母親が嫌いになった人の原因や心理と母親にイライラするときの対処法とは?

あなたは母親が嫌いでしょうか?

母親嫌いの割合は意外と多いと言われています。

ではどうして母親のことを嫌いになってしまうのか。

そこで今回は母親が嫌いになった原因や心理と、イライラするときの対処法についてご紹介していきます。

また、父親嫌いについてはこちらで詳しく説明しています。

父親が嫌いな人の心理的な理由とストレスに感じるときの対処法とは?



母親が嫌いになった原因

過干渉で口うるさい

子どもが母親に対して「嫌だな」と感じるケースで多いのは、「口うるさい」ということでしょう。

小さな時から子どもに対して、「こうしなさい」とか「ああしてはいけない」というように口うるさく指導する母親が少なくありません。

そのほとんどは、わが子のことを思ってのことなのですが、それが子どもにはうるさく迷惑に感じられるものなのです。

子どもが大きくなって、たとえば成人してからも、同じように口うるさく干渉してくる母親がいます。

すでに成人した一人前の人間にも関わらず、いつまでも子ども扱いして、「ああしろ、こうしろ」と口出ししてくるケースです。

こういう母親は子離れができていないため、子どもの年齢にかかわらず、いつまでも子どもに干渉しようとするわけですが、子どもからしてみると、こんなに困った母親はいないでしょう。

ですから、「子どもの頃はそうでもなかったけれど、大人になってその過干渉ぶりに耐えられなくなった」というケースもめずらしくありません。

過干渉ぶりが目に余って、大人になってから母親を嫌いになるということもあるのです。

過干渉な母親は、自分の価値観を子どもに押し付けようとしますから、たとえば子どもがいつまでも結婚しないでいると、「早く結婚しろ」と口うるさく子どもに言い、その結果、子どもから嫌われるということもよくあります。


グチが多く父親の悪口を言う

日ごろのグチを子どもにこぼす母親が少なくありません。

子どもが幼いうちは、話が通じませんので、グチを子どもに聞かせるということは少ないでしょう。

ですから、子どもがある程度の年齢になって、大人の話を理解できるようになってから、子どもにグチを聞かせるケースが多いのです。

母親のグチを聞いて、うれしく感じる子どもはいないでしょう。

自分も大人になっていれば、「母親のグチを聞いてあげて、ストレス解消の手助けをしてあげよう」と思う人もいるでしょうが、子どものうちは、そういう気持ちにはなれません。

人間関係などに関する母親のグチを聞かされる子どもは、「そんなこと言われても、自分には関係ない」と思うしかないでしょう。

返事の返しようがないわけです。

また、こういうタイプの母親は子ども相手に、夫に関するグチをよく口にするという共通点を持っています。

子どもにしてみると、お父さんの悪口をお母さんから聞かされるのですから、こんな不愉快なことはないでしょう。

親の悪口を聞いて、嫌な気持ちにならない人はいません。

このように、グチや父親に対する悪口を聞かされたことが原因で、母親のことを嫌いになる人が少なくないのです。


すぐに他の子どもと比較する

小学校や中学校の時に母親から、同級生と比べられて、「○○さんはあんなに礼儀正しく、勉強もよくできるのに、あなたはどうしてそんなにダメなの」というようなことを言われて、嫌な思いをしたことのある人もいるでしょう。

このように、自分の子どもを他の子どもと比べることによって、自分の子どもを発奮させようとする母親が少なくありません。

自分の子どもを成長させたい、成績を向上させたいという親心からのことなのですが、子どもにはその真意はなかなか伝わらないものです。

「どうして、他の子どもと比べられなくてはいけないんだろう」という反発心を抱く子どもが多いものでしょう。

また、兄弟姉妹と比べられたことが原因で、母親を嫌いになるというケースもよくあります。

「お兄ちゃんはあんなに成績優秀なのに、どうしてあなたはこんな成績なの?」というように母親に言われるケースです。

どんな子どもでも、兄弟姉妹と比較され、「あなたはダメだ」と親から言われれば、反発したくなるに違いありません。

母親は子どものためを思って、あえて子どもに厳しいことを言っているわけですが、子どもはそのように自分を兄弟姉妹と比較する母親を嫌いになってしまうことがよくあるのです。

母親が嫌いな人の心理

自立心の芽生え

母親が嫌いな人の心理として、自立心の芽生えがあげられます。

子供を大切に思う母親は、時に客観性を失ったり、自分と同化してやり方をおしつけたりと何かと干渉してしまうものです。

そんな母親をうっとおしいと思ったり嫌いになってしまうという人は、自立心の芽生えが原因である場合もあるのです。

それは人間が成長していく過程で当然の感情であり、ごく自然なことと言えます。

しかし、これは自立心が芽生えて母親に反感を抱いるというだけで、自立心があるという訳ではないので注意が必要です。

自分の好きなようにしたいというだけで、やるべきことを促す母親に反感を抱いたり嫌いになるというのは非常に幼稚で、とても自立心があるとは言えません。

ましてや、何もせずに八つ当たりをしたり攻撃をするだけでは、せっかく芽生えた自立心も台無しです。

自立心の芽生えを生かし、やるべきことをしっかりこなしたり、自分の出来ることを増やしていくことで、真の自立心を養うことが出来るのです。

自立心が養われれば必然的に自己の成長にもつながり、さらには母親への反感や嫌悪という感情も自然と薄れていきます。


もっと愛されたい

母親が嫌いな人の心理として、もっと愛されたいというものがあげられます。

母親が嫌いなのに愛されたいというのも、一見矛盾しているように見えます。

しかし、もっと愛されたいからこそ、思い通りにしてくれなかったり思いが満たされないといったときに、母親が嫌いになるほど強い不満を抱いたり攻撃してしまうのです。

人は愛されたいと思った相手に愛されないと、傷つくだけでなく相手に対して怒りや不満を抱き、嫌いになったり不満を抱いたりもします。

例えば、小さいときに好きな食べ物をつくってくれなかったことを大人になっても怒っていたり、思春期で関係を拗らせて以来いつまでも関係が修復されない場合などもこのケースです。

あのときこうしてほしかった、母親にはこのように対応してほしいという気持ちは、本当に嫌いな相手には抱かないものです。

人に期待してなにかを求める気持ちがあるというのは、もっと自分に興味をもって尽くしてほしいということで、その人が好きであるというということでもあるのです。

そのため、母親に愛されたいという感情と、不満や嫌悪感抱いたりすることは必ずしも矛盾しません。

もし母親が嫌いで苦しいという場合なら、まずは自分が母親の愛情を求めているということを自分で認めてあげましょう。

そうすることで、強い執着を手放すきっかけになり、強い不満やストレスも薄れていきます。


親離れ出来ていない

母親が嫌いな人の心理として、親離れ出来ていないことがあげられます。

嫌いという感情は、普通は何らかの接点がなければ抱かないものです。

親離れ出来ていれば、もし嫌いだとしてもそんな感情への拘りも忘れて、興味さえも失うものです。

親が嫌いという感情を抱くには、様々な原因があります。

しかし、その原因は自分が求めることをしてくれず、してほしくないことを求められるというものが大半をしめます。

もしも何の落ち度もなく、度を越えた暴力や暴言などを浴びせられていれば、してほしくないことをされたのですから誰でもその相手を嫌いになります。

しかし、それがもし他人であれば、単純に大嫌いになるだけです。

その相手がもし母親なら、単に大嫌いだということでは済みません。

それはしてほしくないことをするだけではなく、無意識に母親には自分がしてほしいことを求める気持ちがあるからです。

子供は母親に対して自分の好きなようにしてほしいという気持ちが強いため、それが叶わないと傷付いたり執着したりしてしまいます。

言い換えれば、母親に甘えたいということです。

これは子供であれば当然の感情ですが、思春期を過ぎて激しい嫌悪が残るような場合は、母親への必要以上の執着や依存があります。

特に、同居したり母親に生活の援助をしてもらっている場合は、精神的にも物理的にも親離れ出来ていないと言えるのです。


母親が嫌いでストレスに感じるときの対処法

第三者に話を聞いてもらう

「お母さんのことが嫌い!」一度そう思い始めると、とことん嫌いになっていくものです。

一人で母親のことを考えれば考えるほど、どんどん嫌いという思いは膨らむでしょう。

一人で母親が嫌いという気持ちを抱え込んでいると、いつまで経ってもストレスは解消されません。

解消されるどころか、日々ストレスが溜まっていく一方でしょう。

そんな時は友達や職場の人など、第3者に話を聞いてもらうといいでしょう。

全く関係のない第3者に話をすることで、自分の気持ちを整理することができるのです。

「お母さんはこんなことを言ってくる」「お母さんはこんな性格だから嫌い」そんな風にいつも思っていることを素直に吐き出してしまいましょう。

誰かに自分の気持ちを話したということだけでもスッキリし、ストレスは半減されるはずです。

更に、あなたが言ったことに対して第3者からの意見を聞くこともできます。

今まで自分では考えもしなかったような意見を言われることもあるでしょう。

それによって、これまでとは違った角度で母親と自分の関係を捉えることができるようになるかもしれません。


母親との距離を置く

母親はとても身近な存在です。

一緒に住んでいるとなると、更にその関係は密なもの。

いくら母親のことが嫌いでも、関わらないわけにも視界に入れないわけにもいきません。

一度嫌いだと思ってしまったら、母親が何をしても気に入らないはず。

嫌いな母親の姿を見るたびに、どんどんストレスが溜まってしまいます。

もうこれ以上限界だと感じた時には、少し母親との距離を置いてみるのもいいでしょう。

同居しているなら思い切って家を出る、それが難しい場合は最低限の関わりにするなど接触を減らしてみます。

もともと別居だったとしても、今までのように連絡をとらないようにしてみましょう。

嫌いな人と関わるからストレスが溜まってしまうのです。

それならば関わらないように距離を置く。

とても単純でシンプルな対処法のようですが、それなりの効果は期待できるでしょう。

母親としばらく距離を置いてみたことで、これまでは近過ぎて見えていなかった母親の良い面に気付かされることもあるかもしれません。

自分の気持ちも少し落ち着き、今後の母親との関わり方を冷静に考えることができるでしょう。


母親に期待しない

「もっといい母親でいて欲しい」「よその家のお母さんみたいになって欲しい」そんな風に母親に対して期待していませんか?

あなたの母親は自分の理想とは正反対の人間なのかもしれません。

友達のお母さんを羨ましく感じているのでしょう。

だからと言って、自分の願望を母親に求めてもどうにもなりません。

あなたが過剰な期待をするから、それに応えてくれない母親のことが嫌いで仕方ないのです。

望み通りにならない母親に対してストレスが溜まってしまうのです。

もうこれ以上ストレスを溜め込まない為にも、母親に期待するのを止めてみましょう。

母親に自分の理想を求めることを諦めるのです。

何も期待しなければストレスが溜まることもありません。

「母親はこんな人だけど自分にとってはたった一人の存在」「これが今の私の現実」そんな風に全てを受け入れてみましょう。

そうすることで、心の中にあったモヤモヤが軽くなるのを感じるでしょう。

今まで母親に対して腹が立っていたようなことでも、なんとなく許せるようになるはずです。

もし許せなかったとしても、これまでのように大きなストレスを感じるようなことは減るでしょう。


母親が嫌いでイライラするのは同居解消のタイミング

いかがでしょうか。

母親が嫌いでイライラするというのはよくあることです。

もしそうなってしまったら同居をやめて、一人暮らしをする環境を整えてみるのがいいでしょう。

イライラしてしまうのは母親に対して少なからず期待をしているからです。

放って置いてほしいのに干渉してくる、用意しておいてほしいのに用意していないなどが典型でしょう。

しかし母親と同居していなければそもそも期待をすることがありません。

すると自然に母親へのイライラやストレスが少なくあり、母親嫌いも改善されます。

すべての原因が同居とは言い切れませんが、かなり大きな部分をしめているので同居解消を検討してみましょう。

未成年でも寮のある学校に通ったり、一人でお金を稼いで勉強することも今は容易にできます。

それをしないで嫌いだというのはただの甘えであることは自覚しておきましょう。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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