自己管理できない人のためのイチロー流の自己管理方法4つ
PHOTO BY Clemens Vasters
イチロー選手が残してきた足跡。
- 日本のプロ野球で前人未到の7年連続首位打者
- メジャーリーグ入団後、すぐにMVP、新人王、首位打者、盗塁王を獲得
- メジャーのシーズン最多安打記録を84年ぶりに更新する262安打を記録
- メジャー史上初10年連続、200本安打達成
この記録を見れば誰がなんと言おうとも
超一流のスーパースタープレイヤーであることは間違いありません。
そこで本日はそのスーパースタープレイヤー、
イチロー選手が行なっている結果を出し続けるための自己管理方法をご紹介します。
自己管理方法
出典
自己管理するためにスポーツ新聞は読まない
イチロー選手に「強靭なメンタルの持ち主」という
イメージを持っていませんか?
私はそのように思っていたのですが、
イチロー選手がプロデビューした時から知っている著者は
このように言っています。
イチローは、決して人並はずれて精神力が強いわけではないと思います。
精神的に弱い部分もたくさんあります。
むしろイチローがすごいのは、
心に弱い部分があることを自分自身でちゃんとわかっていることです。
その弱い部分が原因で動揺しないように
常日頃、自己管理をしているようです。
例えばスポーツ新聞。
野球選手は、活躍した翌日のスポーツ新聞を楽しみする人が多いようですが、
イチロー選手はスポーツ新聞の類は一切読まないそうです。
これは好調時でも、不調時でも変わらないとのこと。
その理由はただ一つ。
読むと心が揺れてしまうからです。
イチローが毎試合のようにヒットを量産すると、
メディアは「イチロー、夢の四割打者に到達か」
などと、書き立てます。逆にヒットが出ない日が続くと、
「どうしたイチロー!?今年はおかしいぞ!」
といった見出しの記事が紙面を飾ることになります。(中略)
するとそれがプレッシャーや焦りにつながり、
試合中のプレーにまで影響が出てくる恐れがあります。だからイチローはスポーツ新聞を絶対に読まないのです。
自己管理のコツは「数」に重点を置く
イチロー選手は心を不安定にする原因になるものは
できるかぎり排除します。
それは成績でも例外ではありません。
「打率3割を守ろうとすれば辛い打席も、
ヒットを一本増やしたいと思えば楽しめます」
これは9年連続200本安打を達成した時に
イチロー選手がインタビューに答えたときの言葉です。
イチローが言う通り、
打率を意識するとバッターは苦しくなります。
なぜなら打率は毎日変動するからです。
(中略)
それに比べて安打数は一本一本の積み重ねです。
増えていくことはあっても、減ることはありません。
打率のように上がったり、下がったりするものだと
心が安定しません。
結果を積み重ねることができるもの、
自分がコントロールできるものに目を向けることで
心を安定させるよう自己管理しているのがイチロー流です。
自己管理をするということは自分を封印すること
イチロー選手は入団当初、
結果を出していたのにも関わらず監督との意見の対立で
2軍で野球生活を過ごしていました。
その2軍の時は1軍の先輩たちに誘われて
カラオケに行ったり、遠征の際は色々と楽しんでいたそうです。
しかし、イチロー選手が1軍に抜擢されて
ものすごいペースでヒットを量産し始めたころから
彼に変化がありました。
先輩が「イチロー、カラオケに行くぞ」とか「遊びに行くぞ」と誘っても、「僕は行かないです。」と断るようになったのです。
そして試合にベストな状態で臨めるように、
自分のコンディションを整えることを最優先するようになりました。
一般的にはその逆のケースが目立ちます。
つまりブレイクした後に、周りにチヤホヤされ、
自分を見失い、管理を怠る。
プロ野球選手でもこのような人は多く、
最終的にはやはり2流、3流の選手で終わってしまうそうです。
しかしイチロー選手は反対に
ブレイク後、今まで見せていた顔を封印するようになりました。
おそらく彼は、
「イチローこうあるべき」という自己像を自らの中に作り上げたのだと思います。(中略)
イチローはいきなり周囲から日本を代表するトッププレーヤーとみなされるようになりました。
つい一年前までは、
彼の名前さえ知人が少ない無名選手だったにもかかわらずです。イチローは
「自分はトッププレーヤーとして、どうあるべきか」
ということを考えざるを得なかったと思います。
その答えとして、
自分を律することで周りに振り回されない平常心を保つ「イチロー」という自己像を作り上げたというわけですね。
自己管理術としてルーティンから違和感を検出する
イチロー選手は起床から就寝まで
ほぼ同じ行動パターンをすることでとても有名でした。
もちろん試合前のバッティング練習でもそのルーティンは変わりません。
また練習では、
決まって最初はレフト方向への流し打ちから始め、
次にセンター方向に打ち返し、最後はライト方向に引っ張っていました。その日の気分によって「今日はライト打ちから始めよう」なんてことは絶対にありませんでした。
これはイチローがルーティンを大切にしているからです。
毎日同じ事を繰り返していると、
いつもと少しでも違う感覚があればすぐに気がつくことができます。
さらにこれはイチロー選手の怪我の予防にも関係があります。
「プロ野球選手は、怪我をしてから治す人がほとんどです。
しかし、大切なのは怪我をしないように普段から調整することです。
怪我をしてからでは遅いのです。 」
この言葉からも、ルーティンを意識して
常に調整できる状態にしていることが伺えます。
他にも効果的な自己管理方法
あなたは当てはまる?自己管理できない人の特徴
自己管理できない人の特徴①:健康編
・ダイエットが長続きしない
・若いころから、煙草と酒を続けている
・ストレスを溜めやすく発散できない
・体重の減増の差が大きい
自己管理できない人の特徴②:お金編
・浪費癖がある
・無計画に給料を浪費する
・ギャンブル好き
・ソーシャルゲームに際限なく課金する
・欲しいと思ったら使わないものでも買わないと気が済まない
自己管理できない人の特徴③:生活編
・転職を繰り返している
・協調性がない
・今の仕事の内容を馬鹿にしている
・ブログやツイッターに書いてはいけない事を書き込む
・時間を守れない
自己管理できてないなと感じる人は、どれかしらの項目に当てはまることでしょう。
もちろん、どれか1つでも当てはまったら、自己管理できていないというわけではありません。
ただし、1つ1つの積み重ねがあなたの自己管理を築くことも忘れてはいけません。
多くの項目に当てはまるものがあれば、少し注意したほうが良いでしょう。
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記録をつけたり日記をつける
自己管理を高めるには、毎日生活の記録や日記をつけるとよいでしょう。
しかし、これも習慣化する前はとても大変で継続することが難しい人もたくさんいます。
なので、まずはハードルを下げ、あなたがやったことを一言メモのような形で残すと効果的です。
こうして1週間、1ヵ月と続けていくとあなたの生活スタイルが見えてきます。
記録を残すことに習慣化できたら次はフィードバックすることが大切です。
フィードバックをしなければ何も改善点が見つかりません。
フィードバックをし、気になるところは修正をする。
この繰り返しがあなたの自己管理能力を高めることにつながります。
先程も述べましたが、いきなりをとても大変なので、まずは目的を1つ固定して記録をするようにすると良いでしょう。
例えばダイエットや筋トレ、勉強など。
今日はこのメニューをやったというのを記録していくだけでかなりの自己管理能力が身につきます。
デッドラインを定める・危機感を持つ
締め切りを設けたり、デットラインを作ることでも自己管理能力は高まります。
締め切りがあると人間は危機感を持つようになります。
危機感を持っている人は、それだけで行動的になりテキパキと動くようにもなります。
この作用をうまく使うのです。
デットラインがない人の行動はダラダラしがちで、まぁそのうちやろうといった気持ちになり、最悪何もしないまま終わってしまう。
こうした状態がとても多いです。
ある程度ストレス環境中にないとやはり集中もできませんし、自己管理能力は衰えていくばかりです。
目標持つということにも似ていますが、より効果的なのがデットラインです。
これが達成できたら自分にご褒美上げる、というのでなく、達成できなかったら…というふうに考えましょう。
体調を整えることから
体調整えることはとても重要です。
自己管理をする方法の第一歩はやはりここからでしょう。
体調が悪ければ自己管理どころではありませんし、自己管理しようとも思わないはずです。
しっかりと睡眠をとり、食事をし、運動をする。
体調管理をするためにあらゆることをやらなければいけません。
しかし多くの人はこれができないのが現実です。
まずは睡眠から始めましょう。
寝る時間を確保することで、運動や食事の管理につながります。
寝る時間に誘惑がとても多いので、実行するのが難しいかもしれませんが、すべては睡眠から始まるということを覚えておけば、気持ち的にも前向きなるのではないでしょうか。
自己管理できない人は1つだけでもやってみる
いかがでしょうか。
「ふーん、だからイチローはすごいんだ」
といった感想で終わらせるのは少しもったいないかもしれません。
- 今、あなたの心を不安定にさせているものをできるかぎり排除する
- コントロールできるものに目を向ける
- 日々のルーティンを大切にして体調管理をする
など自分の環境に当てはめて出来る範囲で実践してみてはいかがでしょうか。
もしかしたらただの変化ではなく、あなたが進化するきっかけの一つになるかもしれません。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。