高学歴ニートになる人の特徴6つ
高学歴だけれども、結果としてニートになってしまう・・・。
このような人たちが急増しています。
最近では「学歴なんて関係ない!」というような風潮があると同時に、「でも、やっぱり学歴は大事だよな・・・」という考えも根強く残っているのが現実ではないでしょうか。
高学歴ニートになってしまう人はたいてい後者の考えを持っているものです。
ではなぜ、高学歴ニートになるのか。
そこで本日は高学歴ニートになってしまう人の特徴とその原因をご紹介していきます。
高学歴ニートの特徴と原因
自信とプライドが邪魔をする
高学歴の人は、今まで有名学校で高レベルの学問を身につけてきた、という自信があります。
また、世間一般でも頭が良いと認められているようなものなので、プライドも高くなるでしょう。
そのような自信とプライドは、物事の活力となり、さらには成功にもつながりますが、一方で余計な感情ともなり得ます。
自信とプライドが人一倍あるがゆえに、「自分に合うレベルの仕事が見つからない」、「高学歴に相応しい仕事に就かないと意味がない」等と、高い理想ばかりを振りかざして、なかなか仕事を見つけることができなくなります。
また、長く仕事に就けないほど、自信とプライドを守りたい気持ちも強くなり、さらに高い理想を掲げてしまうかもしれません。
やりたいことが分からない
親や周りの期待に応えて勉強をすると、結果を伴った時に誉められたり、認められたりします。
それが喜びになると、良い成績をとるのも楽しくなってきます。そして、結果として高学歴になる人もいるでしょう。
しかし、周りからの期待に応えることだけがゴールだった人が、いざ自分の夢や、やりたいことを考えた時、何も浮かばなくなってしまいます。
しかも、勉強はやり方がハッキリしていて答えが明確ですが、社会に出ると、答えが決まっていることの方が少ないです。
これといった解答がなく、認められることも少ない社会では、自分のやりたい仕事がわからなくなってしまい、就職を考えられくなってしまいます。
失敗を恐れて何もできない
高学歴という肩書きは、周りの人に期待を与えてしまうものです。
「頭が良いんだから仕事ができて当然」、「専門的な知識を持っていて当たり前」、そう思われていると思うと、仕事のミスをした時に失望されるのではないかと、必要以上に恐れてしまいます。
そうなると仕事へのモチベーションも下がってしまうでしょう。
失敗への恐怖感、それに伴う仕事へのモチベーションの低下によって、仕事に就くことができなくなります。
周りを教師だと感じることができない
職場には様々な経歴の人がいます。中には大学を出ていない人もいます。いわば高学歴に対する低学歴です。
そうした低学歴の人たちの中にも、職場などで得てきた経験と知識をもとに、優れた人材となっている人は少なくありません。
そうした人たちはみな仕事を教わるべき教師だということができます。
ところが高学歴の人の中には、そうしたいわばたたき上げ的な人を軽く見るタイプの人がいます。
そうすると職場の人間関係は上手く行かなくなりがちです。
周りはみな教師である、という気持ちが持てないと、現実の職場は高学歴だけで固められているわけではありませんから、高学歴本人が疎外されていくことになります。
高学歴なるが故のプレッシャー
高学歴には周りが当たり前のように期待する風潮があります。
それをポジティブに受け止め、遺憾なく能力が発揮できればそれに越したことはありませんが、逆にプレッシャーになることもあります。
そして実際に与えられた仕事を上手くこなせないと、期待が大きいだけに落ち込みも大きく、低学歴であれば難なく切り抜けられる場面で高学歴はあっさりつまずいたりします。
そうしたとき周囲に心を開ける人(同じ高学歴の人)がいないと、孤立を深めることにもなりかねません。
理想と現実のギャップを埋められない
高学歴に相応しい仕事、職場に就ければいいのですが、誰もがそうした就職が出来るわけではありません。
それで勤め出した職場がおよそ高学歴が働くには相応しくない場合、低学歴よりはるかに自己同一化は難しくなります。
なまじ才能が豊かなだけに、かえって世に多くある職業、職場にそもそもアジャストしにくいリスクが伴うのも高学歴の特徴のひとつです。
こうなると職場のレベルを引き上げるか、辞めるかするしかありませんので、大半の高学歴は辞める方を取らざるを得なくなります。
しかし気の効いた再就職は簡単には出来ませんので、高学歴ニートになりやすいのです。
高学歴ニートから脱出する方法
運動を始めて習慣にする
高学歴ニートの人口も今は増え続けているようです。
大学を卒業して就職したけれど3年以内に退職する人が半数を超えるので、新卒カード就職に失敗しモチベーションも下がってやる気が無くなったのでしょう。
いったん高学歴ニートに陥ってしまうと、そこから脱出するのは大変ですし、かといって急いで就職してもまたすぐに辞めてしまうとなんにもなりません。
“新卒カード就職に失敗した!”という挫折体験によって自尊心が傷ついてしまっている高学歴ニートが大半でしょうから、傷ついた自尊心を回復させるためには「運動」がもっともお勧めです。
引きこもって“自宅警備員”を続けていた人は体力も落ちていますから、運動を定期的に行うことで、筋力や持久力を取り戻すと同時に、“俺もこれからやるぞ!”という自尊心や意欲を高めることもできます。
関連記事はこちら▽
ハローワーク等求人情報媒体に毎日触れる
別にハローワークにわざわざ出向かなくても、今の時代は自室に引きこもっていて、いくらでも求人検索や問い合わせができる時代ですし、転職サイトに登録しておけば毎日求人情報がメールで送信されてきて、意外に大企業からもスカウトメールがわんさと届いたりします。
しかしそれでもハローワークには週に1回は顔を出したほうがよいでしょう。
“自分は今求職中なのだ”というモチベーションを高めることになりますし、そのうちハローワークの職員と顔見知りになっていろんな情報が教えてもらえることも多いです。
無料就職セミナーも随時開講されていますから、履歴書や職務経歴書の無料添削もやってもらえます。
そして自宅で求人サイトに登録をして、近所の会社の情報を集めましょう。県外の会社に就職するのもありでしょう。
同窓会へ行ってみる
義務教育時代がいいのですが、お盆休みなど小学校や中学校の同窓会があれば行ってみましょう。
高学歴ニートの人はとにかくコミュニケーションに積極的ではありませんが、子供の頃一緒だった学友と会うのはまた別の趣があるものです。
小学校時代の友達と会ってみて、“みんないろいろ苦労を抱えてでも頑張っているんだな”と心がほっこりすることで、目の前の現実と向き合う勇気がもらえることが多いのです。
高学歴ニートの人でも、卒業したのが一流大学とか有名大学の場合、大企業や大官庁に入って人生がうまくいっている(ように見える)かつての同級生にコンプレックスを持っている場合が少なくありませんが、小学校時代の同窓生ならそういう劣等感で悩むこともなく、自然にコミュニケーションをとることが可能でしょう。
ビジネス書を週に1冊は読む
高学歴ニートの人は読書家も多いですが、SFとか読んでいる本のジャンルが偏っている人も散見されます。
意識をしてビジネス書を読むことがオススメです。
今の自分が社会人とはいえない高学歴ニートであったとしても、社会人やサラリーマンが読んでいるのと同じビジネス書のベストセラー(なるべく新刊が望ましい)を読むことで、意識だけでも組織の人間に近づくような体験ができます。
ビジネス書にもいろいろありますが、できるだけ組織論とか志望業界に関係のあること、実務に直接役立つようなジャンルの本を読むことで、自己啓発にもつながります。
パソコンのスキルをアップさせるための本もお勧めです。
どこかスクールに通うのなら、Excelの資格を取るなど、入社したらすぐに役立つようなスキルにターゲットを絞って取り組みましょう。
高学歴ニートから脱出しよう
いかがでしょうか。
高学歴であるがゆえに、現実を受け入れることができずニートになってしまうケースが多くあります。
この状態から脱出するには、意識を変えるしかありません。そして意識を変えるには多くの事例に触れ、行動することが一番の近道だといえるでしょう。
「学歴なんて関係ない!」という言葉は、低学歴な人よりも、高学歴な人の方がその意味を理解しないといけないのかもしれません。
数多くの成功の裏には、数えきれないほどの失敗の山が積まれているものです。
まずはその失敗をたくさん知ることで、物事の見方は変わるものですよ。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。