体育会系な上司の嫌いな特徴と合わない時の対処法とは?

あなたは体育会系でしょうか。

それとも文化系でしょうか。

もともと文化系だったのに体育会系の会社に入社したり、体育会系な上司と一緒なってしまったら、その行動などに大きな戸惑いを覚えることでしょう。

それだけ体育会系というのは特徴があるということです。

そこで今回は体育会系な上司の特徴と対処法についてご紹介していきます。



体育会系の意味とは

体育会系とは、論理的なことよりも精神論や根性論を重んじている人たちのことです。

由来は、部活動などの課外での活動では根性などが求められる傾向があり、それが次第に人たちを表す言葉として使われるようになりました。

体育会系は良い意味でも悪い意味でもどちらでも使われます。

良い意味ではノリがよく元気がある様子を主に表し、悪い意味では強要につながるような関係が成り立っていることがよく挙げられます。

体育会系な上司の特徴

礼儀と上下関係を重んじる

体育会系な上司がもっとも重んじるのは礼儀と上下関係です。

チームという組織はいかにすれば良い形で保つことができるかということを、身をもって体験してきただけに、自分のマネジメントするセクションの組織としてのあり方に常に気を配っています。

そして、組織を成立させるために重視されるべきなのが、上下関係をきっちりさせることであると考えるわけです。

部下は上司を敬うべきと考えますから、上司に対してなれなれしい口をきくというようなことは論外と言っていいでしょう。

さらに、後輩が先輩に対して敬意を払わないことも許しません。

どんなに親しい関係になっても、「親しき仲にも礼儀あり」という考えが強いため、後輩が先輩にタメ口をきいたり、友達のような接し方をするのはNGなのです。

キーワードは、礼儀。

部下に日常的なあいさつを求めることは言うまでもありませんが、たとえば上司に部下があいさつする時には、きちんと目を見てするのが礼儀だという考え方をするのが、体育会系な上司の特徴と言っていいでしょう。

上司が部下に説教をしている時なども同様で、上司の目を見て真摯に話に耳を傾けるのが部下としての礼儀だと考えるのです。


部下に密な報連相を求める

体育会系な上司は一人一人の部下に対して、ていねいなコーチングをしたいと考える傾向があります。

個々の部下の自主性や向上心にまかせるというよりも、自分が細かく指導して成長させていこうとするのが、体育会系な上司と言っていいでしょう。

そのため、部下には密な報連相を求めます。

こちらが「あの仕事の進捗状況はどうなってる?」と聞く前に、部下の方から自主的に仕事の進捗状況を報告すべきだと考えているのです。

ですから、部下の報告が遅れたり、部下が報告や連絡を怠ることはけっして許しません。

たとえ、仕事ができてもそういう報連相を怠る部下には厳しく当たり、ていねいに報連相をする部下に高い評価を与えるのが、体育会系な上司なのです。

特に重視するのが、仕事の相談。

「これはどうしたらいいでしょう」とか、「この仕事に関して、自分はこういう取り組み方をしようと思っているのですが、どうお考えですか?」というような相談を、部下から受けることが、体育会系な上司は好きでたまりません。

「部下から頼られている」という意識が、自尊心をくすぐり、良い気持ちになるのが体育会系な上司と言っていいでしょう。

言い方を変えると、密なコミュニケーションをし、まめに相談をし、頼りにする部下が好かれるのです。


アフターファイブの付き合いが大好き

体育会系な上司の共通点の一つが、飲み会や宴席が好きということでしょう。

仕事が終わったあとで、部下たちとみんなで酒を酌み交わすことが大好きなのです。

それは、単に酒が好きだからというわけではありません。

体育会系な上司の中には酒の飲めない人もいますが、たとえ自分は酒を飲まなくても、部下と宴席を共にすることで、お互い腹を割った人間的なつきあいができることが好きなのです。

ですから、部下との飲み会では、部下の仕事の悩みなどを聞きたがりますし、それに対してアドバイスをしようとします。

さらに、部下のプライベートに関することも、遠慮なく聞いてきますが、それも「腹を割った人間同士のつきあい」を好むためにほかなりません。

体育会系な上司は部下が聞かれたくないようなプライベートのことまで口をつっこんでくることが少なくありませんが、そこには「部下のことをなんでも知っておきたい」という心理があると考えていいでしょう。

部下から兄姉や親のように慕われたい、頼りにされたいという意識を持っていて、アフターファイブのつきあいによって、部下とより深い人間関係を築こうとするのが、体育会系な上司の特徴なのです。


体育会系の上司のことが嫌いな理由

根性論を振りかざすだけで頼りにならない

とにかく頑張れ、努力をすれば何とかなる、具体的なアドバイスを求めても精神論や根性論ばかりで、気合いを入れて仕事をしていればどうにかできるという考えを持っているのが、体育会系上司の面倒くさいところです。

また、辛いことがあったら我慢をしろ、みんなずっとそうやって頑張ってきたのだから甘えは許さないとばかりに、少しでも弱音を吐けば軟弱だと批判をしてきます。

しかも客観性はそこにはなく、あくまでも自分基準で耐えられるか耐えられるかを判断しつつ否定をしてくるのも厄介です。

部下からすれば、解決策を得たいからこそ経験者である上司に相談をすることもあるでしょうが、気合いでどうにかしろ、納期が間に合いそうになければ徹夜でもしろというばかりで、では結果を出すためにどう頑張ればいいのかといった部分はまるで無視されます。

努力の方向性に関してまったく示そうとはしませんし、その上で目標を達成できなかったりミスをすれば、やる気がないと決め付けられて終わりです。

反論しようにも体育会系だからこそ上の者に歯向かうのは言語道断、ますます生意気な部下として目をつけられるなどまったく頼りにならず、話が通用しません。


大きな声ですぐに怒る

体育会系上司は普段から無駄に声も態度も大きく、特に怒った時の怒鳴り声には迫力があります。

ただ、怒るにしても大声でひたすら威嚇をする、意味もなく怒りの感情をぶつけるばかりで、どういったところが悪くて何に対して怒っていて、今後のためにどうして行けばいいのかという部分はまるで無視です。

しかも怒って大声を出しているうちにテンションが上がってきて、とにかく頭から部下を非難するばかり、、まるで上司としての態度とはいえない醜態を見せることも多々あるのが特徴になります。

こんな上司を相手にすればひたすら鬱陶しい、煩いという感情しか湧いてこなくなりますし、尊敬などできるはずもありません。

声さえ大きければみんなが怖がって舐められないとでも思っているのか、カッとなったら当り散らすことが当たり前になっており、部下から距離を置かれてしまいやすいのです。

体育会系は部活などで毎日のように怒られ続けていることがほとんどで、そうした文化に慣れていない部下なら特に抵抗感を持ちやすくなります。

論理的に話そうとしても通用せず、冷静に話そうとしても生意気だと怒鳴り声で遮られる、それではストレスが溜まる一方です。

仕事外の付き合いを強要してくる

職場の仲間は仲がいいに越したことはありませんが、体育会系の上司がいるとみんなが一緒に参加をする集まりを強要してくるケースが目立ちます。

やたらと回数が多い飲み会、断るという選択肢を選べないレクリエーションの実施、職場の仲間が腹を割って話せる場を作ったり一致団結する機会を設けることこそが役目だといわんばかりに、さまざまな計画を持ち出しては提案してくるのです。

表面上は自由参加と謳ったところで、上司が企画したものであればそう簡単に断れるものではありませんし、無理だといったところで何故だどうしてだ何が気に入らないと理由を根掘り葉掘り聞かれた上で、その後は態度があからさまに硬化します。

体育会系の上司の言い出したことは、ほぼ強制参加になるのです。

そういったノリについていけなくなって正当な理由で不参加を貫いても、空気が読めない、場の空気を乱すと責められますし、そうした考えを持っている部下は仲間ではないとわかりやすく他の部下との扱いが変わることもあります。

飲み会や仕事外の集まりが続けばプライベートな時間がそれだけ少なくなりますし、昨今必要以上にそうした付き合いを避けたいと考える人は多い傾向です。

だからこそ、このタイプの上司の扱いにはとても困ります。


体育会系な上司と合わないときの対処法

関係ある話以外は聞き流す

上司の話の中には話好きの人もいます。

自分の仕事に対する姿勢についてアドバイスや自分のためになる話もしてくれる事もありますが大抵の場合は自慢話や自分語り等仕事に関係無い話ばかりです。

更には自慢話しに加えて頼んでもいないのに突然説教し始めて仕事に支障を来す様な事を無意識に行う人達もいます。

明らかに仕事と関係なさそうな話や説教をして来て同意を得る様な事をして来たのであれば表面上は聞くフリだけをして聞き流せば良いのです。

そう言った人達にストレートに止めて下さいと言っても聞き入れる所か逆上して説教や話が長引いてしまう恐れがあります。

下手に上司を刺激するよりもまず言いたい事だけを言わせて上司をスッキリとさせる事が一番の対処方法です。

その際に適度に相槌を打ったりメモを取るフリ等ちゃんと上司の話を聞いているポーズも取っておくと話が長引かない上に相手もいい気分で終わらせる事が出来ます。

自分に関係ありそうな話はしっかりと聞いて関係なさそうなのは迷うこと無く聞き流す、このスタンスで対処を取るだけでも上司を相手にする苦労を減らす事は出来ます。


必要以上に関わらない

上司が苦手だからと言って無理に上司の好みに合う人間に変わる必要もありません。

下手に上司に合わせて自分自身の性格や信念を否定してまで変わっては余計にストレスが貯まるだけです。

それに上司好みの人間に変わったからと言って仕事も上手く行く保証もありません。

だったら下手に変わるよりも上司はそういう人間なんだと割り切り力を身に付けて仕事等でどうしても関わらないといけない時以外は必要以上に関わらない事です。

自分とは合わない人間と分かった以上は下手に首を突っ込むのは時間の無駄です。

もし上司の方から絡んできたら適度に話を合わせてそつなく答えて相手を納得させて早めに会話を打ち切りましょう。

休憩時間やプライベートでは極力上司と合わない様に席を外したりと関わらずに済む手段はあります。

しかし対応があまりに素っ気なさ過ぎると今度は上司でなくても感じの悪い人と受け取られてしまうリスクもあります。

特に合う人と合わない人で対応が明らかに違うのだと見ていて不愉快になる人の方が多く、逆に自分が嫌われ者になってしまいます。

少なくとも苦手な上司相手でも愛想笑いや話に合わせてリアクションは取れる様にしておきましょう。

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こまめに上司に指示を仰ぐ

体育会系上司は規律を重視している事が多く下の人間に自由にやらせる事の方が少ないです。

規則通りだとしても上下関係の規律を無視した行動を勝手にしようものなら結果を出しても説教や苦言が待っているでしょう。

社会人において報告連絡相談は大事ですが体育会系上司の場合は細かく強要してくる事が多いので些細な事でもしなかったと言うだけで怒られる事があります。

なので勝手に動くのが駄目なら動く前にまずは上司に指示を仰ぎ、動いてもいい許可をもらってから動くのが一番です。

体育会系上司は動かれるのが嫌と言ってもちゃんと自分の所に話に来て指示を仰ぎに来ていたのであれば話は別です。

上司に指示を仰げば上司自身もちゃんと仕事しているのは確認できるのに加えて上下関係の規律を守っていると見なされて結果を出しても説教をされる事もありません。

また上司へはこまめに仕事の進行具合を報告し上司から聞かれる前に答える様にしておくのも良いでしょう。

しかし体育会系上司でも許可を取る必要の無い細かな事まで指示を仰ぎに来ると指示待ち人間と思われて逆に苦言を言われる事もあります。

もしそういった状況に陥った場合は謝罪もしくは言葉のクッション(例:失礼します、念の為にお聞きしたい事があるのですがよろしいでしょうか?)を先に入れた後に本題へと入って指示を仰いでから動く様にしましょう。

そうすれば後から許可を取る必要のない物でも上司から見て想定外の事をした時に説教を受けるリスクも減らす事が出来ます。

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体育会系上司はパワハラを自覚していない

いかがでしょうか。

体育会系な上司はとにかく上下関係に厳しいです。

そのためパワハラにつながってしまっているケースも少なくありません。

一般的な会社であれば相談に乗ってくれる部署がありますが、体育会系な会社だとパワハラが当たり前なので、相談でもできずただひたすら耐えしのぐ日々が続きます。

それが長く続くと心身ともに疲弊しきってしまい、会社を辞めることになってしまうでしょう。

すべての元凶はその風潮を許してしまっている会社であり上司です。

だからといってパワハラを自覚していない上司に対して告発などしても一時的に収まるだけで、すぐに元通りになるのが通例です。

体育会系な上司とまったく合わず、会社も嫌いだと思うのであれば、情が湧く前にさっさとやめてしまうことを強くおすすめします。

仕事とあなたの健康は比較できるものではありません。

健康でなければ仕事も満足にできないからです。

「あれ?なんか苦手だな」と少しでも感じたら辞める準備をしておくことに越したことはありません。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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