高圧的な態度とる人の8つの心理と対応の仕方とは?

高圧的な態度とは、最初から相手を威嚇したり、威圧するような構えを見せ、何も言わせないようにする態度を表す言葉です。

このような態度をする人は、意外に多くいるものです。

おそらくあなたの周りの人でもあなたに対して高圧的な態度を取る人はいることでしょう。

多くの場合はやはり仕事上の関係であったり、職場内で散見されます。

その人はどうして高圧的な態度を取るのか気になりますよね。

そこで今回は高圧的な態度とる人の心理と高圧的な態度をとる人への対応についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。



高圧的な態度とる人の心理

自分に自信がない事を隠している

自分に自信があるから態度も高圧的になると思ってしまう人も多いですが、実際に高圧的な態度を取る人の心理は真逆で自信がないのです。

自信がある人は高圧的な態度を取らなくても周囲の人に出来る人だと伝える事が出来るのでいつも謙虚な姿勢を貫いています。

しかし自信がない人がありのままの自分を出してしまうと周囲の人からの印象も悪くなるので高圧的な態度を取る事で自信がない事を隠そうとするのです。

自信がない人ほどプライドも高い傾向があり常に一番出来る人でないと気が済まないと思ってしまいます。

特に職場の上司に高圧的な態度を取る人がいると優秀な部下は被害を受けてしまう事が多いです。

優秀な部下は高圧的な態度を取る上司に苦労していてストレスを溜め込んでいる人もたくさんいます。

しかし高圧的な態度を取る人は自信がないので優秀な部下に言い返されてしまうとショックを受けてしまい急に弱々しくなってしまう一面もあります。

高圧的な態度を取る人は自信がなく実際は弱々しく部分があるのであまりにも酷かった時は言い返して黙らしてみるのも一つの手段です。

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優越感を得たい

高圧的な態度を取る人は自信がないので周囲の人から称賛された経験が少ない傾向があります。

称賛された経験が少ないと周囲の人が称賛されているのを見てしまうと嫉妬してしまいます。

それにより機嫌が悪くなってしまい高圧的な態度を取って強引に状況を変えようとします。

高圧的な態度を取る事で周囲の人に自分は偉い人だという事を印象づける事が出来るので周囲の人も自分を称賛してくれると思ってしまいます。

それで周囲の人が気を遣って称賛してくれると優越感を得る事が出来てすごく気分が良くなります。

しかし周囲の人は気を遣っている事も内心では分かっているので不満も少なからず残っています。

その不満から再び高圧的な態度を取ってしまうという悪循環になってしまいます。

高圧的な態度を取ってくる人の心理の中に優越感を得たいというのがあるのでとりあえす適当に煽てて機嫌を良くしてあげましょう。

また煽てるのも面倒でしたら適度に距離を置いて必要以上に関わらないようにした方がいいでしょう。

しかし無視してしまうと距離を置いている事がバレてしまうので自分からは話しかけない程度にしておきましょう。



相手を脅威に感じていて自分の弱さを隠したい

高圧的な態度を取る人は相手を脅威に感じている事もよくあります。

職場で上司より部下の方が能力が高いと上司は自分の地位が危ないと感じてしまい部下に脅威を感じてしまいます。

しかし部下に脅威を感じている事は出来るだけ隠したいものなので高圧的な態度を取って部下を支配しようとします。

部下を支配する事によって自分より能力が高い事を隠しているのです。

このように相手を脅威に感じている時に高圧的な態度を取って隠す人も多くいるのです。

また高圧的な態度を取る人は自分の弱さも隠したがる傾向があります。

強い人はメンタル面がしっかりしているのでネガティブな事が起こってもしっかり対応する事が出来ます。

しかし弱い人はネガティブな事が起こった時に対応する事が出来ないのでパニック状態になって他の人に高圧的な態度を取る事があります。

高圧的な態度を取る事で自分が強い人に見えると思っているのです。

高圧的な態度を取る人は職場でもプライベートでもいる事があるので見かけた時は相手を脅威に感じていて自分の弱さを隠したいという心理がある事を覚えておくとしっかり対処する事が出来るでしょう。

他人に自分の言う通りに動いてほしいと思っている

高圧的な人の心理として、ワンマンタイプの人間の場合「他人に自分の言うとおりに動いてほしい」と強く思っている傾向があります。

極端に言うと、「四の五の言わず、私の言う通りにしていればうまくいくんだから早くこれをやりなさい」といった考え方です。

その考え方が根底にあることで、自然と人への仕事の依頼や仕事中の会話が高圧的になってしまうのです。

この手のタイプの人間は、「他人に、自分のいう通りに動いてほしい」と思っているほか、業務の方針や細かい決定事項なども含めて、自分の思い通りにならないと気が済まないという心理も持ち合わせていることが多く、上司に持つと大変厄介なタイプの人間です。

今までの経験上、割と実力と比例しないところで優遇されていたり、過大評価をされてきた人などに多い傾向があります。

実力が追い付いていない評価を得ることで変な自信を持っており、自分のいう通りにしていれば絶対にことがうまくいく、自分の思ったやり方でないと、結果的にうまくいったとしてもそれは気に入らないといった性格の持ち主です。

そのため、他人から見たら「プロジェクトが成功するならAでもBでもいいのでは?」と単純に思うことにもとてもこだわりを持ってくるなど厄介な一面もあります。



突っ込まれると困ることを隠そうとしている

高圧的に接してくる人の中には、何か注意されたり指摘されることがあると困るので、そうされないように高圧的な態度をとり、その場をやり過ごそうとしている心理の人もいます。

分かりやすい例でいうと、浮気を問い詰められた夫が、奥さんに浮気の証拠を突き付けられたときに「とにかく浮気なんてしてないと言っているだろう!」と高圧的な態度をとり、奥さんにこれ以上追求させないようにするといったパターンがこれにあたります。

はたから見れば割とバレバレなことが多いのですが、本人は自分でもいいわけがきかないくらい、突っ込まれるといやだと自覚していることから、「質問してくるなよ」「間違いを指摘してくるなよ」という意味を込めて、高圧的に接してくるのです。

職場で例えば、明らかに締め切りが近すぎる業務を上司から頼まれた、参考資料の日付は1週間以上前になっていることから、その上司が忘れていて、慌てて今私に頼んできたのでは?ということがあったとしても、自分のミスを指摘されるのが嫌で、相手に口を挟む余裕をなくすために「とにかくこれ、至急だからやっておいて。締め切りは守ってね!」などと高圧的な態度で言ってくるパターンです。

プライドが高く、なめられたくないと思っている

プライドが高すぎる人も、高圧的な態度をとってくることがあります。

特に、プライドが高くなめられたくないと常に思っている人は、自分よりも優れている人には大変敏感で、その人だけに高圧的な態度をとるといった限定的な接し方をする場合もあります。

こういう心理の人は、例えば「仕事が出来る新人」だとか、「ほかの部署から異動してきた仕事が出来ると有名な人」などに大変敏感で、相手が自分を意識していようが、いなかろうが敵対心を丸出しにします。

ほかの人が、「あの人はこういうところが信用できるね」「仕事が早いね」などと言っていても、本人は素直に認められず、すぐに自分と比べて「私のほうが頑張っているのに」だとか「それくらい出来て当然なのに、どうしてあの人だけ褒められるの?」といったようなひねくれた性格を持っています。

そのため、他人の成功や成長を一緒に喜ぶことが出来ず、自然と孤立化してしまうことも多いのですが、孤立化すればするほど「どうして私はこんなに頑張っているのに認めてくれないの?」と余計に高圧的な態度がヒートアップしてしまうことも多々あります。

高いプライドが災いして、常に他人と張り合って他人を下に見ることで安心しているといった心理の持ち主です。

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高圧的な態度をとる人への対応

とりあえず褒める

高圧的な態度を取る人への対応は、とりあえず相手を褒めてみることです。

高圧的な態度の人をよく観察して、良い点をいろいろと探します。

そうした上でどういったところが良いかを懇切丁寧に話すと、高圧的な態度がなりを潜める可能性が高いです。

というのも高圧的な人というのは基本的に褒められるということがありません。

常に相手にプレッシャーをかけるような態度で臨んでいるため、他者を萎縮させるばかりでよく思われることが少ないのです。

だからこそ褒められると嬉しくなり、穏やかな態度で話す確率が高まるというわけです。

また人間というのは誰だって褒められたり、認められたりされれば嬉しいものです。

相手がどういった人であれ、褒めるという手段を取っておけば、その後の会話もスムーズに進むようになります。

ただ気をつけなければいけないのは、嘘をつかないことです。

思ってもいないことで褒めると、それがバレたときには相手が怒ってしまい、より高圧的な態度になってしまう恐れがあります。

ですので褒めるときには本当に思っていることだけを話すようにすると良いでしょう。

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反抗的な態度は取らない

高圧的な態度を取る人への対応で、一番やってはいけないのは反抗的な態度をしてしまうことです。

反抗的な態度で臨んでしまうと火に油を注ぐだけであり、相手がより高圧的になってしまうだけです。

なので相手がいくら高圧的に言ってきても、反抗しそうになるのをぐっと抑え、とりあえず話を聞きましょう。

もし話に納得できないようなことがあれば声を荒げて反論するのではなく、「自分はこう思います」などと前置きをつけて、相手を否定しないように言葉を選ぶことです。

とにもかくにも高圧的な態度を取っている人に反抗してはいけません。

もっともダメなのが相手の人格を否定してしまうことです。

というのも高圧的な人というのはプライドが高い傾向にあるため、自分自身をけなされることを一番嫌うのです。

なので反抗したことが禍根になってしまい、後々の関係にヒビが生じてしまう可能性も考えられるのです。

とはいえ高圧的な人が間違っているのに、ただそれを甘んじて受け入れるだけではストレスが溜まってしまいます。

ですので反抗はしなくても、冷静な口調で反論を行えば、相手も落ち着いてくれる可能性が高いです。

相手の意見を一旦受け入れる

高圧的な態度を取る人への対応の一つに、意見を一旦受け入れるというものがあります。

例えば「今日中に終わらせろ」と言われた場合、「分かりました。ですが不備なく行うとなると、今日中では難しいものがあるかもしれません。それでもよろしいでしょうか」などと相手の主張に同意を示した上で、下手に出た態度で自分の意見を主張するのです。

一旦は受け入れているため、相手のほうも無理な主張をずっと通すことはありません。

それに受け入れた後で自分の意見を示しているため、相手のほうもその主張に対してよく考えてくれる傾向が高いのです。

また同意を示さずに自分の意見を言うよりも、相手が聞き入れてくれる可能性が高く、さらに高圧的な態度も軟化します。

この対処法は相手がむちゃくちゃなこと、あるいは破綻したことなどを言っている場合に効果的です。

人が高圧的になるのは、自分の話を聞いて欲しいからです。

つまり主張を聞き入れてくれる人がいたら、高圧的な態度を取っている人にとっては非常に嬉しいことなのです。

だからこそ相手の意見を受け入れることが重要であり、自分の意見があるなら、言い分に納得した後で主張するのが効果的というわけです。



精神的に参っているアピールをする

高圧的な態度をとってくる人は、相手がダメージを受けていることがわかるとますます高圧的な物言いになったり無理難題を言ったりと調子に乗る人が多いです。

しかし、高圧的な人からのダメージを受けすぎて精神的に参ってしまうと状況は変わってきます。

例えば職場などで、高圧的な態度の人から被害を受けて、気分が滅入っている風を装います。

そして、「○○さんに高圧的な言い方をされて、毎日具合が悪くなる。」「会社に行くのが辛い…」などと周りにぼやくのです。

その際の表情も本当に精神的に参っており具合が悪そうな顔であるとより効果は高いです。

周りの同僚や上司などに、「高圧的な態度を取られすぎて、○○さんは病気になってしまったのではないか…?」などと思われるとだんだんと状況も変化していきます。

高圧的な態度をとっていた人への非難が集中し、上司から改善するように指示されたり、別の部署に異動させられることもあるのです。

ここ最近、会社などではお客さまの満足度だけでなく従業員の満足度も重視する方針に変わってきています。

あなたの会社が、きちんとした企業であれば、このように対応策を考えてくれるはずです。

自分自身が鈍感になる

高圧的な態度の人というのは、なかなかその人自身が変わることは難しいものです。

少し周りから注意されたぐらいでは、自分では治そうと思ったとしてもついつい上から目線の言い方や行動をとってしまうのです。

相手が変わってくれないのであれば、自分が変わってしまうのが良いでしょう。

それは、高圧的な態度や言い方をされた時に自分自身が鈍感になり、そのようなことをされたと思わなければいいのです。

これは毎日高圧的な態度をされることでだんだん身体を慣らしてしまうのがよいでしょう。

初めは、「こんな言い方をされて辛いな…」「自分ばかりに押し付けないでほしいな…」などと不満があるでしょう。

しかし、高圧的な態度をとっている張本人はこれが高圧的だとは思わず、普通の状態であり自分自身に特別高圧的になっているわけではないのだと思うようにすればよいのです。

そうすることで、自分の気持ちも軽くなります。

また、相手がわざと高圧的な態度をとっていた場合は、まったくダメージを受けていないことがわかればおもしろくないと感じいずれそのような態度をやめることでしょう。

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高圧的でない人を慕う

高圧的な人はそのような態度をとることで相手を自分に服従させて、言うことを聞いてもらいたいと思っている人が多いです。

そうであれば高圧的な人ではなく、まったく正反対の物腰の柔らかい人と親しくなり、懐いてしまうのがベストと言えます。

高圧的な人からいつものように嫌味な言い方をされたり、物事を押し付けられたりした場合は反発はせずに我慢して従うのが良いです。

しかし、それ以外の時については自ら高圧的な人に近寄ることはせずに、真逆の穏やかで優しい人の元に行って、話をしたりと仲良くなってしまうのです。

例えば学校や会社などでも、後輩から慕われている先輩や、上司と言うのは、他の人から見てもとても高く評価されます。

逆に、後輩や同僚などから慕われていなかったり、先輩にかわいがられない人は、なにか問題があるのではと周りからの評価も低くなります。

高圧的な態度をとる人は、本当は自分に服従させて、言うことを聞いてもらいたいと思っています。

しかし、高圧的な態度をとることで誰からも慕われないのであればいずれはその態度を改めようとするでしょう。

高圧的な態度をとる人を反面教師にしよう

いかがでしょうか。

高圧的な態度をとる人はその人に仮に悪気がなくても、態度をとられる人にとっては害悪以外何者でもありません。

いい気分になる人なんて皆無でしょう。

それにムカついてイライラする事もありますが、その気持ちをあなたが他の人にしてしまっては、負の連鎖が続いてしまいますし、何よりもあなた自身が自己嫌悪に陥ってしまうこともあります。

誰かにぶつけたい気持ちはもちろんありますが、相手のことを俯瞰してみることで気持ちを落ち着かせましょう。

慣れてくれば対応の仕方も上手になり、気に無くなるはずです。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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