根性がある人の特徴と根性なしの特徴とは?
根性とは、その人が本来持っている根っこの部分の性質です。
よくある使い方としては、根性がある人は忍耐強く、我慢強い。
根性がない人は、何事もすぐに諦めがちで、逃げ出してしまう。
このように使われるのが一般的です。
以前は根性論と言って根性を持って何でも取り組めばうまくいくといった考え方が主流でした。
しかしそれによって精神的に病んでしまったり、体を壊してしまったりする人が続出した事実があります。
今はそうした面を踏まえて、根性というよりも、ワークライフバランスと言った考え方が広まっています。
しかしまだまだ根性論や精神論がなくなったわけではありません。
何かを成し遂げるためには根性が必要になるケースも多々あるでしょう。
そこで今回は根性がある人の特徴と根性なしの特徴をご紹介していきます。
あなたに当てはまるか確認してみて下さい。
そして根性なしな自分に嫌気がさしている人は、その改善方法もご紹介していますので、参考にしてみてください。
【目次】
根性がある人の特徴とは
自己の能力を正しく把握している
根性のある人は無謀なことはせず、最初からあまり無茶をしません。
自己の能力をしっかり把握できているからこそ、取り組む事柄は頑張れば目標を達成できそうなものばかりです。
少し背伸びをして能力以上のものに挑戦をすることもありますが、それは手を伸ばせば届きそうだと自分を信じることができる範囲だからであり、だからこそ諦めることなく成功、達成をするまで努力をし続けることができます。
いくら根性があったところで、頑張っても不可能なことがわかっていれば、目標に対してポジティブでい続けることはできないでしょう。
自分の力を過信することなく、また、過小評価することなく正しく把握しているからこそ、根性ではクリアできないことがあることも理解しており、できる範囲でのみ努力をすることができるのです。
投げ出さずにいれば自分にはできる、そう思えるものを見つけることが得意で、自分の力が及ぶことに関しては最大限の能力を発揮して目標達成のために手を抜くことがありません。
できることを信じ続けられるので、何をする際にもモチベーションを維持しやすいというのも特徴になります。
強い責任感を持っている
責任感というのは、何かをする原動力にもなるものです。
引き受けたものを最後までこなす責任、大切なものを守る責任、掲げた目標を達成する責任、そうした気持ちを強く持つことによって、困難なことにぶつかっても立ち向かえる強さを得ることができます。
無責任な人だったら、辛いことがあれば簡単に物事を投げ出してしまえるでしょう。
しかし、完遂しなければならない、自分で決めたことだから達成するまで諦めるわけにはいかない、そういう気持ちが強ければ、それをエネルギーに換えて根性や精神力という形で自分の力にすることができるのです。
また、根性がある人は、基本的にとても真面目です。
自分の発言や考えを簡単に覆したりはしませんし、最初に決めたことを貫き通すことができるので強い信頼感を得られ、周囲の人達からその姿勢を尊敬されたり慕われることが多く、そのメンタル面の強さから一目置かれる存在になります。
もちろん、他者とした約束も軽率に破ったりはしません。
責任感の強さから集団の中で中心人物になることも少なくなく、この人に任せておけば大丈夫と頼られるタイプです。
素直な性格で好かれている
ひねくれた考えを持っておらず、基本的にとても素直な性格をしています。
自分が行ったことに対して、怒られたり注意をされるようなことがあればそれをきちんと受け止めることができますし、非を認めた上で同じことを繰り返さないように、改善すべきことや努力をしなければならないことを考えていけます。
根性がある人は、向上心がある人でもあるのです。
また、逆に行ったことが周囲から評価をされたり褒められる機会があれば、謙遜せずに受け入れて思いっきり喜びます。
頑張ったことが認められたことがわかればそれはとても嬉しいことですし、この次はもっと頑張ろうとモチベーションをアップすることもできるのです。
他者から言われたことを素直に受け入れ、自分のしたことがどう思われているのか、それを捻じ曲げずにストレート受け取れるからこそ学習能力も成長スピードも速いのが特徴になります。
目的や目標を持って自分を高めることを厭わないことから、持ち前の根性でもって着実に実力を高め、地位を向上し、周囲の人達に認められる存在になっていきますし、素直で裏表もないので大抵の人からの人望が厚くなります。
根性なしの特徴とは
すぐにあきらめてしまう
「根性なし」というと、何事にも消極的で克己心がない人というイメージを持つ人が多いでしょう。
たしかにそういうタイプの根性なしも少なくありません。
しかし、中には人並み程度の克己心があり、「向上したい」という意志を持っている根性なしもいるのです。
では、根性なしの人にはどんな特徴があるのか、それは、すぐにあきらめてしまうということです。
人並みに向上心を持っていても、ちょっとやって思うようにいかないと、そのことに対する情熱をかんたんに失ってしまいます。
たとえば、仕事で成長したいと思っているとしましょう。
そんな時、上司からこれまで経験したことのない、少し難易度の高い仕事を任されたとします。
仕事で成長するためには絶好のチャンスなのですから、根性なしでも意欲的に取り組むに違いありません。
しかし、難易度の高い仕事であれば、そうかんたんに、思うような成果を上げることはできないでしょう。
ふつうの人は、そうした時でも、何とか仕事を成し遂げようとして、できるだけの努力を続けるはずです。
根性なしは違います。
向上心を持って新しい仕事に取り組んだとしても、ちょっとやってうまく行かないと、「自分には無理」と判断し、すぐにギブアップしてしまうのです。
何をやっても途中で放り出してしまうというのが、根性なしの特徴ということになるでしょう。
すぐに人に頼ろうとする
うまく行かないことがあったり、むずかしい仕事を任された時など、すぐに人に頼ろうとするというのも、根性なしの特徴と言っていいでしょう。
自分でやるべきことについて、それが仕事であってもプライベートのことであっても、何とかして自力で成し遂げようとするのがふつうの人です。
そこには、「これは自分のやるべきことなのだから、人に頼ってはいけない」という意識があるわけです。
もちろん、人間は時には互いに助け合って生きていくこともありますが、できるだけ人に迷惑をかけることなく、自力で何とかしようとするのが、ふつうの人の神経をと言うものでしょう。
根性なしの人にはそういう意識が欠けていると言わざるをえません。
ちょっと難しい仕事を任されたり、量の多い仕事をしなければならない場合、すぐに弱音を吐いて、「これは自分一人ではとてもやりきれない」と判断、すぐに周囲の人にサポートしてもらおうとするのが、根性なしの特徴なのです。
そこには人に頼って何とかしようとする、甘ったれた意識があると考えていいでしょう。
「自力でできないのは自分の責任ではない。自分は悪くない」という甘い意識があるために、すぐに人に頼ってしまうわけです。
ピンチに弱い
打たれ弱く、ピンチに弱いというのも、根性なしの大きな特徴です。
人間、生きていればだれしもさまざまな障害に直面します。
自分に責があるわけでなくても。アクシデントに遭遇したり、トラブルに巻き込まれるということもあるでしょう。
そんな時、何とかしてそのピンチをしのごう、逆境をはねのけようとする意志を、根性なしはもっていません。
少しでも苦しい状況になると、ほとんどお手上げの状態になり、事態に立ち向かおうとはしないのです。
たとえば、仕事で何か大きなトラブルに遭遇したとしましょう。
その場合、ふつうの人はそのトラブルを解決するために最大限の努力を払おうとするものです。
これまでの経験を生かし、可能な限りの方策を講じ、そのトラブルを処理しようとするのがふつうの人でしょう。
根性のある人なら、ふつうの人なら根を上げてしまうようなピンチでも、粘り強く対応して、何とかして乗り切ってしまうに違いありません。
根性なしは、ふつうの人なら乗り越えられるようなピンチでも、すぐにパニック状態になってしまい、冷静な対応をすることができないのです。
ピンチにきわめて弱いというのが、根性なしの特徴と言うことになるでしょう。
根性なしの直し方とは
切羽詰った状況を作る
根性なしの状況として、多少なりとも余裕があるから根性なしになれるのです。
例えば生活面において、仕事もせずニートの状況にいるのは「仕事をしなくても生活していけるから」なのです。
またそれ以外にも、「嫌なことから逃げる」「自分にできないと思ったら諦める」というのは、逃げられる余裕があるから逃げて、諦められる状況にいるから諦められるのです。
そんな多少の余裕や状況・状態から、切羽詰った状況に陥ると、根性なしは否が応でも直ります。
例えばニートの場合、お金が無くて両親や親族から頼る術が全く無い場合、生きる為に必死に働くようになります。
また、嫌な事から普段逃げていた人でさえ、逃げられない程の切羽詰った状況に陥れば、逃げてる余裕は無くなります。
つまり、切羽詰れば気持ちを変えることができ、何とかしなければという気持ちになるのです。
さらにこの状況を持続していると、段々と「何とかしなければならない」というのが当たり前になってくるので、自然と根性なしを直すことができます。
うつ病などの精神的に病を抱えている人でしたら危険なことですが、根性なしであればそれを直すひとつの治療法になります。
成功体験を積み重ねる
根性がない分だけ「どうせ自分なんか」という自己否定的な心理に陥っています。
そんな心理は、成功体験を積み重ねることにより解決します。
些細なことで結構なのですが、例えば、「ダイエットの為にいつもより1キロ多く走れた」「いつもより30分早く学校や仕事場についた」といったことでも構いません。
それができたことにより、自身をものすごく褒めてあげて、成功体験を積み重ねていって下さい。
些細なことこそ一歩踏み出しやすいので、小さな目標を立てて、それができたら「よく頑張った」と自分自身にご褒美を与えて下さい。
これが持続できるようになったら、自信がつき、自己否定的な心理を無くすことができ、根性がつくようになります。
そして、これを継続していくうちに結果にも表れます。
結果に表れるようになると周囲から称賛されるようになり、より一層根性がつくようにもなります。
また、辛いことが起きても、過去に成功体験を積み重ねてきた実績を思い出すので、ちっとやそっとじゃへこたれなくなります。
成功体験というのはそれだけ根性なしを直すことができるので、周囲のことは気にせず小さなことからコツコツと成功体験を積み重ねて、根性なしを直すキッカケとなります。
悪い情報を鵜呑みにしない
根性なしになる理由は「これ以上傷つきたくない」といったことが理由かと思います。
誰だって傷つきたくないのは当たり前なのですが、根性無しの場合、傷つきたくないがあまりにネット上で悪い情報をなぞるようにして危機回避しようとします。
根性なしにとって、悪い情報は良い情報よりも鵜呑みにしやすいので、それを継続してしまうと逃げ腰がついて根性がさらに低下してしまいます。
実際に悪い情報というのは架空の情報であることもあり、根拠がないので、それを知った上で自身に当てはめないようにすることが根性なしを直す方法のひとつです。
「リスクを最小限に抑える」なんて言うと響きが良いですが、世の中生きている上でリスクはついて回るものです。
どんなに最小限に抑えようとも、リスクは絶対に最小限にはいかないのです。
それよりも、リスクを取ってダメージを受けて次に頑張ろうという姿勢の方が、悪い事への免疫ができる上に根性なしを直すキッカケにもなります。
悪い情報を鵜呑みにするのは根性を直す上で足かせになってしまうので、「悪い情報は絶対ではない」「悪い情報を見ない」ということを念頭に置いた方が良いです。
根性論は嫌いな人が多いけど必要
いかがでしょうか。
根性というワード自体はすでに時代遅れになりつつあります。
根性論・精神論が嫌いと感じている人もたくさんいることでしょう。
今は嫌な事を無理やりやる時代ではありません。
むしろ好きなことに没頭して結果を出そうというのが世の中の流れになりつつあります。
嫌な仕事を根性丸出しで頑張っても、そこまで大きな成果をあげることは残念ながらできません。
一方で好きな仕事であればいくらでもやり続けることができますし、結果にも繋がりやすくなります。
多様な生き方ができる時代になりできましたので、あなたが本当にやりたいことを見つけるために時間を費やすことが大切です。
見つけた時にようやくスタートラインに立つことができます。
根性が必要になってくるのはその後です。
いくら好きなことでも結果が出なければ、途中で嫌になってしまうでしょう。
そこで根性を出してやり続けるのか、サクッとやめてしまうかが大きなターニングポイントになります。
どちらが正しいのかはその時点ではわかりません。
しかし、一度自分で決めたことを諦めてしまうという事実は、一生残ります。
もしかしたら今後同じような状況になったときにもまた諦めてしまうかもしれません。
好きなことに手を出しては諦めて、やってみては諦めてでは前に進みませんよね。
嫌な仕事などに対しては根性を使う必要はありませんが、本当に好きなものはこれだと決めたものに対しては最後までやりきる強い思いが必要になります。
根性論は不要という人もいますが、自分の目標を達成したいという気持ちを持っている人は必ず必要になってくることを忘れていけません。
壁が立ちはだかるたびに諦めてしまっていては、周りの人が多くの成果を手にしているのに、あなたは何もない人になってしまいますよ。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。