飄々とした人の特徴と飄々とした人になりたい人がやるべきこととは?
飄々(ひょうひょう)とした性格とは、とらえどころがなく余裕があるように振る舞うような性格の人です。
また、あてもなくふらつくような印象を与えるような人に対して飄々とした人と使うことが一般的です。
あなたの周りにはこのような人はいるでしょうか。
飄々としている人をみると不真面目だなと感じることが多いかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか。
中にはただのキャラとして、本当は違うなんて人も少なくありません。
そこで今回は、飄々とした人の特徴や飄々とした人になりたい人がやるべきことなどをご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
飄々とした人の特徴とは
執着をしない生きかたができる
飄々としている人というのはあまり欲がなく、物事に対してもほとんど執着心を見せません。
いろいろなことに興味は持つものの、どうしてもこれでなくてはならないというこだわりを持っておらず、欲を出さないのです。
趣味や食べものといった身近なものでもそうですし、人間関係や財力、社会人であれば昇進や地位の向上といったものもあまり考えておらず、希望が叶わないのならそれでいい、手が届かないのであれば伸ばさないと、自然のまま、流れのままに生きようとします。
何事も広く浅くがモットーで、その分誰に対しても何に対しても公平で平等な態度を崩さず、本心を覗かせずに何を考えているのかわからないと感じさせるのが特徴です。
掴みどころのない人物ですが、本人はこだわりを持たないだけで基本的にポジティブですし、自分の中では判断基準がしっかりとしているので決して適当さやいい加減さは感じさせません。
深入りしないように振る舞うからこそ世渡りも上手ですし、しがらみから離れたところで生きることができているのです。
何物にも捉われたくないからこそ、気楽に振る舞うことができます。
周りからどう思われるか気にしない
飄々としている人というのは自分というものをきちんと持っているからこそ、周りの人が自分のことをどう評価するかということを判断基準にせずに行動することができます。
もちろん、周囲の迷惑を考えない迷惑行為ばかりに及ぶということではなく、信念がしっかりとしているからこそ自分がやりたいと思ったこと貫き通すことができる強さを持っているということです。
何かを成そうとした時に、周囲の人達から反対意見が出たり、無理だといわれて行動を阻害されてしまうことがあります。
評価を気にしてしまう人であれば、そこで躊躇をしてしまったり、諦めてしまうことも多いでしょう。
しかし、飄々としている人は他者の意見を耳に入れて受け入れつつも、やるべきだと目標立てたことに向かって突き進んでいくことができるのです。
周りからどう思われようとどこ吹く風といったその姿勢が、飄々としていると感じさせる理由です。
やりたいことをやっている人は楽しそうですし、どう思われても気にしないので少し変わり者にも感じさせます。
ですが、本人はそんな評価すらまったく意識をしていませんので、どこまでも自由です。
一人で行動をすることが好き
みんなで遊ぶことも嫌いではありませんが、基本的に一人で思い立った時に好きなことができるように、必要以上に群れるようなことをしません。
協調性がないわけではありませんし、集団の中にいても周囲の人達と上手くやっていくことができる柔軟性がありますが、誰かとペースを合わせて行動をするよりも自由が利きやすい一人を選びがちです。
単独行動がまったく苦にならないので、何でも一人でできることは一人でやってしまいます。
ぼっち飯をしたり、一人ショッピングやカラオケや旅行をする、一人で映画を見に行く、それはみんなで何かをするのが好きな人から見れば寂しい行動に感じてしまうかもしれません。
しかし、飄々としている人からすればどこまでも気楽で、好きなタイミングで好きなことができるのは都合がいいのです。
孤独を孤独と感じずに楽しむ余裕を持っていて、いろいろなことを一人で楽しめてしまえます。
思い立ったら何でも自分の都合でできるので、いろいろな経験を重ねている人も多く、それがさらに適応力、そして判断力を培って人間的な魅力を増していく理由でもあります。
飄々とした人が好きな理由とは
型にとらわれないから
飄々とした人が好きな理由として、型にとらわれないところが考えられます。
飄々とする人は、人の考えに影響されて自分を曲げることがありません。
日本人は特に謙虚で他人を尊重すると言われますが、他人の意見やその場の空気を敏感に受け止める人が多いですよね。
反面、もし自分が正しいと思っていたとしても、周りの人が気になって言い出せなかったり、行動に移せない人も多いのです。
しかし飄々とした人は、そういった周囲の意見や空気に影響されず、自分の意見を述べたり行動することが出来ます。
そのため、既存のパターンに陥ったり、普通の人が嵌まってしまうようなしがらみに影響されることのない思考力や行動力を持ちます。
また、飄々としている人は、人の考えや影響に頓着しない性質なので、人の意見やアイディアを叩き潰したり邪魔をするということも少ないのです。
人から無用な怒りを買ったりすることもないため、邪魔をされたりトラブルになって行動出来なくなるということも少ないです。
そして、良いと思ったことはすぐに取り入れたり応用したりします。
そのため、非常に自由で型にとらわれないという特徴があります。
普通は出来ない方法や柔軟な見方をするところが、飄々とした人の魅力であり好かれるポイントと言えます。
感情に左右されないから
飄々とした人が好きな理由として、感情に左右されないところが考えられます。
飄々とした人は、普通の人がしないことや見方をします。
そのため、はたから見ると何を考えているのか分かりにくいところがありますよね。
それはずばり、感情に左右されないからです。
苛立ちをぶつけられたり緊迫した場面では、人は異を唱えたり人前に出て何か行動しようという気持ちを削がれてしまうものです。
これは本能的に自分を守ろうとするためですが、飄々とした人は人の感情に左右されません。
そのため、どんな場面でも平気な顔をしていられます。
しかし、外から見て飄々としていても本人に感情がない訳ではありません。
相手が怒っていることも理解していて、敵意を向けられていればプレッシャーも感じるのです。
平気な顔をしているのは、人の感情だけでなく自分の感情にも左右されないからです。
感情に左右されないのは、強い理性と思考力の両方がないと成立しません。
飄々とした人はどちらも兼ね備えており、感情に流されて愚かなことをしたり、自分が不利になったりデメリットが多い選択はしません。
感情的に人の反対を押しきったり強引に振る舞うと、人に不安や苛立ちを与えます。
しかし飄々とした人はあまり反感を買いません。
それは冷静さを持ち、本人に考えがあって発言したり行動しているからです。
感情に左右されない飄々とした人は冷静
だという印象を人に与えるので、これも人から好かれるポイントです。
ミステリアスな魅力があるから
飄々とした人が好きな理由として、ミステリアスな魅力があることがあげられます。
つかみどころがなく、リアクション1つとっても普通の人とは異なります。
飄々とした人はあまり感情を出さないので、本心が分かりにくいところがあります。
人から何か言われたりされても、それに対して何を考えているのか、何を好きで嫌いなのかとても分かりにくい反応をするのです。
人が誰かを判断するとき、外見やステータスを重視しますが、それらを知った後に重視するのは考え方や性格ですよね。
性格や考え方は、自己紹介したとしても結局は相手が判断することです。
相手を判断するときは言葉はもちろんですが、態度や反応から好き嫌いや印象が決まったり、思考パターンを分析したりします。
そのため、感情を出さない飄々とした人は本当はどんな人なのかが分かりにくいのです。
人は誰かと好きなことが一致すると好感を持ちますし、好きなことが分からないと好奇心を持たれます。
しかし、嫌いなものが自分の好きなものだったり自分と合わない相手には反感を持って親しみを持てません。
好きなものが分からないと人から好奇心を持たれ、嫌いなものが分からないと反感を持たれづらいのです。
分かりにくい反応をする飄々とした人は、好奇心を持たれやすく反感を買いにくいミステリアスな魅力を持っているとも言えますね。
このミステリアスな魅力も、飄々とした人が好かれるポイントの1つと言えます。
飄々とした人が嫌いな理由とは
何を考えているのかわからないから
飄々とした人というのは、感情をあまり表に出しません。
人間ですから、もちろん感情はあるものの、その起伏がきわめて小さいために、表情が変化しにくいのです。
そうした飄々とした人が嫌われる理由の一つが、「何を考えているのかわからない」ということでしょう。
たとえば、飄々とした人と話をしていて、こちらがついうっかり失礼なことを口にしてしまったとします。
人から失礼なことを言われれば、ふつうはイヤな顔をするに違いありません。
嫌な顔をされれば、失言した人は「この人は怒っているのだな」ということがわかりますが、飄々とした人の場合、そのような表情の変化は起こらないのです。
「しまった。失礼なことを言ってしまった」とこちらは思っても、相手はまったく表情を変えず平然としているため、どう思っているのかわかりません。
こちらから、「ごめんなさい。失礼なことを言ってしまって」と謝罪しても、「何が?」と、きょとんとしているのが飄々とした人ですから、その気持ちを推し量ることは大変に困難です。
ほんとうに何も感じていないのか、それとも本当は怒っているのにその怒りを隠しているのかわからないのでは、対処のしようもないでしょう。
心の中が読めないために、つきあいにくいというのが、飄々とした人が嫌いな理由なのです。
マイペースで協調性がないから
「我が道を行く」というところがあるのが、飄々とした人と言っていいでしょう。
自分というものをしっかり持っているのは長所に違いありませんが、それは、協調性に欠けるという欠点にもつながります。
たとえば、グループで旅行へ行くことになったとしましょう。
そういう場合は、参加者は互いにほかのメンバーのことを意識して、できるだけ和を保った行動をしようとするのがふつうです。
しかし、我が道を行く飄々とした人は、ほかのメンバーのように人に合わせようとはしません。
バス旅行で、高速のサービスエリアで1時間の休憩を取ることになったとしましょう。
ふつうの人は決められた時間を守り、時間に遅れないようにバスに戻ってくるようにします。
ところが、飄々とした人は、自分のペースで行動するため、時間通りに戻ってこないことが少なくありません。
時間に遅れてバスに戻っても、平然としているということもあります。
こういう人がグループにいると、ほかのメンバーが迷惑をこうむることも少なくないでしょう。
マイペースで協調性がなく、人に迷惑をかけることがあるというのが、飄々とした人が嫌われる理由なのです。
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バカにされているような気がするから
どこか超然としたところがあるのが飄々とした人ですが、その超然としたところが、かえって人から反感を買うこともあります。
たとえば、職場内で仕事に関する大きなトラブルが起こったとしましょう。
職場内のスタッフがすべてかかわるような大きなトラブルで、みな、その処理に当たって頭を悩ませているとします。
それぞれが対応に追われ、職場内は騒がしい雰囲気になっていても、一人平然としてふだんと変わらない表情をしているのが、飄々とした人です。
トラブル処理に悪戦苦闘し、パニック状態になっている人が、いつもと変わらない飄々とした人を見たらどう感じるでしょうか。
「パニックになってトラブル処理に苦労している自分のことを、内心バカにしているのではないか」と感じることもあるに違いありません。
あるいは、仕事で何かミスをして落ち込んでいる時など、隣にいる人が飄々としている人だと、「ミスをした自分をバカにしているみたいだ」と感じる人もいるでしょう。
飄々とした人の超然とした態度や表情は、時として人をバカにした態度に見えることがあるのです。
「バカにされている」と感じた人が、嫌悪感を抱くのは当然のことでしょう。
飄々とした人になりたい人がやるべきこと
真面目に考え過ぎないようにする
飄々とした人というのは、マイペースで天真爛漫な人のことです。
何にも縛られず、自分の好きなように行動するその生き方は、周囲の人の羨望を集めます。
飄々とした人になりたいのなら、真面目に考え過ぎてはいけません。
物事に対して真面目になり過ぎると、ルールに縛られざるを得なくなり、自分の意思で行動することが難しくなります。
好きなように自由に生きたいのなら、自ら枠に進んではまろうとするような行いは、控えなければなりません。
真面目過ぎてはいけないというだけで、不真面目な言動をしなければならない、というわけではないです。
ルールを破って好き勝手する人は、ただのいい加減な無法者であって、飄々とした人のようには、他者からの好意を集めることはありません。
法律やルールや、決まり事は適度に守りつつ、他人に迷惑をかけない程度に自分勝手になっていくことで、飄々とした人の生き方に近付けます。
飄々とした人は真面目になり過ぎず、世の中の秩序からはみ出し過ぎず、丁度いいバランスの上に立つことができる人です。
誰かの作った物差しではなく、自分の物差しで測ることで、そのバランス力は磨かれます。
気持ちの切り替えを早くする
飄々とした人の生き方は、風の姿に例えられます。
捉えどころがなく、止まらず、流れゆくその生き方に執着はありません。
飄々とした生き方を目指すなら、1つのことに囚われすぎてはいけません。
悲しいことがあったからといって、いつまでも嘆いていたり、怒りや憎しみを引き摺り続ける生き方は、風のような飄々とした生き方とは程遠いものです。
飄々とした性格を目指して、気持ちの切り替えを早くする訓練をしましょう。
嫌なことがあっても、不安を感じても、考えすぎないことが大切です。
直ぐに前を向いて、目の前の仕事を片付けていれば、その内悲しみや苦しみは年月によって風化していきます。
物事に執着し、根気を持って問題の解決にあたる行為も立派なことではありますが、飄々とした人が行うことではありません。
飄々とした人は、失敗の原因を追究するのではなく、気にせず次に進むことで、失敗を乗り越えるという方法をとります。
気持ちの切り替えは、無論簡単には行えないものです。
感情に蓋をして進んでも、ふとした瞬間に蓋が外れ、閉じ込めていたはずの気持ちがぶり返してしまったりもします。
それでも過去は振り返らず、常に気持ちを切り替えて先に進むことが、飄々とした生き方を手に入れるためには求められるのです。
他人と比較しない
飄々とした人は、いつも自分の考えで動きます。
人に倣わず従わずに、自分の考えを貫くことで、いつでも飄々と、他人に振り回されずに生きることができます。
飄々とした人になるためには、できるだけ他人の意見を気にしないように努めていく必要があります。
誰かの意見を気にして、行動を控えたり自分の考えを曲げたりするような生き方は、全く自由ではありません。
世の中を飄々と渡り歩く人は、他人が自分のことをどう思っているのか、人に好意的に思ってもらうためにはどうすればよいのかなどということを考えて、進む道を決めたりはしないものです。
人の考えを聞いてしまえば、多少なりとも影響されてしまうものですから、最初から気にせず放っておくのが良いです。
また飄々な人は他人からの干渉も受けませんが、他人への干渉も行いません。
人のことを気にせず生きようというのですから、人に気にしてもらうような行為も、同様に慎むのが道理です。
他者に対して配慮をお願いしたり、人の生き方に口出しをするような真似も、しないように心がけていきましょう。
他人に囚われず、他人を侵略しようともせずに、人は人自分は自分と考え日々を過ごすことが大事です。
飄々とした人はモテる
いかがでしょうか。
飄々とした人はその性格から人気を集める傾向があります。
恋愛面でもそれは同じで、異性からモテるようにもなるでしょう。
しかし、これには条件が必要です。
飄々としているのだけれども実はすごく仕事ができる人だった、実は芯が通っている人だった、実は誠実な人だったというギャップが条件になります。
モテる理由はこのギャップにやられてしまうケースが大変多いです。
飄々とした人と周りから思われているような人が、その裏側もキャラが変わらず飄々としていたらイメージ通りでむしろガッカリするかもしれません。
この点には注意しましょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。