観察力がある人とは?特徴や仕事と観察力を磨く方法とは?

あなたは観察力がある人でしょうか。

観察力があると周りの人よりも気配りができたりするなどして、周りから一目置かれる存在になりやすいです。

間違いなく観察力がある人とない人とでは、ある人の方が得することが多いでしょう。

そこで今回は観察力がある人の特徴や活かす仕事や観察力を磨く方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

【目次】



観察力の意味とは

観察力の意味とは、物事を自分の主観を交えずに客観的に観る能力のことです。

この「自分の主観を交えない」という点がポイントです。

自然の状態とはありのまま観るスキルというわけです。

一方でよく比較される「洞察力」とは、物事を観察した上でその本質を見抜く能力のことです。

観察はただ観るだけなの対して、洞察はその上で本当はどうなのか本質を見通すというわけです。

ここに観察力と洞察力の違いがあります。

観察力がある人の特徴とは

人の気持ちが読めて気配りができる

観察力がある人に共通しているのは、目の前にある事象について、ごく小さな変化にも気づくことができるということでしょう。

たとえば、同じ職場の同僚が新しいハンカチを持ってきたとしましょう。

観察力がある人は小さなものに対しても目が行き届くために、それに気づき、「そのハンカチ、新しいですね」と同僚に指摘することができます。

そのように小さな変化に気づくことができる人には、「人の気持ちが読める」という特徴があります。

人間の精神状態は、ちょっとした表情に表れるものでしょう。

たとえば、楽しく会話していた相手の表情が、ほんの少しだけ曇ったとします。

それがごく小さな変化であれば、多くの人はなかなか気づかないに違いありません。

観察力がある人は違います。

相手の表情のほんのささいな変化に気づき、その変化をもたらした相手の精神状態を推し量ることができるのです。

ひとことで言えば、人の気持ちが読めるわけですが、気持ちが読めれば、相手にとってプラスになる言動、対応をすることができるに違いありません。

人の気持ちが読めるために、上手に気配りができるというのが、小さな変化に気づくことができる観察力がある人の特徴なのです。


冷静で客観的なためミスが少ない

観察力がある人は、客観的な視点を常に持っています。

というより、「客観的でなければ、優れた観察力を身に着けることはできない」といったほうがいいでしょう。

主観でものをとらえる人は、どうしても自分の思い込みや先入観にとらわれてしまうため、正しい判断をすることができません。

客観的な視点を持っているからこそ、正しい観察をすることが可能になるのです。

客観的な人に共通しているのは、常に冷静ということでしょう。

たとえば、締め切りの迫った資料作成の仕事に追われているとします。

急がないと締め切りに間に合わなくなりそうだという状況になれば、どうしても冷静さを失ってしまうでしょう。

多くの人はその結果、思わぬミスをするものです。

観察力がある人は、そのような状況になっても、持ち前の冷静さを失うということがありません。

締め切りに間に合うようスピーディに仕事を進めながらも、自分の仕事の内容を客観的に観察しています。

自分が作成している資料についても細かく観察し続けていますから、小さなミスに気づくことができるのです。

つまり、冷静で客観的なため、仕事などのミスが少ないというのが、観察力がある人の特徴ということになるでしょう。

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好奇心旺盛で関心がある

人間、自分にとって興味や関心があるものや人に対しては、無意識のうちに細かく観察をするものです。

ひそかに好意を寄せている異性がいる人は、日ごろからその異性を観察しているため、小さな変化に気づくに違いありません。

反対に、関心や興味のないものや人に対しては、観察するということをしないため、変化に気づけないのです。

ということは、ものや人に対する興味や関心があればあるほど、観察力は高くなると言っていいでしょう。

つまり、観察力がある人は、好奇心旺盛で、人一倍広範囲な事象に対して、常に関心を払っているのです。

たとえば、好奇心旺盛な子どもは、公園へ行くと、虫や植物のことをじっと凝視して観察するでしょう。

そして、大人が気づかないような生き物の特徴や生態を発見します。

観察力がある人は、大人になっても子どもの頃のあの視点を失いません。

多くのものに興味があるために、自分で意識することなく、その対象物をしっかり凝視し、細かく観察するのです。

好奇心旺盛で、ふつうの人の何倍も多くのものや人に関心を持つことができるというのが、観察力がある人の特徴と言っていいでしょう。

観察力を活かす仕事とは

教師や講師などの教育職

観察力を活かす仕事として、教師や講師などの教育職があげられます。

人に何かを教えるには、人より秀でた技能や経験を持つのは当然です。

それに加えて相手が分かるように指導する力が必要です。

とは言うものの、性格や理解力、生まれ持ったセンスなどは個人差があります。

相手をよく観察していなければ、個人差や個性を知ることは難しいです。

しかし、自分と違う人間に自分と同じ方法で上手く指導出来るとは限りません。

上手く教えるためには相手の能力や性格などの個性を読み取り、それに合った方法を取る必要があります。

人に指導して理解してもらうのは、非常に複雑で繊細な仕事なのです。

まずは相手の能力や性格、理解度を推し測る必要があります。

相手の年齢や性別、一人か複数かでも対応は変わってきます。

どのような方法なら伝わるか判断し、相手の現在の集中度合いやコンディション、場の空気などによって最適な方法を選ぶ必要があります。

もちろん教育職は観察力だけではなく、人と接したり根気よく教える忍耐やコミニュケーション能力などの適性も大切です。

しかし、観察力が活かされる仕事であるのは確実です。


事務や経理などのデスクワーク

観察力を活かす仕事として、事務や経理などのデスクワークがあげられます。

事務や経理は会社の商品や金銭の取引に直接関わる仕事です。

経理はお金の計算や管理だけでなく、経営状態を分析して資金を調達したり会社の経営にも深く関わります。

事務仕事は発注先や金額を間違えたりすれば、自分だけでなく会社全体の信用に関わるため、このようなミスは大事です。

そして大きなミスをする前に事前に確認することはもちろん、事務は仕事を挟んで電話や来客対応をしなければいけない場合もあります。

報告書などの書類作成でもミスをしてしまうと人の手を煩わせるほか、当然自分の本来の仕事も遅れるなど悪影響を及ぼします。

また、デスクワークは人と協力しなければいけない場面も多く、コミニュケーション能力も要されます。

さらに、デスクワークは役職だけではない力関係が働くこともあります。

そういったことを察して上手く仕事をこなすのにも観察力は必須です。

デスクワークは事務的な仕事でミスをしないように気を配り人間関係にも配慮しつつ、さらには効率良く仕事をこなさなければいけません。

事務的なスキルと対人スキル双方が必要とされるので、観察力を活かせる仕事と言えます。


医師や看護士などの医療従事者

観察力を活かす仕事として、医師や看護士などの医療従事者があげられます。

医療現場においてはミスが患者の生死にも関わります。

そのため慎重さはもちろん、患者の様子をよく観察し的確な処置をしなければいけません。

患者の体や検査データなどの目に見えるものを正確に分析し、少しの違和感や変化からも様々な可能性を考えて治療するという観察力を必要とする仕事です。

また患者との円滑なコミニュケーションも治療にとって重要です。

いくら科学技術が向上しても、やはり患者が自分自身で望まなければ治療は上手くいきません。

特に患者の苦痛が大きい治療や、根気のいるリハビリなどは患者の気持ち次第で効果が大きく変わってしまいます。

高齢者は食事すらも意欲が低下して、容態が悪くなってしまうこともあります。

患者の意欲を引き出すことで、より効率的かつ積極的な治療に繋がるのです。

そのため、医療従事者は相手の気持ちを読み取ることが大切になります。

これらは天性のものだけではありません。

観察力を養いながら経験を積み、自分なりに解を導くことで精度が上がります。

医療従事者は、様々な場面で観察力が活かされる仕事と言えます。


観察力を磨く方法とは

細部に注目する癖をつける

観察力を磨くために最初に行いたいことが、物事の細部に注目することです。

ただ漫然と見ているだけでは観察力は身につきません。

例えば「おしゃれな人」に出会ったとします。

なぜおしゃれだと感じたのか、よく考えてみましょう。

ネクタイの柄が個性的だったり、トータルの色のバランスが良かったり、顔の形に合うメガネのフレームをつけていたり、と細かい部分を見ていくと、その理由が分かってくるはずです。

全体を見るのではなく、一つ一つ、細かい部分に着目して、客観的に判断をしていくことが大事になります。

この作業を常に行うように癖付けをしていくと、自然と観察力が磨かれていくはずです。

最初は上記のような、ハッキリと目で認識しやすいことから始めていきましょう。

持っている物や見た目といったことなら差別化がしやすいので、判断しやすいはずです。

慣れてきたら、表情やしぐさといった、言語化しにくいことに挑戦していきましょう。

笑った時の筋肉の動き、声のトーン、手の置き場所、口の動かし方といったその人のパーツの動きに着目するのがコツです。

難易度が上がりますが、これが自然にできるようになったら観察力がかなり向上しているはずです。

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事実から推測する

細部に注目して観察する癖がついたなら、今度は気付いた事実から「推測をする」という作業にとりかかりましょう。

日に焼けた人に会った場合、「日焼けの度合い」「日焼けしている場所」といったポイントに注目して観察を行います。

観察した事実から、この人がどんな人なのかを推測するのが、第二段階になります。

筋肉質な人の場合は、スポーツによる日焼けであることが推測されます。

脚などは白く、スーツの外に出ている場所だけ日焼けしている場合は、外回りの仕事をしていることが予想されます。

このように、事実から何となく判断を行うことで、より観察力を磨くことができます。

難しい場合は、周囲の人と一緒に行ってみると良いですよ。

他の人がどんな風に判断しているかを知ることで違った視点で物事を見られ、参考にすることができます。

推測する作業を行っていると、広い知識や経験が必要だと痛感するはずです。

普段からよく読書をする人や、人生経験が豊富な年配の人の推測力の高さには目を見張るものがあります。

知識や経験はすぐに身に付けることはできません。

日頃からアンテナを張り巡らし、色んな物事に興味を持って深く知ることを心がけましょう。


実践を繰り返す

多くの経験を積めば積むほど観察力は磨かれます。

細部に注目し、そこから推測をする、という作業をできるだけ多くこなし、実践を積み重ねましょう。

あまり多くの人に接することがない、という人は、街中で通り過ぎる人を観察対象にするのも良い方法です。

グループでいる人たちはどんな関係なのか、待ち合わせをしている人は誰を待っているのか、その人の様子を見て推測してみましょう。

街の人を観察対象にすると、普通に生活しているだけでも、かなりの経験値が詰めるはずです。

そしてできれば自分の中に留めておくのではなく、外に表現をして自分の観察力の確認をとってみましょう。

自分が導き出した推測を人に伝え、それが正しいのか間違っているのか確認をすると、より観察力を正確なものにすることができます。

人に伝える際は、表現にも注意を払うのも大事なポイントです。

「オーバーリアクションの人」と伝える時でも、「目を大きく開きながら話す人で、目での表現力が高い」「興味があることには頷く角度が深くなる」など、様々な表現をすることができます。

このように、観察力を磨いていくと自然と表現力を高めることができます。


観察力を鍛える努力を続けよう

いかがでしょうか。

観察力を鍛えるには日々の意識が重要です。

まずは観察力を鍛えた場合のメリットを思い浮かべてみましょう。

最も大きなメリットは変化に気づくというものです。

この気づく能力は、人間関係でも、仕事でも、恋愛でもどんな場合でも応用が可能です。

例えば、飲み会でお酒がない人に気づくことができてフォローしたり、忙しそうだと気づくことで仕事のお手伝いをしたり、見た目の変化に気づくことで恋愛に発展したり。

ちょっと想像するだけでもまさに「できる人」がやっていそうな行動ばかりです。

観察力を鍛えることで自然とこういうスキルが身につくので、自分に足りないと思うのであればぜひ身につけましょう。

意識をしていれば、脳は自然と視界に映るようにしてくれます。

意識をしていないと脳は余計な情報として処理してしまうので、視界に入りません。

この違いは大変大きいので、軽視せずに淡々とこなして習慣づけるようにしましょう。

習慣化できれば一気に状況が変化するはずです。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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