中間管理職のストレスの原因8つ
中間管理職はストレスばかりだ・・・なんてことはよく言われていますよね。
管理職といえば責任ある立場なのは間違いありません。
しかし中間管理職はとにかく辛い立場に置かれているのも現状です。
下にも上にも気を配らなくてはならず、会社ではなかなか落ち着けないポジションにいます。
実際に中間管理職の方々はどんなストレスを抱えているのでしょうか。
そこで今回は中間管理職のストレスの原因についてご紹介しますので、ぜひあなたに当てはまるものがあるかどうか確認しながら最後までご覧ください。
中間管理職のストレス
部下になめられている
中間管理職にはその名前の通り、部下も上司もいます。
部下は仕事で困ったことがあるとまず自分のすぐ上にいる中間管理職に相談します。
さらにその上にいる部長職の人には相談しません。なぜならば中間管理職の自分に近く、相談しやすいからです。
その心の中では「中間管理職はそんなに偉くないよね、だから相談してしまおう!」と思われてしまっています。
ここが中間管理職の辛さです。
管理職という立場なのに部下にはちょっとなめられてしまっている。
部下が仕事で頼って来た時、なんとなく自分に押し付けようとしているとき、それを感じてしまうと、僕は一体何なんだろう・・・と悲しくなります。
そういう出来事がどんどん降りかかってくると、管理職の意味ってなんだろう・・?便利に思われているだけかな?と、この上ない喪失感とストレスを感じてしまいます。
上司にいいように使われてしまう
めでたく管理職に昇格したのに、その途端に襲ってくる悲劇、それが中間管理職の上にいる上司からの圧力です。
「○○君はもう管理職になったんだからこれくらいやらないと!」と面倒な仕事を押し付けたり、「この通達よく読んで部下たちに徹底しておいて。管理職しか読めないマル秘文書だから宜しくね」と細かいことをやらせたりなど。
とにかく君は管理職なんだからね、と事あるごとに言われてしまうと、それに対して反論できません。
確かに管理職になったからやらないと・・・でもこれは部長の仕事なんだよな・・・。
いちいち「管理職になったんだから」と言われると、それが事実だけにどうにもならないのです。
上司にいいように使われている自分にとてもがっかりし、悲しいストレスを感じてしまうのです。
飲み会で多くお金を出すように圧力がかかる
部署内での楽しい飲み会の後、幹事役の若い社員が「○○さん、管理職なんで1万円を出していただいていいですか」と要求されたりします。
え!1万円も!?僕のお小遣いなくなっちゃう・・・そう思ってももう遅いのです。
なぜなら管理職になったのだから。
中間管理職はまだ管理職になり立てでそれほどお給料が高くない場合が多いものです。
そして年齢的にお金のかかる中学生や高校生の子供たちを抱えていることが多く、1万円がとても重くのしかかります。
飲み会の席で一番騒いで一番飲んでいるのは若い社員たち。おじさん中間管理職は隅の方でひっそりちびちびやっています。
それなのに、若い社員は3000円、中間管理職だからって1万円!?冗談じゃないよ!と思ってしまいます。
しかし、若い社員は「中間管理職なんだからたくさんもらってるでしょ」と思っていますし、上司達は「君が若い頃は僕もたくさん出してあげたでしょ」と思っています。
こんな風に思う自分はセコイかもしれいないけど、でも管理職だからってそれはないでしょ・・・と悲しくなります。
こうなってくると、次回からの飲み会がとてもストレスとなるのです。
そんなこともできないの?と言われる
パソコンが苦手、そんな方が陥りやすいストレスがあります。
管理職になる前は、とにかく外に出て営業をするのがメインだったり、研究開発に没頭してばかりだったのが、管理職になった途端に「報告書」や「進捗状況確認書」などの書類を作る作業が増えてくるのです。
管理職は部門の仕事を取りまとめるのが仕事。当然パソコンで書類を作る機会が増えてきます。
しかし、そもそもパソコンがあまり得意ではなく、今までそれほど使ってこなかったのでとても慌ててしまいます。
報告書に「グラフで売上を入れなさい」と指示があったりすると、目の前が真っ暗になります。
エクセルでグラフってどうやるの???と。そもそもエクセルだって苦手なのに、グラフ???と。
恐る恐る、優しそうな若い女性社員に「グラフってどうやってやるか知ってる?」と聞くと、「え?○○課長、グラフできないんですか?いままでどうされてきたんですか??」と驚かれてしまう。
管理職になったのに、あなたそんなことも知らないの?出来ないの?とダメ人間の烙印を押された気分になります。
自分だってこんなことやりたくないのに、なのにそのせいでこんな風に恥をかくなんて・・・。
自分の思った通りに物事が進まない、そんなところからも多大なストレスを感じています。
部下が思うように働いてくれない
中間管理職の重要な役割は部下のマネジメントですが、そのことがストレスの原因になることも多いものです。
自分が管理する部署のメンバーがすべて優秀で、放っておいてもばりばり仕事をこなすような人ばかりであれば、管理職はストレスを感じることはありません。
しかし、現実にはそんなことはまずないでしょう。
もちろん、中には優秀な部下もいるでしょうが、そうでない部下、使えないスタッフもいるケースが多いものです。
能力がない部下を育てるのは大変難しいものですし、仕事に対して消極的なスタッフにやる気を出させることも容易ではありません。
いくら指導しても、一向にその成果があらわれないということもあるでしょう。
自分がマネジメントする部下の中に、思うように働かない部下や、仕事で成長してくれない部下がいることが、中間管理職のストレスの原因になるわけです。
部下から仕事や人間関係の悩みを聞かされる
部下の悩みを聞いて、適切なアドバイスや対処をするのも、中間管理職の仕事の一つです。
プライベートの悩みであれば、それに応じる義務はありませんが、仕事に関する悩みであれば、上司としてほうっておくわけにはいきません。
どんな悩みでも真摯に話を聞き、適切な対処をすることを求められるのです。
しかし、プロのカウンセラーではないのですから、適切なアドバイスをするのは、かんたんなことではありません。
仕事そのもに関する悩みであれば、同じセクションで仕事をする先輩として、具体的なアドバイスをすることも可能でしょう。
しかし、職場の人間関係に関するような悩みには、なかなか有効な対策を取りにくいものです。
まして、そうした悩みのために「会社を辞めたい」などと言われた場合、その対処法かかなりむずかしくなります。
対処のむずかしい悩みを部下から聞かされることが、中間管理職にとってストレスのもとになるわけです。
部下が犯したミスやトラブルの責任を取らされる
仕事をしていれば、誰でもミスをしますし、トラブルを起こしてしまうこともあるでしょう。
自分で犯したミスや、自分が原因で起きたトラブルに対処し、その責任を取るのは、当然のことです。
しかし、中間管理職には、「部下の犯したミスやトラブルの最終的な責任を取る」という役目があるのです。
小さなミスであれば、上司にまで責任が及ぶことはありません。
上司が責任を取らされるのは、つまり、大きなミスや、部署の中だけで納まらないような大きなトラブルなのです。
ミスやトラブルは、それが起こるだけでもストレスになりますが、それが大きなものになれば、当然、受けるストレスも大きくなります。
しかも、自分で起こしたミスやトラブルではないのですから、「納得できない」と感じ、より強くストレスを感じてしまうわけです。
仕事の成果を上から求められる
無能な部下ばかりそろっていて、仕事の成果が上がらない場合でも、上の人から責められるのは部下たちではなく、その部署の管理者です。
ここが、中間管理職のつらいところと言っていいでしょう。
上から「なんで、こんな成果しか上げられないのだ」と責められれも、「部下が無能だからです」と答えることは許されません。
「私の指導力不足、マネジメントスタッフとしての努力不足によるものです」と、その非を自分で負わなくてはならないのです。
特に仕事の成果が数字で表れるようなセクションの場合は、部署としてのノルマを課せられ、それを達成することを義務づけられるケースが少なくありません。
毎日毎日、そのノルマや目標の数字を考えながら仕事をするのですから、ストレスを感じない方が不思議でしょう。
数字に表れないような仕事であっても、自分の管理する部署の仕事ぶりが低調で、それを上から指摘されれば、やはりストレスを感じることになります。
中間管理職はストレスを上手に解消する方法が求められる
いかがでしょうか。
中間管理職はとにかく下からも上からも板挟みされています。
しかし、中間管理職が居なければ会社の業務が回らないのが事実なのです。
この辛い状況を乗り越えてこそ、仕事の成功があります。
部下にも上司にも真摯に接する中間管理職は会社内でとても信頼されます。
ストレスを感じてもそれを上手に解消しながら、そしてときには押しのけるよう、強くたくましい中間管理職を応援したいものです。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。