自分を過信する人の特徴と過信しない方法とは?

過信の意味とは、物事がうまくいきすぎて自分に自信を持ちすぎてしまうことです。

また、過信と慢心の違いについてもよく混同しがちです。

慢心は、自分の心の中で「自分はすごい!」と思う気持ちのことです。

過信は第三者から見ても、なんとなく調子に乗っているとわかるという点で違いがあります。

多くの場合、過信の使い方は悪い意味で使われることが多いです。

しかし本来の意味から考えると、自信をたっぷり持つことで実力以上の力を発揮したり、本番で結果を残すことができたりするのも事実です。

その反面、負の要素も多いのが気を付けなければいけません。

そこで今回は自分を過信する人の特徴や、過信しない方法についてご紹介していきます。

ぜひ参考にしてみてください。

【目次】



自信と過信の違いとは

自信とは経験から培うもの

自分の自信を持つためには、経験が必要です。

もしかしたらできないかもしれない、自分には無理かも、と思っていることに挑戦し、その結果やり遂げることができたり、良い結果や成果が出たときに、自分自身の中に「自信」という気持ちが芽生えるためです。

自信を持つということは、どういうことかというと、自分自身を信じてあげることができるということです。

なかなか自分に自信が持てない人というのは、何故そうなってしまうのでしょうか。

私達は生活の中で、多くの失敗と成功を繰り返しています。

例えば学校の試験、日々の授業での発表、先生に対する受け答え、子供であるなら大人に褒められたり叱られたりすることが成功や失敗の指針となるでしょうし、大人になって社会人になれば上司から褒められたり実際に数字で成果を求められたりすることが成功や失敗したという気持ちにつながります。

日常生活の中であれば、掃除や洗濯、料理などの家事がうまくできるようになって満足するなどの気持ちさえも自信につながるわけです。

このような細かい数々の「経験から培われていくもの」が「自信」という人の気持ちにつながっていくのです。


過信とは経験はなくても大丈夫だと思い込んでしまうもの

過信というのは、往々にして経験を伴わないことも多く起こります。

例えば、情報だけで「できる」と思い込んで経験も少ないうちから手を付けてしまい失敗をするというものです。

過信という漢字を見てお分かりのように、信じ過ぎる、ということなのです。

過信をして行ったことからくる失敗は、自信喪失につながります。

経験もなく、言葉だけで、そんなことは簡単にできるはずと豪語するような場合に、「過信する」という表現を使うことになるでしょう。

何もやったことがないのに、あれもできる、これもできると想像だけで大丈夫だと思い込んでしまうことはまさに「過信」です。

自分を信じることはもちろん大切なことですが、それが過ぎてしまうと大きな失敗につながったり、周囲からも、「あの人は絶対に大丈夫だと言っていたけど、失敗して大変になことになってしまった。」というように、自分自信の自信喪失だけでなく、過信は周囲からの信頼まで失ってしまう可能性を秘めています。

架空の真実のようなものが過信ともいえるでしょう。

また無理なことをしすぎる、できること以上のことをして失敗するのも過信からくる結果です。

自分を過信する人の特徴とは

人を見下している

自分を過信する人の特徴として、人を見下していることがあげられます。

過信する人は自分の能力や判断力が絶対であるため、必然的に他人は自分以下だと見下しています。

見下すかどうかの基準は実力や能力というよりも自らよりも優れた権威や実績の有無です。

自分よりも権威や実績のないものは対等かそれ以下であり、対等であっても優位に立つために幼稚な嫌がらせをしたり大口を叩いてしまいます。

権威や実績があってもやり返さなそうな人やおとなしいタイプを見下す場合もあります。

また、人を見下すことにより優越感に浸り自分の正しさや優秀さを再認識します。

その繰り返しで自分の能力に対する認識がどんどん片寄っていきます。

その結果、自分の実力を正しく認識出来なくなり、人や現実を甘く見てしまうという過信の負のスパイラルに陥ってしまうのです。

人を見下すというのは恥ずべき行為ですが、過信をする人は自分自身の価値を認めるためにどうしてもやってしまうのです。

何でも才能があり優れているという人間はいませんし、普通は大人になるにつれ万能感は薄れるものです。

しかし過信をする人は人を見下しては優越感に浸ってしまい、そのまま子供じみた過剰な自信と自己意識を築いてしまうのです。

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失敗を認めない

自信を過信する人の特徴として、失敗を認めないということがあげられます。

人は何か失敗をすると自信を失ったり、次は失敗しないように気を引き締めたりとこれまでの認識を改めるものです。

過信せずに気を引き締めるには、まずは失敗したときに自分で認めないといけません。

しかし、自分を過信する人はなかなか失敗を認めなかったり失敗を認識しようとしません。

周囲から見ると失敗を認めない人は反感を覚えたりイライラしてしまうものです。

しかし、本人からしてみれば失敗でもなんでもないという認識なので、開き直ったり自分以外の人や環境のせいにしたりします。

失敗を受け止めないで原因を自分以外のものに求めるので、いつまでたっても正しい対処をすることが出来ません。

普段から小さな失敗や自分の落ち度について反省したり後悔することもないので、目に見える失敗をしても中々失敗を認められません。

本人は自分は失敗しないと固く信じているため、失敗をする前から過信してしまい、その結果失敗してもそんな筈はないと思ってしまいます。

失敗を認めるということは、自らの力不足について認識するということです。

それが出来なければ何事も上手くはいきませんし失敗を引き寄せます。

自分に過信してしまう人は、謙虚さや慎重さが必要な場面で自己意識や感情が足枷になっています。

過信することで、失敗をする前から失敗を引き寄せてしまうという悪循環にもなっています。


プライドが高く否定を受け止められない

自分を過信する人の特徴として、プライドが高く否定を受け止められないことがあげられます。

自分を過信する人は自分自身に対して絶対の自信があります。

そんな自分を否定をされ、それを認めてしまえば絶対の自信が揺るがされます。

プライドも高いため、それは絶対に許せないことです。

その結果、人から否定されると全力でその人や意見に対抗します。

対抗策はさまざまで、否定された瞬間相手を口汚く罵ったり、その場では穏便に済ませても影で陥れようと画策することもあります。

しかし、共通しているのは、その態度や反論に冷静さや論理性が欠けているということです。

自らのプライドや感情によって突き動かされているため、筋の通った反論をすることよりも相手の言葉を否定し返すことに力を注いでしまうからです。

その極めて感情的で非論理的な反論や態度は、周囲の目には客観性も正当性もないと映ります。

否定にどんなに反論したとしても、周囲にそれが認められることはなく、逆効果になります。

もちろん、自分の反論に対する周りの反応が良くない場合は、方向性や切り口を変えるなどの変化はあります。

しかし、どんなに周りの反応が悪くても自分を過信する人は絶対に自分の非を認めたり反論をやめるということはありまさん。

一番説得したいのは否定してきた相手ではなく、自分自身だからです。

自分や自分の意見への否定について冷静に考えたり改善する意思がないので、何度も同じことで周囲とぶつかって進歩もありません。


過信して行った失敗も自信につなげていけば良い

多かれ少なかれ、人はどうしても放漫になってしまったり、見下すような態度をとってしまったり、人に耳をかさないで暴走してしまうことがあります。

人生や山あり谷ありですから、菩薩のように平常心を常に心に持って行動できる人間は類まれだと言えるでしょう。

例えば、日々の経験から多くの成功体験を積み上げてなかなか持てないような自信を持つことができた人でも、その自信のために一瞬のすきに過信をしてしまい、大失敗をして一気に奈落の底へ落ちてしまう人もいます。

それはもちろん極端な例ですが、人はいつも過信ばかりしていたり常に自信を持ち続けたりしているわけではありません。

毎日様々なことが起こるわけです。

スポーツ選手などはいい例ですね。

根気よく努力をして少しずつ成功を重ねていた選手が、「あそこでつい過信してしまいました。」と失敗の後に、反省点を述べているインタビューを観たことがあるでしょうか。

そのように自信と過信はいつも背中合わせです。

要するに、自分自身の目標や努力や結果をどのように受け止め、どのように次につなげ、人生を豊かにしていくかということで、私達は常に自信と過信の間を行ったり来たりしながら成長しているというわけなのです。

過信しない方法とは

自分の実力をよく見定める

過信は、己の能力を信じすぎることによって起こります。

自分を信じるのはよいことですが、実力以上に優れた人間だと過信してしまうほどに、妄信的に信頼してしまうのはよくありません。

自分の実力をよく見定めることで、過信は防ぐことができます。

闇雲に自分を優秀な人間だと断じる前に、まずは今の自分が持っている力というものを把握する所から始めてみましょう。

過信しやすい人は、物事をポジティブに考える傾向がありますが、実力を測ろうという時にはその姿勢は正してください。

能力を見定めようという時に、前向きな方向にばかり判断していては、正確な能力など測れないからです。

実力をフラットな目で判断しようという時には、能力測定用に専門に用意されている、テストや試験等の決まった答えや能力を示すはっきりとしたボーダーラインのある物を、積極的に利用していくと良いです。

テストの結果から今の自分に何ができるのか、何ができないのかがわかってくれば、過信することもなくなります。

ただ現実というものは常に移り変わるものですので、1度実力を確認できたからといって満足せずに、自分の能力は定期的にチェックして、認識はその都度更新していくことが大切です。


第三者に意見を聞く

実力を過信してしまうのは、自分の能力を客観視することができていないためです。

周囲の人と比べて自分がどれぐらいの位置にいるのか、優れているといわれている人はどれほどの能力を持っているのかを知らないままに、自分の結果だけをみて判断してしまうからこそ過信は起こります。

井の中の蛙大海を知らず、です。

周りの人のことを知らなくても、周りの人の声にきちんと耳を傾けることができれば誤った認識を修正することはできるのですが、過信するタイプの人は他人の話を聞かず、自分の意見だけで突っ走ってしまい失敗することになります。

過信しないためには、第三者に意見を聞いて、きちんとそれを受け止めるということが大事です。

実力不足だと言われたり、やろうと思っていることを批判されたりするのは嫌なものですが、話を聞かずに失敗してしまうよりはマシなのですから、割り切らなければなりません。

他人からの意見は、悪いものばかりではないです。

もしかしたら目標の達成に有効な、アドバイスをもらえることだってあるかもしれません。

自分の実力を信じて行動する前に、とりあえず周囲の頼れる人に相談をし、正しい判断ができているのか否か、客観的視点で確認してもらいましょう。

違和感に素直になる

過信を防ぐ方法として、自分の違和感に素直になるという方法は有効です。

最初はできるような気がしていたものが、時間の経過につれて、なんとなく無茶だったのかもしれないと思えてくる、というのが違和感です。

違和感は一時の全能感が落ち着き、思考が少し冷静になった時に、心の奥底から不意に現れます。

もしかしたら自分の判断は誤っているのかもしれない、という違和感を大切にしましょう。

違和感に常に忠実でいれば、過信した行動をとりそうになっても、思考がブレーキをかけてくれます。

何度も違和感を経験していれば、その内過信が間違った自信だということを脳が学習し、衝動的な全能感に振り回されることもなくなります。

うっかり自分を過信した行動をとってしまった時にも、もしかしたら自分の力はまだ足りていないのかもしれないと、違和感を感じた時に直ぐにその思考に素直になって行動を中断することができれば、最悪の事態は防げます。

こんな所で止められないという義務感や強迫観念から、防衛本能が発する違和感を無視し、能力を過信したままに行動を続けた結果、取り返しのつかない事態に発展してしまうこともあるので注意です。


自分を過信しすぎる人は要注意

いかがでしょうか。

ついつい物事がうまくいってると、自分を過信してしまう時は誰だってあります。

しかしそんな時こそ調子に乗らずに、平静を保つことの方が結果として良いことが待っています。

もしかしたら、その素晴らしい状況はラッキーによるもので、あなたの実力ではないかもしれません。

それを自分のスキルだと勘違いして過信してしまうと、後で痛い目にあったり、恥をかいたりするでしょう。

もちろん自信は必要ですが、調子に乗らないことがとても大切なのです。

少し自己評価が低いぐらいがいいのかもしれません。

ついつい過信してしまいがちな人は、今の状況は運がいいだけと思うようにしてみましょう。

ふと我に返って客観的に自分を見つめるきっかけになるはずです。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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