協調性がない人の特徴と協調性を高める方法とは?

協調性がない人の意味とは、協調性は同じ環境、違う環境問わず周りの人と協力し合うことなので、そうした協力ができない、または苦手な人ということになります。

あなたは協調性があるタイプでしょうか、それともないタイプでしょうか。

今の教育は、協調性を求めているため、協調性がない人を非難する傾向があります。

しかし、少しずつですがそうした流れが変わりつつあるのも事実です。

そこで今回は協調性がない人の特徴についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。

また、協調性がない人に向いている仕事や、長所、協調性を高める方法についても紹介しているので参考にしてみてください。

【目次】



協調性がない人の特徴

自分の意見を押し通そうとする

協調性のない人は、人の意見を聞こうとしません。

自己主張が激しいため、自分の意見は強く主張しますが、人の意見に耳を傾けようとはしないのです。

複数の人間がうまくやっていくためには、それぞれの意見や希望を述べながら、ほかの人の意見も聞いて、意見を調整する必要があるでしょう。

たとえば、仕事のやりかたについて職場で話し合うとしましょう。

複数の異なった意見が出された場合は、意見を調整して、一つのやり方を決めなければなりません。

そうした話し合いをするためには、人の意見をきちんと聞くということがどうしても必要になってくるわけです。

時には自分の意見を引っ込めて、ほかの人の意見にしたがった方がいいと判断することも出てくるでしょう。

協調性のない人には、それができません。

たとえば、グループ旅行の行き先を決めるとしましょう。

ほかの人がみんな海に行きたいという希望を述べたとします。

その場合は、自分では山に行きたいと思っていたとしても、ほかの人の希望に従って、海旅行に参加するのがふつうでしょう。

しかし、協調性のない人は、たとえそれが自分一人だけの希望であったとしても、「山のほうがぜったいにいい」と言い張るのです。



人の気持ちを考えない

人間同士が円滑につきあっていくためには、互いに相手の気持ちを思いやるということが必要になってくるでしょう。

ほかの人とうまくやっていくには、相手に対して気づかいができなければなりません。

たとえば、職場の同僚に話したいことがあっても、相手が忙しそうにしていたら遠慮して、手がすくのを待つというのが、同僚に対する気づかいなわけです。

協調性というのは、人とうまくやっていく能力のことですから、人に対して気づかいができることが、協調性のある人の共通点と言っていいでしょう。

それができないのが、つまり、協調性のない人ということになります。

いっしょにいる人に対して、その人の状況や気持ちを考えません。

そのため、相手にとってプラスになるような言動ができないわけですが、それどころか、相手にとってマイナスの言動をしてしまうことも少なくありません。

不用意な発言をして、相手を傷つけてしまうようなこともよくあるのです。

協調性がない人は、相手を傷つけてしまっても、そのことに気づくことができないのですが、それもまた、相手の気持ちを考えないからということになるでしょう。

人のつごうや気持ちを考えないため、人を気づかうことができないのが、協調性のない人の特徴なのです。



人からの評価を気にしない

人間は、自分は人からどう思われているかを気にするからこそ、人とできるだけ協調していこうと考えるものでしょう。

人とうまくやっていくことができる人は、当然人から高く評価されます。

そのように人から高く評価されたいという意識があれば、自然に人と合わせていくようになるに違いありません。

時には自分の希望を隠して、人の希望に従うのも、そのことによって人から良く思われたいという心理が働いていると考えていいでしょう。

協調性のない人は違います。

「あの人は協調性がない人だ」というのは、言うまでもなくネガティブな評価です。

ふつうの人はそのようなネガティブな評価をされたくないために、人と協調してやっていこうとするわけですが、協調性のない人にはそうした意識はありません。

人から良くない評価をされてもかまわないと思っているのです。

協調性のない人はマイペースで、「我が道を行く」という生き方をします。

それができるのは、人の目や人からの評価を気にしないためのと考えていいでしょう。

人からの評価には無頓着で、人がどう思おうが、自分のペース、自分のやり方で生きていくのが、協調性のない人の特徴ということになります。

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協調性がない人の長所

協調性がないと言うと、どうしてもネガティブなイメージを持たれがちですが、協調性がないには長所がたくさんあります。

それはなんといっても、協調性がないからこそできる没頭です。

これは協調性がある人にはできないかなりのメリットや長所であります。

協調性がある人は、その性格ゆえにどうしても周りなどの付き合いを重視してしまいます。

やりたいことができない、集中したいけどできない、そんなこともたくさんあります。

一方で、協調性がない人は周りに左右されず自分のやりたいことができるため、その分野において大きな成果を得ることができます。

また、周りの意見に流されず自分の意見を持つことができるので自立にもつながります。

最初は、協調性がない人は周りから敬遠されてしまうことも多々ありますが、特定の分野で成果を出せば自然と周りが味方になります。

協調性がある人は、コミュニケーション能力が高い反面成果が出しにくく、協調性がない人は、成果を出すまでは苦労する傾向がありますが、一度成果を出してしまえば好循環になりやすいという側面があります。



協調性がない人に向いている仕事

小説家やYouTuberなどのクリエイター

協調性のない人の特徴として、周囲の雰囲気を察知するのが苦手で自分の世界が構築されています。

独特の世界観で人々を魅了したり、自分の強い内面を描く小説家などのクリエイターが向いているのではないでしょうか。

小説家や漫画家など場合にもよりますが、自分一人で作業することが出来て、限りなく自由に何かを表現することが可能です。

協調性のない人は不自由を嫌う傾向もあり、自分の感情をぶつけることができるクリエイターの仕事は天職となりえます。

どこまでも自由に、そして周囲の意見に惑わされず何かを表現することで、他にはない唯一無二の作品を生み出せる可能性もあります。

集団行動が人間の基本ですが、社会とのトラブルを限りなく減らすためにもクリエイターとして黙々と作業に打ち込むことも出来ます。

意見や信念を貫く考え方は、時としてクリエイターにとって重要なことです。

他者の評価に簡単に流されないことで、魅力あるコンテンツを制作できるようになります。

協調性のなさによって素晴らしい作品が生み出せる環境が構築され、クリエイターに適する要素を多く含んでいるのです。



フリーランス

個人事業主も協調性のない人に合う職業ではないでしょうか。

フリーで活動するライターやデザイナー、プログラマーなど職種は豊富ですし、クライアントと直接やり取りをしない場合も多く、仕事における他者との協調性を限りなく排除できます。

また他者に合わせることなく活動できる点もプラスに働くでしょう。

仕事をしたい時にして休みたい時に休む。

自分のしたい仕事を選ぶこともフリーランスでは可能です。

もちろんそれなりの能力は必要で勉強も必須ですが、「君は協調性がないね」と嫌味を言われながら仕事をするよりマシですし、協調性のなさから他人にストレスを与えずに済みます。

協調性のなさが生む人間関係でのトラブルをなくせることも、フリーランスの優れたところです。

上司とのしがらみや他人に合わせて行動するまどろっこしい要素も排除できますし、努力しだいでは収入を増やせることも大きなメリットです。

協調性のない人だからこそ、自分で何でも完結できる仕事は魅力的となります。

フリーランスは会社に存在する独自ルールも少なく、自分らしく仕事が可能なのです。



研究者

何か一つのことを研究する職業は、協調性のない方に向いています。

自分自身で研究データをまとめる作業など、一人で行える仕事が多いのです。

また第三者が介入してきても、専門的なことを扱うので口出しができないことがあります。

研究は組織で行うこともあれば、資金提供だけがされて個人で行う研究も存在します。

研究で良い成果を得られれば、たとえ協調性のない人でも尊敬されたり他者から評価されることもあります。

どんなに小さな規模の研究だからと言って、世間の役に立つものを発明できる場合も多いです。

社会で邪険にされた協調性のなさに悩む方でも、研究によって社会に必要とされる人間として認知されるのです。

自分で成果を上がれば協調性がなくたって仕事ができますし、能力次第で世の中を動かす偉人にもなれます。

集団行動が苦手な人、自分の意見を曲げない頑固な人など協調性のなさが研究者に向いてるのです。

新しい何かを発見したり仕組みを一から考える思考、それらは協調性のなさが幸いして生まれることも。

研究者は他人を目を気にすることなく、仕事に没頭できる環境が構築されているのです。



協調性を高める方法

興味と関心を持って話を聞く

協調性がない人は他者への興味が薄く、人と関わることにも苦手意識があってなかなか積極的なコミュニケーションを取ることができません。

ですが、苦手を苦手のままにしていても協調性は高まりません。

まずは周囲にいる人に関心を持ち、会話をする時にはもっと好奇心を示すようにしましょう。

慣れないうちは、話している内容に同意をするだけで構いません。

そこから気になることを質問するなどして話を広げていくと、自然と相手との距離も縮まりやすくなります。

質問するためにはしっかり話を内容を頭に入れなければなりませんが、会話を興味深く聞いてくれる人に対しては相手も好意的な印象を持つので一石二鳥です。

同意をしたり、意見を口にしたり、そういう会話のコミュケーションは協調性を高める第一歩ですし、これを言ったら相手はどう思うかな、と考えながら、相手の気持ちに寄り添うように会話ができる練習をすることが大切になります。

人と合わせるためには、いろいろなことを我慢したり、言葉にすることを選ぶ配慮が必要です。

他者との会話に興味を持って、相手を理解する努力をしていきましょう。



人に対してポジティブになる

自身の協調性に不安がある人というのは、過去に人間関係で失敗をしてしまっていたり、悪意を向けられた経験があるということも少なくありません。

それがトラウマになって、他者とうまく馴染みにくい、距離をとってしまうというケースが多く見られます。

しかし、協調性を高めるためには心を閉ざしたままではいられません。

確かに悪い人は世の中に多くいますが、いい人もたくさんいるのです。

他者の悪いところばかりを探して恐れることなく、いいところを見つけてポジティブに接する努力が必要になります。

実は協調性の高いタイプというのは、この人に対するポジティブさが武器になっているのです。

他者の長所を見つけるのが上手で、好意的に人と接するからこそ多くの人と仲良くなれます。

ですから、意識をしてそうした振る舞いを真似て、前向きに人と触れ合うように努力をしていくことが大切です。

協調性を持って人と合わせることで、時には意見が食い違ったりトラブルが起こることもあるでしょうが、同じくらいこちらの味方になって協力し、足並みを揃えてくれる存在がいることも忘れないようにしてください。



他者と自分の共通点を探してみる

人は共通項の多いタイプに親近感が沸きやすく、類似している点を見つけると喜びや嬉しさを感じます。

ですから、相手と良好な関係を築いて輪の中に溶け込みたい場合には、相手と共通している部分を探すところから始めるのが効果的です。

人と仲良くなる時には類似しているものを知ることがきっかけになりやすく、そうした点を持った相手が周囲に増えれば、無理をすることなく協調性を高めていくことができます。

困った時に手助けをしてあげたり、逆に自分が困難な状況に協力を仰いだり、そうした人との接触は、仲がいい人が相手であればあまり身構えたりしないでしょう。

また、苦手だなと思う人がいても、その人の一部だけを見て評価をしようとはせず、自分に近いところを探して理解しようと努力するだけでも相手と合わせやすくなります。

協調性は何よりも、他者を知ろうとすることが大切なのです。

共通項を探すという目的ができれば、自然と他者に関心を持つことができるようになります。

似ているところがある人には自分のことも理解したもらいたいという欲求が生まれてきますし、人との関わりかたが上達していくきっかけになるのです。



協調性がない人への対処法や付き合い方

大事な約束を極力しない

協調性がない人の共通点は、自分の意志に正直であることです。

これはある意味で長所でもありますが、裏を返せば「自己中心的」であるとも捉えられます。

協調性が極端に欠ける人のなかには、待ち合わせ時間に毎回遅れてきたりり、大事な約束事をすっぽかしたりする人も存在します。

タチの悪いことに、協調性がない人は約束を破ることに「悪気」はありません。

ただ自分がやりたいように行動した結果、約束事を守れなかったり、周りと違う行動をしてしまうのです。

基本的に協調性がない人に対して、説教したり怒鳴ったりするのは逆効果です。

怒られたその時は「申し訳ない」と反省しますが、結局は同じ失敗を繰り返してしまうことでしょう。

そのため、協調性がない人には最初から大事な約束をしないことを心がけるのがおすすめです。

例えば、「明日駅前に11時に待ち合わせしてショッピングに行こうね。」と約束しても来る可能性は低いです。

なので、「家を出たタイミングで連絡して。」というかたちで当日の待ち合わせを行うようにしましょう。

このように、具体的な約束やお願いをせず、相手のペースに合わせるよう行動するのが大切です。



遠回しに気づかせる

協調性がない人は、なかなかその性格を直すことができません。

なぜなら、自分が協調性に欠けているということに気がついていないからです。

自覚がないので、自由奔放な行動によって周囲に迷惑をかけていることにも気づきません。

ただ、協調性がない人の行動によって、時に迷惑だけでなく見の危険にさらされる可能性もあります。

例えば何人かで海外旅行に行ったときなど、一人の勝手な行動のおかげで事件に巻き込まれるリスクもゼロではないのです。

そのため、ここぞというときには協調性がない人にも、自己中心的な性格を自覚してもらう必要があるのです。

協調性がない人は口で言っても理解してもらえないケースがほとんどなので、遠回しに理解してもらうのがおすすめです。

集団行動中にわがままな行動を取ったときは、その瞬間に注意せず、あえて周りの人が冷たくすることで気づかせましょう。

雰囲気が悪くなれば、さすがに協調性がない人も自分の過ちに気づきます。

しばらくは勝手な行動も慎むことでしょう。

自己中心的な行動を起こすたびに嫌悪感を表すことで、自然と気遣いができるようになっていきます。



腹を立てず自由にさせる

協調性がない人への対処法として、最も簡単なのは「相手にしない」ことです。

自己中心的な人やわがままな人の性格を治すには、途方もなく根気が必要となります。

自分の家族が協調性のない性格なのであれば、辛い思いをしてでも性格を矯正すべきかもしれませんが、友人や知人程度であればそこまでする義理はないでしょう。

また、協調性のない人の気持になってみても、悪気がないのにいちいち怒られるのはとてもストレスです。

お互いが程よい距離感で付き合い、行動を縛り合わないほうが人間関係もスムーズに進みます。

協調性のないことも一つの個性。

広い心を持てば、勝手な行動をされても許せるはずです。

また、協調性のない人と遊ぶときは、自分も自由に行動するというスタンスを取るのもおすすめです。

いちいち相手の行動に腹を立てて規律を守ろうとするのではなく、好き勝手に行動してしまいましょう。

そうすることによって、相手側が行動を合わせてくる可能性も少なくありません。

協調性のない人は、ある意味で相手の性格の良さに「甘え」ています。

一方通行に甘えられるのではなく、お互い同じ立場であることを明確にするのが気楽な関係だと言えるでしょう。



協調性がない原因を見つける必要はない

いかがでしょうか。

協調性がない人は、どうしてもその性格に悩みがちです。

そのため「どうしてだろう」と、その原因を探してしまうこともあります。

しかし、その行動はあまり意味がありません。

それでも大切なのは、協調性がないことを自覚し、あなたがこれから先どう行動するのかが大切です。

協調性を身につけるために努力するのもいいでしょう。

協調性がない自分を受け入れて、そんな自分を認めてくれるところを探す努力をすることもいいです。

決して改善しなければいけないというわけではありませんので、どんな自分になりたいかを鮮明にイメージしてそれに向かってこつこつと積み重ねていきましょう。

どちらを選択しても、必ず道は開けるはずです。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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