仲間外れにする人の心理と仲間外れにされる人の特徴・対処法とは?

仲間外れとは、1つのコミュニティの中で特定の人物だけ相手にしない、無視をする行為のことです。

そんな仲間外れにされたことはあるでしょうか。

その時の心境はとても悲しくて、辛くて、孤独ですよね。

今すぐにでもその場から立ち去りたくなってしまうでしょう。

しかし、大人は逃げずにしっかりと対処しなければいけません。

そこで今回は仲間外れにされたときの対処法についてご紹介していきます。

そして、仲間外れにされやすい人の特徴や仲間外れにする人の心理についても紹介していますのであなたに当てはまるかどうか確認しながらご覧ください。

【目次】



仲間外れにされる人の特徴とは

空気が読めない

同じ職場にいるから、同じ趣味を持っているからという理由だけで、仲間になれるわけではありません。

集団の中に迎えられるためには、その集団に溶け込み、集団の一部と同化することが求められます。

集団の空気を読み、時には自分の考えを曲げてでも、それを乱さぬよう行動できる人が、集団の仲間となることができます。

皆が集団を意識した行動をとる中では、空気が読めない人というのは殊更に目立ち、浮くことになります。

会社や学校など、内部の関係性が強固な集団ほど、同じ空気感を持てる人と持てない人の違いは顕著に表れます。

集団は個人としての主張が強い、場の雰囲気を乱す人を歓迎しません。

異分子の存在によって、集団の形が崩壊するのを恐れるためです。

空気の読めない人がいなくなれば、また同じ意思を持ったまとまりのある仲間に戻ることができるはずだと、同士たちの関係を維持したい人は、同じ空気感を共有できない人をコミュニティから追い出そうとします。

これが仲間外れの始まりです。

空気の読めないタイプの人は、自分の性質に自覚のないことがほとんどなので、仲間外れにされる原因がわからず苦悩することになります。



真面目で正義感が強い

集団の一部でいるためには、集団の中にあるルールを守る必要があります。

ルールは集団の内だけで機能する自由なものであり、法律や憲法といった国家のきまりに順守しているとは限りません。

社則や校則などがこれに当てはまります。

ルールは明文化のされないものも多く、仲間内で認識されているだけの、不文律となっていることも少なくありません。

そうした暗黙のルールの中には、一般的には理解されない、道徳に反するものも含まれることがあります。

つまりはグループの仲間だけに都合がいい、勝手なルールです。

常識的にみれば許されないルールですが、仲間という狭いコミュニティの中だけに限っては、ルールを守るものが正義であり守らないものが悪となります。

ルールを守らないものは裏切り者と見なし、集団はこれを排除するために団結します。

真面目で正義感のある人が、集団の中でしばしば仲間外れにされるのは、そうしたわけです。

間違ったことには、集団のルールであろうと間違っていると主張することを恐れない、真っ直ぐな思考を持つ人は、時に集団にとって都合の悪い存在となりえます。

集団の過ちを正そうとする正義感は、えてして集団の仲間には歓迎されないものです。

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異性にモテる

集団やグループというものが成立するためには、構成されるメンバーの関係性が良好であることが求められます。

最低限、共にいて支障がないくらいの関係でなければ、団体行動は成立しません。

仲間外れにされる人の特徴には、異性にモテるというものもあります。

これは異性にモテる人が、同性からのネガティブな感情を集めやすい傾向にあるからで、妬みや恨みといった感情はストレートに個人に対する悪感情へと繋がります。

感情は理性を凌駕するものであり、仮に集団にとって必要な人材であったとしても能力は考慮されず、ただ気に食わないという感情が高まっていくことになるのです。

個人同士の諍いが集団の中で起きた場合には、通常集団は諍いに対して直接的に介入することはほとんどありません。

トラブルは両者の中で解決することが求められ、どちらか片方か、あるいは両方がグループから離れることで、事態は収束されます。

しかし同性の多いグループで、グループの中の大半の人に嫌われてしまった場合、異性からモテていようと関係なく自動的に集団そのものが敵となり、仲間外れにされることになります。

集団での良好な関係を維持するため、グループのパワーバランスを崩すものは排除の対象となるのです。



仲間外れにする人の心理とは

本能的な側面がある

社会性のある動物が仲間はずれにされると、精神的に強いダメージを受けます。

グループで共存してきた者が、突然そこから外れれば危険は何倍にも増え、生きていくのに非情に厳しい条件となります。

場合によっては死を意味します。

ですから本能的に人は仲間はずれにされるのを避けようとします。

ターゲットにダメージを加えたいとき、暴力をふるったり、罵倒したりとあからさまな制裁を加えると、大人気ない、酷い人だと自分達の評価が落ちます。

相手からダイレクトに報復されるリスクも伴います。

それに比べて「仲間はずれ」「集団無視」は最小のエネルギーで最大の効果、つまり相手に強いダメージを与えることが出来るのです。

また嫉妬や野心など、面と向かって言いずらいことが裏に隠されている場合、ターゲットに「言外の意図」を読み取らせる手段として使う場合があります。

気に入らないと貝のように黙り込む人がいますね。

あれもその一種で、どうして欲しいかを口にするのは恥ずかしいとか、どう解決したらいいかわからないが、この態度を見て「察してほしい」という意思表示の一つです。



愛されることへ嫉妬

気に入らない人へのいじめや制裁法は何通りもあるはずです。

では、なぜ「仲間はずれ」という手段が選ばれたのでしょう?

学生時代、クラスでこんなことがありました。

一人の女子がモテる系の男子にちょっかいを出していました。

男子もその子を相手にしています。

その男子に密かに恋心をよせている女子にとっては、心穏やかな出来事ではありません。

ちょっかいを出している相手が一人なら被害は小さくて済みますが、複数になってくると被害者同士(影ながら恋心をもつ女子たち)が団結しはじめたのです。

そしてその女の子をみんなで無視する、という事態へ発展していきました。

集団無視です。

これは「その子だけが愛されている」ことへの嫉妬が原因で、そのバランスを取る形で「今度は女子からの愛を与えない」、つまり女子からの仲間はずれという制裁を与えたのです。

小学校のクラスで、先生にヒイキされてる子がクラスメイトから「良い子ぶりやがって。」などと集団無視に会うことがあります。

これも先生からの愛情を一人占めにした子への嫉妬心が原因で、代わりに制裁としてクラスメイトからの愛情を与えない、という手段が取られるのです。



既存の秩序が乱される恐怖

いわゆる村八分です。

その土地やグループ内のやり方を大切にしない新参者の態度は侮辱であり(たとえそれがヘンテコな間違ったルールだとしてもです)、なにより既存の利権や年功序列など今まで築いてきたものが壊されるのが怖いのです。

つまり既存のルールに従わない限り受け入れませんよ、という宣言でもあります。

都会から地方に引っ越した人が、その土地で受け入れられない話をよく耳にします。

集団からすれば新参者一人を受け入れたところで、特にメリットがあるわけでもなく、受け入れてリスクを背負うのは面倒でもあるのです。

これは会社やサークルのグループでも多かれ少なかれ同じことが言えます。

上司やお局など、そこで権力をにぎる者からして、自分の位置をおびやかす要素をもった新参者は、徹底して排除しようとするでしょう。

この場合の仲間はずれは、集団の意思ではなく、権力者の意思がそのグループに強く反映されているため起こります。

また一人スケープゴートを作ることで、メンバーの次は自分かもしれないという恐怖心と、今自分は集団に適応しているという安心感から、リーダーの求心力も高まるのです。



職場で仲間外れにされたときの対処法とは

仕事にだけ集中する

食事や飲み会に誘われない、休憩時間に輪の中に入れない、仲間外れにされてしまうと寂しい思いをしますが、職場には友達作りや仲良しごっこをしに来ているわけではありません。

結局は本職をしっかりと行わなければ評価されませんし、職場が必要としているのは仕事をする人材です。

真面目に仕事をこなそうとすれば、好き嫌いで職場の人を仲間外れにするほうがリスクを生じることになりますから、スマートに対応したい場合にはとにかく与えられた仕事に集中することが大切になります。

変に媚びたり下手に出ると調子に乗って仲間外れがエスカレートしてしまうことも考えられますし、そもそも大人になってからも幼稚なことをするような人達と仲良くする必要はないのです。

こちらはあくまでも大人として普通の姿勢を崩さずに、黙々と仕事をしていきましょう。

仕事で成果をきちんと出せれば周囲の人達は無視できなくなりますし、成果によってこちらのほうが職場で優位な立場になれれば、子どもじみた仲間外れをするどころではなくなります。

仕事に集中し、友達はプライベートな時間を利用して作るようにしましょう。

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人前で注意をする

ただの仲間外れでしたら一人でいることに慣れればいいだけですので、それほど害があるものではありません。

しかし、これが業務に支障が出るレベルになってしまうと話が違ってきます。

必要な連絡事項が回ってこない、仕事の引継ぎがスムーズに行かなくなる、指示通りに動いてもらえなくなり納期に間に合わなくなるなど、仕事に影響が出てきてしまったら仲間外れどころの問題ではなく、職場に大きな迷惑が掛かってしまいます。

さすがにここまで来ると、大人として無視をするわけにはいきません。

あくまでも自分を無視することを責めるのではなく、仕事に差し支えが出ていることに抗議をしましょう。

問題が発生した場合、ただちに人目があるところで言い訳ができないよう状況を作り、気持ちを伝えるのが効果的です。

冷静に、感情的にならないように、ビジネスマンとして最低限のことはこなして欲しいこと、人の好き嫌いで職場に迷惑をかけるような子どもっぽいことをして欲しくないことを口にすれば、どちらが悪いのか周囲の人にも明白になります。

仲間外れに加担している人の耳に入れば身が縮こまる思いでしょうし、正しいことを言っているのはこちらです。

強気に出てください。



頼りになる人の耳に入れておく

職場に頼りにできる上司がいたり、味方になってくれる友達がいる場合には、置かれている状況を一人で我慢することがないように、状況を知っておいてもらうと安心です。

気の置けない相手であれば、仲間外れにされているという状況に対する愚痴を聞いてもらうだけでも気が楽になりますが、それよりもなるべく人事に影響がある年長者の上司に相談を持ちかけておくようにするのがベストになります。

それで、なんらかの対策を打ってもらえるのであれば一安心です。

仲間外れにもいろいろな種類がありますが、仕事に影響が出るレベルであれば、されたことや問題があったことに関する証拠や記録を集めておくとさらにいいでしょう。

大事にしたくないと一人で辛いのに堪え続けるのが一番悪手で、強気な気持ちを持ち続けられないタイプには大きな負担が掛かってしまう選択です。

一人では状況に我慢できそうにないというのであれば、誰かの手を頼りにしてください。

上司が仲間外れの原因だったり、何も対処してくれないという場合には、証拠や記録を持って職場で苦痛を受けていることを法の専門機関に相談することでしかるべき対処もできます。

泣き寝入りだけはしないことです。



大人は仲間外れを気にしない

いかがでしょうか。

仲間外れにされると、そのことばかりを考えがちですよね。

仕事にも集中できないし、職場もそのような環境では面白くないでしょう。

そしてどんどん自分の殻に閉じこもってしまいがちになります。

しかし、本当の意味での大人はそんなことではいちいち気にしません。

むしろ仲間外れにするような人たちのことを見下しています。

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職場に仲間がいなくても全く問題ありません。

仕事も成果を出すために集中できますし、余計な付き合いをしなくても済みます。

仲間を作ることが環境は職場だけではありませんよね。

習い事やSNSでのオフ会など人とのつながりは無限にあります。

仲間外れにする人たちのことは放っておいて、あなたはあなたの時間を過ごしましょう。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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