遠慮がちな人の心理とは?恋愛傾向や性格の改善方法をご紹介!
あなたは人に対して遠慮がちな性格でしょうか。
遠慮する行為自体には大変美しいという日本的な感覚があります。
このような長所がある一方で、もちろん遠慮がちな性格ゆえの短所というのも少なからず存在します。
そこで今回は遠慮がちな人の特徴や恋愛、嫌いな理由と改善方法についてご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
【目次】
「遠慮する」の意味とは
遠慮するの意味とは、人に対して控えめな行動をしたり、自分の意見を伝えず相手の意見を受け入れることです
遠慮する類語として「謙遜する」や「謙虚」があります。
言い換えする場合は、「結構です」や「気後れする」といった使い方が一般的です。
よく「遠慮」と「配慮」を同じような意味合いで使う人がいますが、上記の言い換えの部分に注目すると意味が違うことがわかります。
「配慮」は相手のことを考えて行動することですが、「遠慮」は自分主体で物事を考えて拒否することになります。
遠慮がちな人の心理とは
羞恥心が強く目立ちたくない
遠慮がちな人には「目立ちたくない」という心理があります。
たとえば、大勢の飲み会があったとしましょう。
遠慮がちな人は、そういう会合に出席する場合、必ず隅の方の目立たない席を選びます。
他の人から「あなたは年長者なのだから、そんなはしっこの席ではなく、真ん中の席に座ってください」と言われても、その言葉には従いません。
「いえ、私はこの隅の席でけっこうです」と答えるのですが、そこには「真ん中に座ってめだつのは恥ずかしい」という心理があると考えていいでしょう。
そういう席であいさつやスピーチを頼まれても、「とんでもない。私は代表してあいさつするような立場ではありません」と断ります。
この場合も、人前であいさつすることが恥ずかしいという心理によるものなのです。
遠慮がちな人は、多くの場合、人の陰に隠れるようにして行動します。
そのため、自然に存在感が薄れ、「いるのかいないのかわからない」と人に思われがちなのですが、そのように思われることを、遠慮がちな人はむしろ望んでいると考えていいでしょう。
ふつう「あの人は存在感がない」というのは良くない意味で使われますが、遠慮がちな人はその羞恥心の強さから、「存在感のない人間になりたい」と思っているのです。
人に迷惑をかけたくない
「できるだけ人に迷惑をかけないで生きていきたい」と思っているのも、遠慮がちな人の心理と考えていいでしょう。
これは逆のタイプの人のことを考えてみると、理解しやすいに違いありません。
遠慮のかけらもないようなずうずうしい人は、自己中心的な言動をするため、しばしば人に迷惑をかけてしまいます。
人に迷惑をかけてもなんとも思わないというのが、ずうずうしい人の心理なのです。
遠慮がちな人はそれとは正反対の心理を持っています。
自分よりも相手のことを優先し、相手の不利益になるようなことは避けようという意識を強く持っているのが、遠慮がちな人です。
たとえば、多くの仕事をかかえて苦労している時、同僚がサポートを申し出たとしましょう。
同僚から「手伝いましょうか」と言われた時、遠慮がちな人は「いえ、だいじょうぶです。自分で何とかできますから」と答えるに違いありません。
そこには、「同僚には同僚の仕事があるのだから、自分の仕事を手伝ってもらうことで、同僚に迷惑をかけたくない」という心理が働いているのです。
何か用事があって人の家を訪問した際、相手に「家に上がっていってください」と言われても、玄関先で用事をすませて帰るのが遠慮がちな人ですが、それは家に上がることで相手に迷惑をかけたくないからと考えていいでしょう。
遠慮がちな自分のことが好き
遠慮がちな人というと、自分に自信がなく、自己評価が低いというイメージを持つ人も少なくないでしょう。
たしかに、外見上はそのように見えるかもしれませんが、実際は違います。
遠慮がちな人には、意外に自己評価が高いという心理的傾向があるのです。
それは、「遠慮するということは、人間にとって美徳である」という考え方をしているためにほかなりません。
日本人には昔から「謙譲の美徳」というものがありますが、遠慮してへりくだることを、多くの日本人は「良いこと」と考えてきました。
ひかえめにふるまうこと、目立たないようにすること、相手を立てて自分は低い位置にいるようにすることを、日本人は高く評価してきたわけです。
遠慮がちな人は、まさにそういう考え方をしています。
目立ちたがりやで自己主張の強い人よりも、遠慮がちな人の方が人間として優れていると考えているのが、遠慮がちな人と言っていいでしょう。
遠慮がちな人は自分が遠慮がちな人間であるという自覚をはっきり持っています。
そして、そういう自分のことが好きでたまりません。
人から「あなたは遠慮がちな人ですね」と言われると、それを最高の誉め言葉と感じ、自尊心を満足させられるのが、遠慮がちな人の心理なのです。
遠慮する人の恋愛傾向とは
自分からは誘えずどこまでも受け身
好きになった人とお近づきになりたい、親密になりたい、そういう気持ちは持っていますが、二人きりになれる時間を持つために積極的に誘うことができません。
もしかすると自分が誘うのは迷惑なのではないか、何か予定があるのに自分が誘うことで気を遣わせてしまい、それを狂わせてしまうのではないか、相手の都合ばかり考えてしまって具体的な行動に出ることができないのです。
全てにおいてさまざまなことが受け身になってしまい、いつまでも相手が自分に話しかけたり何かしてくれることを待っています。
ですから、せっかく相手のほうにも気があっても進展するのにとても時間がかかってしまいますし、もたもたしているうちに他の人に取られてしまい、実らずに終わってしまうということが珍しくありません。
自分からは何もすることがないので当然の結果ではありますが、ますます自信を喪失して消極的になってしまうという悪循環が生じます。
恋を掴むため、後悔をしないためには時には失敗を覚悟で動く必要もあるでしょうが、玉砕をすることを考えての行動すら起こすことができないのです。
口数が少なくアピール不足
遠慮がちな人は、あまり自分のことを話そうとはしませんし、話すきっかけを作ることも下手なので相手に話しかけることもあまりありません。
他者から見れば寡黙な人、大人しい人という印象を受けますが、その実話しかけたい、楽しくお喋りをしたいという気持ちは持っていて、ただ自分が喋ることで場を白けさせてしまったり、下手に注目を浴びて話題の中心になってしまうことが恥ずかしくて思うような会話ができないのです。
自己主張をすることがほとんどありませんから、好きな人を目の前にしても自己アピールをすることができません。
そうした自身の性格を逆手にとって、聞き上手に徹することで相手に好印象を与えることもできますが、自分のことを話すことが苦手なのでいまいち押しが足りず、アピール不足が否めないでしょう。
強引に行き過ぎて悪い印象を与える機会も少なくなるものの、いわゆる「いい人」で終わってしまう恋が多いのです。
恋を実らせるためには、ある程度のコミュニケーション能力が不可欠ですが、遠慮がちだからこそ自分を出すということができず、自分のことを知ってもらう機会をことごとく失ってしまいます。
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相手の本性を知るのが怖い
遠慮がちな人というのは、相手に対して「頼っても大丈夫」「相手はいい人である」といった信用する気持ちを持ちきれずにいます。
たとえ好きな人ができてもその傾向は変わらず、遠慮をしてしまうのは深く関わることでその人の負の部分を知るのが怖い、自分が憧れている部分が偽りで、本当はとても嫌な人であることを知ってがっかりするのが嫌だ、そう考えてしまうのです。
遠慮は相手の気持ちや迷惑を考えての部分で発揮されることもありますが、自分を守るためという理由であるところも大きいのです。
好きな人であっても、いいなと思ったところをただそう感じているだけであれば自分は傷つくことがありません。
恋が実らなかったとしても、淡い恋心をいい思い出に昇華できます。
しかし、深く関わってその恋が現実的なものになったら、もし自分が抱いていた相手への評価が幻想であり、実際の相手の幻滅するような部分を知ってしまったら、ショックで立ち直れなくなってしまう繊細な自分を知っているのです。
ですから、恋に謙虚な気持ちを見せつつ、恋に恋をするだけで満足して終わらせることが多々あります。
根本的に、あまり人と関わりを持ちたくないのです。
遠慮する人のことが嫌いな理由とは
考えていることが分からないから
誰しも、考えが分かりにくい人のことは、なんとなく避けがちになってしまうものです。
遠慮がちな人は、自分の意見や考えを、なかなか伝えようとしません。
そうなると、何を思い、どんな意見を有しているのかが、他の人にはほとんど伝わらない状態になってしまうのです。
意志の疎通が図りにくい相手とは、必然的に、コミュニケーションも取りにくくなります。
スムーズにコミュニケーションがとりにくい人とは、あまり関わりたくなくなってしまいますし、嫌う場合もあるでしょう。
仕事においても、プライベートにおいても、物事を進めるときには、積極的な意見は必須です。
誰かが言ったことに対し、賛成の手を挙げるだけの人では、数合わせにしかなりません。
もちろん、遠慮がちな人とはいえ、何も考えていないわけではないでしょう。
何かしらの意見を持っているであろうことは、誰にだって分かります。
だからこそ、遠慮をして伝えない状態が続いていると、「何か考えているくせに、何も伝えて来ない」という、ネガティブなイメージを抱かれやすくなってしまうのです。
時には、さぼっていたり、逃げていたりするように感じられ、嫌われてしまうことさえあるのです。
傷つきやすく扱いにくいから
遠慮がちな人は、なかなか意見を口にしません。
自分の考えを伝えて来る機会が少ないため、まれに口にした考えや意見を、他の人は否定しにくいのです。
「折角言ったのだから」という状態になって、腫れもののように扱ってしまうこともあるわけですね。
こうなると、仕事でもプライベートでも、非常に扱いにくい存在となってしまいます。
他人からは、遠慮がちであるということは、つまり内向的であり、消極的であると捉えられています。
そのため、ちょっとした反論やダメ出しでも、すぐに傷つく相手だと認識されやすくなるのです。
繊細で傷つきやすく、かつ自己主張が少ないとなると、相手によっては、かなりイライラされてしまうこともあるでしょう。
どんな状況であっても、傷つけてしまった方が、非があると認識されやすいものです。
他人からしてみれば、当たり前の指摘をしただけで、自分が加害者になってしまうのは、やはり避けたいですからね。
また、遠慮がちな人は、卑屈な人と認識されていることもあります。
こうなると、やはりコミュニケーションを取るのを嫌がられたり、人として嫌われてしまうことも、少なくありません。
仲良くなりにくいから
遠慮がちな人は、「仲良くなりにくい」と認識されることが、非常に多いです。
理由として、まず、自己主張が少ないので、特徴が掴みにくいことは大きいです。
趣味も好きなものも、休みの日にどんな風に過ごしているのかも、とにかく伝わりません。
また、遠慮がちなので、自分のことを伝えないだけではなく、相手のことを知ろうともしません。
そうなると、交流は非常に難しいものになります。
お互いのことを、まるで何も知らないまま、縁だけ深めるのは、至難の業ですよね。
共通点を見つけたり、盛り上がる話題を作ったりすることも出来ないので、関係性は薄いもので終わってしまうでしょう。
真っ新な状態から、新しいコミュニティを獲得することは難しいです。
更に、遠慮がちであるため、既に形成されているコミュニティには、まず入っていきません。
そうなると、途中参加になる物事では、常に仲の良い相手が出来ないのです。
とっかかりがないと、交流が持ちにくいタイプの人は、たくさんいます。
遠慮がちな状態が極まっていると、「誰とも仲良くなるつもりがない」ように見えてしまうので、嫌われてしまうことも多いのです。
遠慮がちな性格を改善する方法とは
望むものに対して貪欲な姿勢を心がける
遠慮がちな人は、何に対しても控えめな気質を持ちますが、控えめにしているばかりでは遠慮がちな性格を直すことはできません。
自分を抑制せず、慎ましやかにせず、自分のしたいように振舞い、控えめな気質からの脱却を図っていくことが大切です。
他人に対して物おじせず、自己の主張を積極的にしていけるよう頑張ってみましょう。
性格をいきなり180度変えるというのは難しいことですから、まずは自分を出すということから少しずつ慣れていけるようにするのが良いです。
自分の好きなものや欲しいものに対して、欲を感じない人はいません。
遠慮がちな人が欲がないように見えるのは、我慢をしているからです。
遠慮がちな人はまず、自分の望むものに貪欲な姿勢を示せるように努めていきましょう。
絶対に譲れないものや欲しいものを見つけて、誰に何を言われてもそれを諦めないという努力をするのです。
自分が引けば丸く収まるのではという気がしたとしても、自分には過ぎたものだったと感じたとしても、けっして引かず最後の一線を守り続けることが大切です。
遠慮は、時と場合によっては逃げでしかありません。
簡単に諦めて楽な道に逃れようとするのではなく、貪欲な姿勢を意識して貫いていきましょう。
甘え上手を目指す
遠慮がちな人は、人に頼るのが上手くない人でもあります。
面倒をかけるのが嫌だから、負担をかけてしまいたくないからという気持ちがあるのだとしても、他人に悪く思われたくないと遠慮しているばかりでは、いつになっても人の手を借りることはできません。
人間誰しも他人の助けなしでは生きていくことなどできないもので、どんなに人に頼らないようにしようと頑張ってみたところで、いつかどうしても他人の手を借りざるを得ない瞬間というのはやってきます。
他人を頼ることで、マイナスな印象を持たれるのが嫌だというのなら、他人に悪印象を抱かれない上手な頼り方を覚えましょう。
遠慮がちな人が目指すべきは、甘え上手な人間です。
他人から善意を向けられた時に、甘え上手な人はそれを歓迎し、相手に全力で感謝の気持ちを伝えます。
何かを人にしてあげようとする時を想像してみてください。
良かれと思ってしたことを、遠慮されて拒否されてしまうのと、喜んで受け入れてもらうのとでは、どちらがいい気持ちになれるでしょうか。
遠慮は時に、人の善意を傷つけます。
頼られて嬉しいと相手に思ってもらえるような、甘え上手な人を目指しましょう。
人の好意に素直になれるよう努力する
自分に自信がない人は、人の好意を疑ってしまいがちです。
こんな自分に良くしてくれる人がいるはずがないという思いから、相手の好意にも素直になれず、不安からせっかくの好意を拒否してしまうことも少なくありません。
しかし本当は面倒に思っているのではないか、義理で言ってくれているだけなのではないかと、勝手に想像を巡らした末に相手の好意を受け取らずに引いてしまうというのは、間違った遠慮の仕方です。
遠慮がちな性格の根本には、こうした自分への過剰な不信感が潜んでいるケースが多くあります。
自分に自信が持てなくても、他人の好意を粗末にしてよい理由にはなりません。
他人から自分の益になる提案を受けた時には、素直にそれを相手からの好意と受け取れるよう努力していきましょう。
打算があるのではないか、策略があるのではないかと余計なことを考えるのは、とても失礼なことだと理解してください。
他人が真実どう思っているのかなど、どうあってもわからないのですから、疑っていてはキリがありません。
人がどういう気持ちで話しかけてくれているのかなど、考えてもどうしようもないことは考えずに、それが自分にとって良いことなら遠慮せずにありがたく話を受けましょう。
遠慮する人をめんどくさいと思う人は多い
いかがでしょうか。
日本のマナーでは遠慮することが美徳とされているケースは大変多いです。
しかしそのような行為を「めんどくさいなぁ」と感じる人もたくさんいるという事実を忘れてはいけません。
相手のためを思って遠慮しているつもりが、逆に嫌だと思われる理由になってしまうのです。
だからといって自己中な行動ばかりしていても、それはそれで良いことではありませんよね。
やはりTPOをわきまえて振る舞うべきでしょう。
大切なのはあなたの考え方です。
仮に嫌われてもいいから「遠慮する姿勢を貫きたい!」と思っているのであれば、別に無理やり変える必要はありません。
遠慮する人は損することが多いと言われています。
その言葉を聞いてドキッとした方はその態度を変えるチャンスかもしれませんね。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。