皮肉とは?皮肉屋な男女の心理の違いをご紹介します!
皮肉屋とは、相手に対して意地悪な言葉を伝えたり、わざと相手の弱い部分をつくような人のことです。
本人としてはただのコミュニケーションの一環かもしれませんが、皮肉を言われた人にとっては全く面白くないですよね。
意外と自分が皮肉屋になってしまっているかどうか気づいてない人が多くいます。
その原因は当人の心理状態に大きな影響があります。
そこで今回は皮肉屋の心理について男性と女性別にご紹介していきます。
あなたに当てはまるものがあるかどうか確認しながらご覧ください。
【目次】
皮肉と嫌味の違い
非難か嫌がらせかの違い
皮肉の本質は対象を非難することです。
非難というのは欠点や過失を責めることで、客観的に見て対象に何らかの問題が見受けられる時に、非難は成立します。
責められるだけの問題が、非難した人間と非難された人間以外の、第三者の目を通して確認できない場合は、それは正しくは非難になりません。
ただの相手に対する文句、あるいはいちゃもんです。
他人からの賛同を得られて初めて、非難という行動は成立するのです。
非難の内容を直接的に相手にぶつけるのではなく、遠回しな言動で行うと皮肉になります。
はっきり非難を口にするよりは、相手や場の混乱を抑えられるという利点がありますが、遠回し過ぎて非難したい人に非難したいことが伝わらないこともあります。
対象に伝わらなくても、第三者が確認できれば皮肉は成立します。
非難になっていない、ただの文句を遠回しに行ったものが、嫌がらせであり嫌みです。
文句を口にした本人からすれば、非難であろうが嫌がらせであろうが大した違いはないかもしれませんが、第三者の目から見れば大きな違いです。
皮肉や非難は正当な行為に含まれますが、嫌がらせや嫌みは一般に悪事とされます。
皮肉に賛同する者はいても、嫌みに賛同する者はいません。
対象が言動か人物かの違い
皮肉の対象は、言葉や行動といった、問題そのものに帰結します。
問題について、当てこすった意見が皮肉であり、皮肉の前には必ず原因となる事件の発生があります。
事案が発生するからこそ、皮肉を発する余地も生まれるのであって、何も問題が生じていない状況では、どんな言葉も皮肉として機能しません。
皮肉を言う者の立ち位置は、いつでも受け手側です。
一方嫌みの矛先というのは、必ずしも問題の言動に向かっているとは限りません。
嫌みに目的は必要ありませんから、具体的な原因やきっかけが嫌みの先にないこともあります。
嫌みの対象となるのは、具体的な言動ではなく、人物そのものです。
対象の人物が問題行動をしていようがしていまいが、嫌みを言う上で問題はありません。
対象を言動とする受け身の皮肉と違って、対象を人物とする嫌みは、先制攻撃も可能になります。
そこに対象となる人物が存在しさえすれば、何度でも繰り返し行うことができ、制限となるものもないというのが嫌みの悪質な所です。
嫌みな人と他人から批判されたくないのであれば、問題ではなく人格を当てこする行動は慎むことが大切です。
改善を求めるのか求めないのかの違い
皮肉は、遠回しに物事を批判する言動です。
進行している問題に対する批判点を大っぴらには言わず、伝わる人にだけ伝わるように、消極的に問題点をあげつらうと皮肉になります。
堂々と批判ができない時に、人は皮肉を発するのです。
事を荒立てたくない時や、不満度がそれほど高くなく、ちょっと意見したい程度といった時に、皮肉は使用されます。
批判だとわかるようには言いたくないけど、でも諸手を上げて賛同するには躊躇われる、100%満足しているとは思われたくない、といった思考が皮肉の裏にはあります。
十分な満足感を得ている時に、人は皮肉を口にすることはありませんが、少しも期待をしていない時にも、皮肉が発せられることはありません。
問題の改善を求め、改善されることを期待しているからこそ、皮肉という形で人は意見を発するのです。
皮肉と嫌みの違いは、言及していることについての、改善を期待しているかしていないかという所にあります。
嫌みは文句を言いたいという気持ちのままに発せられる言葉であって、行動を改めて欲しいという思いを発端とする意見ではありません。
だからこそ皮肉とは違い、嫌みは問題が改善されようがされまいが関係なく、いつまでも繰り返されることになるのです。
皮肉を言う男の心理とは
相手に強い嫌悪感を抱いている
人から皮肉を言われれば、嫌な気持ちになるにちがいありません。
中には鈍感なために皮肉に気づかないという人もいるでしょうが、多くの人は皮肉を言われれば傷つきもし、不快な思いもするものです。
相手にそうした不快な思いをさせたいがために、皮肉を言う男が少なからずいます。
そのもとになっている心理は、その相手に対する強い不快感と考えていいでしょう。
たとえば、上司がある特定の部下に対してのみ、しばしば皮肉を言うとします。
ほかの部下にはそんなことはないのに、特定の部下にだけ皮肉を言う上司は、要するにその部下のことが好きではありません。
人間には合う合わないということがありますが、この場合、上司はその部下のことを「人間的に合わない部下」という認識を持っていると考えていいでしょう。
多くの場合、上の立場の者が下の者に皮肉を言うものですが、逆のケースもあります。
部下が上司に対して皮肉を言うようなケースですが、その場合も、部下は上司に対して強い嫌悪感を抱いているに違いありません。
上司のことが大嫌いなために、部下でありながら皮肉なことを言って、上司に嫌な思いをさせようとしているわけです。
部下から皮肉なことを言われれば、上司はきわめて不快な思いをするでしょうが、それこそ部下の狙いということになるでしょう。
自信があり、相手をバカにしている
自信があるというのも、皮肉を言う男の心理と考えていいでしょう。
自分の能力に自信があるため、相手のことをバカにしているわけです。
皮肉を言う人の多くは、自分のほうが相手よりも上だという認識を持っています。
たとえば、職場で同期の同僚に対して、仕事に関することで皮肉を言うというケースがあります。
その同僚の仕事ぶりについて、相手を精神的に傷つけるような指摘をするケースですが、その場合、皮肉を言う男はその同僚よりも仕事に関して自信があるに違いありません。
自分のほうが優秀で、仕事に自信があるため、同僚に対して上から目線で接しているのです。
男は同性に対して、自分の優位性を示したいという意識を持つことが少なくありません。
特に、仕事や勉強、スポーツなどに関しては、「自分のほうが上」ということを、相手に主張したいという欲求を強く持つ傾向があります。
そのため、相手を見下すような皮肉な発言をして、精神的なマウントを取ろうとしていると考えていいでしょう。
もちろん、自信がある男がみな皮肉を言うわけではありません。
自信があると同時に、その自信を相手に示して優位性を主張したいと考える、競争心の強い男が、皮肉を言うのです。
相手に対してジェラシーを感じている
「男の嫉妬は女の嫉妬よりもたちが悪い」という見方をする人が少なくありません。
女性のほうが嫉妬深いように感じる人も多いでしょうが、たとえば会社の出世争いなどを見れば、男の嫉妬もなかなか根深いものがあることがわかるでしょう。
その嫉妬から、人に皮肉を言うケースもよくあります。
職場の同僚に皮肉を言う男は、その同僚に嫉妬しているのです。
自分よりも同僚のほうが優秀で、上司からの評価も明らかに高いとしましょう。
おそらく、出世争いでは、その同僚に負けてしまうに違いありません。
そういう認識があると、同僚が仕事でミスをした時などに、皮肉なことを言うのです。
たとえば、その同僚が美しい女性と結婚した直後にミスをした場合、「新婚ほやほやで、仕事どころじゃないよね。ミスをするのも当然だよ」というような皮肉を言ったとしましょう。
その場合、同僚が仕事ができること、上司からの評価が高いことに加え、きれいな奥さんがいることに、ジェラシーを感じているのです。
それで、同僚を嫌な気持ちにさせるような言葉を口にすると考えていいでしょう。
相手に対してジェラシーを感じているというのが、このケースでの皮肉を言う男の心理なのです。
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皮肉を言う女の心理とは
嫉妬深く卑屈
自分以外の誰かが成果を挙げ、人から褒められることをした時、嫉妬深さから祝福をする気持ちが沸かず、当てこすりばかり口にします。
注目されているのがどうして自分ではないのか、自分にだって誰からも認められる実力があると過大評価しており、成功者を敵視してしまうのです。
自分が欲しいポジションを獲得している人に対し、素直にこうなりたい、自分も負けないように頑張ろうと考えることができないため、相手を貶めようとしてしまいます。
単純に、相手が羨ましいのです。
真面目に努力をしている人に対して、褒め言葉を口にしてはバカにしている態度を取ったり、相手の弱みを見つけてはチクチクと突いてダメージを与えようとしますが、相手を妬み、自分の手の届くところまで引き摺り下ろしたい、傷つけて凹ませたいという気持ちからの行動になります。
特に女性の場合には、身近な同性と自分を比較をして勝手に劣等感を覚えるタイプが多く、自分より優れている相手を見つけると、相手にそのつもりがなくても見下されているように感じてしまうことから、皮肉を言って攻撃をするのです。
こうしてプライドを守らずにはいられません。
完璧主義者で無能な人を認めない
皮肉ばかりいう女性の中には他者よりも優れた能力を持っており、勉強も仕事もできてリーダーシップを発揮する優秀なタイプが少なくありません。
ですが、自分が何でも上手くできてしまうことから、できない人の気持ちが理解できず、周囲にいる人達にも自分と同等のレベルを求めてしまい、それが適わない場合に思わず皮肉を口にします。
完璧主義者で、そしてどこまでもエゴイストなのです。
お高く留まっていて近寄りがたいタイプとして見られています。
自分にとっては簡単にできることでも、他者にとっては難しいこともあるでしょう。
しかし、できない人のその理由がわからないので、どうしてこんなことができないのか、こんなこともできないバカな人がいるのかと他者が許せず、人が傷つくだろう言葉を隠せない本心として表に出してしまいます。
自分の価値観や行いは正しいと信じ切って疑うこともしませんので、自分のレベルに達していない人に対しては辛らつです。
本当に優れている女性であれば、皮肉を口にする前に優しくフォローをしたり対策を練ることができるでしょう。
気がついていないだけで非常に視野が狭く、度量も小さいのです。
人と深く関わって傷つきたくない
小さい頃からあまり褒められることなく、否定の言葉をかけられて育ってきた人は、他者からの言葉に対して強い警戒心を覚えてしまいます。
可愛い、綺麗といった普通なら喜ぶだろう言葉でも、そういって取り入って自分をどうするつもりなのか、利用するために甘い言葉をかけてくるのではないかと疑ってしまい、他者を自分から遠ざけるために皮肉をいって距離を取ろうとするのです。
下手に自分を肯定的な目で見てくれる相手だと思い気を許し、万が一それが原因で傷つけれるようなことがあったらと考えると不安で堪りません。
攻撃をされる前にこちらからジャブを打っておこうと思い、相手が聞いたら気持ちよくないだろうという言葉を口にします。
皮肉は女性にとって、防御行動なのです。
自分に価値がないと思っているタイプに多く、人を信用したり頼ることが苦手で、誰かを近づけてストレスを溜めるような事態になるなら、一人でいるほうが気が楽だと考えています。
しかし、本心では他者と思うように関われない自分に強いコンプレックスを抱いており、そんな自分を許容してくれる相手が現れることを求めている寂しがり屋でもあるのです。
皮肉屋な性格を改善しよう
いかがでしょうか。
ついつい皮肉を言ってしまう人の心理は男性も女性もあまり変わりありません。
自分にはないものを持っているから羨ましい、上から目線で物事を見ている、などが主な心理と言ってもいいでしょう。
心の中でそう思うのは全く問題ありません。
しかしそれをセリフとして口に出してしまうことは良くないですよね。
もしあなたの周りで皮肉ばかり言う人が身近にいたら、仲良くしたいとは思わないでしょう。
深く傷つくわけではないけれども、なんだか嫌だなと感じさせるのが皮肉屋の特徴です。
あなたが今回ご紹介した心理に当てはまるのであれば、ついつい言葉に出してしまったり、態度に出てしまっていないか注意してみましょう。
このまま続くと周りの人との関係がうまく築けなくなってしまうかもしれません。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。