自己紹介の効果的な方法は「現在→過去→未来」
By net_efekt
「〇〇です。よろしくお願いします。」
このようにシンプルに自己紹介を済ませてもいいのですが、
多くの人の前で話すときなどはそうもいきません。
そして、できれば印象を残したいときもよくありますよね。
そこで本日は効果的な自己紹介方法を
ご紹介します。
自己紹介する度に気まずい空気になりがちな方は
以下の方法を参考にしてみてはいかがでしょうか。
【目次】
・自己紹介方法
・印象が良くなる自己紹介のポイント
・新入社員の面白い自己紹介方法
自己紹介方法
出典
現在→過去→未来
自己紹介方法の秘訣は、
話す時系列の順番です。
現在→過去→未来の順番で話すようにしてみましょう。
まず、あなたが「現在」やっている自分の活動を語ります。
次に、どんなきっかけで現在の活動をはじめようと思ったのか、
という「過去」のポイントを語ります。そして、遠く険しい目標に向かって頑張っている
「未来」の姿で結びます。
このちょっとしたフレームワークがあるだけでも
だいぶ内容がまとまる気がしませんか?
実はこの並び順は、
「ストーリーの黄金律」をもとにしたものになります。
人類共通の感動のツボ
「ストーリーの黄金律」とは
映画やテレビ、マンガなどでよく使われる方法です。
- 何かが欠落したもしくは欠落させられた主人公が
- 無理ではないかと思うほど遠く険しい目標に向かって
- 数多くの葛藤や敵対するものを乗り越えていく
といった展開のことを「ストーリーの黄金律」と呼ぶそうです。
私がふと思い浮かんだのが「戦力外通告の男たち」でした。
戦力外通告を受け、
それでも野球をやりたいとの思いで
日々努力を重ねていく姿を見て私たちは自然と感情移入をします。
そしてその挫折から這い上がった結末だと
胸に熱いものがこみ上げてきますよね。
人を感動させるような展開は
世界どこでも共通のようです。
欠落部分がないと、
主人公に感情移入がしにくいからです。自己PRというと、
成功体験を語ることを考えがちです。実際は、挫折や失敗体験をどう克服したかを
語った方が効果的な場合が多い。
この手法を先ほどの自己紹介の方法に組み込むと
より強い印象を残せるようになります。
印象が良くなる自己紹介のポイント
自分を売り込みたいのを前面に出しすぎない
自己紹介と言えば、選挙運動も思い浮かべますが、彼ら政治家は、またちょっと売り込み方が押しつけがましいですよね。
自分の良いところを前面に出しすぎていて、実際に本当のところがどうなのか、よくわかりません。
争うことになる、相手の悪口を言い合っていることも、大人としてまずどうなのかと疑問に思うことさえあります。
自分の名前だけ言って、「よろしくお願いします」と、流れていく選挙カーもいます。
そうなると、何が訴えたいのかはっきりわかりません。
自分を売り込みたいことが強過ぎると、なんだか不快感を感じてしまいます。
自分の良さを伝えるにしても、押しつけも、他人の悪口もどうかと思います。
おどおどせずに、はっきりしゃべる
自分を売り込みたくて、自分のことを良い風に言ったりすることは、度を過ぎると、やはり不快なものです。
しかし、自己紹介に関して言えば、おどおどし過ぎることも、なんだか頼りない印象になり、頼もしいとか、しっかりしているという印象は与えられません。
やはり、子供の頃からの学級やクラブ等、代表になる子やリーダーになる子は、人前でもはっきりとしゃべっていましたよね。
そう思うと、小さな声よりは大きな声で、なるべく語尾ははっきりと発声し、「~です。~ます。」と、しゃべった方が、しっかりした印象が伝わります。
人前でも正々堂々していると、印象はぐっと良くなると思います。
相手の目を見て話すこと
自己紹介の時、恥ずかしいからと言って相手の目を見て話さない人はとても多いです。
でも、下を向いたまま小さい声で自己紹介するのはNG。
「暗い人なのかな?」とか、「社交的じゃないのかな?」という印象を与えかねません。
中には「私と仲良くなりたいくないのかな?」なんてネガティブな印象を受けてしまうことも・・・。
そうなると、この先の人間関係にも影響が及んでしまいます。
慣れるまでは照れ臭いかもしれませんが、最初の自己紹介はまっすぐ前を見て話すことです。
目を見れないのなら、相手の顔付近のなにかでもOKです。
自慢話は自己紹介では不要
自分のことを知ってもらいたい、いいところを見せたいと思うがあまり、自慢話をしないように注意しましょう。
あなたの武勇伝も、自己紹介では不要です。
自己紹介で延々と自分の自慢話をされてしまうと、相手はあなたのことを「高慢」だとか「自己主張の強い人」といった風に感じてしまいます。
第一印象は大切です。
この時についたイメージはなかなか払拭できませんから、最初の自己紹介では必要以上に自分のことを話すのは避けるべきです。
深く知ってもらうのは、自己紹介をしたあとに個別で話す時で十分。
広く浅く、自分のことを知ってもらいましょう。
声の大きさや話し方に気をつけよう
自己紹介となると、つい何を話せばよいかということで頭がいっぱいになってしまいがちですが、どういう風に話すかということも印象を大きく左右します。
大きな声で、ゆっくりと、そしてハッキリした聞こえやすい声で話すということを心がけると、印象が良くなるでしょう。
また、相手の顔や目を見て話すということも重要で、うつむいたままの自己紹介は自信がない人だと思われてしまう場合があります。
大勢の前で自己紹介をするならば、端から端へ順番にアイコンタクトを取っていくつもりで自己紹介ができればベストですね。
やはり笑顔は重要ポイント
笑顔と言うのは不思議なもので、人間関係において、これほど、ちょっとしたことで印象を変えるものは、他にはないのではないでしょうか。
自己紹介の時でも、笑顔を絶やさずにいたら、損するよりも得するイメージにつながるはずです。
そんなことを意識して自己紹介してみると、自分だけでなく、聞いている方も笑顔になって行くことに、気づくときもあるでしょう。
よく、イライラは伝染するとも言いますが、笑顔や元気も、伝染すると思いませんか?
そんな意識でいたら、笑顔でいることで、自分だけでなく周りもプラスの方向に導けるような気にもなっていきます。
このように自己紹介で好印象を得るためには、やはり笑顔はとても重要です。
たとえ緊張してちょっとひきつった笑顔になってしまったとしても、スマイルをするだけで仲良くなろうとしている気持ちは伝わるものですよね。
逆に、言葉では仲良くしましょう、気軽に話しかけてくださいなどと話しても、顔が無表情のままだと、あまり好印象にならないのです。
もし自然な笑顔ができるか自信がないならば、自己紹介の最初の部分と最後の部分だけでも笑顔になるようがんばってみるのもよいでしょう。
自己紹介が終わったら拍手をするのが慣例ですが、話し終わった後に最後を笑顔で締めれば、聞いている人もいつ拍手をすればよいのかわかりやすく、上手にまとまります。
何を話すか事前に決めておく
自己紹介では、その場の思いつきのアドリブで話すより、事前に何を話すのか決めておくのがおすすめです。
前もって決めておけばあまり緊張せずにすみますし、話している最中に口が滑っておかしなことを言ってしまう心配もないですよね。
たとえ自己紹介のたびに同じことを話しても、特に問題はありません。
こういう自己紹介の場ではいつも話すのですが、などと前置きをしてもよいかもしれませんね。
話す内容は、過去の経歴や趣味などを客観的に話すよりも、自分にまつわるちょっと面白いことや、意外なことを話す方が印象に残りやすくなります。
終わった後には周りを見て挨拶すること
自己紹介するのに必死になって、自分の話すことを言い終えるので精いっぱい・・・という人は多いと思います。
本来なら、話している間は、聴衆に向けて相手の表情を見ながら話を進めるのが理想的。
でも、慣れていないと前を向くだけで精いっぱいになってしまいます。
そんな時こそ、最後の挨拶の前に、みんなの顔を見渡して挨拶しましょう。
最後まで聞いてくれてありがとうという気持ちと、これからよろしくお願いしますという気持ちを伝えるのです。
いそいそと帰ってしまうより、気持ちゆっくりめにその場を去る方が、落ち着いてみてますよ。
新入社員の面白い自己紹介方法
オフィシャルな場面での自己紹介
面白い自己紹介と言っても、学生ノリのように大爆笑を狙うといった意味ではありません。
他の人と同じではない、インパクトを残すといった方がいいかもしれませんね。
一番簡単に取り入れやすいのが、自分を何かに例えて自己紹介でアピールする方法です。
「○○に似てマイペースだと言われる私ですが、実は●●みたいな一面もあります!仕事では●●の一面を発揮していければと思っています」
といったふうに、身近なものに例えてアピールすると相手の印象にも残りやすいですよ。
相手の年齢に関係なく伝わるたとえをセレクトしたいですね。
懇談会などでの自己紹介
懇談会など、オフィシャルな場面ではなくてちょっと砕けた場面であれば、クスッと笑ってしまうような面白さを取り入れてもいいでしょう。
仕事に対する抱負を語るのはもちろん、自分の趣味や性格についてもアピールするいい機会です。
ただし、あまりにダラダラと話しすぎてしまうと、長くて相手が疲れてしまいます。
何について話したいのか的を絞っておきましょう。
趣味や性格アピールが苦手なら、出身地ネタがおすすめ。
年代に関係なく食いついてもらえる話題です。
ご当地ネタや、方言ネタを入れてもいいですね。
オリジナリティのある自己紹介でクスリとさせちゃいましょう。
取引先での自己紹介の場合
取引先での自己紹介で心がけたいのは、新入社員っぽさを忘れないこと。
面白さを追求するあまり、「慣れている」感じに見えてしまうのはもったいないです。
取引先の相手には、新入社員ならではのフレッシュな感じを与える方が好印象。
ただし、あまり深い話はしない方がベターです。
自己紹介では、会社名、所属先、名前をまず述べましょう。
その後、さらっと自分の趣味などを織り交ぜてもいいですね。
「こんなに得意なんです!」というより、ちょっと失敗談交じりの方が面白いやつだと認識してもらえる可能性が高いですよ。
インパクトのある趣味を披露する
自分に変わった趣味がないという人は、作ってもでもいいですので、変わった趣味を披露しましょう。
人と違っていると、印象に残りやすいです。
おとなしそうな顔をしておきながら、ロッククライミングが趣味ですなどと言われたら、おおってなることでしょう。
いかつい顔をしている人が趣味はスイーツ食べ放題に行くことですと言えば、そのギャップがネタとなります。
このように、それ自体が変わった趣味でなくても、自分とギャップがあるなら自己紹介のネタに使用してもいいでしょう。
おもしろい人だなと思われること間違いなしです。
自分の名前の由来を話す
自分の名前の由来を話すということは、自己紹介の方法として、おもしろいものであると言えます。
名前の由来は人それぞれです。
結構、願いを込めて意味を持って名前をつけている親が多いです。
せっかくの自分の名前の由来ですから、話のネタとして使用しましょう。
由来自体に、ほ~っと思われるでしょうし、また、そうやって名前の由来を話すことで名前を覚えてもらえる可能性が高まります。
人はエピソードを通じた方が、物事を記憶できます。
由来を話してその意味を知らせることで、名前を覚えてもらえるわけです。
流暢に名前の由来を話してトークすることができれば、おもしろいトークだと思われるでしょう。
その場でできる特技や芸を披露
これはその場所の雰囲気にも寄りますが、できそうな空気でしたら、その場でできる特技や、一発芸を披露してもいいでしょう。
こういったことができますよという強いアピールになります。
早口言葉でも歌でもパントマイムでも顔芸でもなんでも構わないですので、その場でさくっとできることがあるならやってみましょう。
おもしろいやつだと周りに思ってもらえます。
また、新人は、しっかりとした真面目な人よりも、愛嬌があるタイプの方がウケがいいです。
ややくだけた雰囲気のある職場でしたら、こうした一芸を用意しておくのも、有効になります。
ニックネームを自分から言いましょう
新入社員として働くなら、早く皆に自分のことを覚えてもらいたいです。
印象に残る自己紹介方法としては、学生時代のニックネームを話してみましょう。
自分がこんな風に呼んでほしいと思う名前があれば、ニックネームを話しても良いです。
職場なので、あだ名で呼んでくれることはないかもしれません。
しかし、人とは違う印象を与えるなら、学生時代にこんな風に呼ばれていたと紹介してみると面白いです。
職場では、堅いイメージになりやすいので、話しやすい雰囲気を作りましょう。
初対面の人にも心を開いてもらえた気がするので、自分からニックネームを話すと印象に残ります。
好きな芸能人を話すと良いです
新入社員として、他の人とは違う印象を残したいなら、自分のことを理解してもらうことが大事です。
ギャップのある人は、どんな人だろうと興味を持たれます。
最初に、自分の好きな芸能人などを話しておくと、共通点が生まれるのです。
知らない人から見ると、この人はあの芸能人が好きなのだなと思われて親近感を持たれます。
同じように好きな人から、共通点があると思われて話しやすそうと思われるのです。
好きな芸能人を話すことは恥ずかしいかもしれません。
しかし、初めに心を開くことで、職場の人からは話しかけやすい雰囲気の人と思われます。
休日の過ごし方を話しましょう
新入社員として面白い自己紹介をするなら、休日の過ごし方を話しましょう。
職場では硬いイメージで真面目すぎると思われると、少し話しかけづらいです。
まずは自分の心を開くことで、親近感を持ってもらえれば、面白い人だなと思われます。
誰もが人に興味を持つ時は、職場以外ではどんなことをしている人なのだろうと考えるものです。
初めから、どんなことをして休日を過ごしているのか少しだけでも話してみると、好奇心を持たれます。
共通の趣味がある人から、話してみようと思われやすくなるのです。
皆と同じことを言う人は、印象に残りにくいと言われます。
自己紹介方法は主人公で
人の心をガシッとつかむ大切なポイントをまとめます。
- 現在→過去→未来で話す
- 挫折や失敗体験を話す
- それをどう克服したかを話す
- 目指しているものを話す
満たされた人の話ばかりを聞いても感情は震えません。
また挫折経験や失敗ばかりの話を聞かされても
相手は暗い気持ちになるだけです。
自己紹介するときは、
「ストーリーの黄金律」を思い出して
自分を主人公にして伝えてみましょう。
感動を与えられる話し方になっているはずです。
自己紹介が苦手だと感じている方は
ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。