管理職の心得6つ
by @ERNACT
管理職のリーダーシップにはいろいろなタイプがあります。
強いリーダーシップでチームを引っ張っていくタイプもいれば、調整型、協調型のリーダーシップもあるでしょう。
それぞれのタイプによってはその管理職の心得も変わってくるものです。
しかしそうしたすべてのタイプに共通する管理職の心得もあり、それがベースとなっていることが多々あります。
そこで本日はその基本となる管理職の心得をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
管理職の心得
部下一人一人の個性と能力を把握する
1つ目は、部下一人一人の個性と能力を把握するということです。
チーム全体の管理も必要ですが、それより先に、個々の部下を知ることが大切だと言えるでしょう。
それを正しく把握できなければ、部下に適切な指示をすることができませんし、そもそも、どんな仕事をどの部下に与えるかの判断もできないものですよね。
能力がわかってこそ、その人にふさわしい仕事を割り振ることができ、性格を知ることによって、効果的な指示が可能になるのです。
そしてその采配が見事成功すると仕事の負荷の軽減につながったり、仕事効率化が進むことになります。
危機管理を徹底する
危機管理も、管理職にとって最重要の仕事の一つでしょう。
できるだけ仕事のミスやトラブル、アクシデントが起こらないように、さまざまなことを想定しなければいけません。
そして、万一の事態に備え、「もしそうした事態が起こったら、どう対処すべきか」を考えておく必要があるのも管理者の仕事です。
大きなトラブルが起こったときに、あわてず騒がず、それに適切に対応するのが、管理職の務めと言っていいでしょう。
仕事はプラス思考で進めることが肝心ですが、危機管理に関しては、マイナス思考で想定し、対処法を未然に考えておくことが大切になることを心がけておかないと、いざというときには大きな問題にまで発展してしまいます。
部下が安心して仕事することができる環境を作る
部下が安心して仕事を進めるような環境づくりをすることも管理職が心得ておかなければいけない大切なことです。
特に消極的な部下、自己評価の低い部下、おとなしく小心な部下は、仕事の失敗を恐れ積極的に仕事を進めることができません。
そうした部下に対し、「失敗してもかまわない。何かあったら私が対応し、処理するから、安心して仕事を進めなさい」と指示することが必要になってきます。
また、上司と部下のコミュニケーションに関しても、「報・連・相をちゃんとしなさい」と部下を叱るのではなく、むしろ自分から進んで、報連相を行うべきでしょう。部下はそれを見て、真似るようになるはずです。
ただ叱るのは、部下は萎縮したり反発したりするだけです。
それより、部下が自主的にコミュニケーションを行えるような環境を作るのが、管理職の心得でしょう。
ほめ上手になる
管理職が部下を上手にマネジメントするために必要なのが、「ほめ上手、叱り上手」になることです。
よく言われることですが、「褒めるときは大勢の前で、叱るときは他に誰もいないところで」というのが基本になります。
まず褒めるコツとしては、「できるだけ小さなことをほめる」ことです。大きな成功をほめるのは誰でもするものですよね。
それだけではなく、小さな成功や仕事をほめるのが、優秀な管理職です。
たとえば、仕事のミスを、部下が速やかに報告してきたとしましょう。その場合は、「よく正直に、しかもすばやく報告してくれた」とほめるのがあなたにとっても、部下にとっても効果的です。
もちろん、ミスを分析し、くりかえさないよう指導する必要はあります。しかし、その前に「正直な報告」をほめておくようにしましょう。
そうすれば、部下はそれ以後も、積極的に報告などのコミュニケーションを取ろうとしますし、より良質なコミュニケーションをとることができるでしょう。
叱り上手になる
次が「叱り上手」。人のいないところで叱るのだけが、管理職の心得ではありません。
叱るときはできるだけ手短に、要点だけをしっかり認識させること。これが優れた管理職の叱り方です。
同じ話をくりかえし、長々と叱ったのでは、部下の仕事に対するモチベーションは決定的に低下してしまうでしょう。
手短に叱る。そして必ず改善策を部下に考えさせ、適切なアドバイスを加えるのが、「叱り上手」な管理職のやり方です。
また、一度叱ったことを、時を置いて蒸し返さないというのも、必要な心得ではないでしょうか。
部下を成長させるより先に、自分の成長を意識する
管理職の仕事の一つが、部下を有用にするための人材育成をすることです。つまり、指導者の立場にいるわけですから、多くの管理職が常に、部下の成長を意識します。
もちろんそれは大切な仕事です。
しかし、管理職が心得るべきなのは、「部下を成長させるためには、自分の成長が不可欠」ということです。
自分はまったく成長を意図せずあぐらをかいて、部下にのみ成長を求めるのはおかしな話ではないでしょうか。
敏感な部下はそれを見抜いて「自分のことは棚にあげて、部下に求めてばかり」という不満を持つにちがいありません。
まずは自分が成長することを強く意図する。
そして、自分の成長のために、部下から学ぶこともたくさんある、と考える。これが管理職の心得でしょう。
管理職の心得を意識する環境を整える
いかがでしょうか。
管理力の心得は多くの人ができているようで、できていないのが現実です。
「よしやってみよう!」と言ってもすぐに行動できる人は少ないですし、それを継続させる人はほとんどいません。
本を読んだとしても、それを常にアウトプットできる環境がないとあっという間に忘れてしまいます。
人は忘れる生き物だということを、まずは忘れないようにしましょう。
管理職の心得をすぐに思い出せることができるように、携帯の待ち受けにメモを載せておく、手帳に書いておくなどの工夫をすると、徐々にですが頭に刷り込まれていきます。
頭に入るとそれが自然と行動に表れるようになりますし、どちらか判断に迷った際も、適切な選択ができるようになるでしょう。
なので、まずは環境を整えてみることからスタートさせると一気に意識が変わるはずですよ。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。