プレゼンのコツ | 相手の心を動かす方法
By Tobias Toft
あなたのプレゼンは相手の心を動かすようなプレゼンですか?
それとも相手を眠りに誘い込むプレゼンですか?
「これはいい!」
と相手に刺激を与えるプレゼンをするには
ちょっとしたコツがあります。
本日はそのコツをご紹介しますので
気付けていない部分があれば
あなたのプレゼンに取り入れてみてはいかがでしょうか。
プレゼンのコツ
出典
プレゼンのコツ1 ノイズを減らす
「あー」「えー」
と連発する人、たまにいませんか?
それしか気にならなくなってしまい
話が入ってこないという人も出てきます。
あなたの話をダイレクトに届けるためには
極力こういったノイズは減らす努力をしたいところ。
「あー」「えー」を減らすには、
早口でしゃべらず、ゆっくり話す、
語句と語句の間に一息入れるようにすることです。
「あー」と言いながら深呼吸をしてみてください。
できないですよね?
このように呼吸を上手く利用するだけで
相手にとってのノイズを軽減させることができます。
プレゼンのコツ2 間を意識する
プレゼンのとき聴衆は3つのことをしなければいけません。
- スライドのテキストを読む
- 写真や絵を眺める
- 発表者の話に耳を傾ける
あなたは聴衆を意識してプレゼンを行なっているでしょうか?
聴衆の多くの人は3つのことを同時にこなすことはできません。
発表者の話を聞き流して、画像を眺めたりテキストを読むか、
テキストを無視して、発表者の話を聞くかになってしまいます。
それを防ぐには「小休止」などの間をなるべく盛り込むか、
テキストと写真を一つにあわせたようなデータを用意するなど、
相手を気遣い、「認知的負荷」を軽減させる工夫が必要です。
プレゼンのコツ3 テキストを音読しない
大事に作ったプレゼンの資料だからといって
スライドにあるテキストをそのまま読んでいませんか?
書いてあるのをただ読むだけでは
プレゼンの意味がなくなってしまい、
メールを送るか、資料を渡すだけで充分な内容となってしまいます。
これでは相手の心を動かすことは難しいでしょう。
スライドには写真や絵をたくさん盛り込んでテキストは
箇条書きにする。
そしてそのまま読むのではなく、
言い換えたり、箇条書きの補足として言葉をつないでいくのが
相手に退屈させないプレゼンです。
プレゼンのコツ4 相手のメリットを伝える
例えばある製品について顧客にプレゼンを行なうとします。
その時に心が動かないプレゼンというのは、
製品の特長や機能についてダラダラを話されること。
相手にとって一番気になるのは、
「製品を使うことによって、どういうメリットがあって、どう変わるのか」。
「こんなにすごいんです!」
といくら伝えても、相手にとってメリットがなければ
「だから?」
となっていしまいます。
とても大切なポイントです。
プレゼンのコツ5 「私」ではなく「あなた」
話をするときはなるべく主語を
「あなた」「皆さん」としましょう。
「あなた」「皆さん」と言葉を変えると
聴衆は直接訴えかけられるような感覚になります。
たったこれだけで説得力を増加させる効果があります。
プレゼンのコツ6 一番時間をかけるべきは準備
プレゼント言うと、資料作りやパワポ作りがメインだと思っていませんか?
たしかに、視覚的な影響は大きなものです。
しかし、事前の準備が不十分では資料のパワポも内容の浅いものになってしまいます。
プレゼンを成功させるためのコツは、準備が8割だと心得ましょう。
どんなテーマにするのか、そのテーマで相手に何を伝えたいのかを明確にすることが重要です。
プレゼンは、自分の考えを伝える場ではありません。
相手にメリットを提示して、自分の考えを実践するための場です。
自己主張するのではなくて、相手に受け入れてもらうための構成を意識して準備しましょう。
プレゼンのコツ7 上司に相談してみるのも◎
プレゼン初心者が、一から情報を組み立てていくのは大変です。
社内にプレゼンが得意な上司がいるのなら、相談して、過去のプレゼンデータを見せてもらいましょう。
なにごとも、上手な人を真似ることからです。
どんな風にテーマを選定して、流れを作っているのか。
基本的なフォーマットが分かれば、あとはそれを応用するだけです。
まずはそのまま真似してみて、とりあえず形にしてしまってもいいでしょう。
そこから、自分なりにアレンジするという手もあります。
プレゼン初心者がいきなりオリジナリティを出すのは不可能です。
プレゼン上手な人から技を真似ましょう。
プレゼンのコツ8 プレゼン資料なしで読めるように準備する
完璧にプレゼン資料を作り上げて、あとは当日読み上げるだけ!と思っていませんか?
資料を作り終えた段階は、完成度でいえば50パーセント。
プレゼンは、内容で決まるのではありません。
相手にどれだけ訴えかけることが出来るかが重要です。
プレゼン相手は、今までに数えきれないくらいのプレゼンを見てきています。
その中であなたが相手にメリットを訴えて、プレゼンを成功させるためには、相手をひきつけなければいけません。
下を向いて資料を読んでいるなんてもってのほか!
資料なんて見なくても話せるくらい、何度も読み返しておくことです。
プレゼンのコツ9 相手のメリットをイメージさせる
プレゼンは、あなたの気持ちや考えを発表する場ではありません。
自分のしたいことを理解してもらおうと思わず、相手をどう納得させるかに集中してください。
相手を納得させるために必要なのが、相手にとってどんなメリットがあるかを具体的に伝えること。
あなたのプレゼンの提案を受け入れることでメリットがあると分かれば、話に興味を持ってもらえます。
そのために必要なのが、できるだけメリットを具体的にイメージさせることです。
相手が「これを実行したら、こんないいことがありそうだな!」とイメージできればプレゼンは成功です。
プレゼンのコツ10 あなたの考え以外を盛り込む
プレゼンでは、発表者の意見や考えばかりになりがちです。
考えや方向性が相手と会わない場合、聞いている方は「それは、黄味の考えでしょ」といった風な冷めた見方をしてしまいます。
プレゼンで言っていることが世間一般的な意見なのだ、これは大多数の人の意見を反映しているプレゼンだということを印象付けると、プレゼンに深みが出てきます。
そのために使いたいのが、具体的な事例や体験談。
物を売るのであれば、お客様の声といった形で紹介してもいいでしょう。
具体的であればあるほど、信ぴょう性が増して相手を説得する力が大きくなります。
プレゼンのコツ11 話すことは決めておく、もちろん質問対策も
プレゼンというのは、自分の考えていることを相手に伝えることが大切ですし、伝えるだけでなく説得をしなくてはいけません。
自分の考えていることが伝わり、それが相手が受け止めてくれるかどうか、そして納得してそのプロジェクトがうまく行くかどうかということは、このプレゼンにかかっているのです。
自分の考えはまとまっているし、相手を納得させることもできる!と自信がある人もいますが、いざその場になると緊張して、話すことを全部言い切ることが出来ないこともあります。
そのために大切なことは、話をすることを決めておくということです。
事細かに決めておくわけではなく、ポイントをもれなく話せるように書いておくことがコツの1つです。
その際には、もちろん質問されるであろうことも予測して書いておきましょう。
プレゼンのコツ12 みんなに配る資料は、わかりやすいものを
聞いている側にとって、話を聞くだけというのは、理解が難しいこともあります。
そのためにできれば、みんなに配る資料があるといいですね。
出来るだけ言葉は少なく、そして図や表で視覚的にアピールできるものがおすすめです。
そうすると聞いている人も理解がしやすくなるのです。
プレゼンを聞いて、納得するかどうかと言う時には、内容をきちんと理解することが大切です。
一度立ち上がったプロジェクトは途中でやめることはできないからです。
一緒にそのプロジェクトにかかわるからには、その計画に乗った!という意気込みも大切なのです。
そのために聞いている人を引き込むことの出来るようなプレゼンとわかりやすい説明、資料が必要なのですね。
プレゼンのコツ13 パワーポイントを使おう!
プレゼンに欠かせない物、それがパワーポイントではないでしょうか。
パワーポイントを使用すれば、相手に説明するときの資料を簡単に作ることが出来ます。
また作成するときに、メモ機能などもついているためにそこで話をすることをまとめておくこともできるのですね。
今やパワーポイントは社会人が使いこなすべきものの1つなのです。
もしもパワーポイントを使わなければ、社会人にもなって…と言われてしまうこともあるかもしれません。
それほど標準になって来ているので、パワーポイントは使いこなせるようになるのが、プレゼンのコツの1つです。
プレゼンのコツ14 プレゼン相手、会社のことをリサーチしておく
一番重要なことですが、自分がどの相手に対してプレゼンするのかは明確にしておく必要があります。
大勢の前でプレゼンするにしても、すべての人に浅く広く伝えたいのか、それとも、この人に伝えたいという思いでするのかではプレゼンの内容が変わってくるからです。
プレゼンでは、相手の悩んでいることや困っていることが解消される内容が求められます。
ですから、相手もしくは相手の会社が「困っているであろうこと」を知っておかなければいけません。
そして、そのために解決策を提示するのがプレゼンです。
まずは、誰に向かって話すのかをじっくり考えましょう。
プレゼンの構成のコツ
まずは真似することから
自分なりのプレゼンをしたい、他の人とは違うプレゼンで一目置かれたいと考えるのは素晴らしいことです。
しかし、プレゼン回数を十分にこなしていない人が、突然に自分らしいプレゼンをするのには無理があります。
プレゼンに慣れていない人はまず、基本的な型にあてはめるところからはじめましょう。
SDS法と呼ばれるものは、3つのシンプルなステップでプレゼンを構成することか出来ます。
まず在所にプレゼンの内容を簡潔にまとめ、それから詳しく述べます。
最後に、重要な部分を再度繰り返します。
聞き手を飽きさせない手法なので覚えておくといいでしょう。
相手の興味を引くタイトルを
プレゼンを組み立てていくうえで、まず何から考えていいのかわからないということがあると思います。
一番大切なのは、タイトル。
プレゼンを聞く相手は、まず資料に目を通します。
そこで、自分にとって利益のありそうな内容かを瞬時に判断するというわけです。
内容に自信があるから、中身を聞いてもらえば納得してもらえるからという考えのもと、タイトルを適当に就けるのはいけません。
タイトルで相手をひきつけるようにしてください。
書店に行っても、中身を見る前にタイトルを見ますよね。
まずは、興味を持ってもらうタイトルをつけることです。
相手の注意をひくつかみ
プレゼンは、相手に自分の要望を納得してもらい、実現させるための場です。
ですが、淡々と用件だけを伝えるのでは相手も聞き飽きてしまいます。
そこで重要になってくるのが、つかみ。
プレゼンの中で、相手の注意をひくようなつかみを入れるのです。
つかみには、主に2つのものが有効です。
1つめは、意外性のある内容。
これは、相手が「え?どうして?」と気になるので、注意をひく効果があります。
2つめは、質問を投げかけること。
「そうだなぁ」と相手が一緒になって考えてくれるので、一方的なプレゼンになるのを避けることが出来ます。
この2つのつかみをうまく利用しましょう。
導入は相手をいかにひきつけることが出来るかが大切
プレゼンというのは、緊張する場面であるために嫌だなあと感じることがありますが、しっかりコツを抑えて、構成を考えておけば怖いことはありません。
そのために3つの柱を準備することが大切です。
その3つの柱というのは、導入、本論、結論の3つです。
文章の構成を組むと時も、これを機本の軸にしておけば作り方に迷うことがありません。
そしてまず始めに導入の部分から作り始めますが、この部分はプレゼンを聞いている人たちに興味を持ってもらうことが大切なので、インパクトのある話や興味を持ってもらえる内容で構成しなくてはいけません。
本論は、理論立てて相手を納得させるだけの材料があるかどうかにかかっている
導入でこのプレゼンに興味を持ってもらったら、今度は本論でその内容を詳しくプレゼンしていきます。
本論で大切なことは、ただだらだら内容を説明すればいいというわけではありません。
プレゼンの時間は限られているために、ポイントを絞って、視覚的資料も使いながら話をすることが大切なのですね。
また話の内容も具体的でない、先が読めないという内容ではあまり興味を持つことが出来ません。
そのために、具体的な数字を使ってみる、どんなメリットがあるのか、良い結果が想像できる本論を作りあげる必要があります。
結論は、相手に好感を持ってもらうように話す
結論は、これまでのプレゼンをまとめる部分です。
そのために相手に最後の印象付けをする場所ですね。
これまで聞いてくれた人への最後の訴えになるので、これまで本論で述べたことの繰り返しになることもありますが、簡潔に伝えることも大切です。
そこでこのプレゼンのテーマに乗ることで、どんなメリットが得られるかということを訴えるのですね。
最後に相手の心に響くかどうかは、この結論にあると言えます。
決して結論では長く話をする必要はありませんが、これまでまとめたポイントを簡潔に、そして確実に伝えることがコツです。
それには、視覚的に訴えるパワーポイントで最後にまとめることも大切ですが、声の張りなども大切なので、気を付けてプレゼンをしましょう。
プレゼンの話し方のコツ
だらだら話すことを避ける
プレゼンをやる時に一番やってはいけないことが、だらだらと長く話すことです。
結局この人は何が言いたいのかわからないという風に思われてしまいます。
調べたことを何でもかんでも言いたくなります。
相手にうまく伝わらないと困るからと、情報を詰め込みたくなります。
自分では少ないつもりでも、相手からすると情報が多すぎるということはよくあります。
なんでも言いたいという気持ちをぐっとこらえて、プレゼンでは簡潔に話すことを心がけましょう。
特に要点では強調をして、ゆっくり話したり、声を強めたりして、伝えたいことが相手の印象に残るようにしましょう。
最も言いたいことがわかりやすいようにまとめる
プレゼンの中で最も主張したいことは何か、一番伝えたいことは一言で言うと何なのかということを考えてからプレゼンに臨みましょう。
ある程度情報を絞ったとしても、結局何が言いたかったのか伝わらないとまるで意味がありません。
自分が提案することはこうです、一番言いたいことはこれで、理由はこうですといったようなことを相手に伝わるように主張しましょう。
自分がプレゼンで話す時も、自分が一番伝えたいことはここだということを意識して話すといいでしょう。
まずは自分自身がポイントを意識しなければ、相手に伝わるはずがありません。
最も言いたいことを、わかりやすくまとめて話しましょうね。
一番言いたいことは最初か最後に
プレゼンの内容によっては、話す内容がどうしても多くなってしまう場合があります。
どれだけ考えても削ることができない、しかし結構な量であるということはどうしても出てくるでしょう。
そのような場合にまとめ方、話し方にコツがあります。
それは、自分が一番言いたいことは、最初か最後に持ってくるということです。
人は話の中盤が一番集中していません。
話が始まった時と、もうすぐ終わるまとめの時に集中します。
よって、最初と最後の両方またはどちらかに一番言いたいことを持ってきて話すと、相手に伝わる確率がアップします。
姿勢を正して声を出すこと
プレゼンのコツや話し方以前に、ボソボソと滑舌の悪い小さな声で話すのを変えなければいけません。
プレゼンで大切なのは、相手が「もっと聞きたい」、「もっと知りたい」と思ってくれること。
そのために話し方が大切になってくるのですが、声が小さければ、そもそもそのステップにも達しません。
何を言っているのか分からないのですから。
大きな声を出すためには、まずは姿勢を正すことです。
資料を見ていてはいけません。
まっすぐ聞き手を見て、下腹部に力を入れて声を出しましょう。
後ろの人にまで届けるようなイメージで、しっかり発音することが大切です。
いつもよりゆっくり、声は低めに
プレゼンで大切なのは、相手に信用してもらえること。
この人の話なら聞いてもいいかな、この人の案なら乗ってもいいかな、と思わせなければいけません。
そのために効果があるのが声の出し方。
人は耳から入った声で相手を判断しますから、その効果を利用しましょう。
いつもよりゆっくり、そして低めの声を意識してみてください。
これだけで、同じことを話していても、深みが増して説得力が出るのです。
ペラペラと早口でまくしたてては、相手は威圧感を感じるだけ。
そうではなく、心地いい低音の声で、相手の心をつかみましょう。
抑揚とスピードが鍵をにぎる
説得力を持たせたいからと言って、すべての文章をゆっくり、低めの声で読まれてしまっては、プレゼンが長く感じます。
長く感じてしまうと相手の集中力も持ちませんし、肝心な最後の締めを聞いてもらえません。
説明部分はやや軽めのトーンでテンポアップして、本当に必要なところを強調しましょう。
また、ここは絶対に伝えたい!というところがあれば、その前で一呼吸置きます。
そして、改めて言葉を発するのです。
相手も「おや?どうしたのかな」と興味を持ってくれるはず。
相手の印象に残る話し方が出来れば、プレゼン成功と言っても過言ではありません。
プレゼンのコツは練習!練習!練習!
いかがでしょうか。
スティーブ・ジョブズのプレゼンは最も人を魅了するプレゼンだと言われています。
もちろん衝撃を与える製品や華やかな舞台がそう感じさせる要因の1つでしょう。
しかし、スティーブ・ジョブズはプレゼンを行うときは、
1秒単位で動きなどチェックし、「ほぼ完璧」ではなく、
「完璧」になるまでとにかく時間をかけて練習するそうです。
自分が思った通りの反応を得るためには、
まず理想の動きや話し方を徹底することが大事だということですね。
いくつかご紹介させて頂きましたが、
顧客を感動させるプレゼンのコツはとにかく練習をすることが大切なポイントです。
それも頭の中でイメージトレーニングをするのではなく
実際に体を動かして、声に出して練習すること。
それが大きな自信につながり、
本番では誰もが驚くようなパフォーマンスができるようになるはずです。
上記のコツと併せてぜひ参考にしてみてください。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。