器用な人の仕事の仕方6つ

器用な人の仕事の仕方とはいったいどのようなものなのでしょうか。

器用な人と不器用な人とを比較すると仕事の進め方や効率などが大きく変わり、最終的には成果にも大きな影響を与えます。

成果が変われば評価も変わるのが当然ですよね。

そこで今回は器用な人の仕事の仕方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

【目次】



器用な人の特徴や性格

仕事を覚えるのが早い

たとえば、職場の同僚を見ていて、「あの人は器用な人だな」と思う人に共通しているのは、「仕事を覚えるのが早い」ということでしょう。

ある部署の複数のメンバーが、同時に新しい仕事に取り組むことになったとします。

その時に、ほかの人に比べていち早く仕事を覚え、自分のものにできるのは、器用な人にちがいありません。

では、どうして器用な人は仕事を覚えるのが早いのか、それは、ものごとの本質をつかんだり、ポイントやコツを見つける能力にたけているからです。

器用な人は感性が優れていて、頭の回転も速いために、人よりも短い時間でものごとを正しく見極めることができます。

「この仕事のポイントはここだな。ここを押さえておけばこの仕事はうまくいくな」ということを、短い時間で把握することができるのですから、人よりも早く仕事を覚えられるのは当然のことと言っていいでしょう。

「器用貧乏」という言葉がある通り、器用な人が必ずしも人よりも出世できるとは限りません。

地道に努力するコツコツタイプの人に出世争いで抜かれることも少なくありませんが、まちがいなく言えるのは「器用な人は仕事を覚えるのが早い」ということです。


人間関係を作るのが上手

器用な人には、人づきあいに関しても器用なところがあります。

多くの人と上手な人間関係を作っていくためには、ある程度、相手に合わせたつきあいかたをする必要があるでしょう。

相手が社交家で人間づきあいが好きな人であれば、最初からフレンドリーに接し、心を開いてつきあえばうまくいくに違いありません。

逆に、人見知りで警戒心の強い相手に対しては、時間をかけて少しずつ距離を縮めていった方が、結果として良好な関係を作れるはずです。

親分肌の人には、相手の懐に飛び込んで、大いに相手を頼りにするとうまくいくでしょう。

このように、相手のタイプや性格に合わせたつきあいをしたほうが、人間関係はうまくいくものです。

器用な人は、相手の性格やタイプを見極めるのが得意な上に、相手に合わせたつきあいかたがむりなくできます。

人とつきあう場合、多くの人は自分のスタイルを貫こうとしますが、そうすると、「ある人とはうまくいくけれど、ある人とは合わない」ということになりかねません。

その点、器用な人は自分のスタイルにこだわることなく、相手に合わせたスタイルでつきあうため、誰とでもうまくやっていけるのです。

人間関係を作るのが上手というのが、器用な人の特徴ということになるでしょう。


考え方が柔軟で適応力に優れている

器用な人は、考え方が大変に柔軟です。

たとえば、仕事をしていて、顧客から何かクレームを受けたとしましょう。

その処理をする場合、これまでの経験に照らして、経験の中から処理する方法を見つけようとしても、うまくいかないことが少なくありません。

クレームは千差万別なため、経験では対応できないことがよくあるのです。

そういう時、先入観や固定観念にとらわれてしまう人は、新しい処理方法を見つけることが難しいでしょう。

経験していないトラブルが起こると、どうしていいのかわからなくなってしまうわけです。

器用な人は、そうしたトラブルにも上手に対応し、処理方法を見つけることができますが、それは思考が柔軟であるからにほかなりません。

固定観念にとらわれることなく、自由な発想をすることができるため、臨機応変に対処法を見つけられるのです。

これはトラブル処理に限ったことではありません。

器用な人は新しい環境になじむのが早いのですが、それも、自分の置かれた環境に対して、柔軟に対応できるためと考えていいでしょう。

考え方が柔軟で、不測の事態に対応したり、新しい環境に適応したりするのが上手というのが、器用な人の特徴なのです。


余裕があり落ち着いている

器用な人というのは、気持ちに余裕があり落ち着いて物事に取り組むことができます。

人間は切羽詰まっていると視野が狭くなり、複数の事柄に目を向けることができません。

しかし器用な人の場合は冷静に広い視点を保ち続けることができるので、複数の作業を同時にこなしたり効率のいい筋道を設計したりすることが可能です。

頭の回転がよく処理能力に優れているというのもありますが、何より「そつなくなんでもこなせる人」というのはその実力をあらゆる状況において適切に発揮できるのです。

一方で、それゆえに冷めているように見られてしまい、内に秘めた熱意が伝わらないこともあります。

また、実際に冷めているからこそ器用にこなすことができたのに過ぎず、肝心のところではうまく立ち回ることができないというケースもあります。

余力を残していそうだからと言って面倒事を押し付けられたり便利屋扱いをされたりすることも。

そのため器用な人というのは、意外にも本人が心から実現したいと願っていることを叶えることができないという悩みを抱えていることもしばしばあるのです。

「器用貧乏」とはよく言ったものですね。


マメである

器用な人というのは基本的にマメで、日ごろからあらゆる方向に意識が行き届いています。

だからこそ複数の作業を同時進行していくことが苦ではなく、不測の事態が起きても柔軟に対処することが可能です。

常にアンテナを広げており、様々な分野から取り入れた幅広い知識やテクニックを生かすことで、物事に取り組むうえですぐにコツを掴んだり要領よく進めることができたりします。

わからないことがあっても放置せず自分で調べて解決する、苦手なことも放り出さずに向き合ってみるという習慣が身についているので、傍から見たら何でもできる器用な人に映るのです。

いくら器用な人だからといって、最初から何でもかんでもできる万能人間だったわけがありません。

マメに経験やチャレンジを積み重ねていくことで自分の得意分野を増やして苦手も克服し、自分の能力を地道に開拓したからこそ、その器用さを手にすることができたのです。

先天的に器用な人もいるものですが、マメに働く努力なしでは器用さを育てることはできません。

多才さの影には、その多くの才能を育てあげるだけの下積みがあるということですね。


中庸を好む

器用な人は一方に偏ることがなく、過不足なくバランスの取れた状態を好みます。

「何事もほどほどが一番」ということで、極端に一つの物事だけに執着をしたり入れ込み過ぎたりしせず、反対に露骨に嫌がったり避けたりすることもないからこそ器用でいられるわけですね。

特定の何かに固執してしまうと、融通が利かなくなり他の事が手につかなくなってしまいます。

また、完璧に遂行することにこだわってしまうあまり、些細なミスや状況の変化にも耐えられなくなった結果、失敗したり遠回りしたり…などといったことも。

バランス感覚に優れた器用な人というのは、度が過ぎることの危険性をよく理解しているのです。

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということわざが表すように、度が過ぎるということは不足していることと同じくらい、場合によってはそれ以上に良くないこと。

器用に立ち回ることができるのは、このことを強く意識して極端に走らずにいるからです。

また、程度をわきまえているということは、自分のキャパシティーを把握しているということでもあります。

自分の限度を知り、それを超えない範囲で物事をこなせるというのが、器用な人が器用であるゆえんなのです。


器用な人の仕事

器用な人は仕事のスケジュールをしっかりと立てる

仕事が器用な人は、特に複数の仕事をこなさなければならないようなケースでは、まず仕事に優先順位をつけます。

仕事は与えられた順番にこなすのではなく、緊急性が高く重要性が高い仕事を最も早く対応すべき仕事である事を知っているのです。

仕事の優先順位がつけられたら、仕事をこなす上で最も重要な事のひとつである、納期を守るために、スケジュールを引いていきます。

この作業が終わってはじめて、仕事に取り掛かります。従って、器用な人が仕事を受ける場合には、仕事の依頼を受けるときには必ず緊急度と重要度を確認してすすめています。

自分自身の仕事のキャパシティを知っている

器用に仕事をこなす人は、自分自身が普段どのくらいの量の仕事が自分にとってのキャパシティなのか?を知っています。

そして、仕事の正確さとスケジュールを守る事も重要視しています。

そのため、器用に仕事をこなす人ほど、自分のキャパシティの7割~8割位の負荷で仕事を進め、残りの部分は緊急で何かが起こったときのために、余力として持っておくことを考えます。

余力は自分自身が対応できる作業量でもあり、スケジュール管理上の余力でもあります。

余力を持っておくことで、対応している仕事で思わぬ問題が発生した場合でもスケジュールをずらす事なく、納期を守って仕事が進められる事を知っているのです。



上司や周囲への報告を怠らない

仕事が器用な人は、上司や同じ仕事をしているメンバーへの報告・情報の共有を怠りません。仕事を依頼されてから納期までの間で、重要な通過点は常に報告をします。

自分の仕事の進捗を報告しておく事で、突発的に課題が発生してしまったり、新たに別の仕事が発生してしまった場合でも、これまでの進捗報告ができていれば、上司やメンバーから、助力やアドバイスを受けやすくなる事を知っているのです。

また、期間の長い仕事では、仕事の依頼者側から現状どこまで進んでいるのかといった報告を求められるケースがあります。

このような場合でも、常日頃から報告ができる準備をしておく事で、安心感を与えられます。

器用に仕事ができる人は、仕事は自分ひとりでやっているのではないということを理解しているため、報告する事の重要性をしっているのです。

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器用な人は仕事のタスクに優先順位をつける

器用に複数のタスクをこなすためには、一つ一つのタスクに優先順位をつけることが重要です。

マルチタスクプレイヤーの人は、複数のタスクが溜まってきた時に、頭のなかでタスクを整理して優先順位をつけているのです。

無意識にそれをしている人もいるのですが、もし、仕事中に複数のタスクが発生して混乱してしまったら、まず、溜まっているタスクを書き出してみましょう。

箇条書きにしてみて、納期が早いもの、緊急性が高いものから順番に番号を振っていけばいいのです。

慣れてくると、書き出すことなく実践できるようになるはずです。



スケジュール管理ツールを活用している

時間内に仕事を完遂出来る人は、スケジュール管理をしっかりとできています。

会社で仕様しているスケジュール管理ツールを活用したり、時間毎に記入ができるスケジュール帳を使っている人もいます。

そのような人は、無尽蔵に仕事をしようとはせず、ある程度時間を決めてタスクをこなしていきます。

自分が見積もった時間で予定通りのタスクが終わらない場合は、スピードを意識したり、時には、他のタスクを翌日に回したりしながら調整をすることができるため、早い段階で他部署間との納期の調整ができるため、「納期に遅れた」などといった事にはならないのです。

器用な人の仕事方法は事前にリスクを考える

仕事が出来る人は自分の能力とキャパシティーを把握しています。

仕事を任せられるときにできないことはできないと判断できるのです。

「自分はここまで出来るが、ここはできない」と事前に言っておけば、上司やクライアントはそれを承知のうえで仕事を依頼することができます。

結果的にトラブルにならないのです。

依頼されたことをすべて引き受けてしまうことは非情にリスキーです。

一見いい人のように思えますが、結局仕事を完了することができないと他の人に迷惑をかけることになります。

何かの仕事を引き受けるときには、そのタスクにともなって起こりうるリスクや自分のキャパシティーを相手にしっかりと伝えることが重要です。

器用な人の仕事の仕方はスマート

いかがでしょうか。

器用な人の仕事方法はあなたのイメージ通りで、マルチタスクをこなし、スケジュール管理もばっちりです。

あなたもいきなりそういう仕事をするのは少し難しいはずですので、まずはできるものから少しずつ始めてみましょう。

器用な人もはじめから器用であったわけではないことを知っておくだけでも、チャレンジ精神が保てるはずですよ。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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