優秀な人がやる気をなくす理由は?ダメな職場の特徴と対策を紹介!
あなたの職場にも、周りよりも仕事のできる優秀な人がいるでしょう?
その人が後輩や部下という立場であるなら、つい頼りきってしまっているかもしれません。
しかし、優秀だからこそ仕事への意欲をなくしてしまうこともあるもの。
ここでは、優秀な人がやる気をなくす理由について見ていきたいと思います。
また、そういう会社の特徴や対策についても触れていますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
優秀な人がやる気をなくす理由
優秀な人は会社への貢献度も高く、周りより優遇されているというイメージを持っている人も少なくありません。
しかしながら実際には、優秀な人ほどやる気をなくすことも多いもの。
それはなぜなのかというと、やはり待遇面などでの不満があることが大きいようです。
張り合いがないから
優秀な人は、一般的に考えて同期よりも仕事ができることが多いです。
新人の頃は、目標とする上司などがいたとしても、時間が経つとともに自分の方が優秀になってしまうことも。
また、同期が最初から優秀な人と仕事で争うことをしない(最初から諦めてしまう)ようになることも、張り合いがなくなってやる気をなくすきっかけとなるでしょう。
自分ばかり仕事を振られるから
あなたが優秀な人の上司という立場であるなら、ついその人にばかり仕事を頼んでしまっていませんか。
優秀な人はどんな仕事を頼んでもそつなくこなしてくれるので、上司からすると非常に頼みやすいもの。
だからといってその人にばかり仕事を振ってしまうと、「自分ばかり」と思われてしまうのは当たり前ですね。
できない人と給料が変わらないから
優秀な人は、周りの人よりもたくさんの仕事を引き受けていることが多いです。
そしてしっかりと成果を出しているにも関わらず、その他の人と給料が同じということもあるでしょう。
昇給のタイミングは年に一度やあっても二度なので仕方がないことではありますが、仕事のできない人と同じ給料だと思うと、バカバカしくなってしまうのでしょうね。
当たり前だと思われているから
あなたも、「あの人に頼んでおけば大丈夫」と思ったことはありませんか。
難しい仕事や厄介な仕事でも、優秀な人ならやってくれるだろうと期待する反面、そのうち「できるのが当たり前」になってしまうもの。
何でもかんでも当たり前だと思われてしまうと、割に合わないと感じるのも無理はありません。
割に合わないと感じてしまう
先程も触れたように、優秀な人は段々と自分ばかり会社のために頑張っている、周りは何もしていないと思うようになっていきます。
給料面で他の社員と差がついているのなら問題ないのですが、同じ給料で自分ばかり面倒な仕事をやらされていたのでは、嫌になるのは時間の問題だと言えるでしょう。
優秀な人がやる気をなくす会社の特徴
どの会社であっても、優秀な人がやる気をなくすわけではありません。
残念ながら、優秀な人がやる気をなくしてしまうのは、会社の方針に原因があると言わざるを得ないのです。
以下のような会社の場合、優秀な人ほど続けるのが嫌になってしまうかもしれません。
年功序列
優秀な人は、自分は周りの同期はおろか、先輩たちよりも働いているという自負があります。
しかし、それが給料面で反映されないためにやる気をなくしていくわけです。
これはずばり、年功序列を重んじる会社だと言えるでしょう。
仕事のできるできないに関わらず、継続年数や年齢だけで立場が決まってしまうのは、やる気をなくす一番の原因かもしれません。
正当に評価されない
年功序列であることと似ていますが、自分の頑張りや成果を正当に評価してもらえない会社では、やる気をなくしていくのは当然です。
周りからの評価のために仕事をしているわけではないとしても、やはり正当に評価してもらえないとうんざりしてしまうもの。
それが続くと、やる気をなくすどころか辞めたいと思うようになるでしょう。
できる人の負担が大きい
仕事を平等に振り分ける会社であれば、優秀な人の仕事量があまりにも多くなりすぎるということはありません。
しかし、たとえば雑用などをやる人が決まっておらず、手が空いている人がやる、気づいた人がやるというシステムだと、優秀な人ばかりがやることになってしまいます。
できる人の負担が大きい会社も、やる気をなくす会社と言えますね。
サービス残業が多い
残業そのものは、時期によってはある程度は仕方がない部分もあるでしょう。
これに関しても、全員が平等に残業をしていたり、残業分もきっちり給料が発生するのなら特に不満はありません。
しかし、自分ばかりが仕事が多く、結果としてサービス残業を強いられることがあるのなら、嫌になるのも当然です。
待遇が良くない
そして、優秀な人は自分の成果に見合った報酬を求めるなど、やはり待遇の良い会社を求める傾向にあります。
当たり前といえば当たり前なのですが、働いた分の見返りがないとやってられないですからね。
先程サービス残業についても触れましたが、そのように自身の待遇が良くないと感じてしまうような会社では、やる気をなくす一方です。
優秀な人がやる気をなくさない職場環境
優秀な人というのは、本来優遇されるべきであり、会社としても手離したくない人材だと言えます。
だからこそ、優秀な人がやる気をなくさないような環境を作ることが必要不可欠だと言えるでしょう。
そのためには、以下のことを意識してみてください。
均等に仕事を割り振る
優秀な人がやる気を維持できるようにするには、優秀な人にだけ仕事を頼むようなことはあってはいけません。
もちろん、適性を見極めるのは上司の仕事ではありますが、やらなければ何もできるようになりませんからね。
できるだけ平等に、均等に仕事を割り振るようにしていきましょう。
評価制度を見直す
あなたの一存で会社の方針やシステムを変えるのは難しいかもしれませんが、可能な限り評価制度を見直すことも重要です。
優秀な人がやる気をなくしてしまうのは、正当に評価されないなど評価制度に不満があるケースがほとんど。
評価制度さえ見直されれば、優秀な人ほど働きやすい、向上心を維持できる会社になるはずです。
成果が目に見えてわかる
人は誰でも、他人に認められたいという欲求を持っています。
承認欲求の強さは人それぞれとはいえ、少なからずこれは誰にでもあるもの。
つまり、仕事の成果が目に見えてわかるような環境であれば、周りも優秀な人の働きぶりを実感することができるでしょう。
優秀な人がいかに凄いかを周りが知ることのできる環境作りが、重要なのかもしれません。
昇給の基準を明確にする
会社によって、昇給制度は様々です。
昇給のタイミングも会社によるというのが現状ですが、せめて昇給するための基準などがはっきりと分かっていれば、社員もモチベーションを維持しやすくなるでしょう。
これは優秀な人だけに限らず、全ての社員のモチベーション維持に有効なものなので、昇給の基準を明確にするのはおすすめですよ。
教育制度の充実
そして、優秀な人がやる気をなくさないようにするには、優秀な人にばかり負担がかからないようにしなければなりません。
そのためには、新人教育の徹底など、誰もが最低限の仕事をこなせるようにする必要があります。
教育制度を充実させ、優秀な人にばかり仕事が回っていかないような環境作りに努めましょう。
優秀な人がやる気をなくしてしまった時はどうするべき?効果的なケアの仕方
もし、あなたの職場にいる優秀な人がやる気をなくしてしまっていたら、あなたは上司としてどんな対応をすれば良いのでしょうか。
すでにやる気をなくしてしまった人のやる気を取り戻すのは、簡単なことではありません。
しかし、だからといって放っておいて良い問題ではないので、真摯に対応していきましょう。
リフレッシュ休暇を取らせる
優秀な人がやる気をなくしてしまったら、一旦気持ちをリセットさせる必要があります。
いろいろな方法や考えがあるとは思いますが、リフレッシュ休暇を取らせてみるのはいかがでしょうか。
会社の福利厚生に、リフレッシュ休暇があるところもありますよね。
一度まとまった休みを取ってもらうと、気持ちにも変化があるかもしれませんよ。
しっかり話を聞く
優秀な人には、優秀な人にしか分からない悩みがあります。
他の人に話せば、妬みなどと思われることもあるでしょう。
だからこそ、上司であるあなたがしっかり話を聞いてあげてください。
誰にも話せずに抱えていることほど、辛いことはありません。
特別なアドバイスはしなくても良いので、話を聞くことが大切なのです。
部署異動も検討する
そして、優秀な人が自分の力を発揮することができない、張り合いがなくてつまらないと感じているのであれば、その人の希望を聞き入れてあげるのもおすすめ。
たとえば、部署異動を検討するのも良いでしょう。
優秀な人がもっと輝けるような場所を提供してあげることで、モチベーションを保てるようになるかもしれませんよ。
そもそも優秀な人がやる気をなくす前にやるべき対策
優秀な人がやる気をなくしてしまうのは、職場の環境や待遇面に問題があるからだといえます。
年上というだけで、自分より明らかに仕事の少ない人の方が高い給料を貰っているのでは、納得できるはずがありませんからね。
そうならないためにも、優秀な人がやる気をなくす前にしっかり対策していきましょう。
優秀な人を頼りすぎない
優秀な人がやる気をなくさないようにするには、最初から優秀な人にばかり仕事を押し付けないようにしてください。
仕事が出来るため助かるのは本音でしょうが、あなたも自分にばかり仕事を割り振られたら嫌でしょう?
優秀な人を頼りすぎず、平等にすることが重要なのです。
優秀な上司の元に配属する
もし、入社した当時は優秀な人がやる気に満ち溢れていて、尚且つ向上心が強いタイプだった場合は、やる気をなくす前に配属先を検討しましょう。
優秀な上司の下につく形になれば、目標ができるためやる気をなくす心配もなくなるはずです。
なるべく早い段階で、優秀な人の性格やタイプを見極めることが大切です。
他の社員を教育する
そもそも優秀な人がやる気をなくすのは、「自分だけ」「自分ばかり」という気持ちが生まれることが大きいです。
この気持ちを生まないようにするためには、前もって他の社員の教育を徹底しておく必要があるでしょう。
優秀な人だけに仕事を割り振るようなことがないよう、他の社員を教育しておくことをおすすめします。
まとめ:優秀な人がやる気をなくさないような職場作りをしよう
仕事のできる優秀な人にたくさん仕事を任せてしまったり、あれもこれもと頼んでしまうことは、割と日常的に行われていること。
しかし、これが続くと優秀な人はうんざりし、次第に仕事へのやる気がなくなってしまいます。
会社の方針を変えるのは難しいかもしれませんが、優秀な人を辞めさせたくないのなら、会社そのものを変えていかなくてはなりません。
優秀な人がやる気をなくす前に、早めに対策をしていきましょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。