起業失敗する人の5つの特徴
PHOTO BY F. Montino
「金持ちになりたい」
「かっこ良く思われたい」
「モテたい」
こんな志で起業する人がいます。
この人たちの起業は失敗すると
起業家プロデューサー作野裕樹氏の
「学校では教えてくれない起業の授業」のなかで伝えています。
この本は成功している人が取り上げられている「華やかなイメージ」とは逆に
地味な部分、「負のイメージ」にフォーカスされて書かれています。
ではこれらに加えてどのような人が
起業に失敗するのか本書から一部ご紹介します。
起業失敗する人
出典
起業失敗1 他人の目標を真似する人
先日、起業を志す方で、こんな目標設定をする人に会いました。
「1年後には月商300万、3年後には本を3冊出して、ベストセラー作家になりたい」
果たしてこれは自分自身で思いついた目標でしょうか?
「誰か」の成功した姿を見て、
「自分もいつか・・・」と思っただけではないでしょうか。
今は、ネットやテレビで様々な成功者がクローズアップされています。
その姿をみて「自分もやってみよう!」と
その人達と同じやり方、同じ目標を設定をするのは
大変危険だと伝えています。
その理由はたった一つ。
世の中の成功の秘訣は、
「他人と違うことをやること」だからです。
成功した人たちに憧れて始めた起業で失敗した人が
数えきれないほどいることを忘れてはいけません。
目標を設定するのであれば、
他人のお尻をみるのではなく
自分の本当にやりたいことを目標にするべきだと伝えています。
起業失敗2 未経験の業界で勝負する人
あなたはこれが流行っているから!これが儲かるから!と
まったく知識も経験もない業界で起業しようとしていないでしょうか。
流行っている時点であなたのライバルはあらゆる手を打っているはずです。
そしてあなたはその業界についてゼロから勉強しなければなりません。
起業するタイミングとしては遅すぎるということでしょう。
本当に大きく儲ける起業家は、流行る前から手を打っています。
本当に賢い起業家は、ライバルが気づく前に動き、
ライバルが増えた頃には、市場から撤退してます。ですから、「流行っているもの」には注意が必要です。
つまりあなたが熟知している業界であれば
ライバルよりも早くビジネスチャンスに気づき
動き出せる可能性があります。
起業を失敗させないためには
あなたの知識、経験、強みを生かした業界での起業・独立を検討してみましょう。
起業失敗3 全責任を負う覚悟がない人
会社員生活が長かったため、
責任を負う覚悟のないまま起業しようとする人がいます。トラブルが起きても、外に責任を求めようとしてしまうのです。
会社員の場合は、
ミスが起きたり、大きなクレームが来たりしても
会社の人間が助けてくれてその場がおさまることがあります。
会社を辞めることになってしまうぐらいの問題は
ほとんどないでしょう。
しかし起業するということは、
あなたに全ての責任があるということ。
それは相手にだまされたり、裏切られたりした場合も同じ事が言えます。
あなたの責任でどうしていくかをすべて決める。
そういった覚悟がないとほとんどのケースで失敗するでしょうし、
反対に、
「全ての結果を受け入れる」覚悟があれば、
8割方成功したものだと伝えています。
起業失敗4 「ちょっとやってみよう」な人
誰でも気軽に会社を起こせる時代になりました。
だからこそ本書ではこのように指摘しています。
「ちょっとやってみよう」とか、
「とりあえず起業してみよう」と、
中途半端な気持ちで起業すると人がいます。
こういった人は必ず失敗します。
なぜなら、これからのビジネスは「ナンバーワン」しか生き残れないからです。
厳しい言い方かもしれませんが、
ナンバーワン以外は必要ないのです。
ナンバーワンといっても
巨大なマーケットでナンバーワンを目指す必要はなく、
小さなマーケットでもいいからナンバーワンをとることが
大切だと述べています。
今は個人の趣味趣向が細分化されているので
ニッチな分野であればナンバーワンは非現実的ではありません。
「とりあえず経験として一回起業してみるか」
と
「絶対にこの市場で一位になってやる!」
という人とではやり方やアプローチなど戦略が一緒でも
後の結果が変わってくることは想像がつきます。
本気で取り組む覚悟があるかどうかが
勝負の分かれ道であるということのようです。
起業失敗5 見えないところで手を抜く人
私は凡人です。
超のつく凡人ですが、
勝つための必勝法を知っています。それは、
「見えないところでがんばる」
です。(中略)
独立起業してから3年以上が経ちますが、
独立3年までは、休みはほとんど取っていません。土日もゴールデンウィークも、お盆も年末年始も関係ありません。
ひたすらビジネスのことを考えていました。
提供するサービスや商品の質が悪ければお客様は離れていきます。
顧客を感動させるようなサービスを提供しなければいけません。
頑張っていることをアピールしたからといって
室の悪いサービス・商品が大人気になることはないですよね。
「こんなもんでいいか」
「誰もここまでは別に気にしないだろ」
起業する人がこのような考えでは
そのビジネスの将来が大変不安だとは思いませんか?
ビジネスを成功させるために商品開発やマーケティング、アフターフォローなど全てを徹底的に考え抜かなければいけないし、利益を上げて軌道にのせなければいけないのです。
起業を志す人は、勘違いしないようにしましょう。
ビジネスで成功している人は、
テレビドラマに夢中になったり、
芸能ニュースを見たり、
スポーツ観戦に没頭してはいないはずです。起業を志すなら、
まず「何に時間を投資しないか?」を考えましょう。次に、
「何に時間を投資するか?」を明確にすることが大事です。起業時は経験も知識もほとんどありません。
ですから「量」でカバーするしかないのです。
どんな人でも集中して一つのことに取り組めば
ある一定のレベルまではいきますし、
集中できないのであればそれ以上の成長は見込めません。
最低でも3年間は休みなしで全力投球すれば
大失敗するリスクは大きく減るだろうと述べています。
起業失敗を恐れず泥臭くやる
いかがでしょうか。
起業を志すのであれば
現実の部分にもしっかりと目を向けなければいけないことを
教えてくれています。
起業して3年ほどは、
- 寝る時間も十分にとれません
- 遊びに行く余裕もありません
- 「趣味は仕事」になります
- 友達が減ります
- 恋人に飽きられることもあります
- ケチくさくなります
- おいしいものも、ロクに食べられません
- 365日、24時間、仕事のことを考える仕事魔になります
もちろん全ての方が
ご紹介したものに当てはまっても失敗するわけではないでしょう。
しかし成功者だと騒がれている影で
夢やぶれた人が多くいるのもまた事実です。
そして起業失敗する人は往々にして仕事が上手くいかない・できない人の特徴にも当てはまるケースが多いようです。
「仕事ができない人が信じている7つのこと」
をよく読んでみてあなたは平気かどうか確認してみましょう。
一つのことに固執するのではなく、
柔軟な考えを持つことが「成功」に近づく秘訣です。