれたほうが双方のためとも言えます。

この方法をやって、それでも残る人物は見込みがありますし、主張の是非はともかく、主張するだけの権利が多少はあると認めてあげることも出来ます。

逃げる人間は、その資格すら有していない事を自分で気付く事すら出来ない人物なので、今後も同じ失敗を繰り返すでしょう。

ただ、最も大切なのは、それを行う自分自身がどれだけ自分を律し、どれだけ自分に厳しく生き、言葉でもそういう手合いに負けない気概を持っているかが必要なのです。



自己主張が強い人の心理や特徴

他人の得や利益までは考えていない

自己主張が強い人は、自分が得をすることや利益を得ることを中心に物事を考えています。

つまり周りの人がどうなるかとか、どんな損を与えてしまうかといった他人のことまでは意識していません。

自分の主張を通すことによって、自分にとっての結果が良いものになればいいとしか考えていないため、時に理不尽な主張だと感じることもあるでしょう。

その主張の結果自分が得をするとなれば、周りの人を巻き込んだり協力してもらうことに抵抗はありません。

それによって「嫌われてしまう」「一人になってしまう」という考えはついてこないため、最後まで主張の強さを弱めることはないでしょう。

損得勘定で人生を歩んでいる人に多く、他人よりも自分が大切な人。

つまり自己中心的な人が多いのも、自己主張が強い人の特徴に含まれていることがあるのです。

承認欲求が強く、他者から認められたい

自己主張の内容の中には、「私○○できるんです」「○○してきたんです」といった、自慢に近い自己主張もあるでしょう。

こうした主張の場合の心理状態は、「認めてもらいたい」「褒めてもらいたい」という承認欲求が込められています。

褒められることで伸びる人、褒められることで生きがいを感じる人は、自ら褒められるようなことを言動を示し、その機会を作ることが癖になっています。

そこで「だから何?」「それくらい当然」などキツイ言葉を言われてしまえば、一気にテンションが落ちやる気すらなくしてしまうでしょう。

こうした自己主張をしてくる人には、求めている通りに認めてあげることや褒めてあげることが良いです。

そうすることで、指示に従ってくれたり向上心を持ってくれたりと、自分にとっても好都合になるケースに持っていけるのです。



人との距離感が上手くつかめていない

自己主張が強い人は、自分が発言することで相手がどう思うかを考えられず、また「嫌がっている」ということを察知しにくい傾向にあります。

相手の表情をくみ取って「今は言わない方がいいな」とか「考えを変えた方がいいかな」と一度距離をとって考えるという工程を持ち合わせていないのです。

そのため、相手からは「ガツガツくる人」「主張ばかりしてくる人」「距離感が近い人」といった意識をされて、そこに壁ができてしまうことも少なくありません。

駆け引きができなかったり、「引く」という手段を用いられなかったりと、不器用である面もあげられるでしょう。

自己主張が強い人は、とにかく自分から相手に歩み寄って、積極的に発言をします。

ただそれによって相手は引いてしまい、壁を作って自分をガードしようとするので、なかなか距離を上手く縮めることができないのです。

意外と周りに嫉妬している

自己主張が強い人には、「すごい自信があるんだな」と感じる人が多いのではないでしょうか。

しかし以外にも周りに嫉妬している自分に自信のないタイプの人も多く、わずかな違いをアピールしていることもあるのです。

例えば「あの人、○○できるんだって」という話をされたら、「私は○○と△△を同時にできる」という主張をします。

それによって聞いた側の人は、○○と△△を同時にできるという人の方がすごいと感じるようになります。

わずかな差をアピールすることは、自分に関心を向けてもらい、「すごい」と言われることで自信をつけたいから。

それが「情報を多く知っている」「豆知識をすごい持っている」というアピールかもしれません。

それによって自分が嫉妬する相手への気持ちを抑え、加えて自分の上回るポイントをアピールすることで、自信を得ているのかもしれません。



自己主張が強い人への対応や付き合い方

無視しない程度に聞き流したり、その場を立ち去る

自己主張が強い人と話をしていると、時には相手の意見や主張に圧倒されてしまい、そのまま流されてしまうことがあります。

そのような状態だと、会話のキャッチボールができないので、言いたいことも言えずに疲れてしまいます。

そうならないためにも、無視しない程度に聞き流したり、上手く理由を付けて、その場を立ち去ることも必要です。

自己主張が強い人に大切な時間を奪われてしまわないためにも、早めにケリをつけることが大切です。

相手に悪いと思ってズルズルと話を聞いているうちに、貴重な時間が無駄になってしまいます。

また、こちらがずっと話を聞いている状態でいると、相手は自分の主張を受け入れてくれる人だと勘違いされてしまいます。

場合によっては立ち去ることができなくても、話を軽く聞き流すようにすれば、精神的負担を減らすことができます。

相手が苦手な話題に話を持っていく

自己主張をする人でも話題によっては、苦手な分野もあります。

自己主張が強い人が自分にペースに会話を持っていくようになったら、さりげなく相手が苦手な話題に変えて行くのも一つの方法です。

相手も自分が苦手な話題になれば、自己主張がしにくくなります。

1対1ではなくて、数人で会話をしている場合ならば、さらにそういう状態に持っていきやすくなります。

自己主張が強い人だと思われている人は、他の人からも同じように思われていることが多いものです。

また、自分の立場が悪くなるような話題ならば、相手の方から立ち去っていくかもしれません。

しかし、この時に仲間外れのような態度を取らないように気をつけたいものです。

会話はお互いが上手くコミュニケーションを取り合っていくことで成り立つものです。

自分の話ばかりを一方的にしないように気を付けたいものです。



相手の主張を肯定しつつ、自分の意見を主張する

自己主張が強い人の話ばかりを聞いていると、ストレスが溜まってしまいます。

相手の主張は聞き入れつつ、自分の意見もしっかりと主張したいものです。

相手の意見を頭から否定してしまうと、会話が成り立たなくなってしまいます。

お互い嫌な気分にならないためにも、まずは相手の主張を受け入れる姿勢が大切です。

相手の意見を尊重しつつ、自分の意見もきちんと伝えることで、自分の思いを伝えることができます。

自己主張が強い人は100%自分の意見が正しいと思って話し始めます。

その為、相手に自分の意見を否定されると、自分自身を否定されたような気分になってしまうことがあります。

相手の意見を認めてあげることで、自己主張が強い人は自分が肯定された気分になるので、相手の意見を聴くことができますし、受け入れやすくなります。

相手によって対応方法を変える

自己主張が強いタイプの中にも、ポジティブな人とネガティブな人がいます。

そのため、相手によって対応の仕方が変わってきます。

ポジティブな人の自己主張の場合は、上手く相手を持ち上げて、主体となって動いてもらうようにしましょう。

ネガティブな人の自己主張は、会話もネガティブなことばかりです。

ネガティブな会話が続くと、自分の運気まで下がってしまいます。

相手に失礼のないようにさりげなく立ち去るのも一つの方法です。

自己主張する人と1対1で対応できない場合は、相手と対等に話せるような人を入れて会話をするようにしましょう。

一人で抱え込んでストレスを溜め込まないことが大切です。

もし、自己主張をする人との会話でストレスが溜まってしまった場合は、早めにストレスを解消するようにしましょう。

自己主張が強い部下には遠慮しない

いかがでしょうか。

自己主張が強い部下には、つい言いなりになってしまう上司も少なくありませんが、それは一番やってはいけないことです。

それでは組織というものが壊れてしまいますし、周りの人を混乱させてしまうきっかけにもなります。

組織よりも個人が大事だ!と考えている人は、さっさと会社を辞めればいいだけの話なので、わざわざお互いが身を削って話すようなことではありません。むしろ時間の無駄だと言えるでしょう。

なので、とにかく遠慮はしないことです。それが最も効果的な自己主張が強い部下への対処法です。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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