理想の上司の条件13つ
by Augie Schwer
もし、自分が勤める会社に、
「理想とするようなすばらしい上司がいたらなぁ」
とため息をつきたくなる人というのは、
世の中の大多数の人であると言えるかもしれません。
上司も人間なので、家庭や職場でいろいろな問題を抱えている場合がほとんであり、会社で部下のために全力を出す事が難しいという状況であるのが現実です。
しかし、そのような上司が数多くいる中でも、理想の上司と言われるようなすばらしい上司というのは存在します。
そこで本日は理想の上司についてご紹介します。
理想の上司
責任をとってくれると言ってくれる
会社で仕事をしていく上で、上司は部下に仕事を任せる事がよくあります。
というよりもそれが主な仕事といえる職場もあるでしょう。
そのような時、部下は自分の仕事に一抹の不安を覚えたりするものです。
特に、その仕事に対する経験がなかったり、一度、その仕事のミスがあった場合などは、
「本当に、自分はこの仕事をしっかりとできるのであろうか?」
という不安を胸に抱きます。
そんな時に、上司が、「がんばれ」と労ってくれた上に、最後に、「責任は私が取るから、思い切って、やってくれ。」というように、責任の所在を上司にしてくれる時に部下は気持ちが楽になり、その上司に対して信頼感が増します。
思いやりと気遣いがある
上司と部下といえども人間同士の付き合いであることには変わりありません。
上司という立場でも、
部下の健康の心配をしてくれたり、
部下の仕事が辛い時に優しい言葉をかけてくれたり、
部下の慣れない仕事を優しく指導してくれたり、
などの気配りがあると、部下は「上司に恵まれているなぁ」と感じるものです。
感情任せに怒鳴りつけない
社会人としてまだまだ、未熟な部下は仕事で失敗してしまうことが多々あります。
そんな時、理想の上司と言われる人たちは、
頭ごなしに部下を怒鳴ったりはしません。
なぜなら、上司が怒鳴ることでストレス発散をしても、
問題の解決にはならないからです。
むしろ、部下が萎縮してしまって、今後の業務に差しさわりがあることを理想の上司は知っているでしょう。
部下が失敗した時は、怒鳴るのではなく、その時に出来る最善の方法で部下の失敗をカバーする方法を冷静に判断し、部下に静かに、指示することができるのが理想の上司と言えます。
好き嫌いで判断しない
人間誰もが好き嫌いがあるものです。
しかし仕事の部下に好き嫌いで接していては理想の上司として失格でしょう。
あなたの職場にも好き嫌いで部下に対する態度を変える上司やリーダーはいませんか?
そんなことをする上司を理想の上司だとは思わないはずです。
「まったく仕事を振ってくれない」
「雑用ばかりさせられる」
「空気みたいな扱い」
などが続くと仕事辞めたい部下が続出したり、仕事ストレスが原因で体調を壊してしまったりするものです。
嫌いだから無視する、嫌な仕事を押し付けるという振る舞いでは、人間として未熟であると思われてもしかたありません。
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人の話を聞いてくれる
上司の中には部下の言う事を全く聞いてくれない人というのも存在します。
上司からしたら「自分の言う事を聞いていればいい」というトップダウンの考えが強いこともあるかもしれません。
これはなかなか難しい問題ですが、一人の考えより、他の人の意見を取り入れた方がいい考えが出てくる可能性ももちろんあります。
よくあるケースとして上司は仕事の目標を達成させるために伝えていることでも、部下からみると仕事の負荷が増えるだけとしか捉えられない状態があります。
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このことからわかるのは、上司のビジョンをどうやって部下に伝えるかということ。
自分の話を聞いてもらうには、相手の話を聞くことから始まります。
「やれ!」だけでは伝わるものも、伝わりません。
相談事が無いかマメに聞いてくれる
ホウレンソウが大事なことは誰もがわかっていることですが、自分より上重要な仕事を抱えて多忙な上司に話しかけて自分の為の時間をとって貰うことは気が引けるものです。
そんな時に上司の方から軽く「何か困っていることはないか」と聞いてもらえると、ホウレンソウのきっかけが掴みやすくなるでしょう。
それにマメに話しかけてくれることにより、自分のことを気にかけてくれているんだと思えるので、部下も頑張ろうという気持ちになれます。
言うこととやることが一貫している
例えば、
「分からないことはすぐに聞け」
と言っておきながら、実際質問にいくと
「そんなことも分からないのか、まずは自分の頭で考えてから質問しろ」
と返事をするなどです。
そのため、次は自分で考えて行動をすると
「分からないことはすぐに聞けといっただろう、何で勝手にやるんだ」
と怒っては、怒られた方は理不尽に感じますし、
何よりどうしてよいのか部下は混乱してしまうでしょう。
人の上に経つのならば言う事とやることは一貫した態度をみせなければいけません。
常に余裕のある態度を見せる
イラついてデスクをトントンしたり、
電話をガチャッ!と切ったり、
気に入らないことがあると部下や物にあたり、
そしてため息ばかりつく・・・。
これでは部下は何かあれば自分が怒らるんじゃないかと気が気じゃなくなり、落ち着いて仕事ができません。
どんな大変なときでもドンと構えた余裕の態度で仕事をする様を見せることで部下は落ち着いて仕事に打ち込むことができます。
怒らずに叱ってくれる
先述にもあるようにミスをした時に、人前で怒鳴りつけたり、文句を一方的にぶつけるのはそれは叱るのではなく、ただ怒っただけといえます。
これでは部下がせっかく反省したくても、人前で恥をかかされた、文句ばかりでうるさい上司だ、などといたずらに反抗心を煽ってしまう可能性があります。
ちゃんと何がいけなかったのかを指摘し、次にどうやればミスが防げるかを一緒に考えることで部下は納得して叱られたことを受け入れることができるでしょう。
叱ると褒めるの配分が上手い
理想の上司と言える人は、叱ることと褒めることのバランスが良いです。
特に、叱るよりも褒めることを優先する上司は部下からも尊敬されやすいです。
人は褒められると、脳に特有の快感作用が出て、その快感をふたたび得ようと、より頑張るようになります。
逆に叱ってばかりの上司は嫌われやすいばかりか、部下のパフォーマンスを低下させてしまいます。
普通に考えてみても、自分の行動を一から十まで批判された部下が、まともに成長できるはずがありません。
どこかで心が折れるか、不貞腐れてしまうでしょう。
しかし、だからといって全く叱らないというのも、当然考えものです。
褒めたり、甘やかしてばかりでは、今度は部下に舐められてしまいます。
基本的に褒めつつ、叱るべきときに叱る……そのように、上手い配分を取ることができるのが理想の上司の条件なのです。
部下とのコミュニケーションを大事にする
部下とのコミュニケーションを大事にすることは、理想の上司の必須条件と言えるでしょう。
部下の話や意見をよく聞き、親身になって考えてくれる上司は、高い評価を集めます。
これは簡単なように見えて、実はかなり難しいことです。
上司という立場上、責任が重く、仕事も多いでしょうから、部下のことに意識が回らなくなってしまうこともあるでしょう。
ストレスも多く、他人のことなんか気遣ってられないと感じるかもしれません。
しかし部下のほうは、よほど人格が出来た人でない限り、そんな上司の心情や環境を理解してくれることはありません。
対応が悪い上司は、嫌な上司だなと思われて終わりです。
ですが簡単ではないかもしれませんが、上手くできれば、部下からの評価は一気に上がります。
コミュニケーションを取ってくれることは、部下からすれば職場の居心地にもつながるので、良い上司だと思ってもらえるようになるでしょう。
基本的に自分に厳しい
理想的な上司とは、自分に厳しい上司です。
例えば、誰よりも率先して仕事を行う上司は、部下からの評価も高くなりやすいです。
逆を考えてみればわかりますが、他人に仕事を押し付けて、自分ばかり楽をしている上司は、次第に信頼を失っていきますよね。
良い上司は、他人にやらせるなら、それ以上に自分もやるというスタンスを取るので、不信感を持たれることは少ないです。
言葉ではなく、行動や結果で示すことも大事な要素となります。
自分に甘い人は、他人に聞こえの良い言葉ばかりを述べて、自身は何もしないということがままあります。
そのような上司は、いくら正しい言葉を言っていても、だんだんと敬遠されていきます。
逆に本当に良い上司は、何よりもまず行動で示し、できれば結果も残します。
そんな上司を見れば、周りも「この人は口だけじゃないんだな」と評価してくれます。
理想的な上司とは、自分に厳しくできる上司のことなのです。
上下の関係を上手く調節できる
理想の上司は、上下関係を上手くコントロールできます。
ほとんどの上司には、さらにその上に上司がいます。
そして上の上司は、部下にあたる上司に対して、嫌な命令や通達を行うことが少なくないです。
「部下をもっと働かせろ」だとか「給料の引き上げは承諾できない」だとか……。
自分より上の人間が下した指令なので、逆らうことはできませんが、それをそのまま下に伝えると、今度は下から反感を買います。
いわば中間管理職にいる人たちは、このような板挟みに遭い、過酷なストレスを感じています。
理想の上司は、この上下関係を調節するのが上手いです。
特に部下の意見を、上司に上手く掛け合うことに長けています。
部下の意見が全面的に通らなくとも、一部だけでも改善につながれば、部下の不満は多少なりとも収まります。
悪い上司は、部下の意見を上にそのまま伝え、「俺は伝えたぞ」と、あたかもやるべきことは果たしたと言いたげな態度を取ります。
このような上司は、親身になって考えてくれないのだと思われ、部下から嫌われやすいです。
上と下とに挟まれ、難しい環境にあるかもしれませんが、それでも出来る限りのことを尽くしてくれる上司が、理想的と言えるのです。
理想の上司に出会えるかどうか
仕事が楽しい!と感じるためにはその仕事が自分に合っていたり、憧れていた仕事だったりすることもありますが、上司の存在も決して小さくはありません。
少し大げさにいうと、上司が部下のビジネスキャリアを潰してしまい、人生を狂わせてしまうことさえあるのです。
上司は部下を選べませんし、部下も上司を選ぶことができません。
だから理想の上司との出会いがない人は運が悪い・・・、
で終わらせてしまうのは少し納得がいかないですよね。
何も身近なところ理想の上司を探す必要はありません。
違う会社からでも、本からでも理想とする人をいくらでも見つけることができます。
「上司」ではないかもしれませんが、
直属の上司とは比べ物にならないほど得るものがあるはずです。
視野を広げて色々と見てみてはいかがでしょうか。
人生観が変わるような出会いが待っているかもしれません。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。