職場いじめの対処法5つ

職場いじめ
by Anthony Albright
 
職場いじめが横行している環境に苦しんでいたり、悩んでいたりするケースがなかなか減りません。

人によっては自分がいじめを受けていることが情けなくて、辛くて、仕事を辞めたいけれど、もうどうしていいかわからないと考えている人もいるでしょう。

しかし職場いじめの対処法はあります。

しかも1つだけではなく、数多くの対処の仕方があります。

そこで本日は、その対処法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。



職場いじめの対処の仕方

 

職場いじめの対処法は主に次の5つがあります。

  • 無視してマイペースで仕事をする
  • 立場が上の人の耳に状況を入れておく
  • 他の人がいる場で意思表示をする
  • 第3者機関に相談する
  • 転職を選択肢にもつ

それではそれぞれ詳細を見ていきましょう。

 

無視してマイペースで仕事をする

 

職場いじめの対処法は、

そのいじめのレベルによって変ってきます。

もし軽度ないじめであったならば、

無視するのが一番です。

学校での子どもいじめでも、いじめを受けた方がそれに真っ向から対峙しようとすればするほど、

いじめはエスカレートしていきます。

職場いじめも本質的には同じです。

ですから、つまらないいじめは相手にしないで無視。

自分の仕事をマイペースで着実に遂行する。

それに集中し続ければ、

相手は「いじめをするためのモチベーション」を失っていくでしょう。



年上の人に相談するなど、立場が上の人の耳に状況を入れておく

 

職場いじめにもあからさまなものから陰湿なものまで、

さまざまな種類があるものですが、無視しているわけにもいかないようなレベルのいじめを受けた場合は、

1人で抱え込まないためにも、職場内の誰かの耳に入れることは大切です。

このように相談や報告をする相手は、しっかり選ばないといけませんが、

相談相手としてはやはり自分より年上の年齢や、立場の上の人が良いでしょう。

上司であれば、仕事上の対人関係について、

仲裁に入ってくれたり、状況を改善できる権力を持っています。

しかし、その上司こそがいじめの加害者というケースもあるでしょう。

その場合には、さらに上の上司が適任者です。

あるいは、人事担当者に相談するという方法もあります。

また、相談相手が年上の人であれば、

今までの職場内の人間関係の変遷に精通していたり、

いじめをする人の性格を知り尽くしていたり、話をよく聞いてくれたりすることも多いでしょう。

年上の人は、年下の人に頼られると嬉しく感じるので、

信頼できる年上の人がいれば相談し、状況を知ってもらうことが大切です。

1人で抱え込んでしまうと、自分だけ仲間外れになった気分になったり、仕事に行きたくない気持ちが増してきたりして、とても孤独を感じやすくなるので早めに相談するべきでしょう。

社内に相談窓口のようなセクションがあるなら、それを利用するのも効果的でしょう。



あえて他の人がいる場で意思表示をする

 
職場いじめは、1人の人間にされる場合もありますが、集団でされる場合もあります。

集団の場合も、本当は1人だけがいじめの加害者で、他の人達は加害者の取り巻きかもしれません。

職場いじめは学生時代のいじめよりも陰湿で、手が込んでいるケースがしばしば見受けられます。

現在のビジネスマナーでは、職場では感情をあらわにすることをタブーとする風潮がありますが、あえて自分の感情をあらわにしないといけないこともあるでしょう。

周りの空気が悪くなったとしても、それは少しの間だけと割り切り、いじめの場合は、しっかり嫌だという意思表示をする必要があります。

集団いじめは、周りにいじめの加担者がいない場合にされることが多いものです。

つまり反抗することで、いじめている側も、相手が嫌がっているところまでエスカレートしているのだと認識します。

良心のある人であれば、いじめをセーブするキッカケになるでしょう。

また、いじめに関わっていない人のいる中で嫌がらせを受けた場合は、ここぞとばかりにはっきりと意思表示しましょう。
 

第3者機関に相談する

 
悪質ないじめが長期にわたって続くといったケース、あるいは、社内の人に相談しても埒が開かないと判断した時は、社外の専門家に相談するという方法もあります。

職場いじめは社会問題になりつつあり、最近は、公共機関でいじめの相談を受け付けているところが多くなりました。

場合によっては法律に抵触するいじめもあります。

それに対応するための相談窓口が用意されていますし、弁護士の無料相談などを利用してもいいでしょう。

専門家、法律家に相談するのは大変有効な、そして心強い方法ですし、たとえば「弁護士に相談しました」と加害者に告げることで、いじめを抑制することも可能でしょう。

いじめにも、対人関係やモラハラ、セクハラ、マタハラなど、さまざまな種類がありますので、このように第3者機関に相談し、客観的な立場でのアドバイスを参考にし、原因や問題がどこにあるのかをはっきりさせることが必要です。

自分の行き詰った気持ちも少しはすっきりしたり、何をどうすればいいのかわからない状態に光が差したような安堵感に包まれるはずです。



転職を選択肢にもつ

 
いずれにしても、いじめに対処し、それを解決するには長い時間がかかります。

いじめから逃れるための最終手段は、やはり転職です。

会社の人間関係というのは自分では選べないものなので、その雰囲気や関係があなたに合うかどうかは運によるものが大きいです。

もちろん人によってはどんな環境でも柔軟に対応できる人もいるでしょうが、全員が全員そうであれば、そもそも職場いじめなどは起こりません。

ですから、「ここは自分には適してないな・・・」という考え方を持ちながらも、すぐには結論を出さずに、しかしもしもの時のために、転職と言う選択肢を持つようにするといいでしょう。

これは決して「逃げ」ではなく、本来の自分を取り戻す一歩なのです。

「いざとなったら、転職すればいい」と考えることができるだけでも、精神的に楽になれるはずです。
 

職場いじめの原因

 

仕事を教えたくない上司や先輩がいる

 
職場いじめの原因といっても、自分に問題がある訳ではなく、ただ新人だからという理由でいじめられることはよくあるのです。

職場の先輩や上司、同僚が丁寧に仕事を教えてくれず、指導されないのでなかなか仕事が覚えられない。

教えてもいないのに仕事ができるはずありません。

ですがストレスのたまっている忙しい先輩や上司は、自分でなんとかしろという態度。

仕事をちっとも教えてもらえず、ありとあらゆる場面でわからない事をきいたりします。

そうすると、使えない新人というレッテルを貼られ、仕事ができないといじめの対象になるのです。

そうした上司や先輩はあてにせず、自分で聞きやすい人を見つけてどんどん仕事を聞くと良いでしょう。

自分が悪くなくてもいじめられてしまうのが職場という世界です。

仕事ができるようになれば、きっと認められるに違いありません。



仕事ができないことによるいじめ

 
充分な指導も受けていて、仕事もしっかり教えてもらっている。

忙しい先輩や同僚の時間をたくさん割いてもらって自分の指導にあたってもらっているのに、ちっとも仕事が覚えられずミスばかり。

そんな新人はいじめの対象となってしまうでしょう。

同じミスを繰り返したり、反省せずにあっけらかんとしていたり。

こうした態度は職場で反感を買い、いじめの対象となってしまいます。

前向きな姿勢、叱咤激励を真摯に受け止める必要があるのにどこかつかみ所のない人はいじめられることが多いでしょう。

原因は自分の態度にあるので改めるべきです。

仕事は慣れていくものですし、誰だってミスはします。

けれどもそれを省みなくては教えてくれた人からは恨みを買ってしまい、辞めさせるように追い込まれてしまいます。

そうして職場いじめが始まってしまい、精神的に辛くなってしまうのです。
 

嫉妬の対象となってしまう

 
職場いじめの原因で挙げられるのが、何でも卒なくこなし、容姿端麗、私生活もうまく行っているような嫉妬の対象となる人です。

そんな人は上司や先輩にうまく取り入って気に入られ、他の同僚と差別を受けるなどという事が原因となって嫉妬され、いじめにあうのです。

特に女性の間では嫉妬はかなり渦巻く物でしょう。

わざとミスさせたり、重箱の隅をつつくようにイヤミを言われたり、やった覚えのない事まで怒られたり、自分のせいにされたりそういう陰湿ないじめが多いのが嫉妬が引き金になるいじめです。

女性は嫉妬する生き物なので、常に笑顔で感じよく、誰にでも愛されるようなイヤミのない完璧な女性でいると、いじめられる事も軽減されます。

嫉妬されるのは、どこかその人が鼻にかけていたり自慢気な態度だったり、傲慢であったりという態度が垣間見られるからでしょう。



態度が横柄だったり社会性がない

 
新人にも関わらず、どこか自信があり、横柄であったり、感じ悪い態度を醸し出す人。

社会性がなく、挨拶もろくにできないような人はいじめの対象になるでしょう。

なぜいじめられるかは、その職場から出て行ってほしいからです。

一緒に仕事をしたくない、一緒にいるとイライラするから早く目の前から消えてほしい、そういった思いを周囲に抱かせてしまうと途端に追い出し作戦が始まります。

そうしていじめられても開き直っていたら関係は悪化するばかり。

仕事で評価をつけ、周りをあっと言わせる仕事力がついたなら周囲の評価も変わるでしょう。

あまりに横柄で偉そうにしていて仕事ができなければあっという間にいじめにあってしまい、追い出されてしまうのです。

いじめられる側に原因があるとも良く言われますが、先輩や同僚の結束が高く、新人をひたすらいじめるという陰湿な職場もあります。

とにかく仕事で評価を得て信頼感を得ましょう。
 

職場いじめする人の心理・特徴

 

自分は仕事ができると思っている

 
職場いじめをする人は自分が仕事がよくできると思っています。

仕事をする上で、仕事をよりスムーズに進めるためには、円滑な人間関係が大切です。

円滑でいい人間関係が保てることで、誰かがミスをしたとしても、連絡が通りやすく、フォローもしやすくなります。

また、円滑な人間関係を築いていれば、仕事が忙しい時など、周りから仕事を応援してくれることも多くなり、非常に助かります。

しかし、職場いじめをする人は本当に仕事ができているのかいないなかに関わらず、自分は仕事ができる人間だと思っています。

そして、仕事仲間がちょっとしたミスをしたりすると、頭ごなしに怒ったりして、仕事に関係のないことでも普段がこんなんだから、仕事もできないなどと言ったりして、いつもきついことばかり言って職場の人たちをいびるのです。



私生活が充実していない

 
職場いじめをする人は私生活が充実していない人が多いです。

例えば、いい歳なのにまだ結婚どころか恋人もいないのに、職場の若い人たちは、休み時間なんかに楽しそうにキャッキャして恋人の話をしているとします。

すると、職場いじめをする人は、こんな若造より仕事だって一生懸命してるし、自分で自分のことは一通りできるのに、なんでこの若造たちだけ私生活が楽しそうにしているんだと妬んでしまい、職場の後輩たちに仕事上は言わなくてもいいことまでズゲズケと言ってしまい、それが職場いじめへとつながるのです。

私生活でなにもいいことがないため、会社で私生活が楽しそうな話をされると、ムカついて文句の一言や二言言ってしまってやりたくなるのです。

自分の私生活がつまらないので、人をけなすしたくなってしまうのです。
 

性格がひねくれている

 
職場いじめをする人は性格がひねくれている人が多いです。

例えば、何をするにしても自分が一番でなければならない人などがあげられます。

休憩に入る時に自分より先に休憩に行こうするような者がいようとすれば、それがもう休憩の時間になっていたとしても、ちょっとあなた、休憩取るのが早すぎない?などといちゃもんをつけて職場をいやな雰囲気にしてしまうのです。

言われたほうは、休憩のタイミングでちょうど仕事のきりがよかったり、なにか用事があってぱっと休憩にきりあげただけでも、そんなことを言われてしまって内心腹が立ちます。

しかし、職場の人たちはまたあいつ変な言いがかりをつけていじめてると思っているので、あまり言い返すことはないことが多いです。

ですがそういうことをするたびに周りからひかれているのをいじめている本人は気付きません。



人をいじめることでうっぷんをはらしている

 
職場でいじめをする人は、いじめをすることによって、自分の日頃のうっぷんをはらしているのです。

家に帰っても家族には相手にされず、居場所がない、親が痴呆症ぎみでイライラする、仕事が思うようにうまくいかないなど、自分のうっぷんを職場の自分より弱い存在の人なんかに思い切りぶつけてうっぷんをはらすのです。

そうして、自分でいじめて落ち込んでいる人をみて自分より不幸な人がいるとうれしくなり、さっぱりしてうっぷんがはらされるのです。

いじめられている方は、いじめている方の気分次第でいろんなくだらないことを言われたりしてしまうので、精神的にかなり仕事がしにくくなってしまいます。

そんな仕事がやりにくそうにしている姿を見るのも、いじめる側からしたらとてもストレス発散になっているのです。
 

職場いじめは早めに対処する

 
いかがでしょうか。

職場いじめは早め早めの行動が大切になってきます。

いじめの対象となってしまう人は自分に自信がないケースだったり、仕事のミスが多いことが続いてしまい発展することもあります。

すると「こんな自分が相談してもいいのだろうか」「家族に心配かけたくない」「何も状況が変わらなかったらどうしよう」といった思いが交錯して、決定的な対処への一歩を踏み出すことができません。

しかし助けてくれる人は必ずいます。それも身近に。

初めから行動する必要はありませんので、まずは思いを言葉にすることから始めてみましょう。

それがキッカケで数珠つなぎのように一気に事が前に進むはずです。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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