想像力が豊かな人の特徴と想像力を鍛えるトレーニング方法とは?

あなたは想像力が豊かな人だと自分で感じるでしょうか。

想像力が豊かな人とそうでない人とでは人間関係からその人の人生の充実度まで大きく異なります。

やはり前者のほうが有意義な人生を過ごすことができるでしょう。

そこで今回は想像力が豊かな人の特徴と想像力を鍛えるトレーニング方法についてご紹介していきます。



想像力が豊かな人の特徴

柔軟な考え方をすることができる

想像力が豊かな人の特徴として、柔軟な考え方をすることがあげられます。

想像力が豊かということは、思考において常識にとらわれていないとも言えます。

普通の人が考えることや想像することには制限があります。

それは、無意識のうちに、思考に常識や経験則などから制限を設けているからです。

想像力が豊かな人は、そういった制限をせずに物事をとらえているため、柔軟な考え方をします。

そのため、何かの解決策を考えたり、アイディアを練るときなど、想像力豊かな人は既存の方法以外の策を思い付くなど本領を発揮します。

これは想像力豊かな人が常識はずれであるという意味ではありません。

あくまで、今までのルールや法則に惑わされずに物事を考えることが出来るということです。

しかし、想像力が豊かな人の意見やアイディアは普通の人から見ると奇抜に見えるものです。

そのために、理解を得られずに冷たくあしらわれたり、採用されなかったりと嫌な思いをすることがあげられます。

想像力豊かな人の柔軟な考え方が生かされるかどうかは、フォローしてくれたり耳を傾けてくれる理解者が周囲にいるかどうかで大きく変わります。


共感能力が高い

想像力が豊かな人の特徴として、共感能力が高いことがあげられます。

共感能力とは、他者の気持ちに寄り添ったり、他者の気持ちを推し量る力のことです。

想像力が豊かな人は、相手の感情という目には見えないものに対してもその想像力を発揮しています。

そのため、相手の様子や僅かな差から相手の気持ちを察することが出来るのです。

しかし、相手の気持ちを分かった上でわざと意地悪をしたり嫌がらせをする人も少なくありません。

そういった人は想像力というよりは、経験則で他者の状態を判断しているだけです。

そのため、想像力が豊かとは言えません。

本当に想像力が豊かな人は、他者の感情だけではなく痛みも想像出来ます。

そのため相手の気持ちを尊重し、共感して寄り添うことが出来ます。

共感能力が高い人は、他者の喜怒哀楽といったものを普通の人よりも普段から強く意識することになります。

そうすると自分以外の感性や考え方に対する理解も自然と深まり、多角的なものの見方が出来るようになります。

そのため、想像力が豊かな人は普通よりも高い共感能力も備わっていることが多いのです。


強い個性を持っている

想像力が豊かな人の特徴として、強い個性を持っていることがあげられます。

想像力が豊かな人は思考において常識にとらわれない人が多いため、人とは違う感性や考え方などが備わり、強い個性を持っていることが多いのです。

想像力が豊かだと、既存の考え方よりも進んだ考えをしたり、画期的なアイディアを思い付いたりもします。

それは他の人にはない感性や考え方をするためで、とても強い個性と言えます。

しかし、周囲のやり方にとらわれずに物事を進めてしまうこともあります。

これは悪いことという訳ではありませんが、しばしば周囲の人に理解を得られなかったり、周囲の人がおいてけぼりになってしまうことがあるのです。

想像力が豊かな本人にとっては取るに足らないことでも、周囲の人にとっては理解が追い付かずに異質に映ったり、他の人とは違うと思われてしまいます。

もちろん、想像力が豊かな人が自分の考えを噛み砕いて周囲に伝えて理解を得ていれば何も問題はありません。

しかし、そういった労力を割かないと、時に変わった人であると言われてしまうこともあります。

ただし、想像力が豊かな人はとりたてて頑固という訳ではないので、必要であればきちんと周囲に理解を求めます。

理解さえ得られれば、想像力の豊かな人の強い個性は周囲の人にとっても斬新で好感の持てるものになります。


想像力豊かであることの長所

人の気持ちを推し量ることができる

想像力豊かな人は、人から好かれやすく、良好な人間関係を構築する能力にたけています。

それは、想像力に優れた人が、他の人の気持ちを推し量ることができるためにほかなりません。

たとえば、朝、職場の同僚がいつもとちょっとちがった表情をしているとしましょう。

明らかに具合が悪そうというわけではないけれど、どうもいつもとは様子がちがうという程度だったとすれば、多くの人は同僚の変化に気がつかないものですし、たとえ気づいたとしても、その変化の原因になっていることにまでは思いが至らないに違いありません。

しかし、想像力豊かな人は、同僚の小さな変化に目をとめ、その変化がどうしておきたのかを想像することができます。

そして、同僚に「何か仕事のことで悩みでもあるのではないか。もしあるのなら、遠慮なく言ってほしい」というように気を配るのです。

他の人は読めないような自分の心のうちを推し量ってくれ、そのように声をかけてもらえば、誰しも嬉しく感じるに違いありません。

「そんなにも、自分のことを思ってくれているのか」と知って、声をかけてくれた同僚のことを好きになるでしょう。

人の気持ちを推し量り、読み取ることができるというのが、想像力豊かな人の長所なのです。


リスク回避やトラブル処理能力にたけている

想像力豊かな人は、今後起こりうることを想像することが大変に上手です。

たとえば、新しい仕事を上司から任されたとしましょう。

その場合、多くの人は仕事を進めながら、そのつど、起こったトラブルやアクシデントに対応しようとしますから、うまく処理できないことが少なくありません。

どうしていいのかわからず、上司や先輩のサポートを仰ぐということも多いでしょう。

その点、想像力豊かな人は、初めて行う仕事でも、トラブルをうまく処理することができます。

それは、事前に、「この仕事にはどんなリスクがあるだろうか。どんなトラブルが起こりうるだろうか」ということを細かく想像できるためにほかなりません。

「顧客から、こういうクレームが来るかもしれない」ということを想像できれば、事前にその時の対処法を考えることもできるでしょう。

事前に想定しておけば、クレームがきたりトラブルが起こったりしたときにも、慌てる必要はないわけです。

また、起こりうるトラブルを事前に想定してあれば、そのトラブルが起きないようにすることも可能になります。

つまり、想像力豊かな人は、トラブル処理だけでなく、リスク回避能力にもたけていると言っていいでしょう。

人にはない発想によってオリジナルティが出せる

創造力があるというのも、想像力の豊かな人の大きな長所と言っていいでしょう。

想像力豊かな人は、人には思いつかないような発想をすることができます。

たとえば、仕事をする上でも、「他の人はやっていないけれど、こんなやり方をしてみたら、この仕事はもっと効率よくできるのではないか」という想像ができるため、人とは違うやり方を自分で生み出すことができるのです。

より効率的な仕事のやり方を創造し、より良い成果を上げることができれば、上司からの評価は当然高まりますし、同僚から尊敬を集めることもできるに違いありません。

創造力豊かな人の創造性は仕事以外でも、あらゆる分野で発揮されます。

料理一つするにしても、レシピ通りの料理ばかりすることなく、「別の食材を使ってみたら、もっとおいしくできるのではないか」という想像をし、自分オリジナルのレシピを創造することができます。

想像力豊かな人は芸術や芸能の才能を持っていることが少なくありませんが、そのもとにあるのが、人にはない発想力による創造性ということになるでしょう。

人にはない発想ができるため、人とはちがった作品を生み出すことができるというわけです。

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想像力を鍛えるトレーニング方法

とにかく何かを想像してみる

想像力を鍛えるトレーニングというと、なにか難しいことを考えなければならないと思ってしまうかもしれませんが、まずは何でも良いので想像してみることがひとつのトレーニングになります。

なぜ自動車は走るのか、お昼に食べたハンバーガーは何から作られているのかなど、身近に転がっているけれど普段深く考えないようなことを考えてみましょう。

その原理や成り立ちなどについて改めて考え直してみると、当たり前のように利用できる環境にあることが不思議だなと思えるようになるはずです。

昔の人は電気がなかったからエアコンなどで温度管理ができなかったんだな、といったことを考えてみるのも良いですね。

想像するという行為は脳の前頭前野という場所で行われます。

何かを想像すればするほど前頭前野は鍛えられ、それによって想像力もどんどんと鍛えられていくのです。

想像するものはいわゆる空想といわれるものでも問題ありません。

空を飛んだらどんな気持ちか、魔法が使えたらなど、ファンタジックなことでも良いのです。

自分が見た夢の内容を思い出すことも有効です。

想像を繰り返していくうちに前頭前野が鍛えられ、だんだんとそのイメージは鮮明になっていくでしょう。


テレビや本を利用する

自分で思うように想像ができないのであれば、テレビや本を利用してみましょう。

例えばドラマや映画を見ていたならば、その先の展開を予想してみるのです。

恋愛作品であればこのあと主人公はどのようにして相手と結ばれるのか、決定的なセリフはどのような言葉になるのか、アクション作品であればこの後誰と戦ってどちらが勝つのか、仲間が駆けつけるのかといったように考えてみましょう。

それだけで十分想像するという行為になり、脳が鍛えられていきます。

本の場合は小説がおすすめです。

特に挿絵がないものであれば文章を読んだときにどのようなシーンが展開されているのか視覚的にはわかりませんから、絶好の想像トレーニング材料となってくれます。

主人公はどのような見た目をしているのか、必死に走ったなどの描写があるのならばどのような表情をしてるのかなど想像してみると良いでしょう。

いつも本を読んでいるので好きなジャンルだとすぐに想像できてしまうという場合には、あえて普段あまり読まないようなジャンルに挑戦してみるというのも有効です。

ジャンルが違うと考え方も異なってきていつもと違う想像力を働かせることができるので、良いトレーニングになります。


様々な経験をする

ただじっと物事を考えるだけでなく、様々なものに触れる経験をすることも想像力のトレーニングになります。

例えば他業種の人など、普段あまり関わらないような人と話してみると、意外な考え方をしていたり今まで知らなかったことを知ることができます。

物事というものは多角的な考え方ができるものですから、人の考え方を知るということは自分の想像の幅を広げてくれる良い機会となるのです。

旅行に行ってその土地特有のものに触れることができたのならば、その土地のことをイメージしてくださいといわれたとき、行ったことがない人よりも具体的なイメージができるようになります。

料理を作れば普段何気なく食べていたものにはこんなにたくさんの材料が使われていたのかと気がつくことができるでしょう。

様々な物に触れるということは、想像するための部品を集めているようなものです。

経験によって得られた部品を組み上げていくことでより高度で鮮明な想像ができるようになりますから、部品を集めるために様々な経験をすることは大切なことなのです。

想像と行動は全く逆のもののように感じますが、行動することも立派な想像力トレーニング方法であるといえるでしょう。

想像力豊かな人に向いている仕事

想像力って一体何だろう?

今までのあなたの暮らしの中で想像力という言葉を耳にする機会はありませんでしたか。

想像力とは言葉の定義がかなりざっくりとしており、説明が難しい言葉ではあるのですが主に日常で使用される場合は次の2つの場合があるでしょう。

・過去に起こった記憶(映像・会話・できごと)を頭の中で再生するように思い浮かべる能力

・まだ起こっていないことや生み出されていないものに対して想像の中で思い描いていく能力

おおまかに分けると、これらの2つが想像力と言われるものとなります。

たとえば人間関係では、前者が使われる場面が多くあります。

たとえばなぜか友人に元気がなかった時、原因になりそうなことが「あれかもしれない!」「それともこっちのせい?」などたくさん思い浮かぶような場面で発揮されるでしょう。

英語でimagination(イマジネーション)という言葉があるように、芸術が得意な方やクリエイティブな方は、後者の方を褒められることもあるかもしれませんね。

なにかを生み出したり創造したりするときの能力には、頭のなかで思い描いていく想像力が大きく関わっているのではないでしょうか。


想像力が豊かだからこそできること

想像力が豊かだと、どんなメリットがあるのでしょうか。

たとえば、友人との関係性のなかで楽しかった会話や嬉しかった会話をハッキリと頭の中で思いかえすことができるのは非常に役に立ちます。

長いあいだそれを記憶しておくことができたり、思い返した内容を今後の関係性に役立てたりすることができるからです。

時には悲しいことがいつまでたっても忘れられないということもありますが、それがあるからこそ人間関係での失敗に気づきやすくなるのです。

想像力が豊かだということは、相手がこれから得られる喜び・相手が過去に受けた苦しみ・相手が現在抱えている悲しみなど、さまざまな時系列の感情をきちんと想像して汲み取れるということです。

そのため友人から信頼が厚いこともあるでしょうし、仕事上でも穏やかな人間関係が築きやすくなるでしょう。

学校行事や仕事上の人間関係では非常に役に立つと言えるのではないでしょうか。

反対に想像力が足りないと、手に何が起こっているのかどんな感情を抱いているのか、思い描くことができず「きっとこう思っているにちがいない」と的外れな憶測で相手を振り回してしまうこともあります。

想像力は人間同士が共感でコミュニケーションする際に、非常に役に立つ能力と言えます。

想像力を活かした仕事がしたいなら

想像力という才能ゆえに、必要以上に他人の感情に敏感になってしまうこともあり、大変な思いをすることもあるでしょう。
時には落ち込むこともありますが、決して悪いことばかりではありません。

あなたの豊かな想像力を活かしたいなら、クリエイティブな事に挑戦してみませんか。

想像力は他人の目に触れにくい特性がありますので、「自分にはそんな才能ないよ」と謙遜する人も多いのですが、たとえばスポーツで足が速い人と遅い人がいるように人間には生まれ持った個性としてセンスや才能があります。

過去・現在・未来、さまざまなことに思考や記憶を巡らし、はっきりと思い描くことができる能力は、全ての人に与えられる訳ではありませんから、まさに恵まれた才能と言えます。

楽器を演奏したり、歌を歌ったり、ダンスを踊ったり、絵を描いたり、芸術方面では豊かな感情表現が必要な場面が多々ありますが、想像力を駆使してさまざまな表現ができるのは大変役に立つ能力なのです。

退職されて自分に自信がもてなかったご老人が、ある日趣味を始めたら突然才能が花ひらいたというエピソードを聞いたことがありませんか。

そのような人が想像力の活かし方をもっと早くに知っていたら、また違った人生があったのかもしれません。

それほど想像力というのはなかなか気づかれにくくも、素晴らしい才能なのです。

ぜひ自信をもってあなたの学校生活や仕事・趣味の面で役立てていってください。


想像力を養うには徹底的に考え抜くこと

いかがでしょうか。

想像力というのは、自分自身の今後にも、相手とのコミュニケーションにもとても重要なスキルです。

想像力がないと、目の前の安易な道を選びがちで、最終的は苦労することも少なくありません。

また、相手がどのような気持ちで伝えてきているのか、どのような立場なのかなどの想像をしないままコミュニケーションをとったとしても、うまく噛み合わないどころか、お互いが嫌になってしまいます。

相手が重要な人物であればあるほど想像するスキルは必須となります。

このようにただ物事を空想するのではなく、その先の未来を考えることでどういう選択をし、行動に移すのかまでを一生懸命考え抜くのが想像力なのです。

この想像力を鍛えるには常に相手の立場になって考えること、そして自分自身を客観的にみる癖をつけることです。

俯瞰した視点を持てば、あなたには何が求められているのかが自然とわかるようになってきます。

いきなり頭の中でやろうとするのは不可能なので、一度紙に書き出して相関を明確にするのがいいでしょう。

その繰り返しで自然と想像力は身についていくはずです。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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