肯定的な人とは?特徴や言葉・言い方と肯定的に考える方法をご紹介!
あなたは肯定的な人物でしょうか。
それとも否定的な人でしょうか。
コミュニケーションにおいて否定的な人は厄介者と認識されがちです。
その反対に肯定的な人は親近感を覚えやすいものです。
そう考えるとやはり肯定的な人の方が得することは多いでしょうし、そのような人物になるべきですよね。
そこで今回は肯定的な人の特徴や言い方・言葉と肯定的に考える方法についてご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
【目次】
肯定的の意味とは
肯定的とは、物事に対して同意を示す様子のことです。
「肯定的に捉える」、「肯定的な表現」などと使います。
類似する言葉は「認める」、「好意的に受け入れる」といったものがあります。
例文として「私はあなたの意見を肯定的に捉えます。」のように使用します。
肯定的な人の特徴とは
成功体験が多い
肯定的な人にはふつうの人よりも成功体験が多いという特徴があります。
ものごとをポジティブにとらえるのが肯定的な人ですが、人間、何を行うにしてもポジティブに、前向きな気持ちで行ったほうがうまく行くものでしょう。
たとえば、縁のところまで水がいっぱいに入った容器を手で持って移動させるとしましょう。
その際、「自分はきっと、水をこぼすことなく、目的の場所まで移動させることができる」と考えた場合と、「きっと水をこぼしてしまうに違いない」と思った場合とでは、明らかに前者の方が成功率が高くなるに違いありません。
人間は、自分の心の中で思っていることを、結果として自分で引き寄せてしまうということがよくあるものです。
「自分は運がいい」と思っている人は良い運を引き寄せ、「自分は何をやってもツイてない」と思う人は、運を自分から手放してしまうのです。
肯定的な人は万事ポジティブに考えますから、運を自分の力で引き寄せ、成功を自分で導き出す能力に優れていると考えていいでしょう。
無意識のうちに成功を引き寄せることができること、その結果、成功体験を着実に積み重ねていくことができること、これが肯定的な人の特徴なのです。
物事の良い面を見ようとする
肯定的な人はできるだけものごとの良い面に目を向けようとする意識を強く持っています。
たとえば、職場から帰る際、タッチの差で電車に乗れなかったとしましょう。
次の電車まで10分間隔があるとします。
ふつうの人は「乗れていたら10分早く帰れたのに」と残念がるに違いありません。
肯定的な人は違います。
「10分の待ち時間の間に読書ができる。好きな本を読む時間が、そのぶんだけ多くなる」というように考えるのです。
10分の待ち時間の良い面に目を向けるため、その時間を有効に過ごすことができるのが、肯定的な人と言っていいでしょう。
それは自分自身についても同様です。
肯定的な人は自己肯定的なのですが、それは自分の良い面を見ようとする意識が強いためにほかなりません。
自分の性格を分析するとしましょう。
ふつうの人なら「自分は鈍感でずぼらなところがある。これが欠点だ」と分析するところを、肯定的な人は違う見方をします。
「自分はおおらかで細かいことを気にしない性格だ」とポジティブに評価するのです。
どちらの評価も間違ってはいません。
自分の性格について、ポジティブな目で見るため、長所として評価することが多いのが、肯定的な人の特徴ということになるでしょう。
参考記事
協調性があり、人と折り合いをつけるのが上手
協調性があるというのも、肯定的な人の特徴と言っていいでしょう。
たとえば、職場の会議に出席したとします。
Aさんの発表した意見について、「自分はちょっと違うと思う」という感想を持ったとします。
その場合、「自分はその意見に反対だ」という意見を口にするのが、ふつうの人でしょう。
しかし、肯定的な人は、自分と違う意見に対しても、「その意見の中に肯定できるところはないか」と考えます。
つまり、全面的に否定することなく、Aさんの意見の中から少しでも良いところを見つけ、それに同調しようとするのです。
肯定的な人は、自分の意見はしっかり持っていながら、違う意見に対しても耳を傾け、良いところを取り入れようとします。
こういう意識で人と接していれば、人と自然に協調することができるでしょう。
協調性がある人というと、なんでも人に合わせるというイメージがあるかもしれませんが、自己主張をしっかりしながら、人の意見や希望も尊重するのが、協調性がある人なのです。
その点、肯定的な人は、自分も肯定し、人も肯定し、意見が違った場合には折り合いをつけようという意識を持っているため、真の意味で人と協調することができるということになるでしょう。
肯定的な言い方や言葉とは
相手の意見をまず受け止める
肯定的な言い方をするには、まず相手の意見を受け止めるのが効果的です。
相手の意見を全て肯定することは難しいですが、とにかく一度受け止めることで肯定的な言い方に繋げやすくなるからです。
次に、相手のAさんが意見を述べたシチュエーションで言い方の例をあげます。
「私は○○だと思うんだ」
そうしたら、あなたは一度Aさんの意見を受け止めます。
「なるほど。Aさんは○○だと考えるんだね」
もしも内心では賛成できない場合でもまず必ず一度受け止めます。
いきなり相手の意見を否定してしまうと、中々肯定的な言い方には繋げられません。
また否定することで相手の心証も悪くなり、ネガティブな印象を与えやすくなります。
否定するにしても、まず最初に一度受け止めることで次に述べる意見のクッションとなります。
自分の意見を話すとき、極力ネガティブな印象を与えないコツとしては、Aさんの考えについて理解を示しながら話を進めることです。
「Aさんの考えは、一理あると思う。ただ、今回は少し状況が違うと思うんだ」
このように相手に理解を示すことで、相手も違う意見を受け止めやすくなります。
最初に相手の意見を受け止めるのは、肯定的な言い方をするためには効果的で簡単なテクニックなのでおすすめです。
ポジティブに捉える
肯定的な言い方をするには、相手の意見のポジティブに捉えるのが効果的です。
まず前提として、肯定的な言い方をしたいときは、できるだけ相手の意見を否定しないのがベターです。
Aさんが週末の予定を話すシュチュエーションで、会話の例をあげます。
「今週末にラフティングするんだ。初めてだけど楽しみ」
ラフティングは流れの激しい川をボートで下るスポーツです。
もし安全性が気になったり良い印象を持たなかったとしても、ポジティブな言い方をすることが大切です。
「初めてのことって思い出に残るよね。楽しんでね」
このようにネガティブなことを一切言わずポジティブに反すと、肯定的な言い方になります。
相手に意見する時も、ポジティブに捉えることで肯定的な言い方になります。
「そうなんだ。スリル満点だね。でも安全にはくれぐれも気を付けて、楽しんでね」
この会話では一度相手の楽しみな気持ちを受け止めています。
危険性についてはスリルという風にポジティブに捉え、楽しみだという相手の気持ちの部分も肯定しています。
ラフティングの危険性については、くれぐれも気を付けるようにと付け加えることで、相手にしっかりと意見をつたえています。
相手に少し気になることや意見を言いたくなる部分があっても、その部分をポジティブに捉えることで肯定的な言い方が出来ます。
話の最後に相手の良いところをいう
肯定的な言い方をする方法として、話の最後に相手の良いところをいうことが効果的です。
相手の良いところを先にいっても同じ効果があるような気がしますが、実際はそうではありません。
どんな話をしたとしても、最後に相手を傷つけたり否定すると会話全体が否定的な印象になってしまいます。
ですから、肯定的な言い方をするには、話が何であれ最後は相手の良いところをいうようにするのが大切です。
なるべく相手のことをネガティブに捉えたり否定しない方が良いのですが、どんな時もそのように対応するのは不可能です。
これは反対意見を言わなくてはいけない場面でも役に立ちます。
次に、言い方の例をあげます。
「その計画については、ちょっと時期を考えると難しいね。でも、アイディアが凄く良いから練り直してみよう」
「その服は、仕事には派手過ぎるから、やめた方が良いかもしれないよ。でも、とてもかわいいね。休日なら良く似合うし良いと思うな」
2つとも相手に対して反対していますが、最後に相手の良いところをいうことで肯定的な言い方をすることが出来ます。
これは後から付け加えることが出来るので、相手に少しキツく注意してしまったときなど、後からでも肯定的な言い方に変えていくことが出来ます。
肯定的に考える方法とは
否定の言葉の後に、肯定の言葉を補う
物事は悪い面だけでなく、良い面も同時に持っています。
何か失敗した時、ネガティブ思考の人は悪い面ばかり見て悲観的になってしまいます。
良い面も必ずあるのですが、それに気づいていないのです。
ネガティブ思考の人は悪い面に着目するクセを持っていて、ポジティブ思考の人の人は良い面に着目するクセを持っている、と言えるでしょう。
肯定的な考え方をするためには、悪い面を見てしまった後、思考を切り替えて良い面を見つけるようにしましょう。
肯定的な考え方を探すのは難しい、と感じた人は「原因」と「改善策」に注目してみましょう。
どうしたら失敗が防げたかを考えてみると、ポジティブな考えが浮かんでくるはずです。
周囲にいるポジティブで人生が上手くいっているように見える人を想像してみるのも良い方法です。
「あの人ならどうしていただろうか」「失敗して落ち込んでいる人にどんな風に声をかけるだろうか」と考えてみると、良い言葉が見つかるはずです。
物事は最後に抱いた印象に引っ張られる傾向があります。
ネガティブな言葉・思考の後は必ず良い言葉・思考をつなげて、ポジティブな印象でまとめるようにしましょう。
他人を褒める
肯定的に考えるクセをつけるためには、他人を褒めることは有効な手段の一つです。
他人の褒めポイントを見つけようとすることで、物事の良い面を見るクセがつき、肯定的に考える習慣を身につけることができます。
否定的に物事をとらえる人は、自己評価が低めでジャッジが厳しめです。
自分の良いところを見つけられれば良いのですが、ネガティブ思考の人にとって、自分の長所を日々見つけるのは大変な作業になります。
自分よりもジャッジが緩めな他人の方が、褒め言葉が見つけやすいのです。
また、他人を褒めることで周囲から好意的に見られ、良い関係を築けるのもメリットです。
褒めるポイントは大きなことでなくても良いので、小さな親切を受けたことだったり、洋服のセンスだったり、ちょっとしたことで良いのです。
何も見つからない時は、ネクタイの柄を褒めるなど、こじつけでも構いません。
とにかく「褒め言葉」という肯定的な言葉を口にすることが大事なのです。
他人を褒めると、自分は良いことをしている、と気分が良くなるのもメリットの一つ。
最低1日に1回は褒める、と自分にノルマを課せると実践しやすくなります。
日記をつける
1日の終わりに日記をつけるのも、有効な方法です。
日記をつけることでその日を振り返ることができ、客観的に物事を見るクセをつけられます。
ネガティブな人は他人よりも厳しい視点を持っています。
寝る前に冷静になり客観的な視点で振り返る時間を作ることで、自分が人よりも厳しい見方をしていることに気づくことができます。
日記はネガティブ思考の人の中でも、その思考にとらわれて落ち込んでしまう人にオススメな方法です。
その日にあったことや、その時に感じたことを振り返って文字を書いていると、ただ考えている時と違い、思考がまとめられて冷静に物事を考えられます。
その時に気づかなかった面に気づくことができ、肯定的な考えを持つきっかけとなります。
日記は長く詳細に記入する必要はありません。
「1日3行は必ず書く」「1行のうち、その日に起こった良いことを最低1つは書く」といった自分のルールを作って続けて行うことが大事です。
日記を習慣化することで、ネガティブな思考になったとしても落ち込みすぎることなく、落ち着いて判断できるようになるはずです。
肯定的な表現を意識しよう
いかがでしょうか。
肯定的な人と否定的な人との違いは、普段の生活の仕方が最も大きいです。
普段から肯定的な言葉をよく使うかどうか、といった表現方法が異なるというわけです。
つまり、あなたが自分の自己肯定感を高めたかったり、肯定的な人間になりたいのであれば、使う言葉や態度に注意を払って生活する必要があります。
最初は意識的にやらなければいけませんが、慣れてくればそれがだんだん本当の自分になっていきます。
人の本質は変えられないとよく言われたりもしますが、表現方法が変われば次第に人は変わっていくのです。
まさに継続は力なりですね。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。