安請け合いしてしまう人の8つの心理や理由と安請け合いしない方法とは?

安請け合いとは、あまり深く考えずに簡単に引き受けてしまうことであったり、やるかどうか確信が持てないのに請けおってしまうことを意味します。

つまり、安請け合いする人というのは、相手の熱量とは真逆に何も考えずに引き受けてしまう軽い人間だという意味合いで使われることが一般的です。

特に仕事の場面ではこういった人が続出するのではないでしょうか。

そこで今回は安請け合いしてしまう人の心理や理由と安請け合いしない方法についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。



安請け合いしてしまう人の心理や理由

ものごとを楽観的に考えすぎる

人から何か頼まれごとをした時、人は、その頼まれごとの内容を考え、「自分にできるかどうか」を判断します。

そして、「自分にできそう」と思えることは請け負い、そうでないものは断ることになるわけです。

安請け合いする人も、その点は変わりません。

ですから、「どう考えても不可能で、自分にできるはずがない」と考えることについては、その依頼を拒否することもありえるのです。

ただ、ふつうの人に比べて、拒否することが少なく、「OK」と答えることが多いのが、安請け合いしてしまう人ということになるでしょう。

なぜ、そうなってしまうのか。

それはつまり、依頼されたことの内容について、「自分にできるだろう」と判断することがふつうの人よりもずっと多いからです。

と言うと、「かなりの自信家」をイメージするかもしれません。

しかし、安請け合いする人は、自信があるわけではなく、ものごとを楽観的に考えすぎるために、そう判断してしまうのです。

自分の力量に照らして、「できるだろう」と客観的に判断するのではなく、プラス思考なために「なんとかなるだろう」と甘く考えるのが、安請け合いする人の思考の特徴と言っていいでしょう。

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人にやさしい性格

傍から見ていて、「あんな無理な注文を受ける必要はないのだから、キッパリ断ればいいのに」と思うような依頼を安請け合いしてしまう人がいます。

いわゆる「お人好し」のタイプの人ですが、そういう人には、人にやさしい性格という共通点があります。

やさしい性格のために、人に対してできるだけのことをしてあげたいという気持ちを常に持っています。

ですから、人から「こうしてくれませんか?」とか「こうしてください」と頼まれると、なんとかしてその人の希望に応えてあげたいという気持ちを強く持つのです。

それと同時に、「断ったら、相手が困るだろうな」とも考えます。

相手が困るようなことはすべきでないと、やさしい性格の人は考えるのです。

安請け合いしてしまう人というと、軽薄な人というイメージを持つ人も少なくないでしょう。

しかし、このケースの安請け合いは、けっして軽薄な行為ではありません。

相手のために、自分は少々むりをしても依頼を受けるのですから、それは、「利他的な行為」ということができるでしょう。

「人の立場に立ち、自己犠牲を払うことができるタイプの安請け合いをする人もいる」ということなのです。

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気が弱く、人から嫌われることを怖れる

前項は相手本位に考えるために安請け合いするケースでしたが、自分の本位に考えて、安請け合いする人も少なくありません。

人からなにか頼まれごとをしたとき、それを断れば、その相手がいやな思いをするかもしれません。

少なくても、断わった人に対して、良い感情は持たないでしょう。

怒りの感情を持つこともありえます。

気が弱い人は、そのように、相手の気持ちを想像します。

そして、「相手を不快にさせたり怒らせたりして、嫌われることは避けたい」と考えるのです。

とにかく「OK」と答えておけば、相手は満足するわけですから、少なくてもその場で嫌われることはありません。

そのため、自分が依頼に応えられるかどうかは考慮しないで、その場しのぎで、依頼を承諾してしまうのです。

結果、自分の手に余って、依頼に応えられず、かえって相手に迷惑をかけてしまうことも少なくありません。

安請け合いしたがために、相手を怒らせてしまうこともありえるわけです。

そういうリスクがあることをわかっていても、「目の前にいる相手を怒らせたくない」という気弱な性格から、安請け合いを繰り返してしまうのが、このタイプの人の特徴ということになるでしょう。

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何でも自分でやらなきゃ気が済まない

何でもかんでも安請け合いしてしまうからといって、ただ人が好いだけのお人好しとは限りません。

中には自分でやらなければ気が済まないから、安請け合いしてしまう人もいます。

そしてこのタイプの人は完璧主義者であることが多く、何事も自分で完ぺきにこなそうとするがゆえに他者に任せるということをしません。

それくらいなら自分でやった方が良いと考え、その結果が安請け合いに繋がるのです。

また完璧主義者であると同時に責任感や使命感も強いため、できる限り周囲の期待には応えたいと考える人もいます。

このように周囲の期待には応えたい、さらに自分に与えられた仕事はきっちりこなしたいと思えば思うほど、周囲から頼まれれば断ることができなくなってくるのです。

しかしこのような人は何でもかんでも安請け合いしてしまったゆえに、自分の手に余って身動きが取れなくなることもありますから注意が必要です。

いくら頼みごとを気持ちよく引き受けたところでそれを最後までこなせないようでは、いずれ周囲からの信頼を失ってしまいます。

ですからできないことはできないと断る勇気も必要ですよ。

相手の気持ちを優先して考える

頼まれごとを断り切れない性格の人というのは、自分よりも先に相手の気持ちを考えてしまう傾向にあります。

自分が断ることで相手が損をしてしまうのではないか、相手を傷つけてしまうのではないかと思い、つい安請け合いしてしまうのです。

また自分が引き受けることで相手が喜んでくれると、いくら自分が損をしてもそれで構わないといった心理も働いています。

ですからこのようにすぐ安請け合いしてしまう人というのは、基本的に良い人であることが多いと言えるでしょう。

断ることによって相手を傷つけまいといった心理が働くのですから、たとえ安請け合いすることで自分が大変な思いをしてもそれで良いと考えているのですから。

ただし一歩間違えると周囲からは便利に扱われてしまうことがしばしばあります。

たとえ気のすすまない頼み事でも渋々引き受けてしまうのですから、周囲からはあの人に頼めば断られることはないだろうといった評価を受けてしまいます。

こちらは相手の気持ちを考えるからこそ断り切れないのですが、相手からはただ便利な人だと思われてしまうこともあるとなると何となく腑に落ちない気もしますね。

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義理人情に厚い

義理人情にとても厚い性格だからこそ、頼みごとをされたら断れないといったケースがあります。

周りに対して感謝の気持ちを常に持っているからこそ、何かを頼まれたらその恩に報いろうとするのです。

それゆえに自分が受けた恩は忘れず、何かで恩返しをしたいと常日頃から考えており、その相手から頼みごとをされたら恩返しをするチャンスだと受け取ります。

そしてこのタイプの人は、自分が周りに対してしてあげた恩はそれほど評価せず自分が受けた恩の方を評価しますので、周りからは非常に頼りにされていますし信頼もされていると言えます。

ただし義理人情に厚い人は、もう一方では非常に騙されやすい性格をしているとも言えます。

例えばお世話になった相手から無理難題を押し付けられても、心のどこかで断れば恩返しができないと考えるため、嫌々ながらでも引き受けてしまうからです。

ですがそういった無理難題には詐欺や押し売りのようなものだってあります。

しかし義理人情に厚い人はたとえそれが詐欺や押し売りだと分かってはいても、相手に一度でも恩を受けていると結局は安請け合いしてしまうのです。

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安請け合いしない方法

やるべきことの計画をきちんと立てる

まず、頼まれてことを何でもハイハイと受け入れてしまうタイプというのは、優しいのではなく自分がやるべきことややらなくてはならないことをすぐに疎かにしてしまう人だということを認めてください。

自分にできることであればどんなことでもお手伝いをしてあげたいという心がけは素晴らしいものですが、それで負担を大きくして自身のやりたいことをそっちのけにしてしまっては意味がありませんし、期待されたからと処理能力以上のことを引き受けて後悔する場面なども出てくるでしょう。

自分が何をしたいのか、いつまでに何をやるべきかしっかりと計画を立てるクセ付けをしておきそちらを優先させ、その上で余裕ができた時にだけできる範囲で頼みごとを聞くように心がけてください。

そうすれば少なくとも安請け合いで無理をしてしまうことはなくなります。

誰しも自分のことが一番ですし、自身のことがしっかりとできなくなりそうなのにそれでもお願いを受け入れてしまってはただの無責任です。

いつもよりも頑張ればどうにかなると思うことはやめましょう。

引き受けたことをこなせなかったり失敗をしたときに迷惑をかけますし、お願いことを断ったとき以上に信頼を失ってしまいます。



断ることは嫌われることではないと知る

安請け合いをしてしまう人というのは頼みごとを断ると嫌われてしまうのではないか、期待してもらったのにガッカリさせてしまうのではないかということを恐れていることが多く、失望されたくないがためにイエスマンになってしまいやすいのが問題です。

しかしそれは大きな勘違いであり、断ることは決して悪いことではありませんので考えを正す必要があります。

最も悪いのは相手に無用の期待を持たせてしまうことです。

頼みごとというのは時間が経ってしまうほど断りづらくなってしまいますから、中途半端な返事はやめて無理だと判断した段階できっぱりと断る勇気を持つようにしてください。

その際に相手にもきちんと理由を伝えることで納得してもらいやすくなりますので、なるべく説明は怠らないようにしましょう。

その上で頼みごとをしてきた相手が怒ってしまってもそもそも筋違いですし、自分の都合しか考えていない身勝手な感情ですからこちらは何も悪くありません。

特に人の顔色を見る日本人はノーと言えないタイプが多いのですが、できないことをイエスというほうが問題だということを理解してください。

便利屋扱いから卒業する

安請け合いする人というのは、どこか「自分なら何とかしてあげられるだろう」と根拠のない自信を持っていることが多く、その思い違いが自分を追い詰めてしまいます。

しかし、頼りがいがあって多くの人から一目置かれることと、何でもいうことを利く都合のいい人だと思われているのは全く違うものです。

安請け合いをしてしまう人というのは多くの人から後者の扱いを受けていることを自覚しましょう。

何でもハイハイと受け入れてしまうからこそ頼みごとやお願いごとが後を絶ちませんし、自身も心と身体がなかなか休まることがないのです。

頼もしいというイメージを持たれているからではなく、便利屋か何かと同様に思われているのだと考えてください。

解消のためには自分にもできることとできないことがあると周りに示すこと、何か頼みごとをされて都合がつかなかった場合には冷静に現状を把握して、無理であると正直に伝えることが大切です。

まずは自身の能力を正確に把握するところから始めてください。

その上でお願いごとに対して毅然とした態度で判断をすることが大切ですし、そうした姿を見せることでそもそも頼みごとをされる頻度も減ってきます。



自分が本当にやりたいことを優先する

自分が一番やりたいことを優先するようにすれば、他人からの対して重要でない申し入れを受ける必要がなくなり、安請け合いしなくて済みます。

安請け合いしてしまうのは、自分の時間が余っていると感じているからです。

1時間後に締め切りの書類が終わっていない時に、他の人から大掃除の手伝いを頼まれたら断りますよね。

でも、頼まれた時点でやることが特になかったり、自分の趣味のために明けて置いた時間だったりすると、「まぁいいか」とついつい引き受けてしまう人は多いと思います。

時間があるからと言って人からの頼まれごとをどうしても断れずにすべて引き受けてしまうのであれば、自分の予定を最優先にしてしまいましょう。

手っ取り早いのは、手帳に自分の予定を書き込むことです。

手帳は「やらなければいけないこと」だけをかくものではありません。

「自分がやりたいこと」を書いてみましょう。

そして、「やりたいこと」を「自分が今やらなければいけないこと」にしてしまうことです。

そうすれば、余った時間を他人からの頼まれごとに使わなくて済みます。

安請け合いする時間をなくしてしまいましょう。

相手に褒められるために引き受けない

安請け合いしないためには、引き受けたことで相手に褒められようと考えないことです。

何かを引き受けるのは相手のためだと思い込んでいる人は多いのではないでしょうか。

たしかに重大な出来事なら引き受けることで手助けになることもありますが、安請け合いしてしまう人の多くは残念ながらどうでもいいことまで引き受けてしまっています。

そして「相手のため」と言いながら、心の根底では「引き受けたら相手に褒められるかも」といった気持ちが隠れていることも多いのです。

安請け合いするのをやめたいと思ったら、安請け合いしても誰も得しないことを理解しましょう。

相手のためになるどころか、自分のためにもなりません。

「褒められるかも」という考えを捨てることも必要ですが、「誰かに認められたい」という気持ちは誰しも持ち得るものなので、難しいようなら「褒められたとしても大したことじゃない」と発想を転換してください。

褒められることは大したことじゃないと思えば、褒められることに執着しない考え方を持つことができます。

そうすることで、相手から何かを頼まれたときにずいぶん断りやすくなるはずです。



物だけでなく人も断捨離する

一時期はやった物の断捨離ですが、これは人間関係にも応用できるものです。

安請け合いする自分を変えたければ、ちょっとしたことを自分に頼んでくる人たちとの関係も断捨離しましょう。

人に頼みごとをするというのは、相手の時間を自分のために使わせるということを理解しておかなくてはいけません。

ですから、本当に大切な人であれば、大切な人の時間を自分のどうでもいい用事のために使わせようとは思わないものです。

安請け合いしてしまうのは自分がハッキリした態度を示さないからだとか、ちゃんと断れないからだと悩む人は多いのですが、実際には頼む相手にも非があります。

安請け合いするのをやめたければ、そういった人たちとの関係を整理しましょう。

付き合っている限り頼まれごとが減ることはまずないでしょうし、そのたびに引き受けていては自分の時間がいくらあっても足りません。

人との関係を断捨離というと冷たい人に思われるかもしれませんが、どうでもいい頼みごとをしてくる人よりも、自分のことを考えてくれる人を大切にすべきです。

ほんの少し距離を置くだけでも随分変わりますから試してみるといいでしょう。

安請け合いする人には注意しよう

いかがでしょうか。

安請け合いする人には注意するに越したことはありません。

大事な要件であればあるほど、気をつけたほうがいいでしょう。

しかし、そのような人はパッと見てわかるものではありません。

どうやって見極めるかのコツはやはりその人の言葉ではなく、行動をしっかりと観察することです。

いくら口ではそれっぽいことを言っても行動は一切ごまかすことはできません。

これは他のことにも応用が可能なので、ぜひ覚えておくと便利ですよ。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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