恥ずかしがり屋の6つの心理と克服方法とは?

恥ずかしがり屋とは内気で、目立つことが苦手な人のことを表す言葉です。

恥ずかしがり屋な人は、好きでそうなってしまったわけではもちろんなく、気がついたらそうなっていたケースがほとんどです。

その原因の多くは生まれ育ってきた環境や、もともとの性格によるものですが、その他にも、個人個人の心理が複雑に絡み合っています。

恥ずかしがり屋な自分を克服したいと思っている人も少なくありません。

そこで今回は恥ずかしがり屋の心理と克服方法についてご紹介していきますので、ぜひ今後の参考にしてみてください。



恥ずかしがり屋の心理

 

孤立しているように感じてしまう

 

寂しがり屋の人は、誰かが近くにいないと、自分が一人になった感覚になってしまい、孤立感を抱きます。

そこに誰かしらいてくれれば会話ができたり反応を見ることができますが、誰もいない状況では無音の状態になってしまう。

静かな環境に一人ポツンといることで、「仲間に入れていない」「自分だけ孤立している」と感じてしまい、寂しく感じているのです。

こうした人は、日頃から人の輪の中に入ることが好きだったり、暇があれば誰かを誘って一緒にいるようにしています。

それは孤立しているということを感じない為であり、一つの対策であると言えるでしょう。

話すことが好きな人や、常に予定をいっぱいにしている寂しがり屋は、こうした心理状態であることが多く、一人になること=孤立という捉え方をしてしまうのです。

特にいじめられたり仲間外れにされている訳ではないのに孤立を怖がっている人は、過去に何かしら嫌な思いをしていたり、家庭環境が悪いケースが多く、根本的に原因があることが考えられます。

やたらと交友関係が広かったり、いつも忙しそうに見えるのは、孤立を感じない為にわざとそうしていることが考えられます。

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誰かにかまって欲しい

 

寂しがり屋の中には、「かまって欲しい」という心理の人もいます。

なかなか自分から積極的に人の輪に入れる人ではなかったり、「寂しい」と素直になれない人の寂しさは、かまってもらうことで解消されます。

例えば「具合が悪いアピールをする」「泣いている」「用事がないのに連絡してくる」といった人は、寂しさから「かまって欲しい」という気持ちでいる可能性があります。

人からかまってもらうことで寂しさを解消するため、「自分を見て」というさりげないアピールが随所で見られるでしょう。

中には、かまって欲しいがために嘘をつく人もいます。

誰かに裏切られたと言って同情を買ったり、熱があると人を呼び出したりと、嘘をついてまで人からの関心を得たいと思っている人は、寂しがり屋の中でも人に迷惑をかけるタイプの寂しがり屋。

このような恋人を持ってしまうと、振り回されたりわがままを言われて、相手に疲れてしまうこともあります。

気付けばいつもその人のそばに駆けつけていたり、その人の言動が気になってしまうことがあれば、それは「私を見て」の作戦に引っかかっているかもしれません。

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人から安心を得たい

 

ネガティブ思考な人ほど、寂しがり屋になる傾向があります。

一人になると不安なことで頭がいっぱいになってしまったり、マイナスにばかり物事を考えてしまって悲しくなったりと、誰かに支えてもらわないと気持ちを切り替えることが難しいのです。

そこで「大丈夫だよ」「近くにいるから」「味方だよ」と話を聞いてくれて力になってくれる人がいれば、徐々に寂しさを感じなくなり、ポジティブに考えるようになってくる。

ただ一人でいる限りは、安心を自ら得ることはできず、どうしても周りの人から得ることを考えてしまうのです。

こうしたタイプの人は、自分に自信を持っていません。

自分が決断したことや判断したことに自信が持てない為に、人から「大丈夫」と背中を押されないと安心できないのです。

日々の安心を人からしか得られない人は、当然自分が一人の時は寂しく感じてしまい、誰かを呼んだり電話をかけたりと行動に出ることもあります。

自分に自信が持てるように知識や情報を得たり、自らが努力をしない限り、いつまでたっても周りの人へ頼る気持ちが大きく、安心感を得られずに過ごしてしまうでしょう。



注目を浴びていることが恥ずかしい

 

恥ずかしがり屋の多くは、自意識過剰な面を持っています。

「みんなが見ている」「周りと違うと思われている」など、常に誰かに見られているという意識を持っていることで、恥ずかしいという気持ちを持っているのです。

自分の発言する内容や、発言する姿をいちいち見られていると感じてしまう為、発言する前から恥ずかしがってしまう。

そのモジモジとした姿すらも見られてしまっているという自意識過剰な意識が、恥ずかしがり屋な自分を作り出しているのです。

人は他人のことをそれほど見ておらず、また関心も抱いていないもの。

自分で自分のことを「注目を浴びている存在」に仕立てあげていることで、恥ずかしがり屋になっているのです。

いつも行動するたび、発言するたびに、「皆見ないで」「あっち向いてて」と、視線を気にする恥ずかしがり屋は、見られている意識が強いことが考えられます。

自分が他人をあまり深く見ていないのと同じで、周りの人たちも自分のことにそこまで興味はないのです。

注目を浴びることが恥ずかしいという心理になるのは、自分の自意識過剰な一面から出ている気持ち。

そこに気付けば恥ずかしがり屋を克服できるかもしれません。

 

失敗することを恐れている

 

これから何かをするという時に、「失敗したらどうしよう」「何かが起きそう」と不安を感じたり悪いことばかり考えてしまう人がいます。

恥ずかしがり屋の中にこのように考える人が多く、そこには「笑われるかもしれない」という恐怖感があるのです。

常に失敗することを考えてしまう為、その結果に結びつく周りの反応が「笑われる」になってしまう。

やる前から恥ずかしがったりオドオドしてしまうのは、人からの評価を過剰に気にしているからと言えるでしょう。

逆に「成功する」と強く思っても、恥ずかしがり屋の場合は「見られちゃう」「関心を持たれちゃう」という意識を持ちます。

失敗して笑われることを一番に恐れているけど、逆に成功することでも注目を浴びてしまう為、どう考えても恥ずかしい気持ちになってしまうのです。

恥ずかしがり屋は、結果や結末まで深く考えていることで、先のことに不安を感じやすいもの。

意識を目の前にあることだけに切り替えてみると、恥ずかしがる前に行動ができるようになります。

最終的な場面を想定するのではなく、今すべきこと、できることを行動に移すという目標を立ててみると良いでしょう。

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自分に自信が持てない

 

自分に自信があれば、「みんな見て」という感覚になります。

自慢をしたり見てもらうことで認めてもらえた気分になり、自信ある自分をさらけ出したくなります。

一方、自分に自信がなく、人とは違っている、変わっていると思い込んでいる人は恥ずかしがり屋な傾向があります。

自分のすることに自信がないために、常にためらってしまい、恥ずかしく思ってしまうのです。

「○○したいけど、皆がやらなかったら恥ずかしい」「自分は○○だと思うけど、次に違う意見を言われたら恥ずかしい」と、周りと異なる自分がいることで、恥ずかしいという感情を持ってしまうのです。

自分が他の人と違うということに恥ずかしいと思ってしまうのは、自分に自信がなく自分を否定してしまっているからです。

「こんなこと言ったら変だと思われるかも」と感じ、「普通」からはみ出てしまった感覚になり、恥ずかしく思ってしまうのでしょう。

意見や考えに普通や当たり前、絶対というものは存在しません。

自分が思うこと、言いたいことに自分が「間違ってはいない」と思えるのなら、堂々と行動に移せば、それが自分にとっての「普通」になってくるのです。

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恥ずかしがり屋を克服する方法

 

積極的に人前に出る

 

恥ずかしいからといって、引っ込み思案になっていては、いつまで経っても恥ずかしがり屋は克服出来ません。

自分で意識して人前に出るようにしましょう。

恥ずかしい気持ちは、人前に出ているうちに慣れてくるものです。

人間は学習する生き物ですから、繰り返すことで慣れてしまい、今まで恥ずかしいと思っていた気持ちが嘘のようになります。

とはいえ、ある日突然人前に出ようと思ったところで、どうしたらいいのか悩みますよね。

方法としては、最初に今までの友人とは違う新しい友達を作ってみましょう。

そうする事で新たな輪に発展して、新しい仲間との出会いに広がっていく可能性があります。

初めての人とは緊張もするし、恥ずかしいものですね。

しかし、友人と一緒なら何とか輪に入って行けるものです。

そうして少しづつ恥ずかしがり屋を克服して行きましょう。

また職場でも、今までは嫌煙していたプレゼンなども、挑戦してみてはどうでしょうか。

大勢の人の前で話すのは緊張してしまいますね。

でも仕事と割り切ると、案外スムーズに出来てしまうものです。

説明内容も初めから決まっているのですから、後は練習だけです。

上手く話そうとか、カッコよく決めようなど意識しないことですね。

堂々と自信を持つことが大切です。

積極的に人と関わることが、恥ずかしがり屋を克服する近道です。

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自分が変わることをイメージする

 

決して自分はダメだと思わないで下さい。

必ず変われるんだとイメージしていると、気持ちも向上してきます。

恥ずかしいのは、自分自身にコンプレックスがあって、それがマイナス要素に働いている可能性があります。

「バカにされるんじゃないか」とか「笑われているかもしれない」と、自分で悪く悪く考えてしまいます。

そんなポジティブな気持ちが、恥ずかしがり屋に拍車をかけています。

誰も笑ったりなんかしません。

もっと自信を持って行動してみましょう。

今までとは違う積極的な自分をイメージして下さい。

仕事でも私生活でもアクティブになれば、自然にコンプレックスに思っていたことも忘れてしまいます。

恥ずかしがり屋の自分は脱ぎ捨て、新しい自分に生まれ変わりましょう。

もう今までの恥ずかしがっていた自分じゃないと暗示をかけます。

そう思い込むと、恥ずかしい気持ちが少し和らぐでしょう。

そういったイメージトレーニングが大切になります。

人前に出る時も、自分は以前の恥ずかしがり屋ではないと強く思うことです。

俳優にでもなったかのように、恥ずかしがり屋ではない自分を演じてみて下さい。

案外容易に演じきれるかもしれませんよ。

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ありのままの自分をさらけ出す

 

恥ずかしがり屋は、何かを意識しているからでしょう。

話してもみないうちに、「どうせ自分なんて」と、決めつけてはいませんか。

それは自分の価値を自分で下げています。

本当はもっと優れているのに、恥ずかしがり屋というだけで、損をしてしまうことがあります。

恥ずかしがり屋で二の足を踏んでいたら、仕事も恋もチャンスを逃してしまいますね。

普段から気負わずに、ありのままの自分を曝け出してみましょう。

大らかな気持ちで物事を受け止めて、これが自分の姿なんだと堂々と振る舞うことが大切です。

少し意識を変えるだけで、恥ずかしい気持ちが薄れていくはずです。

失敗を恐れたり、否定されるのを怖がっていては、恥ずかしがり屋の克服は難しいかもしれませんね。

自分を曝け出してしまうと、もう何も怖いことなんてありませんよ。

本来の姿を受け止めて、理解してくれる人達が沢山いるでしょう。

その様な人達とコミュニケーションを重ねていくうちに、成長できるはずです。

場数を踏むと、自然体で話せるようになってきます。

どうせ受け入れてもらえないと、被害妄想的な考えはもう捨てましょう。

ありのままの自分でいると、いつの間にか恥ずかしがり屋が克服出来ているかもしれません。



どんな人も話しかけてもらうのを待っていると言い聞かせる

 

人間は誰もが恥ずかしがり屋だといわれていて、その度合いはその人によって様々です。

自分が恥ずかしがり屋だと感じている人は、ほかの人に自分から話しかけることをためらってしまいがちです。

会話の邪魔をしてしまったら申し訳ない、自分から話しかけても話を聞いてもらえないかもしれない、自分の姿が変に思われていないかな、など、こういったことが恥ずかしさにつながっているのではないでしょうか。

初対面の人と会話をすることは、恥ずかしがり屋ではない人にとっても、多少の緊張をするという人がほとんどです。

恥ずかしくて話しかけられない、と一人でぽつんといるよりは、誰かとの会話を楽しみたいと思っているはずです。

まずは、「周りの人は話しかけてもらうのを待っている」と自分に言い聞かせてみましょう。

一人でいる人に話しかけることから始めるのもいいですし、話しかけやすいグループを見つけて声をかけてみてもいいかもしれません。

グループなら、その中で気の合う人と出会えるかもしれないのでおすすめです。

「話しかけてもらうのを待っている」と思うだけで、自信にもつながります。

 

自分の強みを伸ばす

 

誰かと積極的に関わることができるようなるきっかけを作っておくことは、恥ずかしがり屋を克服するためにとても有効です。

その方法として有効なのは、自分の強みであるものをどんどん伸ばしていく、ということです。

たとえばスポーツが好きだという人は多いと思います。

スポーツをすることが好きな人は、スポーツ施設などに通って体を鍛えたりすることもおすすめです。

スポーツはするよりも観戦が好き、という人もいるでしょう。

どのチームを応援しているのか、あのチームのあの選手はすごい、など、ちょっとした知識があるだけでも会話を膨らませるきっかけになります。

趣味を広げる、ということも有効です。

女性なら料理や裁縫、ダンスなどの習い事に通ってもいいかもしれません。

男性はDIYや音楽の知識を膨らませるのもおすすめです。

自分が楽しいと思えることを見つけて強みとなるものを強化することで自信になり、誰かに話したいという気持ちが芽生えてきます。

私はこれが得意なのだ、と堂々とふるまうことができるようになります。

得意なことを話題に出すことで、それを「面白いね」と言ってくれる人が集まるようになるはずです。

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急には変われない、慣れることが大切

 

どんなに恥ずかしがり屋の人でも、克服法を試しているからと言って急に自分の性格や気持ちを変えることはできません。

自分の「恥ずかしい」という気持ちを抑え込んで、グループの中に入っていくことだけを考えて無理をしてしまっては、それが大きなストレスとなってしまうこともあります。

恥ずかしがり屋を克服したい、という気持ちが大きく、焦ってしまう気持ちもあるでしょうが、何事も慣れることが大切です。

会話も初めは少人数からはじめて、2人3人と増やしていき、最終的には人前に出ても恥ずかしくない、ということを目標にするといいでしょう。

少しずつ場数を増やし、人と会話することや交流することに慣れていくことで、恥ずかしがり屋の克服につながります。

朝の挨拶を交わすだけでも緊張する、という人は、何も考えずに自分から挨拶をすることを習慣づけてみてください。

いつしかそれが日常となり、恥ずかしいと感じることもなくなるはずです。

挨拶を交わす、というだけで相手との初めのコミュニケーションが成立してしまいます。

もしかしたらそのあとに会話を交わすような仲になれるかもしれません。

 

恥ずかしがり屋を克服しよう

 

いかがでしょうか。

恥ずかしがり屋を克服するには、まずは自分を受け入れることです。

照れ屋で、内気な自分だと認めてしまうことで、気持ちによる負担が大きく変わります。

その状態から、少しずつ人前で話たりすることを始めましょう。

自分自身を認めないと、理想と現実のギャップが激しくなり、克服しようとする気持ちすらなくなってしまいます。

何かを始めるときは、とことんハードルを下げるのが、最終的な目標を達成するコツです。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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