謝らない人の特徴や心理とは?謝らない人を謝らせる方法!

あなたの周りに謝らない人はいるでしょうか。

職場でも友人でも謝らない人は全く謝りません。

それはいったいなぜなのか気になりますよね。

そこで今回は、謝らない人の心理と謝らない人に謝らせる方法についてご紹介します。



謝らない人が増えた理由

常識を知らない人が増えた

最近世の中では、常識を知らない、または気にしない人が増えていると感じます。

例えば何か困ったことがあった時に助けてもらったら必ずお礼を言うものですが、そういった感謝の気持ちを持っていても、あえて言葉にしないでそのままやりすごす人が多いというのが現状です。

ちょっとした挨拶や礼を尽くすのが当たり前で常識だという概念が、見事に崩れてしまっているのです。

そして一番厄介なのは、自分や家族が迷惑をかけたり悪いことをしても、決して謝ろうとしない人です。

例えば小学校で自分の子供が、クラスメイトに暴力をふるってしまったとします。

この場合常識の範囲で考えると、学校から連絡を受けたら、すぐに相手のクラスメイトに謝罪するのが筋です。

しかしいくら学校や周りから謝罪することを促されても、決して謝ろうとせず、最悪の場合開き直る親がいます。

以前であれば考えられないことでしたが、今の世の中そういった常識の範疇を越えた行動をとる人が存在するのも事実です。

常識というのが、もはや常識ではなくなっていってしまいそうな予感さえしてしまいます。


強気が良いと考える人が増えた

最近では、周りを気にせず自分の言いたいこと、やりたいことをする人がかっこいい、または素敵だという風潮があります。

常に周りに流されずにわが道を進む有名人や著名人、はたまたスポーツ選手が注目されているというのも、そういった風潮に拍車をかけていると感じます。

確かに何事においても、自分の意思を強く持ち、誰に何と言われても、その意思を貫くことは、誰しも憧れてしまうかもしれません。

しかし、そんな姿を下手に真似したり履き違えてしまい、間違ったことをしたり明らかに相手を傷つける言葉を言っても、決して謝らない人がいるのも現実です。

強気にわが道を突っ走ることは、決して自分の過ちを無視して認めないということではありません。

何事も強気で自分らしくいたいと思う人が増えてしまったことで、謝ったり自分の非を素直に認めない人が増えてきています。

これでは、素直に謝っている人が損をして苦しんでしまうことになりかねません。

そういった世の中にならないように、物事の良し悪しを冷静に判断するメンタルをきちんと育てるという教育が、次世代に向けて必要になってくるのではないと感じています。


謝ることが怖いと感じる人が増えた

最近世の中では、凶悪な犯罪や事件が多発しています。

ニュースやネットでも連日のように、悲しい事件が報道されていることが、現状を物語っています。

そういった安心できない、平和という言葉を根本から覆えざるをえない世の中で、あまりよく素性を知らない人に関わるのは危険だと感じる人が増えてきています。

例えば一昔前なら、近所の人はみな知り合いで、何か困ったことがあればお互いに助け合うことが普通でそれが美徳とされていました。

しかし現在では、隣近所に誰が暮らしているかが、さっぱりわからない、知らないというケースが多々あります。

すると挨拶はおろか、何かトラブルがあった際にも、安易に謝ったり非を認められないといった問題も発生してきす。

自分が謝ることにより、危害を加えられたり、ストーカーにあってしまっては怖くて仕方ないといったふうに懸念する人もでてきています。

そんなトラブルに巻き込まれるくらいなら、いっそ謝ったりせずに、波風立てないでやりすごそうとするという考えも、あながち間違っていないのではないかとさえ思ってしまいます。


謝らない人の特徴や心理

言わなくても伝わると思い込んでいる

謝らない人の多くは、口頭で謝罪しなくても心の中だけで謝ったつもりになっています。

自分の申し訳ないという気持ちを相手もきっと汲んでくれるから、わざわざ自分から口にする必要がないだろう、と自己完結してしまうのです。

こういう人の頭の中では、相手の人は自分の謝罪の気持ちを直接聞かなくても全て察して許してくれているという大変都合のいい世界ができあがっているということです。

相手がどれだけ自分の謝罪の言葉を求めているかということを理解できず、他人への共感性に欠ける割に自分への共感は他人に求めるというメチャクチャな話です。

さらに厄介なことに、こういうタイプの人は自分の気持ちを整理しただけで問題が片付いたと決めつけてしまいます。

「自分が悪いと(自分の心の中だけで)認めたんだからもうこの問題は蒸し返さなくてもいいよね」と言わんばかりに、相手にも気持ちの切り替えを強制します。

だから、相手にとっては謝罪の言葉がない限り終わらない話だというのに「まだ怒っているの?」「いい加減その話はしつこい」などと言って相手の神経を逆なでしてしまうのです。


謝ったら負けだと思っている

異常な負けず嫌いの人は、自分が謝ったら負けだと思うためたとえ自分に非があってもけっして謝りません。

自分の落ち度を認めてしまうことをプライドが許さず、また落ち度に相手がつけこんで無茶な要求をしたり優位に立とうとしたりすることを恐れています。

日頃から人間関係をパワーゲームのように考えていて、プライベートの友人であっても自分が主導権を握ることや常に自分の発言が正しいとされることに執着しているから「謝らない人」と化してしまいます。

欧米人にはこういうタイプが多いです。

これは文化の違いが大きいのですが、向こうの人にとっては、自分の間違いを認めるということは非常に重い意味を持っています。

謝罪の一言が相手に全面降伏するということを意味するため、そうやすやすと使えないのです。

争いが裁判に発展した時、一度相手に謝った記録があるというのを根拠として敗訴してしまうことだってあるので慎重です。

その割には自分の権利はしっかり主張してくるため、相手に非があった場合は寛容になるわけでもなくきちんと謝るまで責めるということも。

人によってはなかなか理解のできないメンタリティーです。


自己憐憫におぼれている

悪いことをして相手を傷つけたり相手に迷惑をかけたりした、ということそのものよりも「そのせいで責められる自分が可哀想」ということばかりをクローズアップしてしまう人は謝りません。

その人にとってはもはや、被害を受けた相手よりも加害者になってしまった自分を慰めることで頭がいっぱいだからです。

こういうタイプにとっては相手が自分を許してくれようがくれまいがどうでもいいので、謝る気もありません。

ただ自分が悲劇の主人公であることに酔っているだけ。

責めたところでどんどん本人の悲劇という世界が盛り上がっていくだけなので、何を言っても無駄です。

謝るどころか、時には他人を傷つけたことで傷ついた自分のことを慰めてほしいと要求してきます。

その人の中では常に一番可哀想なのは自分なのです。

どうしようもない自己中心的な発想ですが、自分が謝らないことによってますます悪化する状況、周囲からの視線もまた、本人の人生を盛り上げるためのスパイスとすらなっています。

自分が悪いことをしたのに泣きわめいてばかりの子どものようですが、恐ろしいことに大人になってもそういうマインドから抜け出せない人もいるということですね。

自己憐憫についてはこちらで詳しく説明しています。

自己憐憫(じこれんびん)の心理と克服方法7つ


謝らない人への対処法

評価を落とす態度だと伝える

どういう状況に置いても絶対に自分の非を認められない人と真正面から向き合うのは、非常に面倒なことです。

ただ、謝られないことで相手に対して憤りを感じますし、形だけでもいいから何か一言欲しいと思う気持ちも理解はできますが、まず、謝ることができない人というのは周囲からの評価を確実に落とすことになります。

ですから、謝らない人に対してはストレートに謝罪を要求するよりも、謝らないことで本人が大きく損をすること、信用を失くすことを冷静に伝えるのが効果的です。

されたことに対する怒りぶつけるよりも、謝らないことで被るデメリットを教えることで、こちらが精神的に優位に立てます。

大抵の場合、謝れない本人は表面上ケロリとしていますが、内心では謝るきっかけを失ったことにへの自己嫌悪や、周囲から信頼されなくなることへの不安でいっぱいになるものです。

開き直られて謝罪を受けられなかったほうも、早々に嫌な気持ちを忘れることが可能になります。

揉めたり空気が悪くなってしまったら、熱くなって対抗せずに相手にダメージを与えられる一言を伝えられる人が勝ちです。


謝れない理由を聞く

どうして謝ることができないのか、直接本人に聞いてみるのも一つの方法です。

子どもっぽいプライドばかりが高く、素直に謝ることができないのはとても恥ずかしいことですが、それでも言い訳ばかりを重ねてごめんなさいと口にできない人はいますので、その言い訳一つ一つに対してしつこいくらいに理由を聞いてみてください。

私は起こったことに対してこう思っていてあなたが悪いと思うのだけれど、あなた自身はどう感じているのだろう、それに対する答えを促してみるのです。

言い訳は単なる逃げですから、なぜそう思うのか、どうしてそういった結論に至ったのか、どうして自分が悪いと思うことができないのか、疑問に思ったことを訪ねていきましょう。

最終的に黙ってしまうほど責任転嫁に必死になっている自分を自覚できれば、恥ずかしく思ってどんどん勝手に追い詰められていきますし、こちらが言い訳が通用しない相手だと判断されれば、謝れない人のほうから近寄ってこなくなります。

プライドばかり高い人は、そのプライドを崩してくる人が嫌いなのです。

距離ができれば、こちらのストレスも軽減することができます。

深く関わらない

謝ることができない人が近くにいると、少なからず傍にいる人が被害を受けることになります。

責任を押しつけられたり、謝れない人の代わりに謝罪を求められたり、言い訳をする際についた嘘に巻き込まれて根も葉もない噂が流れたり、いいことがあるとはとても言えません。

ですから、そういう人だと気が付いた段階で、必要以上に深く関わらずにいることが自己防衛に繋がります。

仕事で関わる人だったり身内だったりと繋がりを切りにくい人が相手だった場合には、プライベートな会話は極力しないこと、踏み込んだ内容を求められても適当に流すこと、話題を振られても必要以上に仲良くなる意思がない余所余所しい態度を崩さずにいることで、謝ることができない人の態度を見ても、仲良くない相手だから自分は関係ないと気にかけずに済むようになります。

トラブルメーカーの厄介ごとに巻き込まれる心配もありません。

どうしても密接に関わる必要がある場合には、一緒に行ったことや言動に対する客観的な証拠を残しておくのが安心です。

謝れないばかりかこちらのせいにしてくるようなことがあっても、冷静に対処できます。


謝らない人を謝らせる方法

怒らずに諭す

謝らない人は、とにかく「責められたくない」という心理が働いている場合が多いです。

そのため、怒りをそのままぶつけてしまうと、余計意固地になったり、逆ギレをしたりして、どんどん謝れなくなってしまうのです。

もちろん、非がある方が謝罪すべきなのですが、ここでぐっとガマンして、怒りのベクトルを変えてみましょう。

一方的に相手の非を責めるのではなく、諭すように心がけてみてください。

言葉尻や言い回しを少し工夫するだけでも、相手が謝りやすい空気を作ることができます。

「どうして自分が謝ってほしいと思っているのか」を、冷静かつ、分かりやすく伝えてみましょう。

その上で、「こういうときは謝った方が良いと思う」という風に、あくまで意見を伝えるスタイルを取ってみると良いでしょう。

冷静に諭されることで、あなたのテンションに引きずられ、相手も自分を客観視できるようになります。

「自分が求められているもの」を諭してもらうと、「どうするべきなのか」を考え、的確な行動に移れる場合が多いのです。

ただし、諭すときもあくまで相手のテンポを読むことは忘れないようにしましょう。

どんなに冷静に、正しいことを言っていても、理論で詰め寄ってしまうと、結局は「責められている」と取られてしまいます。

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自分の気持ちを中心に伝える

謝れない人に謝らせるには、気持ちで訴えかけるのもひとつの手です。

「客観的に考えて、あなたに非があるから、謝罪するべき」という、一見正しい理論でも、着きつけられることで逆ギレをしてしまうパターンは少なくありません。

あるいは、「それは一般論」という反骨精神を植え付けてしまい、かえって謝るチャンスを失わせてしまうパターンもあるのです。

もちろん、これは人によって、シチュエーションによっての調整なのですが、「私はとても悲しかった」「私は辛かったから謝ってほしい」というように、あなた中心の意見を伝えてみるのも良いですよ。

たとえ、相手が「自分の物差しでは間違っていなかった」という主張を持っていたとしても、あなたの感情の話をすれば、考え方が変わることもあり得ます。

「自分は謝るべきではないと思ったけれど、相手は悲しんでいるから、謝った方が良いのかもしれない」という風に、気持ちをすり合わせることが出来るんですね。

コミュニケーションの基本は思いやりです。

相手の気持ちを想像するチャンスを与えることで、普段はなかなか謝れない人も、謝りやすくなるでしょう。


見放す態度を取る

たとえ自分に非があっても謝れない人は、あなたに甘えている可能性もあります。

自覚しているか、はたまた無自覚なのかは人によりけりですが、「謝らなくても、大変な事態には陥らないだろう」という安心感がどこかにあるのです。

本当に謝らないと、大変なことになるというときは、謝罪のハードルもかなり低くなるはずですからね。

そのため、謝らない人に謝らせたいと思った場合は、敢えて突き放すのも方法のひとつです。

「じゃあいいよ」「もう知らないよ」という風に、見放すような発言をしたり、突き放すような態度を取ってみると良いでしょう。

これまで相手に優しくしていたり、同情をしてくれていたり、フォローをたくさんしてくれていた人ほど、効果はてきめんです。

「この人がこんな態度を取るなんて、いよいよまずい事態だ」と自覚すれば、普段はなかなか謝れない人でも、謝罪をする気になるはずです。

この方法を取った場合、相手が謝る態度を取ってきたら、チャンスを作ってあげるのがコツですよ。

「謝りたいんだろうな」という空気を察したら、「何か話?」とふってみたり、二人きりになれるよう調整したりしてあげてください。


謝らない人を許せない人は損をする

いかがでしょうか。

謝らない人を見ると腹が立って仕方がないという人は一定数存在します。

なぜなら、自分がいつもしていることを自分に対してしてくれないから許せないのです。

しかし、残念ながらそういう人ほど損をする傾向があります。

人は相手のことをコントロールすることはできません。

自分自身のことであれば努力次第では改善できるかもしれませんが、相手を変えることはかなり不確定要素になっていることは間違いないでしょう。

そんなコントロールできない相手に対してあなたはイライラしたストレスを溜めてしまっているというわけです。

相手は何も気にしていないのに、あなただけがストレスを抱えている。

まさに損をしている状態です。

目の前に謝らない人がいて、ある程度改善させようとしても直らないのであれば、それを受け入れてしまうのも1つのやり方です。

受け入れることで相手の反応も変わるかもしれませんので一度試してみましょう。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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