おせっかいな人の6つの心理や特徴とは?
おせっかいとは、本人が望んでいないのに第三者が勝手にあれこれ口を出したり、何かをやりだすことです。
ポイントは、「本人が望んでいない」という点です。
こういったでしゃばりな人は必ずいますよね。
正直厄介だと思いますし、できれば関わりたくないと思うものですが、もしかしたらあなた自身がおせっかいな人間だと思われているかもしれません。
そこで今回はおせっかいな人の6つの心理や特徴についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。
おせっかいな人の心理や特徴
自分にも同じくらい注意を向けて欲しい
おせっかいな人というのは人の行動をよく観察していて、ついこうしたほうがいい、ああしたほうが効率的だと思ったことを口に出したり直接手を出してしまいますが、純粋に親切心から行っているタイプには基本的に悪意はありません。
行き過ぎてしまって他人から「おせっかい」というレッテルを貼られてしまっていますが、そこにあるのは「困っている人を助けたい」という気持ちが第一です。
また同時に、自分が助力を必要としているときに手を貸して欲しいという願いも込めて行動を起こしています。
持ちつ持たれつ、自分がこうして手助けを行っているのだからいざ窮地に立ったときには協力をお願いしたいと、見返りも求めているのです。
相手の気持ちを想像して判断し手を貸せる行動力は決して悪いことではありませんし、自分が困ったときに人に頼ることは悪いことではありません。
ただし、手を差し伸べてばかりで自分が困ったときに助けてもらえないことが続くと、何故自分ばかり損をしてしまうのかとガッカリしてしまう人もいます。
無意識だったとしても、返ってきて当然だと思っている親切を押し付けのようなことをしてしまうからこそ、おせっかいと思われやすいのです。
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他人の行動を信用していない
誰かと何かを協力して行う事態というのは、社会生活を行っていると頻繁に出くわす場面です。
ですが、一つの仕事を他人と分担して行うことや自分の作業を誰かにお任せすることに、普通の人よりも大きな不安を抱きやすい人がいます。
他人を信用しておらず、自分が思うような行動をしたり求める成果を出すとは考えていないことで、あれこれと口煩く指示を出して進行状況を頻繁に確認しすぎたりするのです。
多くの場合この手のタイプは、仕事を任せる場面で手順などを細かく設定しその通りに行動をして欲しがり、監視の目を光らせて少しでも困っている姿を見ると飛んでいってあれこれ指導をします。
簡単なことでもこうしろああしろと煩いので、相手から鬱陶しがられるのです。
そのうちそんな行動も結局面倒臭くなるので、同僚や部下などに仕事を委ねることなくどんなに量が多くなっても全て自分でこなそうとします。
一見すると責任感が強い、他人に負担がかからないように気が使っている人のように見えるのですが、要は自分でやったことしか信用できずにどんどん周りが見えなくなっているのです。
リーダーシップを取りたい
おせっかいが過ぎる人は仕切り屋タイプが多く、常に物事の中心にいたいと考えています。
遊びに行こうという話になった時に頼まれてもいないのにプランを立てていたり、仕事でもはやり新たに進行させていく作業の分担などをああしろこうしろと独断で分けて口を挟む間もなく決断するなど、自分勝手な行動が目立ちます。
ささっと物事が決まっていくので助かることも多いのですが、度が過ぎてしまうことでおせっかいだと思われやすいのです。
リーダーシップによって自分の評価を上げたいとも思っており、同時に自分の思い通りに物事を進行させることで居心地のいい空間を作ろうともしています。
そうすることで何をするにも動きやすくなりますし、場を仕切っているのが自分であれば中心にいて重要なポジションに座れるのですから、傍から見れば「できる人」に見えて評価も上がる、よくできたマッチポンプです。
ただし、上司や直接関係のない他人からの評価は確かに上がるものの、同僚や関わりのある人からの評判はあまりよくないことがほとんどです。
行き過ぎたおせっかいが傲慢だと嫌われる傾向にあります。
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口が軽い傾向にある
おせっかいな人というのは自分の周囲のことにあれこれ首を突っ込むことが多いですから、必然的に他人の噂や秘密といったものも多く抱え込むことになります。
ただしそれをいつまでも内緒にしておくことができません。
それはおせっかいな人がおしゃべり好きで、人と関わることが大好きだからです。
ですから他人が秘密にしておいてほしい事でもいつの間にか周囲に漏らしてしまい、後で反感を買うなんてことになるのです。
さらにおせっかいな人は他人の悩みや相談事に乗る機会も多いため、秘密にしなきゃいけない事に中には結構深刻なものもあります。
しかし誰にも漏らしてはいけないと理解していても、元来のおしゃべり好きが災いして、あっと思った時には口を滑らせていたなんてこともよくあるのです。
おまけにおせっかいな人は社交性もあるため交友関係も広いことが多く、秘密が漏れる時には広範囲に知れ渡ります。
これでは相談した人からすれば信用なりませんし、二度と相談しようなんて気は起きませんよね。
でもおせっかいな人は秘密を漏らしたことをそれほど重要視することなく、また同じことを繰り返すのです。
コミュニケーション能力が高い
おせっかいな人は明るく積極的な性格をしていることがほとんどです。
積極的だからこそ周囲に対してあれこれおせっかいを焼くのですし、行動力がなければ周りのために世話を焼くことなどできません。
ですからおのずとコミュニケーション能力も高くなり、その能力を活かして幅広い人脈を持っているなどの、いわゆる顔の広い人が多いと言えるでしょう。
このようなタイプはとにかく他人の世話を焼くことが好きで、自ら進んで合コンのセッティングをしたり恋のキューピット役になったりとするのです。
ひと昔はよく居たお見合いの話を持ち掛けてくる親戚のおばさんなんかもこのタイプと言えます。
こうした人は基本的に人が好い性格なので、やや煙たがられることはあっても、根本的に嫌われるということはあまりありません。
それはおせっかいな人に悪気がないということと、社交性が高く人懐っこい性格をしているからです。
ですから相手がどんな人であろうが、物おじせず接することができます。
ただしともすれば一方的に好意を相手に押し付けてしまうため、それが周囲からすれば押しつけがましいと受け取られることがあります。
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詮索好きである
おせっかいな人というのは、とにかく他人のことにいちいち首を突っ込みたがるものです。
それが自分には全く関係のない事でも隙あらば口を出してきたり、あれこれ知りたがったりとするのです。
これはおせっかいな人が自分の周囲のことはたとえ自分に関係なくとも把握しておきたいと思うからで、把握さえしておけばまた世話を焼くことができるからなのです。
ですから例えば周囲に悩みや困り事を抱えている人がいると「どうしたの?」「何かあったの?」などとすぐ問い質します。
それでも相手が応えなければさらに詮索してしまうので、周りからは余計なおせっかいだと嫌がられるのです。
ただおせっかいな本人は決して悪気があるワケではなく、それどころか親切心から出た行動である場合も多いため、よりたちが悪いと言えるかもしれません。
結局のところおせっかいというのは言い方を変えれば世話好きだとも言えますから、本人にとってみれば他人のために行動しているという気持ちが心のどこかにあります。
ですのでいくら周囲に鬱陶しがられようが根掘り葉掘り聞くことを止めませんし、どんなことでも知りたがるのです。
おせっかいな人がうざくて嫌いなときの対処法
心に余裕を持って一段上から接する
何かとおせっかいを焼いてくる人というのは、誰しも鬱陶しいものです。
しかしいちいち腹を立てていても仕方がありませんし、相手は良かれと思っておせっかいを焼いてくるのですから、あまり冷たい態度に出るわけにもいきません。
そしておせっかいな人をうざいと感じるのは、その相手と同じレベルで接しているからだと言えるでしょう。
同レベルで対応するからこそイライラもするのですし、相手の言動がいちいち気に障るのです。
そこでまずは一歩引いて、相手より一段上から接することを心がけてみると良いでしょう。
一段上から俯瞰で相手を観察することで冷静に対処ができるようになりますし、本気で相手をするだけ損だという風に気持ちにも余裕が出てくるはずです。
気持ちに余裕を持つことで相手のうざい態度もサラッと受け流せるようになりますから、腹を立てたりイライラしたりすることもなくなってきます。
このようにおせっかいな人を上手にあしらうには、こちらが相手と同じ土俵に立たないことが大切ですから、接するたびにうざいと思うようではまだまだ修行が足りないなと言い聞かせるようにしてみましょう。
おせっかいだとはっきり伝える
おせっかいな人というのは悪気があっておせっかいを焼いているわけではありませんから、きっぱりと拒絶をするのはあまり良い気がしないかもしれません。
ですが相手に悪気がなく、親切心からのおせっかいだからこそ、いつまで経ってもうざいことに本人は気が付かないままの可能性だってあるのです。
いや、本人は善意のつもりなので、黙って従っていると余計におせっかいに拍車がかかるとさえ言えます。
ですので最終的には「あなたのおせっかいに迷惑をしている」「余計なお世話だ」とはっきり伝えるしかありません。
それで相手との関係にひびが入るかもしれませんし、もしかするとこちらが悪者扱いされることだって考えられますが、いつまでも相手の態度に悩まされてストレスを抱えるくらいなら、はっきり迷惑していることを伝えるのも一つの手段です。
どちらにせよ、こちらは相手をうざいと感じているわけですから、互いの関係がそれで壊れてしまったとしても仕方がないと思うしかありません。
ただし気持ちを伝える時には相手の気持ちにも配慮し「プライベートに踏み込まれるのは好きではない」「人から世話を焼かれるのは苦手だ」などと、やんわり伝えるようにしましょう。
徐々に距離を置いていく
おせっかいな人に対してできるだけ穏便に対処をしたいと考えるなら、徐々に距離を置いていく方法が良いでしょう。
いきなり相手を拒絶するのではなく、接する割合を少しずつ減らしていくのです。
例えばそれまではおせっかいな人と百パーセントで接していたとすれば、七十パーセント、五十パーセント、そしてその半分というように、接し方を変えていきます。
相手の話全部に耳を傾けていたところを「今忙しいから」「他に用事があるから」などと理由をつけるなどして、相手にする割合を減らしていくのです。
そうすれば感の良い人なら自分の態度が嫌がられているんだと気づいてくれる可能性もありますし、仮にそれで相手が気づいてくれなくても自然と距離を置くことができます。
ただしおせっかいな人というのは鈍感な性格をしている人が多いため、それでもおせっかいを止めてくれない可能性もあります。
そんな時には相手がおせっかいを焼くために話しかけてきても反応を薄くする、あるいはほぼ反応を示さない、他の人とは接する態度を変えるなどして、こちらが嫌がっているんだということを伝えていくしかありません。
充分に役立っていることを伝えた上で断る
おせっかいな人というのは、純粋な好意から「誰かの役に立ちたい」と望んで行動を起こすことが多いので、その気持ちを満足させてあげることでウザったくなるほどの手を出してこなくなります。
嫌いだからといって手や口を出してきたことに対して「必要ない」「大丈夫だから」とシャットアウトしてしまうと遠慮していると解釈されることも多いので、好意が迷惑であっても一度は受け入れてあげるようにしてください。
申し出てくれたことに対して「気を使ってくれてありがとう」「充分助かっている」と、おせっかいな人の行動に感謝を述べて、こちらにとって非常に役立っていることを伝えた上でお断りします。
実際はそうでなくてもこれでプライドを満たしてあげることができるので、早々に納得をして手を引いてくれやすくなるのです。
何かの折に気遣いにお礼を言っておくのもいいでしょう。
調子に乗って別の機会にまた口を出してくることもあるでしょうが、同じように対応していくことで「この人には自分の手は必要ないのだ」と思ってくれるようになり、おせっかいを焼く対象を別に移そうと考えるようになります。
手間はかかりますが、必要以上に角を立てないように厄介払いできる方法です。
こちらからお願いごとをしてしまう
おせっかいな人を遠ざけたいときには、先回りをしてこちらから厄介な頼みごとをお願いしてしまうのも効果的です。
何かをしている最中に途中で手や口を出されるのは非常に鬱陶しいですから、相手に先に助けを求めて役割を与えておきます。
頼られることが大好きなおせっかいな人はその頼みごとを無碍にはできませんし、多少面倒なことであっても大抵のことは喜んで引き受けてくれます。
逆にこちらが何もリアクションを起こさないと余計に首を突っ込んできやすくなりますので、おせっかいを焼かなければという気持ちを刺激してしまう前にこちらから行動しておくのが有効なのです。
その際に、あえてこちらの手に余るような困難なことを頼んでしまうのもいいでしょう。
頑張っても思うような仕事ができていなければ申し訳なく感じるでしょうし、役に立つことができなかったと気落ちすればこちらに近づいてこなくなる可能性も高くなります。
また、先回りの頼みごとの回数が多くなると自分は利用されているだけなのだと自覚するでしょうから、そのうち相手から自然と距離を置いてくれるようにもなります。
相手に隙を見せない
とにかくおせっかいな人に対しては、余計な情報を知られないことが何よりです。
おせっかいな人の多くは常に情報収集のアンテナを張り巡らせていて、やれあっちで困っている人がいると知ればそちらに行き、ああしろこうしろとアドバイスをし、やれこっちで手が足りないと知れば率先して手助けをしようと行動します。
そうしたことは全く誰かの役に立たないということもありませんから当然感謝される場面もありますが、同じくらい押し付けがましく感じて鬱陶しがられることも少なくありません。
ましてやそのおせっかいな行動を迷惑に感じてウザい、嫌いだと思っている人からすれば、可能な限りターゲットにはなりたくないものです。
ですからおせっかいな人に自分や周囲を引っ掻き回されたくない、放っておいて欲しいと思うのであれば、できる限り相手に隙を見せずに情報を与えないことが大切になります。
誰かに手を貸して欲しいときも、困っていること自体を知られないように注意する、自分の置かれている状況は信頼できる人にしか話さないようにするなど、相手にとって手を出そう、助けようと思わせない隙のない人物になるように振る舞うのが一番です。
おせっかいな人は自分では気づかない
いかがでしょうか。
おせっかいな人間は無自覚のまま行動しているものです。
今回ご紹介した内容で、あなたに当てはまるものがあれば危険信号ですので、注意しましょう。
人間関係は、付かず離れずがベストだといいます。
いくら気心がしれていて、仲が良くても適度な距離を保って交流するほうが、長く続く関係が築けることでしょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。